Call Elite SAS the Admiral -私たちが戦い抜いた日々- 作:03-Moonlight
加賀視点多め、イオナのハッチ部分の設定は独自。
???side
潜水艦にしては妙な反応だ…
たが警戒線に侵入した以上排除するしかない。それに、この潜水艦は…
『イオナ』だから。
すでに轟沈してるにも関わらず現存してるというのはおかしい。
リンクス戦争で数少ない艦娘の生き残りの私にはわかる。
なら答えは一つしかない。
排除。
「全艦、予想航路に爆雷を投下後、ターゲットの周辺で攻撃を実施。頼むわ。」
そう言って私、矢矧は『イオナ』へ進み始めた。
side out
「予想航路に爆雷の投射を確認、出来る限り最短の迂回路に変更…いや、そんな暇はない。浮上する」
堅苦しくもイオナは動いた。
何かしら手段はないということでいいのか。
「提督、私が彼女らに話したいことがあります」
突然加賀が言ったのは想定外だった。
「まあいいだろう…」
後は時間が経過するだけ…か
加賀side
私はハッチまでの通路を一気に走り、多少強引だけれど梯子を出すボタンを押す。
すると奥に仕込まれていた梯子が出てくる。私は脚力を活用して一気にジャンプ、梯子の一番上をつかむと、浮上するまで待つ。
「ふふっ、スナイパーとしてなんでこんなに動くのかしら。」
提督、スナイパーの時もいつもこうして動いてたの?でも、急ぐという意味ではようやく理解できた気がする。
そんな問いは心の中で消え、浮上したのを確認して一気にハッチを開き、外に出る。
彼女たち、いや、矢矧を旗艦とした水雷戦隊は私の姿に驚きを隠せていない。
弓を持っていた片手は何も持っておらず、背中は高電圧連鎖弾頭を使用したスナイパーライフル、「CM 800 Jupiter[RED]」を持っているのだから。
「…艦としての誇りを捨てたの!?」
矢矧は私に問いかける。
「捨ててはいないわ。でも、1つ言いたいことがあるの」
「それで今あなたはその姿!?何を言っているかさっぱり分からないわ。」
間髪いれずに矢矧は私に怒鳴る。
私はJupiterを矢矧に向けた。
「このスナイパーライフルは、矢矧、あなただけが被弾すると思ったら大間違い。高電圧の連鎖が広い範囲で起こる。
巻き込まれたくないのなら、少し遠く離れるべきよ」
1つ警告を飛ばす。
「ちっ…」
他の艦娘は離れる。矢矧と1対1になり、私は矢矧を睨みつける。
「結局、何したいの?」
矢矧は私に問いかける。答えは1つしかない。
「私?この戦いの先に何があるのかを探すだけよ」
そのままゆっくり、矢矧にJupiterを向ける。
彼女は次第に顔色を悪くしていく。怖いのでしょう。
向けると、トリガーに指を添え引く姿勢になる。
「最後に言います。あなたたちは何のために戦ってるのですか」
私は矢矧を睨みつける。まるで今から殺すかのように。
「深海棲艦をつぶす、それだけよ」
矢矧は捨てるように答えた。
「そう…ならいいわ。」
私は構えるのをやめ、すぐにイオナの船内に入り、みんなのいる所へ向かう。
side out
「…加賀、なぜ船外に出た」
そう、普通に出なくてもよかったのになぜ出たのか、俺は少し不思議だった。
「何のために戦うのか、聞いてみたかった。それだけよ」
「まあいい。即座に潜航、千葉へ急げ!」
イオナは無言で行動を実施し、船体は潜航、千葉へ針路を取り全速前進した。
始まる。ここから、地獄の戦いが
改めお久しぶりであります。
何とか更新できました。