Call Elite SAS the Admiral -私たちが戦い抜いた日々-   作:03-Moonlight

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はい、今回から蒼き鋼のアルペジオ要素も入ります。
そして、前回でラストにするって予告しましたがやはり足りなかったのでまだ続きます。


霧の艦艇、もう一人のイ401

 

 

プルルルルルッ

 

 

「電話か・・・」

 

執務を行ってた俺は電話に出た。

 

 

「あの時の俺だ。正確にいえば、岩川の提督だ。

 

 

俺はすでに死んでいる。だが、この電話はこの時のためにうまく細工しておいたものだ。

 

 

最後の依頼だ。2年後に、横須賀鎮守府を襲撃するんだ。

 

そして、すべて暴いてくれ。

 

もう1つ、これは緊急だが、大規模なバイオテロが発生した。場所は千葉主要都市。おそらく大本営だろう。

 

 

 

 

頼む・・・お前の力で・・・大本営を壊滅させるんだ。」

 

 

電話が切れた。

 

 

俺は無意識に鎮守府全体に放送をかけた。

 

「緊急任務だ。翌日マルマルマルマルに出撃する。以下の者はブリーフィングルームに集合すること。

 

伊401、加賀、初霜、鳥海、大鳳、吹雪、響。以上だ。」

 

 

さて、行くか。

 

 

 

 

 

14:00 ブリーフィングルーム

 

「みんなあつまってるな・・・よし、作戦を説明する。」

 

俺は作戦資料を配り、プロジェクターを起動、航空写真で撮った日本地図を表示。

 

 

「今回の緊急任務は、千葉主要都市で発生したバイオテロの鎮圧だ。

 

かなり大規模だ。骨が折れるほどというわけで、今回はアルファチームとブラボーチームの2手にわかれる。なお、ブラボーチームの指揮は鳥海に一任する。」

 

そういうと俺はすぐに主要都市のバイオテロ発生エリアを表示した。

 

「今回アルファチームは沿岸側から、ブラボーチームは内地側から襲撃する。編成メンバーは資料に書いてあるので見ておくこと。」

 

「質問だけど、T-ウイルスってなんだい?」

 

 

「そうだな・・・簡単にいえば『生物災害の元凶』だろうか。」

 

簡単に話した。具体的な構造から、何を及ぼすのかというところまで。実際T-ウイルスは世界各国の条約によって研究や製造が禁止されている。

 

 

 

「・・・というわけで作戦の説明は以上だ。深夜の出撃のため、今からしっかり装備などを整えておくように」

 

 

 

全員それぞれブリーフィングルームから出て行った。

 

 

 

「ていとく~なんか建造終わるはずの艦が終わらないんだって?」

 

いきなりしおいがブリーフィングルームに戻ってきた。

 

 

「わかった、すぐ行くぞ。」

 

工廠までダッシュで行った。勿論しおいを引きずって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工廠

 

ここではおもに艦娘の建造や装備の開発、改修などを行っている。

 

着いたときはしおいはすでにヘトヘトだった。

 

「提督・・・・速過ぎ。」

 

全力出し過ぎた。島風すら置いてく速度なのに。

 

 

「ああ、提督!なんでこの建造ドックずっと空かないんですか!」

 

明石が怒った(?)表情で俺に詰めかけた。

 

「今から原因を調査する。それより明石、お前さっきから何いじってんの?」

 

「それは・・・」

 

後ろに見えた大きなライフルのようなものは、047ANNRだった。

 

(何であんなのがあるんだよ。)

 

内心そう思っていたが、それより開かないドックを調査する。

 

扉を触れた。いきなり、何かが起動するような音が伝わってきた。

 

「一回離れろ。」

 

工廠にいた俺以外の全員はそのドックから離れた。

 

 

 

扉が開いた。そこには、『かつて消えた』イオナがいた。

 

 

霧の艦艇なのにもかかわらず、である。

 

 

イオナはかつて、2006年に起きたリンクス戦争にてアナトリアの傭兵に撃沈させられている。

 

 

リンクス戦争の爪跡は大きいが、戦闘がなかった日本に被害は出ていなかった。

 

 

一部にはいまだにコジマ汚染によって侵入できない個所も多い。

 

 

 

 

 

「イオナ・・・か。」

 

「そう、私がイオナ。」

 

 

たったそれだけの言葉を交わした。

 

 

 

 

 

 

その後、イオナの調査をしたが、プライラルアーマーと小規模のコジマ爆発を起こす魚雷を搭載しているという大きな違い以外はかつてのイオナと同じだった。

 

 

 

また、イオナ本人にはここの鎮守府に関しての説明や案内を行っておいた。そして、本題に入る。

 

 

 

「お前は、どうしてここに来た?」

 

「キミに従う。それだけの命令」

 

イオナはばっさり答えた。これはあのリンクス戦争で沈んだ『イオナ』と同じである。

 

 

「じゃあ一ついいか?任務のことだが。」

 

「うん、わかった。」

 

「俺たちとともに、戦ってくれ。」

 

イオナは無表情で返答した。

 

「わかった。」

 

 

何もかもが、リンクス戦争で沈んだ『イオナ』と全く同じだ。

 

 

うん・・・海側から奇襲するときに使うか。

 

 

 

 

 

 

俺は少々の作戦変更を考えてた。真っ正面にイオナがいることを知ってながら。

 

「何考えてるの?」

 

「いや・・・なんでもない。しおい、イオナを寮の405室に連れて行ってくれ。」

 

「はいはーい」

 

しおいとイオナが執務室から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

これから先、またリンクス戦争が起きなければいいんだが・・・




なんだかイオナが沈んだ原因が酷いように見えますがレザブレ月光だとさすがにクラインフィールド貫通するんじゃないかなと思い過去がこうなりました。

ちなみになぜクラインフィールドじゃなくてプライラルアーマーに変更したかというとそれは内緒です。

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