Call Elite SAS the Admiral -私たちが戦い抜いた日々- 作:03-Moonlight
「生きては返さんよ。死ね」
あいつがレザブレを薙ぎ払うように振りながら突っ込んできた。
「お前なんかに・・・言われたくないな!」
すれ違いざまにShotlite Tempest[Black]の特殊徹甲弾を撃ち込んでいく。だがしぶとく反撃してきた。
体を捻るようにレザブレをよけると、すぐに撃ち込んだ。
このとき、右手のレザブレを破壊。ついでに右腕も破壊したところあいつはバランスを崩し一気に後退した。
「まだ・・・オワラナイゾ!」
左手のレザブレをパージ。何をするつもりだ。すると・・・
「これで・・・お前と照月も死ね!!」
すぐ近くにあったコンクリートの柱をぶち抜くと、まるで異常な状態でなぎ払うように突っ込んできた。
「じゃあお前がそこで死ぬのが一番の選択だろうが。」
RIA 50[RED]で左腕を打ち抜くかこちらが柱に薙ぎ払われるかどっちかの状況だったが、
わずかながら打ち抜くほうが早かった。
鮮やかな血が飛び散る。分離した柱を間一髪でよけると、その先には
「ふん・・・これで俺の役割も終わりか・・・」
火花を散らしほぼ破壊されたような状況だった。俺は愛銃を構えながら話した。
「お前には、家族がいるか?」
「いないさ。一人だよ。みんな深海棲艦に殺された。だから俺は提督になった、そしてに従った。」
そうか・・・
「つらいよな。でも、その怒りを抑え込むのが人間だろ。
お前は艦娘に手を出した。それだけが悪い。」
「あいつらは人間じゃないだろ!兵器にしかならん!」
残念だ・・・。こんな優秀なやつなのに。
「じゃあ怪我はするか?恋愛感情は抱くか?気持ちってものもあるか?」
「・・・そうだ、全部正解だ。」
「お前だって気持ちがわかってるじゃないか。だが、やつらに殺されることを恐れて、こうなったんだろ?」
あいつは、さっきとは一転してかなり落ち着いて喋った。
「艦娘には命がある。自分だってやつらの方針は嫌いだ。だが、殺されるのを恐れたんだ。
でも、人間だよ。妊娠だってするし、誰かを好きになったりする。ようやく答えが見つかったよ。俺の中の。」
「まだだよ。本当の答え、お前だって見つかってないだろ?」
あいつは口を詰まらせた。
落ち着いていった。
「ああ。だが、俺の命はもうないに等しいだろう。
お前に感謝しているよ。infinity」
彼は息絶えた。
「じゃあな。俺は、大本営をつぶすよ。お前はここで、静かに眠れ。」
俺は別れを告げた。
「時間はない。脱出するぞ」
(おそらくまだ間に合うはず!あいつが自爆装置を止めてたんだから、ならば!)
すぐにがれきを乗り越え、屋上に駆け上がる。
「ったく・・・待ってたぜ。」
Mobiusが待ってた。早く乗れとジェスチャーされ、すぐに乗り込む。
久しぶりのヘリだった。っていうよりか艦娘が乗っていて結構ぎゅうぎゅうだったが。
照月が起きた。
「私は助かったの・・・?」
「ああ、助かったさ。あいつは、ようやく自分の過ちに気付いた。」
「I'm a thinker,I could break it down I'm a shooter,drastic baby・・・」
照月が歌い始めた。Thinkerか。
「お前は今幸せか?」
「・・・うん。」
夜明けだった。
「Mobius、早く帰るぞ。」
「これでも早く帰ってるんだぞ」
俺らしくない。いつから?わからん。若い頃なんてガキみたいなもんだった。でも今は27歳。
それでも戦いの答えはまだ見つからない。
気づいたら寝ていた照月の頬に、一筋の涙が浮かんでいた。
おそらく時系列飛ぶので、Chapter3からはArmored Core The unsung warまで飛びます。
岩川の提督はもとはちゃんとした人でした。ですが大本営に脅されこうなってしまったというわけです。
※年齢変更。