Call Elite SAS the Admiral -私たちが戦い抜いた日々- 作:03-Moonlight
「ったく・・・てんこ盛りだなこいつら。」
自分は構えていたRIA 50[RED]を持って、しおいに話しかける。もちろん、こいつ軽量化してるから構えていても普通に動ける。
「まだあと20体くらいうようよしてそうですね。」
「感が鋭いな。まあ、推定しただけでそれの2倍近くはありそうだ。やつらも必至だな。っておっと!」
構えながら話していたら急にハンターが2体現れたが、RIA 50[RED]で一瞬にして殺される。
いつしか、通路には大量のハンターやゾンビの死体が転がっており、血の海のようなおびただしい血が流れていた。そして生臭い。
「ちえっ、こりゃあ酷いな。」
「ちょっと、気持ち悪いです・・・」
しおいが正直に言った。そりゃあそうだよこんなおびただしい血や死体が転がっていたら。
「ったく、まだ沸くか。」
ハンターが次々と襲いかかってくるが余裕で殺し、気づいたら来なくなった。
至るところを調べていく。
そこで、小実験室という室内で、ある鍵を見つけた。
それは最深部入り口の鍵だった。よく提督が置いておくな。
そう思っていた。
最深部はB5Fか。エレベーターで向かおう。
「・・・しおい。絶対生きる努力をしろ。」
「わかってるよ。生きて戻れ、でしょ?」
「ああ・・・行くぞ。」
エレベーターに乗り、B5Fのボタンを押す。
俺は手に愛銃のRIA 50[RED]を強く握りしめ、しおいはアサルトライフルのRonson 70[RED]を強く握りしめていた。
ドアが開く。
降りて、まっすぐ向かった。その先にはドアがあった。おそらくさっきの鍵だろう、と思い鍵で扉をあける。
開いた。俺はしおいに向けて、「絶対に生きて帰る」とジェスチャーをした。しおいも、「絶対に生きて帰る」とジェスチャーを交わした。
先にはタイラントが入ってるカプセルがあった。
「ここでボスのご登場ですか。関係ない。潰すぞ」
俺はタイラントを見上げた、「ここでお前の命は散る」と睨みつけて。
戦いの火蓋は、タイラントの突撃で始まった。
俺としおいはとっさの判断で散開。持ち前の跳躍力で回避し、俺は頭に正確にRIA 50[RED]の弾を撃ち込んでいく。絶好の隙間しかないのだ。こっちに気を取られている間にしおいのRonson 70[RED]のエネルギー弾で溶かしていく。
タイラントは必死に突撃してくる。しかし、単調すぎた。
もう勝負は最初から付いていたのだ。そして、しおいが月光刀で最後の一撃を与え、タイラントはその場に倒れこんだ。
「ん・・・?鍵だな。」
本当の最深部の鍵を手に入れた。これで終わらせる。
扉はタイラントが入ってたカプセルの奥にあった。
鍵を開けて入る。
「よくここまで来れたね、君は。」
部屋の先にはあのクソ提督がいた。
「残念だけど照月は手遅れだ。ここであきらめろ。」
「それが、まだ間に合うんだよ」
すると・・・クソ提督は本当の姿を現した。
「見れたかね?君。これが僕の本当の姿だ。」
俺が見たのはまさに怪物、と言えるような提督だった。
右手にはレーザーブレード、左手にはガトリング。片手で持っている点から、完全におかしい。
「僕の答えがこれだよ。」
「それが答えか・・・なら俺の答えは
まだない。ただ、1つだけ言えることはある。
平和だ。」
アナウンスで、「扉がロックされました」と言う。まあこんなの予想通り。殺してやるよ。
「さあ!僕の答えに勝つことはできるかな!」
「やってやろうじゃねぇか・・・」
戦いは始まった。相手は超高速機動で翻弄していく、つもりだった。
すでに想定範囲内だった。だが、レーザーブレードで接近されて跳躍力で離れてもガトリングに蜂の巣にされやすいという戦いにくさもあったが、答えといってもあまりにも単調だった。
「死ね」
RIA 50[RED]が火を噴いた。その弾は提督の左手のガトリングにクリーンヒット。しおいの援護も有効で、相手は徐々に追い詰められていった。
そのときだった。
「馬鹿な・・・こんなことは・・・」
絶対嘘だ。いたるところが破損していない。
すると突然高笑いをした。
「とでも、言うと思ったかい?この程度、想定の範囲内だよ!」
「再起動か。なら、死ぬまで追いつめてやるよ」
しおいがすぐ異変を感じた。
「大変よ!自爆アナウンスが!」
「ちぇっ、こうなったら短期決戦だ。急いで終わらせるぞ!」
絶対負けない。
絶対に。
「追いついてこれるかな!」
「すでに勝負は決まってるんだよ!この屑!」
お互い泥沼だった。相手は再起動してるときにライフルに持ち替えており、じわじわ削っていくようになった。
徐々にどっちの体力も尽き始めている。
「これが、僕の答えさ。君になんか、邪魔させない!抹殺してやる!」
「その狂気は、あと何秒で尽きるかな?」
そう。
提督には月光刀で斬られた痕跡が残った。次の瞬間、提督は自爆装置で爆発し、血が飛び散った。
「残念だったな。自分の答えというのがいかに単調で自我を持ちすぎたのか。」
「それより、早く照月を!」
俺は照月のカプセルの液らしきものを抜き、外に出す。
まるで意識が薄れていた。すると、照月はかすかに喋った。
「もう・・・私は・・・・死ぬ・・・見捨てて・・・いいわ・・・」
「駄目だ。絶対死なせない。」
自分は救急ポーチの中から、テラ・ウイルスに対するワクチンを取り出す。
「すまない、注射するぞ。」
しおいは脱出路を確保済みだった。
普通の医者が腕に注射するように、胸に注射していく。
注射が終わった。なぜか長く感じた。
「照月に何か着せろ。俺が運ぶから、しおいは敵を倒してくれ。いいな?」
「ええ!」
急いだ。何か着せたのを確認し、ダッシュでエレベーターまで行く。
「瑞鶴!他に行方不明者はいるのか?」
「いないわ!全員あなたたちが行っている間に、見つけて開放したわ。ちなみに、君が戦ってる真っ最中に入口の扉のロックが解除されてたわ。」
俺はひっきりなしに梯子を駆け上がった。照月を落とさぬよう慎重に行った。
「いいな!ここは間もなく自爆するようだ!すぐに脱出するぞ!」
無線機で、すぐヘリを呼ぶ。
「Mobius!すぐに大型ヘリを寄こしてくれ!他の救助者含めて推定よりかなり多い!」
「ちぇっ・・・了解。」
遠くからヘリが猛スピードで飛んできた。
近くに着陸。その時の風で砂埃が舞う。
「はよ救助者乗せろ!すっ飛んで来たんだから」
というわけで、2分で全員乗った。が・・・
「ハハハッ!!あれで終わりだと思ったかい?想定の範囲内だよ!」
またお前か。が、完全に様子が違う。両手にはレーザーブレード。かなり大きいことから光波が飛ぶことはあらかた予想した。
「さあ!始めよう!最後の「答え合わせ」を!」
提督から、殺気がこもった視線が向けられた。
「いいだろう!ここでお前を消す!」
狂気の提督との最後の壮大な戦いが始まった。
はい、途中からほぼアーマードコアでした。バイオハザード要素どこ行ったと思ってしまいますwww