Call Elite SAS the Admiral -私たちが戦い抜いた日々-   作:03-Moonlight

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艦これ3周年記念轟沈ボイス集とBlurryを聞いて、

のびハザやった結果がこれだよ!

ではどうぞ。


後戻りはできない

 

あの朝から9日が経った。

 

 

出撃の日。

 

「Mobius、ヘリの操縦ちゃんとしろよ。でないとCQC特訓だぞ」

 

「やめてくれよ教官。こっちも辛いんだし教官のCQC鬼ですもん」

 

まあ、結構よくある会話だが。見送りに来たのか、艦娘もたくさんいた。

 

「もう、誰も失わせない。絶対生きて帰ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

勝利という手土産と照月に幸せという感情を抱かせて」

 

 

そうして、しおいと俺が乗ったヘリは飛行場から飛び立った。

 

 

 

「一筋縄ではいかない戦い・・・俺にとって久しぶりのペア作戦だな」

 

実は2人だけで戦うのは久しぶりだ。一番最後なのはMobiusと一緒にPurge Nest掃討だったかな?それよりも前か。

 

 

 

 

「今回は生物兵器、B.O.W.との戦いが高確率で起こるだろう。最後まで気を抜くな。いいな?」

 

「わかった。絶対、誰も死なせない!」

 

 

しおいも短期間でここまで成長してきた。対生物兵器演習(タイラントやスーパータイラントなどを想定とした戦闘)を何10回繰り返して行ってきただろうか。

 

 

戦いこそが人間の可能性なのかもしれない。

 

人間はいつも争ってる愚かな生物だ。

 

でも、協力してるっていうことも聞けば、愚かな生物ではなくなる。

 

人間は言葉を学びやがて自我を覚える。そして自分の行動性を持ち、対立することがある。いつだって人間はそうだった。

 

完璧な人間など存在しない。

 

 

 

戦いで答えを見つける、でも見つからない。見つけるために戦い続ける。

 

 

俺は昔から変わらなかった。そして今も。

 

 

 

 

「・・・まもなく降下ポイントに接近、戦う準備とかしておけ。

 

 

そして、絶対死ぬなよ。」

 

 

 

 

ヘリは着地した。俺としおいは武器を持って降りた。

 

 

「じゃあ、行ってくる。」

 

「絶対死ぬなよ。Do you fight for what you」

 

 

Mobiusの乗ったヘリは勢いよく基地へ帰っていた。

 

 

「・・・しおい。」

 

「え?」

 

 

「生きて戻れ。

 

それがお前の責任だ。」

 

 

「行こう。

 

 

 

 

私はまだ戦える。君のおかげよ。」

 

 

 

 

岩川基地の正面玄関を、Poison Claw[RED]で溶かして蹴ったところいとも簡単に壊れ侵入できた。

 

 

 

 

「・・・静かだな。」

 

 

あたり見回しても声すら聞こえない。

 

 

 

艦娘の寮に向かった。空母寮だ。

 

なぜかというと、艦載機類を使うことで混乱に陥れることなど簡単だと思った。

 

しおいの晴嵐でもよかったが、射出数が少なくあまり効果がないと判断したからだ。

 

 

 

「やはり、こうだとは思ってた。」

 

 

簡素なバリケードだ。よし、こいつで破壊してしまおう。

 

俺はShotlite Tempest[Black]を取り出し、数秒で粉々にした。次の瞬間

 

「・・・しおい、伏せろ」

 

矢が飛んできた。俺の右腕をかすめるようにあたったが、ほぼ無傷だった。

 

 

 

 

 

ったく、手厚い歓迎だな。

 

 

「すまないが、弓を破壊させてもらう」

 

俺はRIA 50[RED]で狙撃した。

 

 

 

「瑞鶴、であってるよな?君は。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここに来ることは・・・わかってたわ」

 

 

瑞鶴はびっくりしていて目を丸くしていた。

 

「・・・話は後だ。提督の居場所を教えろ。」

 

「やつは、例のところに向かった。そっからは覚えていないわ。私の寮の地下。とても嫌な予感がする。」

 

「そうか。じゃあ、他に居る正規空母の艦娘は?出来ればいたらここを封鎖してほしい。」

 

「バリケードなんか、さっき破壊したじゃないですか」

 

 

「あっ・・・」

 

忘れてた。

 

 

「仕方ないな。ほかの艦娘を集めてどこか広いスペースに立て篭もっていてほしい。」

 

 

「わかったよ。」

 

 

 

 

瑞鶴が去った後、地下に行くための階段を探し始めた。

 

 

だが、見つからなかった。

 

 

とりあえず寮の部屋の中にあるのではと思い入っては壁や床を調査する。

 

 

さっき瑞鶴が戻ったとみられる部屋の隣を調査し終えたところ、急に違和感がわいてきた。

 

 

「・・・しおい、壁を突き破るぞ」

 

「ちょっと、人間じゃあ無謀だよ?」

 

俺はShotlite Tempest[Black]で隣の部屋の壁まで粉々にした。

 

 

「きゃあ!」

 

「すまない、驚いたようだな。」

 

 

 

瑞鶴の表情を見た。明らかに焦ってるのがわかる。

 

「・・・じゃなくて、これを見て。」

 

 

「・・・!」

 

瑞鶴の姉である、翔鶴が無残に殺されていた。周りの床には血が飛び散っており、生臭い。

 

「でも、翔鶴の死体の下に、扉があったわ。」

 

「しおい、どかしてくれ。」

 

軽い表情でしおいが翔鶴をどかす。瑞鶴はそれをみて驚愕の表情を浮かべていた。

 

「これか。」

 

 

厳重な重みのある黒い扉だった。この先に何があるかわからない。

 

「瑞鶴、

 

 

現実に耐えろ」

 

瑞鶴はいつの間にか、見送るように「Good luck」って言ってた。

 

 

俺が入った後、しおいが入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「扉がロックされました」

 

無機質なアナウンスが流れる。後戻りができないようだ。

 

 

 

 

 

 

「おっと、早速ハンターのご登場か。壊れるなぁ」

 

 

俺は直線状に居たハンターを見た。

 

「いいかしおい、あいつの唸り声が聞こえたらその攻撃は確実に死ぬ。絶対近寄られるな」

 

「わかった。」

 

 

 

そこには、HIKS 3100[RED]を構えてる凛々しい顔をしたしおいだった。

 

 

「お前も、心が変わったな」




2000文字程度ですが改行し過ぎたwwww

ともあれ、翔鶴嫁の提督さん、翔鶴が死体となって発見されてごめんなさい!

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