ヤンデレ系短編集。   作:異論反論は許すが無言低評価は許さん!

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どもどもー。
今回は大ちゃんです。
東方キャラの中でも結構好きな大ちゃんです。
イメージは良妻賢母です。

でも今回は………事実が見えて来るといつも通りです。
ヒントは『名前』ですね。


俺の嫁の寝言と愛が重いんだが。(東方、大妖精)

俺の人生、あんま良い事ねーよなー。

そう呟いてみた。

そしたら友人はこういった『テメーにだけは言われたくない』とな。

まったく、『本気を出せば何でも出来る程度の能力』、略して『HDND程度の能力』なんて持ってるから基本的に幸運も何もかも引き寄せるお前にだけは言われたくないね。と俺は返した。

 

そしたら何故か呆れられた。

いや何でだ?そんな事を思い浮かべていたら友人は、『帰る家があって、帰宅を待つ人が居て、可愛い嫁が居て、収入が安定してて定住が出来るなら十分幸せだろ?』だなんて言ってきた。

まったく、お前はいつも変なところで………

微妙に酒が入ってるせいか軽い口論になりかけた所で、友人は突如脱兎の如く駆け出して行った。

アイツ逃げやがったな。チクショー次はぜってーに何か言い返してやる。

そんな決意を固めていると、我が家の屋根を突き破って一人の少女が入って来た。

「せめて玄関から入れよ霊夢」

 

「あら、すまないわね…ところで彼は居ないの?」

 

彼女は霊夢。ここ…幻想郷でかなりの実力者であり、ここと外界を隔てる結界の管理者である。

で、そんな彼女が家を訪ねてくる理由は1つ、友人を捕まえるためだ。

まったく、何故いつもいつも屋根を突き破って登場するやら。

最近は屋根が突き破られないように頑張っているんだが、それでも破られる。

「それについては我慢しなさい、今度酒奢ってあげるから」

 

ただまぁ、これのお陰でそれなりに悪くない生活と最高に可愛い嫁を手に入れる事が出来たので感謝しなくもない。だが受け入れない。

俺は霊夢に『次こそは玄関から入れよ!』と行って友人の逃げた方向を教えて送り出した。

アイツら、昔からあぁなんだよなぁ…まったく、友人のやつも俺の嫁に勝る訳ではないが十分美少女な霊夢から何故逃げるのやら。

いやまぁ、確かに霊夢も少しだらしないところがあるしそれが欠点と言えなくもないだろうが…友人のやつ、家事全部出来るんだよなぁ。

だからあそこまでして逃げる事も無かろうに。

 

俺がよくあるパターン(嫁いわく何か考えていると周りが見えなくなっているんだと)で考え込んでいると俺の嫁………大妖精が二階から降りて来た。

「新一さーん?また霊夢さんが落ちて来たんですかー?」

 

大妖精はさっきまで寝ていた(基本的に日が沈んだら割と直ぐに眠くなるんだと。いやまたこの寝顔が堪ら(以下略))からか少し間延びした声で聞いてきた。

俺がそれを『いつも通り、な』と返すと大妖精は『まぁ、家にあんな強烈な登場をする人なんて霊夢さんくらいしか居ませんし、それに幻想郷中探しても屋根を突き破って登場するのは霊夢さんだけですもんねー』と言ってきた。

やっぱり寝惚けた感じの大妖精はいつにも増して可愛いなぁ…

この事について語ると友人は爆発しやがれとか言ってくるんだが、でも可愛いんだよなぁ…………

 

俺は大妖精と二人でしばらく駄弁っていた。

くだらないこと、今日あったこと、先の事とか。

途中で大妖精が嫉妬というかなんとやらで黒いオーラを放出してたけど、十分に楽しい会話だったと思うよ。

それに、そうなっちまったのは今日世話になったからって上白沢先生のことばっかり話してたからだしな。

大妖精は随分と昔に(俺が生まれるずっとずっと前らしい)ある男に恋をしたらしいんだが、その時に捨てられて以来ちょっと異性関係に敏感だ。

 

別に世間話だとか友人関係だとかなら良いっぽいんだが………基準は俺にも良く分からん。

でも最近はなんとなく、自分じゃなくて誰か他の女性のことばかり話題にしてしまったりするとそうなるってのを理解し始めてたんだけどな………しくじった。

ただそれで今日は添い寝してやるとかそういう事言っちまったからなぁ…………ちょっと気が重い。

大妖精って、いつもは寝相が良いのにどうしてか添い寝した時に限って朝目が覚めると服を着てなかったり(いや、まぁ夫婦ではあるから“そういうこと”もしてたりするわけなんだが…)全力で抱き締められてて離してくれなかったりするんだよなぁ…てか俺一般ピーポーだから大妖精に抱き締められただけでも加減が間違ってただけで骨折ものだもんな………

でも目が覚めた時の反応も可愛いし別にされても嫌な訳じゃないんだけども。

 

ただちょっと、寝言が重いんだ………。

その内容?

まぁ…どうせすぐ寝るし(もう日が暮れてから随分と経ってる)俺が説明するまでもないよね。

「おやすみなさい、新一さん」

 

「おやすみ、大妖精」

 

俺たちはおたがいにおやすみと言うと、大妖精はわずか数秒で寝息を立て始める。

ほんの少し前に実は狸寝入りなんじゃないかと思った事があったが、寝言の途中で変な物が入ったりしてくる事から本当にここまで寝付きがいいのだ…と思う。大妖精が俺を騙してるとか思えないし。

まぁ本人は添い寝されてると安心出来るだとか言ってたから、それもあるかもしれないけどな。俺程度で安心出来るのかはともかく。

ちなみに前置きをしておくと、大妖精の寝言は大体2パターンに分けられる。

まずはどういうわけか俺が浮気してるだなんてありえない夢を見ているのか魘されたあとひたすら俺の名前を呼んでくるパターン。正直かなり精神的にキツいというか変な罪悪感がものすごい。

もう1つは、なんと言ったら良いのか分からないが、とにかく重い。

話が重すぎるんだ。どういうわけかそれに至るまでは違うっぽいんだが結論が同じになってる。

実を言うとこっちの方がちょっと精神的に堪える。

「新一さん………なんで何処にも居ないんですか………」

 

あぁ、始まった。

凄く優しそうな寝顔のまま重い寝言だもんな…

しかも重い方だよ。

「私に何か言えない事でもあるんですか?大丈夫ですよ…?貴方がきちんと反省してくれるなら許しますし、貴方がここに居づらくなって居なくなってもいつまでも………それこそ千年でも二千年でも待ちますから…だから帰ってきてくださいよ………じゃないと私、ずっとここで貴方を待ち続けちゃいますよ………」

 

なんだろうな………後ろめたいことが何1つ無くてもかなり精神に堪える。

というか夢の中の俺よ、大妖精を一人にさせるとかどういう了見だ。今すぐ俺式六法全書(笑)に則って処刑するぞ。

俺式六法全書によれば大妖精を極度に悲しませた奴⇒無条件で問答無用に極刑。であるのだ。

「ねぇ…お願いですから私を一人にしないで下さい…私の何が悪かったんですか…?貴方が望むならなんでもしてあげますから…お願いだから戻ってきて下さいよ…………」

 

あぁ………なんかもう大妖精がここまで俺を想ってくれていると思うとちょっと重すぎやしないかなとは思うけども嬉しいものだね………

でもまぁ、ちょっとこれ以上大妖精の悲しそうな声を聞いているのも嫌なので少しでも安心してもらおう。

 

そんな事を考えて、ちょっと強めに抱き締めて眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぷはぁ………あっちょっ死ぬって!俺人間だから!大妖精と違って人間だから!か弱いから!

ただこっちが抱き締めたから無意識で抱き締められ返されたけど肋骨が………ぐはっ。

 

※翌日えーりんに診てもらったところ肋骨が数本折れて居たそうな。でも治りかけだったんだって。不思議だな?

 




あとがきの前に1つ。

今回出て来た友人くんの本名は達田友人。読みはたつだゆうと。

というどうでもいいことをわさわざ携帯版にして約三行からそこらを使って書きました誠にすいません。

それはともかく本編の内容ですねー。
前書きと同じ感じでヒントをいくつか書きましょう。それを見ればある程度分かるかも………?
まぁ後日談的に今回の答えみたいなものをやるかもしれませんが。

ヒント

何故大妖精はタイミングよく霊夢が帰った瞬間に現れた?

そもそも霊夢に捕まるかもしれないのに何故友人はこの家に居た?

寝言の内容について新一はなんと言っていた?



以上3つがヒント。正直これで当てられたら凄いとは思う。でも答えを知ってる身からすれば結局一番分かりやすい感じがするヒントが前書きのってのは…

ちなみに次回は一旦別の娘挟んでDie妖精もとい大妖精編答え会わせ的回になります。

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