ヤンデレ系短編集。 作:異論反論は許すが無言低評価は許さん!
しかしちょいとこの度リハビリがてら書いてみますた。
え?クオリティ?んなもん悪いに決まってんでしょ!
主人公、五河士道の器に転生した俺はある力を持っている。
有り体に言うとループ能力。またの名を【矛盾】。
時間を巻き戻しているはずなのに、そこに自分はいない。しかしスタート位置が前回死んだ場所になるので、過去の自分に憑依しているわけではない。
だが死んだはずの肉体は無事。
つまり、矛盾だらけの能力って訳さ。
だがそんな能力だからこそ出来る奇跡もある。
何度でも失敗できるのだ。
普通の人間では恐れて出来ないような、元々の五河士道が行った行動をなぞることも、失敗を恐れずチャレンジできる。
失敗したところでまた始まり直すだけだし、死んだら時間軸を無視してその場所で復活する。
多少のダメージは再生能力で耐えられるから、その間に移動して目的へ近付くことも不可能じゃない。
だから、ここで失敗するはずは無かったんだ。
原作11巻、過去へ戻り歴史を改変するシーン……そこで、原作通り折紙の両親を救うことは、出来る筈なんだ。
でも出来ない。
6500回を越えるループをしてなお、二人は助からない。
何回やっても何回やっても、二人は光に貫かれて死ぬ。
そのたびにやり直すけど、結果は変わらない。
原作より余裕を持って近付き、避難できるようにする方法さえとれば良いのだろうが、そんなことをして原作を変えるわけにはいかない。
俺はあくまで、原作通りの【五河士道】でなければならないのだ。
それが俺という人間の責任であり、義務でもある。
だから、何度死んでも何度やり直しても原作通りの方法を試みる。
無駄のない動きで、いつもより機敏な動きで、とにかく成功するまでくりかえす。
たとえその仮定でいくつの矛盾が生じようと、気にせず繰り返し、何度でも何度でも挑戦する。
俺は絶対に五河士道でなければならないのだ。
この心が壊れようと、無理だと理解しても同じことをする。
それだけのことだ。
死んでも死んでも、生き返って折紙の両親を救うべく光線に突っ込む。
しかし毎回間に合わずに死んでしまう。
おかしい。やっていることは原作と何一つ変わらないのに。
何故だ。分からない。俺には理解できない。
同じ行動をして、何故同じ結果が出ない?
俺は、今回もまた、やり直す。
そして今度も、二度目の十二の弾で過去に遡ったところから始める。
運命に逆らっているのではない。運命通りに生きようとしているのだ。
その何が悪いと言うのだ。俺の生き方は確かに他人のそれをなぞっているだけの、中身が無いものかもしれない。本物の五河士道のように心が込もっていないかもしれない。
だがやっていることも、言葉も同じなのだ。
やっている人間だって変わらない。なのに何故、原作通りに進まない。
俺は、何度繰り返そうとも一向に変わらない運命に苛立ちを募らせていた。
これはもう、原作とは違う行動を取るしかないのでは?という思考が、時々頭をよぎる。
確かにそれも1つの手だろう。
いや、最善手かもしれない。いくら原作をなぞっても失敗するこの現状は、原作から違う道を歩む事でしか解決できないのかもしれない。
だが、それではダメなのだ。
俺は、俺でなく五河士道でなければならない。
それが現在俺を俺たらしめているものであり、無くなったとしたら俺は俺で無くなってしまう、それほどのものだった。
故に、とうとうループが67500回を越えた今回であっても、俺は地面に当たる直前のレーザーに突っ込むのだ。
右足で踏み込み、最大の力を込め、前へと力強く進む。
それが二人を【五河士道】が救える唯一の方法だ。
……しかし、世界はとうとう俺に牙を向いた。
原作通りの行動を取ろうとした俺の足に何かが引っ掛かり、うっかり転んでしまう。
しまった……このままでは原作が変わってしまう!
俺は、急いで自殺しようと塵殺公を呼び出そうとする。
「……ダメ」
しかし、横から伸びた小さな手によってそれは防がれる。
雪のように白い肌は、確固たる決意を持って俺の行動を止める。
「あなたが死ぬくらいなら、お父さんとお母さんなんて、いらない」
その手の持ち主から発せられた言葉も、俺の動きを止める。
原作の折紙はこんなことを言っただろうか。いや、この時代はまだ折紙は五河士道に会ったことすらないはず。
ではなぜ?
「士道……未来で、待っていて?私は……すぐに会いに行く」
俺が言葉の主の方を見ると、その主……折紙は、実の親が死んだと言うのに満面の笑顔でこう言った。
「あなたは、私が守るから。誰にも、傷付けさせないから」
少女の言葉は、弱い10の娘が吐き出す言葉にしてはドロドロとし過ぎていた……しかし、それと同時に私は感じてしまった。
これは、何よりも純粋な感情なのだ。と。
時間が巻き戻る。
俺の意識が失われ、十二の弾を使った時間へ送られる。
望んだ形では、決して無かった。
だが、これで賽は投げられたのだ。
どう転ぶかは、分からない。
これこそ、神のみぞ知る、ということであろう。
……五年後の世界で、俺はどうなっているのだろうか。
余談ですが作者はパズドラのヒロインガチャ、ナヴィと火エスカマリのようなもの、名前が複雑で覚えられないが覚醒で水の列消し5つ持ってるやつが出ました。
イルミナたんを出せ、イルミナたんを。強くなくていいから可愛い娘が欲しいんだよ。
それとヴィシュヌさん究極おめ。我がパーティの火力要員(四個消し3つ)がとうとうリーダーへ。
あと書いてない間にツバキとかロノウェ、シトリーなど色々出ました。
ダンジョンも進み、ノマダンのゼローグ、双子龍、マシン系降臨などたくさん開放されて……
あ、つまり何を言いたいかと言えば、いずれやるぜよパズドラ話。という事になるんですね。えぇ。
正直ほぼオリジナルでやれるパズドラはありがたい限りですわ。
そんじゃまぁ今回はここら辺で。次回投稿は未定。