ヤンデレ系短編集。   作:異論反論は許すが無言低評価は許さん!

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色々悩んだが全部書けるなら書こうぜってことでまずカエデちゃんから。

カエデちゃんは個人的に結構好きです。


ガチャで引いたらヤンデレだった(パズドラ、カエデ)

ついに……ついに来たぞ!カエデちゃん!

これまでリーダーがヴィシュヌあるいは緑おでんだったウチの木パについに強力なリーダーが……とりあえずレーダーで貯めといた超絶キングメタルドラゴンで強化して即進化、そして究極してフル覚醒!

いやー、貯めてて良かった超絶キング。一瞬で究極完了だ。

さて、とりあえず強化したところでプラスを付けますかね。レーダーってマジ有能。

俺はメールからプラスマックスのホノりんアワりんモリりんを回収し、すぐに合成する。

それでプラス297となり、あとはそれなりに地道にレベルを上げてくだけなのだが……

今メールを確認した時に、変な物があったのを見付けた。

メモガチャとも違うがなんか普通のとは違う感じのメールだ。

とりあえずコードでバックアップ取ってから開けるとしよう……

 

ーメモ中ー

 

メモ完了。とりあえず開けるとしようか。

開・封!

「ぷぎゃっ」

 

俺がメールをタップした瞬間、俺のスマホが発光する。

具体的にはカメラのフラッシュくらいに。ありえんわ。二次元以外じゃ。

だってスマホがここまで光るとか……ってうわっ眩しい。

ダメだこりゃ一旦目を瞑ろう。そして大丈夫かなーって頃合いを見て開けよう。

…………よし、おk。もう開けよう。

俺は、恐る恐る目を開けてみた。

すると目の前には、無駄に広がる大自然とツリーハウスが!

「ってありえねぇわ」

 

まぁ冗談は置いといて、冷静に分析しよう。

俺の目の前にあるのは良く分からんがツリーハウス感のある神殿っぽい何か。

そしてナゼか周りを飛ぶドラゴン。

あとさっき引いたガチャの結果。と、さっきのメール。

導き出されるのは1つ!

これは……いわゆるパズドラ転生系の物がたごふっ。

なんだなんだ痛い……ってペンドラ!?

ヤバいヤバい多い。こいつら見た目に反して火力高いからヤバい……

逃げよう。

俺は、大量のペンドラに命の危機を感じてツリーハウスへ向かって走ってみる。

これはもはや賭けだ。このツリーハウスに住んでるのがドラゴンだったら死、ただしさっき引いたカエデちゃんだったら生き残れるかもしれない。

そんな賭けだが……運命よ。さっき使い果たしちゃった運って前借りできない?頼むからお願い。

俺はゴッフェスのガチャの時と同じように運命に祈りを捧げる。

来いカエデちゃん、来んなドラゴン。

目を瞑って祈りを捧げる。

本当に真剣に祈りを捧げる。

来てくれカエデちゃん。

「本当に情けないですね」

 

現れたのは……カエデちゃん。ところど階段から現れたけどさっきから居たりした?

まぁいいや……キター!

「勝手にテンション上がらないでください……とりあえず先に上で待っていてくださいね。ここは私がやりますから」

 

よし助かった恩に着るぜ。

俺は人生で初めて死ぬほど全力で階段を登った。

もう当分階段が登れないんじゃってくらいの全力をもって登った。

結論。死ぬ。インドアな俺に階段は無理。

流石に100段辺りまでは行けたけどあとは死ぬ。高さ25mくらいまでしか進めてないしな……って、でも一段25cmって規格外の階段だから仕方ないよな。うん。

とりあえず少し休んでから再出発するかな……今何時?

ふと思い立ってスマホを確認してみる。

……カエデちゃんが追い詰められてた。

ちょっと待てい。何故に……とりあえず四個消し、五個消し、十字回復で7倍(二体攻撃の補正合わせると約21倍)の全体攻撃&回復……そして一度切り抜けたら退却退却。

よく考えたら一人で対応出来るわけないわ。あんなに居たからね。

それとパズドラ転生系の奴は大抵こっちで何かする必要があるパターンなんだよな……(苦笑)

まぁ、退却も出来るってのはありがたいが。

「……さっきは助かりました」

 

あ、カエデちゃんキタキタ。

ところで俺を運べない?この上まで。

俺じゃいつまでたっても登れる気がしない。

「出来ますけど」

 

じゃあよろしく頼んだ。俺、動かない事には定評あるからさ。

って、さっき飛んでたドラゴン!?えっちょま……そういや龍喚士だったか。たら問題ない。

「それじゃ、乗って私から離れないようにしてください」

 

おk。

乗ってしがみつけば良いんだな?ハハ、俺はギリギリで生存にしがみつく事に関してはライバルが居ないと言われるほどの男だからな。

とりあえず俺の後に乗ったカエデちゃんの体に腕を回して体を固定する。

その時変な声を上げてたけど知らね。胸にうっかり触れちゃってても俺悪くないもん。

なにせ腰の辺りに手を回すつもりが身長差のせいで胸に触れちゃってるだけだ。そう、悪くないさ。

「う、うっかりなら仕方ないですね……」

 

うん、そうそう。

とりあえず出発しようぜ。なんか後ろからペンドラども来てるしよ。

『ファー!ファー!(意訳:姐さんファイト!)』

 

え?ちょっペンドラさん凄く今の台詞に嫌な予感しかしないんだけど。意味わからんがなんとなく嫌な予感。

ただ、凄く数集まられるとトラウマが……仕留めきれずに一匹残ったせいでやられた記憶が……記憶が……

「さ、行きますよ!」

 

お、おう!?

なんか群れたペンドラ見てて変なテンションになった。

うーん、転生ってもっとテンション上がるもんじゃないのかねぇ……

 

 

 

んで、転生ってもっと良いもんじゃねーの?なんて疑問を抱きつつツリーハウスに到着。

しかし、どうやらここはGE的に言うアーコロジー……要約すると自己完結した施設に近いみたいだ。

まず水は雨と湧き水のハイブリッド。ちなみに凄まじい量があったので多分よほどのことがなけりゃ尽きないだろうと思う。

そして畑?もある。ここはマシン系モンスターが居たから収穫はやってくれるのかな?

んで、マシンタイプが居るって事はお察しの通り電源施設完備。

ほら、とりあえず籠城するなら延々と籠城出来るぜ。攻められなきゃだが。

いやー、でもこんな所に連れて来られたら1つだけ嫌な推測がある。

軟禁されるんじゃね?って推測が。

まぁ別に軟禁される理由も筋合いもないがね。いわゆる一目惚れヤンデレというありきたりな適当設定のようなものが無ければな?

いや、ねーよな……

 

ガラガラガラ…

 

……あ、ごめん撤回。軟禁される気がするわ。

「あ……階段が崩れちゃいました」

 

何せあのペンドラの大群が乗っていた階段が崩れ落ちたんだからね!

笑うしかねぇよ!

 

 

で、時は流れた。都合が良いけど1ヶ月ほど。

とりあえず飯も水も何もかも問題はない。

何せここの農業、虫は居ないし菌についても結界的なあれで心配ないという素晴らしい環境で行われているからな。

ただ問題があるとすればこんな家に女の子と二人という状況だ。

何度理性と欲望のぶつかり合いを欲望が制しかけたか……死の可能性を感じてやめたけどさ。

カエデちゃんって可愛い顔してマジで強いんだわ。

つまり手を出して拒絶されれば一撃死もありえるって訳。

はは、だから死にたくないので俺は絶対に手を出せない。

ただ正直あっちからやってきてくれれば……良いなぁなんて心のそこでは思ってる。

ちなみにもう1つあるんだが、それは料理の中のそれなりの割合にその……アレな食材が使われててだな?

そのせいで色々大変な訳ですよ。主に手を出さないための努力とかが。

俺は正直それをなんらかの形で試されてんじゃね?的な発想の元無駄に強靭な精神力をもって耐えているのだ……

 

 

だ、が!

何故今日は俺の布団に来た!?

どう考えても俺を試してるよな!?な!?

しかも無駄に胸の辺りとか服がはだけて……心頭滅却心頭滅却(物理)。

そして追い打ちにやたらと距離が近いしよ。色即是空空即是色……

……よし、ここで判断しよう。いい加減俺の無駄に強靭な精神も限界だ。

とりあえず今日は一度寝返るふりをして近付いてみて、不自然にならない範囲でボディタッチを試み、明日の朝の反応から判断してみようと思う。

逃げられたらアウト、それ以外は……まぁ俺の直感力で。こうなりゃ落ちコン平均二回の俺の運に賭けるしかあるまい。

さぁこい幸運よ。俺は寝返りをうった。

その時うっかり、そううっかり手が胸に触れちゃってるがうっかりだから仕方ないよな。

まぁ翌日の反応を見るとしようか。wktkだ。

 

 

「ギブ!ギブだから!」

 

「…………」

 

朝っぱらから俺は締め技を喰らっていた。

何があった?と聞きたくなるだろうが、簡単だ。

カエデちゃんの寝相は全盛期の俺の数倍凄い。

俺はただ単純に寝相が目覚まし代わりになるほど酷かっただけだが、カエデちゃんはもうものすごい。

締め技はねーわ締め技は。まじで関節が死ぬ。

しかも色々当たってるんですわ。胸とかアレとかね。しかも顔近くてキス寸前。

なに?襲われたいの?俺もう狼さんになっちゃうよ?

うん、七人の仲間が居て猟師が大好きな方じゃなくてケダモノ的な意味の。

うん、まぁここまでされたらヤられても文句は言いにくいだろうな!

「んぁ……まだですかぁ……?」

 

って、ん?なんか寝言が超絶不審。

まだってなんだよもしかしてあのクラッシュオブペンドラの悲劇(俺考案。ペンドラによる階段クラッシュのこと)の更なるステージみたいなのあんの?

それはさすがにまずいぜよ。

「もしかしてホモ……んですか……?」

 

「■■■■!?」

 

突然の台詞に思わずむせてしまった。

なんだなんだ。なんの夢を見ているんだ……

少なくとも今の台詞が出るという事はマトモな夢じゃなさそうだが。

……ヤバい、なんかすごく嫌な予感しかしない。

なんだろ……色々とR指定が変わるくらいに嫌な予感ってのがするんだけど。

どーしよ。誰か助けて。

あとカエデちゃんの寝息が当たるのが顔を逸らして理性を保とうとしたら耳噛まれた。マジで萌え死ぬ。

そうだここは一度カエデちゃんを起こして脱出しよう。そうだそれがいい。

俺は、試しに体を盛大に捻ってみた。

だが拘束がうまい具合に体に食い込んで痛いだけだった。ちくせう。

ならばここはセクハラをして起こすという最低な方法を……

「手が、動かん」

 

ダメだった実行不可能。

じゃあこうなれば切り札だ。高校の修学旅行で起きなかった同じ部屋の奴に耳元で囁いたら飛び起きたあの禁断の一言を使うしかあるまい。

じゃないと俺が死ぬ。一か八か賭ける以外に無いさ……

「なぁカエデちゃん、まだ起きないようなら■■を■■して■■に■■をし、その上で■■しようと思うんだが(意訳:起きなきゃ襲う)」

 

「……!」

 

「はい、おはよう。助けて」

 

起きて一言目に助けては無いと思うけどマジでヤバいからそう悠長にしてられない。とにかく一旦離れてくれ。

「おはようございます……■■するのは良いですけどせめて意識のあるときで……」

 

駄目だ寝惚けてやがる!?

「あぁ……でもようやくこれとかちょっと遅すぎません……?」

 

って続きあんのかよ!?てか寝ぼけてるにしちゃ台詞なげぇ!

「やっぱドキドキしました?」

 

いやしたけども。つーかもう寝惚けてねーじゃねーか。

「はい。ちなみに昨日はあまりにアプローチが無くて悲しくてヤケ酒して寝ました。あとどう考えてもこの体制はおかしいと思うんですが、すでに事後……」

 

な、わきゃあるかボケ!

てかむしろアプローチ掛けて押し込んじゃって良かったん?

「ウェルカムでしたね。辛かったですよ、ただ待つだけの日々は」

 

……ところで、気になるんだけど俺のシーツってやたら交換頻度が高かった気がするけどそれって理由なに?

「匂いを嗅いで■■するためです(満面の笑み)」

 

もう良いです結構です。

「でもやっぱり一番は髪の毛ですかね」

 

だからいらない。それ以上聞くと精神を削られる気がするから遠慮します。

「むぅ……とにかく、待つだけの日々は辛かったんですよ」

 

どこがだよ!?

「せっかくコッチに連れてきて二人っきりにしたというのに」

 

……まぁ、でもあと1日もあれば落ちてたかもな。ドンマイ。

「ハッ……ならば今からでも!」

 

しません、させません、出来ません。

「無理を通せば道理は引っ込むんです」

 

とりあえず、このあと太陽が黄色かった気がする。




種明かし。

カエデちゃんは元々プレイヤーくんをどこかから見ていました(神話的には千里眼を使える奴も居たよね)

階段の崩落は流石に事故だが元々軟禁して吊り橋効果を狙っていた。

しかしプレイヤーくんはチキンオブチキン。吊り橋?知らん。のレベルで意味が無い。

色々悶々としている内に使ったシーツの匂いを嗅いだり髪の毛を集めたりもうなんか残念な感じに。

しかし中々手を出してもらえなくて一人でヤケ酒……しかしカエデちゃん、異常なほど酒に弱かった(ご都合主義)

酔った勢いでベッドに侵入、色々寝転んでいる内に絞め技。

寝言……と、思いきや酔ったテンションが残っていて普通にあの台詞を。



結論:ヤンデレだけどちゃんと意思疎通すれば問題ないよねって話。
え?次回?もちろんコッテコテに末期だぜ!(あてにならない)

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