不思議な錬金術師と物語師   作:水甲

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因みにキャラの登場は現状で、自分が育てているキャラしか登場しません。

なのでソフィー、プラフタの次はあの子です。

そしてオリキャラがもう一人登場です


第6話 もう一人の錬金術師と護衛

閉ざされた街で暮らしていた俺と幼馴染の少女。

 

少女は外の世界を知るために錬金術を学び、ずっと夢であった外の世界へ出ることが出来た。

 

そして俺は物語師として彼女と一緒に旅をして、新たな物語を書くのであった。

 

 

「ふぅ、とりあえずこんな感じかな?」

 

「あら、早速書いてるのね」

 

ちょっとした休憩時間を利用して、物語を書いているとそっとリア姉が覗き込んできた。

 

「な、み、見るなよ」

 

「いいじゃない。完成したら誰かに見せるんでしょ」

 

「ま、まぁそうだけど……まだ書き終えてないから……」

 

「そういいば、お爺さんの本は?」

 

「あぁ、書きかけの本に俺が続きを書いたら駄目かなって思って、とりあえずは旅の最中に読もうかなって……」

 

「因みに物語の主人公はハルカとフィリスちゃんみたいだけど……私はいないの?」

 

「一応はリア姉の事も書くつもりだけど……ちゃんと物語完成したら見せるから……」

 

「はいはい。それはそうとフィリスちゃん、休憩もそろそろ終わりにしようかなって思ったんだけど、提案があるの」

 

「何?リア姉?」

 

フィリスはカゴに一杯の素材を背負いながら、こっちに来た。

 

初めての外だし、エルトナで見ない素材が沢山あるみたいで、すごく嬉しそうに採取してたな

 

「そろそろ夜になるし、初めて外に出たからって、はしゃぎすぎると途中で行き倒れちゃうから、今日はここまでにしない?」

 

「えぇ~でも……」

 

「無理は禁物。無理してもいいことはないからね」

 

「は~い」

 

「フィリスも納得したことだし、テントの設置を……」

 

「あっ、ハルカ。それだったら……」

 

フィリスはそう言って、小さなテントを取り出した。

 

たしかアレってソフィーさんたちが使ってたテント

 

小さなテントを地面に置くとすぐに大きなテントに変わった。

 

「ソフィーさんから貰ってたのか?」

 

「うん、旅に出るには必要だからって」

 

このテントだったら中も広いしから、寝床は大丈夫そうだな。

 

でも一つだけ問題がある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テントに入って、寝る準備をしている時、俺はある事を提案した。

 

「悪いんだけど、女子部屋と男子部屋を分けてほしんだけど……」

 

一緒に旅をするとは言え、フィリスもリア姉も年頃だ。一緒に男がいるっていうのは気が気じゃない。

 

「えっ?なんで?」

 

フィリスは分かってないみたいだ。

 

というか俺が説明するのは何だか嫌だな。

 

こういう時リア姉がいてくれて助か……

 

「ハルカはフィリスちゃんに寝顔を見られるのが嫌だからじゃないの?」

 

ぜんぜん違うよ。というかリア姉はわざと間違えていっていないか?

 

「寝顔なんて別に気にしなくていいよ。子供の頃いっぱい見てたから」

 

「いや、そういうことじゃなくって……」

 

あんまり説明したくないんだけど……

 

「ふふ、大丈夫よ。ハルカ。私は信じてるから、ハルカが私たちに変なことをしないって」

 

リア姉は笑顔でそう言った。信じてもらえるのは嬉しいけど、

 

「二人が気にしなくても俺が気にするんだけど」

 

「それだったら寝る時に寝袋に入るとか、あとは着替えの時は外に出ててもらうとか」

 

それなら大丈夫かな?

 

「着替える時………あっ!?」

 

フィリスもようやく俺が言いたいことを理解してくれたみたいだな。

 

「そ、そうだね。一緒にいるのが長かったからつい……これから気を遣わないと……」

 

顔を真赤にさせながらそういうフィリス。

 

「顔真っ赤にさせてるフィリスちゃんはほんとうに可愛いわね」

 

何だか色々と大変なんだな。旅って……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺達は平野を超えると今度はファーヴェ丘陵と呼ばれる場所にたどり着いた。

 

「すごい、緑が沢山あるよ!」

 

「ファーヴェ丘陵は緑があるだけじゃないわよ。ちょっと行った先には風車もあるしね」

 

「やっぱり外の世界って凄いんだね」

 

フィリスがはしゃいでいると空から水が落ちてきた。

 

これって雨か?

 

「リア姉!?お空から水が降ってきたよ」

 

「雨ね。あんまりいると濡れて風邪をひくわよ」

 

「でも雨って気持ちいいんだね」

 

本当にフィリスにとっては色んなことが新鮮なんだな。

 

とはいえ、風邪を引かれたら大変だろうし……ここは、

 

俺は筆で服と弾くと言う文字を書いた。

 

すると三人分のコートが出てきた。

 

「フィリス、リア姉、これ着てみて。これを着れば水を弾くと思うから」

 

「どれどれ」

 

フィリスとリア姉はコートを着ると、コートが雨を弾いていく。

 

「凄いわね。時空の筆はこんなものも作れるんだ」

 

「一応練習したから……」

 

「ハルカはいい子ね。ねぇ、ハルカ。もしもだけど……」

 

リア姉が真剣な表情で何かを言おうとした時、フィリスがこっちに誰かが来るのを発見した。

 

「あれ?こっちに誰かが来るよ?」

 

「あら?旅人かしら?」

 

リア姉はすぐに話しを切り替えた。

 

一体何を話そうとしたのかな?

 

とりあえずこっちにやってくる人を見た。

 

どうやら二人組みたいだ。

 

一人は金髪の少女

 

もう一人は銀髪の少女だ。

 

「あら?変わった格好してるわね」

 

「これ着ると雨を弾いてくれるんだよ」

 

「雨を弾く?どういうこと?」

 

「俺が作ったものなんだ」

 

「貴方が?貴方も錬金術師なのかしら?」

 

「俺は違うよ。錬金術師はこっちの……」

 

「フィリスです」

 

「そっちのフィリスが錬金術師だというなら、貴方は?」

 

「俺はハルカ。物語師だけど。まぁどう作ったかは長くなるから機会があったらで、それでこっちは」

 

「フィリスちゃんの姉のリアーネです」

 

「フィリス、ハルカ、リアーネさんね。私はイルメリア・フォン・ラインウェバー。フィリスと同じ錬金術師よ。よろしくね」

 

他にも錬金術師っていたんだ。

 

それもそうか、公認錬金術師っていうのもあるくらいだし、

 

「それでこっちは」

 

「初めまして、エアリス・フォン・ラインウェバーです」

 

「私の妹で護衛よ。愛称はエリスね」

 

護衛って、イルメリアって噂で聞くお嬢様とかなのかな?

 

「もしかしてフィリスも推薦状貰いに行くのよね。それだったらこの先にあるメッヘンっていう村に錬金術師がいるから貰っておいていいかもしれないわよ」

 

「うん、ありがとうね。イルメ……えっと」

 

「イルメリア。イルでいいわよ。それじゃまたね」

 

「うん、教えてくれてありがとうね。イルちゃん、エリスちゃん」

 

何だか変わった姉妹だったな……とりあえずは先へと進むか

 




イルちゃんの登場とオリキャラのエアリスことエリスの登場でした。

エリスのことはもう進んでから話をやります。


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