東方鳳凰屋   作:土方

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こころとメディスンの珍道中

前回のあらすじ:貧乏巫女現る。→殴られたいのかしら・・・ね?

 

命連寺で鳳凰達が戦闘している一方で、魔法の森でもう一つの事件があった。

 

こころ「今日はアリスさん居なかったわね・・・。」

メディスン「そうだね。一体どこに行ったんだろう。」

 

こころとメディスンは魔法の森の中を歩いてた。目的はアリスの所に遊びにいこうとしたのだ。だが、その時は家に居なかったので、今日はそのまま帰る事にした。

 

メディスン「そういえばもう夜だね。」

こころ「この森て夜だと結構暗いわね。」

メディ「なに事もなく無事に抜けたいよ。」

こころ「・・・・・。」

 

その時、森の奥で話声が聞こえた。

 

???「おい!魔界団のレクスターさんのお帰りだぞ!」

???「まじか!早く出迎えの準備をしなきゃな!」

 

それは誰かの会話だった。

 

こころ「メディスン。この森に魔理沙やアリス以外の連中がいる。」

メディスン「確か、魔法の森て人間は入れないんじゃないの?」

こころ「そうだけど、たまに入ってくる人間も居るからね・・・。」

メディスン「・・・行ってみる?」

こころ「そうね。何をしているのか知りたいし・・・。」

 

メディスンとこころは森の奥へと入って行った。そこには信じられない物があった。

 

メディスン「うわ・・・!」

こころ「大きい鉄の船ね。」

メディスン「・・・!誰か来た!」

こころ「本当ね!隠れるわよ!」

 

そこには幻想郷では見られない巨大な戦艦だった。すると、さっきの二人組が居た。そこにはレクスターとルミアと魔理沙がいた。そこには天乱隊の隊員達が居た。こころとメディスンは急いで戦艦の近くの草むらに隠れた。

 

天乱隊の隊員A「お帰りなさいませ。レクスター殿!」

レクスター「おう、ただいま。連れてきてやったぜ。お前らのボスの妹をよ!」

魔理沙「離せよ!この!」

ルミア「・・・・・!!」

レクスター「このルミア=ティンジェルもお前らで管理しろよ。実験にも使ってもいいから。」

天乱隊の隊員B「わかりました。」

魔理沙「おい!ここに豊麗がいるんだよな!」

天乱隊の隊員A「そうですよ魔理沙様。あなたの兄もここに居ますからね。」

魔理沙「・・・・・!!」

ルミア「あの・・・。これから私達に何をするんですか。」

天乱隊の隊員A「魔理沙様には八掛炉を頂く事とルミアさんには感応増幅能力を使った実験をさせてもらいます。」

ルミア「えっ・・・!」

魔理沙「感応・・・?なんだそりゃ?」

天乱隊の隊員A「詳細は中で話す。二人を連れて行け!」

天乱隊の隊員B「はっ!」

 

天乱隊の隊員Bは魔理沙とルミアを連れて行った。

 

天乱隊の隊員A「ではレクスター殿。戦艦の中へ。」

レクスター「おいおい。これは元々魔界団の戦艦だろう。中は知ってるよ。」

天乱隊の隊員A「ですが今は天乱隊の戦艦ですので・・・」

レクスター「まぁ、いいわ。お前らのボスの所に案内してくれ。」

 

レクスターと天乱隊の隊員Aは隊員Aの案内で、天乱隊のボスの所に行った。

 

メディスン「今、魔理沙と誰か居たよね。」

こころ「二人とも縛られてたみたいだったわね。」

メディスン「・・・乗りこむ?」

こころ「乗り込むたって、どうやって乗り込むのよ・・・。」

メディスン「確か鳳凰からどこかに乗り込むたの道具がリュックにあるはず・・・」

こころ「・・・そのリュックちょっとデカいわね。」

 

メディスンがリュックの中から取り出したのは、段ボールだった。

 

こころ「・・・これ何?」

メディスン「潜入捜査するための段ボール!」

こころ「これで誤魔化しきれるか!!!」

 

さすがにこころも突っ込んだ。

 

メディスン「だって鳳凰も慧音のお菓子を取るときにこれ使ってたもん。すぐに見つかったけど・・・」

こころ「当たり前よ!!!そりゃ誰だって怪しむわよ。てかあの人、慧音さんのお菓子取ってたことが驚いたわよ。」

メディスン「でもこれしかないよ。」

こころ「・・・・・。」

   「仕方ないわね。これでやりましょう。」

 

こころが突っ込むのをあきらめ、段ボールの中に入って潜入することにした。ちょうど戦艦の入り口辺りは人が居なかった為、入れた。

 

こころ「何とか入れたけど、ここから先は不安ね。」

メディスン「しっ!誰か来た!」

 

こころとメディスンは立ち止まり、段ボールの振りをした。

 

天乱隊の隊員C「なぁ?あんなところに段ボールなんてあったけ?」

天乱隊の隊員D「さぁな?誰かが置き忘れたんじゃないの?」

天乱隊の隊員C「まぁ。この戦艦の中は荷物が多いし、誰かが置き忘れたと思うけどな。」

 

天乱隊の隊員BとCは普通に段ボールに隠れたこころとメディスンを素通りした。

 

メディスン「上手くいったみたいだね。」

こころ「・・・・・。」

   (ここの連中はバカなのか?普通は怪しむわよね?)

 

こころは心の中でそうつぶやいた。こうして、こころとメディスンは戦艦の奥の方へと進んで行った。

 

                                 次回に続く

 


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