東方鳳凰屋   作:土方

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バカな奴らでも便りになる部下がかなり重要である。

前回のあらすじ:鳳凰死す!!→勝手に殺してんじゃねぇよ?!

 

~幻想郷の上空~

 

文「まさかあなたがここに居るなんてびっくりしましたよ・・・、龍神様。」

龍神「いや~、久しぶりに文ちゃんと飲んで、わしは気分が良いわい。」

天子「本当ね。それだけじゃなくて私達に奢ってもらえるなんて。」

文「まぁ、貴方には奢っていませんからね。不良天人に奢る気はありません。」

天子「ちょっと待て。じゃあ誰が私の分払ったの?」

衣玖「それは私ですよ。総領娘様。次は自分でちゃんと払ってくださいね。」

天子「うぐ・・。」

椛「お互い大変ですね。」

衣玖「そうですね。」

文「ちょっと待ちなさい。椛。それはどういうことですか?」

椛「だって本当の事ですよ。今日だって仕事サボって取材に行ってたじゃないですか?」

文「私は新聞記者です。幻想郷のあらゆる事を記事にするのが仕事なんです。」

???「それで捏造記事作って迷惑しているのは、幻想郷の全ての住民なんだけどね。」

???「そうね。」

文「捏造じゃありませんよ?!霊夢さんに幽香さん?!」

 

龍神と衣玖と天子は少し前にみすちーの屋台で酒を飲んでいた。最初は3人だけだったが、文と椛が来て、次に霊夢と幽香が来た。それから小さい宴会となった。なお、全ての費用は文が出した。(天子には出さなかったけどね。)

 

龍神「しかし、幻想郷に凄い気を感じて、ここに来たのになかなか姿を現せないな・・・。」

天子「何?幻想郷に知り合いが来てるていうの?」

龍神「そうなんだよ。わしの知人で凄い気を感じる奴が居るんじゃ。その気が幻想郷に反応してな。それでここに来たわけよ。」

衣玖「それと同時に異変が起きるかもしれないんですか?それはその知人ですか?」

龍神「それはありえんな。彼女は世界の平和の乱れは絶対に起こさん奴だかろな?」

衣玖「そうですか。」

霊夢「そんなのどうでもいいわよ。もし異変になったらこの私が解決・・・ん?」

 

すると霊夢が奇妙な気を感じた。

 

霊夢「何か懐かしい気を感じるわね。これは魔界人の気?」

  「・・・・・!!」

  「あっちからね!!」

 

霊夢は気を感じながら、どっか行った。

 

文「ちょっと待ってください!霊夢さん!どこに行くんですか?!」

椛「文さん。待ってください!!」

 

文と椛も霊夢に付いて行った。すると龍神も・・・

 

龍神「むむ!!ビビッと来た。奴の気が・・・!!」

 

龍神も霊夢の後を追った。

 

衣玖「龍神様!ちょっと!!」

天子「一体どこに行くのよ!!」

 

衣玖と天子も龍神の後を追った。

 

幽香「霊夢が感じた気は魔界人ね。となると今回の異変は厄介な事になりそうね。」

  「しかし、懐かしいわね。魔界人の気を感じられるのは。」

 

 

 

 

 

一方、命蓮寺の戦闘は事態を悪化していた。それもそのはず鳳凰がやられたのだ。

 

魔理沙「そんな鳳凰がやられたなんて・・・」

 

するとそこに美鈴、華扇、聖が来た。

 

聖「いったい何事ですか?!これは・・・!!」

美鈴「鳳凰さん!!」

魔理沙「大変だぜ!!華扇!!」

華扇「状況を見ればわかるわ事態は最悪ね。」

 

すると、レクスターは次の段階へと進んだ。

 

レクスター「さて仕上げとするか・・・。」

鳳凰「・・・・・。」

 

レクスターの妖魔刀が不気味に光り始めた。

 

華扇「あなた一体何をしているんですか!!」

レクスター「何て?生気と魂を吸い取ってんだよ。」

アリス「生気を吸い取る?それはどういう・・・。」

美鈴「生気というのは人間の活力で、魂というのは自分の魂です。それを吸い取ったら死んでしまいます。」

小傘「・・・・・!!」

 

小傘は懐から小刀を取り出し、レクスターの方に向かった。

 

ルミア「小傘ちゃん!!」

リィエル「小傘?」

レクスター「こいつの生気は凄いな。みるみる溢れだしていく。」

小傘「止めろおおおおおおおおおお!!」

 

小傘は小刀でレクスターに攻撃しようとしたが、レクスターは鳳凰の体から妖魔刀を引っこ抜き、避けた。

 

レクスター「あぶねぇな!!この小娘!!」

小傘「こ、これ以上鳳凰に近づくな!!で、出なければお前を切るぞ!!」

レクスター「ふん。震えながら言っている癖に何にを言っている。だったらともにあの世に送ってやる!!」

小傘「うわああああああああ!」

 

すると、上空から弾幕が来た。

 

霊夢「霊符!!夢想封印!!」

文「風符!!天狗道の開風!!」

レクスター「うわっと!!あぶねぇ?!」

 

レクスターはかわし、空から霊夢と文が降りてきた。

 

霊夢「貴方ね!!変な気を感じたと思ったら・・・て鳳凰?!」

文「まさか・・・!?貴方・・・!鳳凰様を!!」

 

次に椛が来た。

 

椛「文さん~~~。一体何が・・・鳳凰様?!」

 

また次に龍神と衣玖と天子が来た。

 

龍神「これはいったい・・・?」

衣玖「あの刀は”妖魔刀”・・・!!」

天子「何この状況?何でも屋の主人がやられたわけ・・・?」

 

レクスターはこの状況に焦った。

 

レクスター「あれは博麗の巫女!!ちぃ、余計なのが来やがった!!野郎ども、撤収だ!!」

魔界団の団員A「しかし、ルミア=ティンジェルと霧雨魔理沙の拘束が・・・!!」

レクスター「しょうがねぇ。あの技を使うか。盗符!!ダブルスティール!!」

 

すると、レクスターは両手を握りしめて、光始めた。

 

リィエル「あれ?ルミアは?」

アリス「魔理沙も居ない!まさか・・・!!」

美鈴「皆さん!!あれを見てください!」

 

レクスターの両手にはルミアと魔理沙の手を握っていた。つまり、二人は拘束された。

 

リィエル「ルミアを離せ!!いやああああああああ!!」

レクスター「このガキが!!」

 

レクスターはリィエルを思いきっり殴り、リィエルを思いっきりぶっ飛ばした。

 

リィエル「ガハァ?!」

ルミア「リィエル!!」

レクスター「野郎共逃げるぞ!!」

魔界団の団員全員「了解!!」

 

レクスターと痺れ状態の魔界団の団員達はルミアと魔理沙を連れて逃げて行った。

 

霊夢・アリス「魔理沙ーー!!」

魔理沙「アリスーー!!霊夢ーーー!!」

 

レクスターと魔界団の団員達は姿を消した。ルミアと魔理沙も。するとそこに・・・

 

トール「どうしたんですか!!」

エルマ「一体何が・・・。」

龍神「む?あれはドラゴン?」

トール「これはひどいです!!一体何があったんですか!!」

美鈴「それが・・・。」

幽香「見ての通り何者かに襲撃があったみたいね。」

アリス「幽香!!」

 

それから次に幽香が現れた。

 

幽香「アリス。今すぐに永琳を連れてきなさい。事態は最悪よ。」

アリス「・・・・・!!わかったわ!」

 

アリスは永琳を呼びに行った。

 

 

 

 

 

一方、小傘は鳳凰の事を心配していた。

 

小傘「鳳凰!しっかりして!!」

椛「鳳凰様!お気を確かに!!」

 

すると、鳳凰がゆっくりと目を開けた。

 

鳳凰「その声は・・・・・小傘と・・椛か・・・・。」

小傘「良かった!!生きてる!!」

椛「鳳凰様!!けがの方は!!」

鳳凰「確か・・・レクスターに刺されて・・・・・。それで・・・気を・・・失ったのか・・・。」

文「そうです。貴方は小傘さんに助けられたんですよ。」

鳳凰「その声は・・・・文か・・・・・・。へへ・・・・・・小傘・・・・・お前が・・・・やればできる奴だって・・・・・しん・・じて・・たぞ・・・。」

 

再び鳳凰は気を失った。

 

小傘「鳳凰!!しっかりして!!」

椛「また気を失ってしまいましたね・・・。まぁ、生きていれば安心ですが・・・。」

文「椛。私はこの事を上層部に伝えてきます。椛は鳳凰様の事を見ていてください。」

椛「わかりました。小傘さん。一緒に鳳凰様の看病しましょう。」

小傘「うん・・・。」

 

射命丸文は妖怪の山の方に向かって行った。それからしばらくして、永琳が来て、鳳凰の治療が始まった。グレンも翌朝に起きて、ルミアと魔理沙が連れ去られたことを知った。そう事態は既に最悪の方向に進んでいるのだ。

 

                                次回に続く


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