東方鳳凰屋   作:土方

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鳳凰と魔術講師とドラゴンの共同戦線(戦闘ですね。)

前回のあらすじ:魔理沙が連行される。→ついに捕まったのか・・・。(鳳凰)マスタースパーク!!(魔理沙)ギャアアアアア!!(鳳凰)

 

魔理沙が天乱隊に連れてから夜になった。鳳凰と小林とトールとカンナと翔太は天乱隊の捜索の為、霧の湖に訪れていた。

 

~霧の湖~

 

小林「ねぇ?ここで本当に合ってるの?」

 

鳳凰「自分の能力で魔理沙を探してるんだ。ここで間違いない。」

 

トール「しかし、よく魔理沙さんがここに居るて分かりますね。」

 

鳳凰「俺の”次元を操る程度の能力”は人の気も感じ取れるんだ。だから、魔理沙を探すのも朝飯まえだ。」

 

カンナ「おー。凄い。」

 

翔太「僕も魔術で探してるけど、確かに魔理沙さんはここに居るよ。」

 

鳳凰「やっぱり魔術て凄いな。俺が一年間、留学していた世界の魔術はもっと凄いけどな。」

 

翔太「何か言った?」

 

鳳凰「何でもねぇよ。」

  「・・・やれやれ、やっと見つけたぜ。」

 

小林「えっ?どこに?」

 

鳳凰「あそこだ。湖の浜に居る。」

 

鳳凰が指さした所を見ると、湖の浜には魔理沙は縄でぐるぐる巻きになっており、天乱隊の隊員は30人以上いる。

 

トール「とりあえずそこの草むらに隠れましょう。そして、タイミングを見て救出しましょう。」

 

草むらに隠れた後、鳳凰は次元の能力で敵の方を見た。そして、鳳凰はある物に気付き驚いた。それは・・・

 

鳳凰「なんてことだ・・・!!廃棄された”多脚洗車”と”アームスーツ”が何で天乱隊の所に!?」

 

トール「多脚戦車とアームスーツ?何ですかそれ?」

 

鳳凰「前の異変の騒動の原因の異界の機械兵器だよ。あれは人や妖怪も無差別で攻撃するんだ。」

 

小林「異変?」

 

鳳凰「この世界では”事件”や”怪奇現象”を異変と呼ぶんだ。」

 

小林「そうなんだ。」

 

幻想郷は前にある異変があった。それは異界からの機械兵器が幻想郷に来た異変である。被害は妖怪の山と竹林だが、それは幻想郷にとって大変な異変だった。

 

トール「でも、何で廃棄された物が敵の方にあるんですか?それはちょっとおかしいですよ。」

 

鳳凰「確かにそうだ。異変が終わった後、機械兵器は一斉に処分し、全部”妖怪の山”の勢力で廃棄したんだ。それなのに何で?」

 

トール「そんな事は後で聞きましょう。今は魔理沙さんの救出先決です。」

 

鳳凰「そうだな。敵一人捕まえて事情聴取をした方が良いな。」

 

翔太「大変だよ!!鳳凰さん!!この戦車とアームスーツを魔術で調べたら”魔科学”で改造されてるよ!!」

 

鳳凰「何だって!」(驚き)

 

すると、一人の隊員が鳳凰達がいる草むらに気付いた。

 

隊員A「そこに居るのは誰だ!!」

 

鳳凰「しまった!!大声で出したから敵に気付かれた!!」(驚)

 

トール「なにやってるんですかーーー!!」(怒)

 

隊員A「撃てええええ!!!」

 

隊員達は鳳凰達の居る草むらに攻撃してきた。

 

鳳凰「仕方ねえ!!突撃だ!!」

 

トール「カンナは小林さんと一緒に木の上に隠れてください。」

 

カンナ「わかった。」

 

小林「ちょっとカンナちゃん!うわああああ!!!」(汗)

 

カンナは翼だけ生やし、小林を連れてデカい木の上に隠れた。

 

鳳凰「・・・翔太。お前は逃げないのか?」

 

翔太「僕も戦うよ。ルコアに鍛えて”魔術”も使えるから。それにルコアの仇をとりたいんだ。」

 

鳳凰「やっぱり真々土さんの息子さんだな・・・。良いぜ。ただし、死ぬんじゃねーぞ!!2人共!!」

 

翔太「うん!!」

 

トール「わかってますよ。」

 

鳳凰、翔太、トールは”天乱隊”と戦闘になった。

 

 

 

 

 

 

 

~その同じ頃”霧の湖”(鳳凰達が戦闘しているすぐ近く)~

 

夜になり、グレン、システィーナ、ルミア、リィエルは野宿することになり、たき火の近くで暖をとっていた。

 

グレン「ふ~。やっぱり火があると温かいな。」

 

システィーナ「結局、今日は誰とも会わなかったですね。」

 

ルミア「通行人も居なかったし、きっと明日は人に会えるよ?ね?」

 

リィエル「・・・・・ん、温かい。」

 

グレン「畜生!セリカの奴め・・・!」

 

グレンは幻想郷に来る前の事を考えた。

 

 

 

 

 

 

~グレンの回想~

 

魔術と科学が共に発展した世界。その世界の名はルヴァフォース。魔導大国・アルザーノ帝国の南部に位置する都市「フェジテ」。その町には「アルザーノ帝国魔術学院」がある。その学院は、この世界で最先端の魔術を学べる最高峰の学び舎である。その学院の学院長室に、魔術講師のグレンと生徒のシスティーナ、ルミア、リィエルが呼ばれた。その部屋にはグレンの師匠、セリカ=アルフォネアとリック学院長が居た。

 

グレン「学院長。話て何ですか?まさか、また給料減額じゃ・・・!」

 

学院長「違うよ。グレン君。話ていうのは3週間の有給休暇を与える事だよ。」

 

グレン「何だ。有給休暇か・・・て、ええええええええええええ!!」

 

システィーナ「えっ!?グレン先生が有給休暇!?ありえない。いつも、ロクデナシの先生が有給休暇!?」

 

グレン「白猫・・・。ちょっとは傷つくぞ・・・。」

 

ルミア「あはは・・・。」

 

リィエル「・・・・・?」

 

セリカ「それは私から説明しよう。」

 

グレン「セリカ?」

 

セリカはなぜグレンに有給休暇を与えたのか。こう説明した。

 

セリカ「実は私の知り合いに異世界”幻想郷”の友人が居るんだ。その世界を救ってきてほしい。」

 

グレン「異世界”幻想郷”?そんなのあるわけないだろう!」

 

学院長「まぁ、普通はそうじゃろうな・・・。」

 

セリカ「しかし、あるんだなこれが。まあ、一般国民には噂の都市伝説程度しか伝わってないけど・・・。」

 

ルミア「それはどういうことでしょうか?」

 

学院長「実はこの帝国は裏で異世界同盟を結んでいるんだ。それが”幻想郷”。」

 

グレン「あ~、思い出した。そういえば、そんな噂の都市伝説があったな。」

 

システィーナ「裏でて・・・!大丈夫なんですか?」

 

セリカ「大丈夫だ。あの勢力はよく帝国と交易してるから。裏で。」

 

グレン「何かだんだん心配になってきただけど。・・・何で”幻想郷”を救ってほしいんだ。」

 

セリカ「実はこの前、私の友人が私の所に来てな。ちょっとその事で話したんだ。」

 

グレン「それで俺を推薦したということか?」

 

セリカ「そういう事だ。」

 

グレン「わかったよ。セリカの頼みを断ったら怖いからな。」

 

グレンは納得すると、次にシスティーナ達が学院長に尋ねた。

 

システィーナ「あの、学院長?何で私達も呼ばれたんですか?」

 

学院長「そうじゃた。システィーナ、ルミア、リィエルには「特別研修」の形をとって、幻想郷に行ってもらう事にするから。」

 

ルミア「えっ?何で私達も?」

 

学院長「ほら、グレン君さ。あっちの世界で何やらかすかわからないじゃん。その為のストッパーだよ。」

 

システィーナ「なるほどですね・・・。」

 

ルミア「あはは・・・。」

 

システィーナはやはりで、ルミアは苦笑いをした。

 

セリカ「それに違う世界の文化や魔術も学べていいぞ。お前らの”強化”にもなるし。」

 

システィーナ「確かにそうですが・・・、まぁ、私も先生が心配ですし、行ってあげます。」

 

ルミア「私もいいかな。」

 

リィエル「グレンとシスティーナとルミアが行くなら、行く。」

 

セリカ「なら決まりだな。パチン。」

 

グレン達「えっ・・・。」

 

セリカは指パチンすると、変な円形の転移術が現れた。

 

セリカ「荷物はすでに送ってある。お前たちが出現するところにな。では、ご武運を祈るぞ。」

 

グレン達「うわああああああ!(キャアアアアア!)」

 

そして、グレン達は幻想郷に転移した。

 

~回想終わり~

 

 

 

 

 

 

~再び”霧の湖”~

 

グレン「くそ!セリカの奴め!!帰ったら覚えてろ。」

 

ルミア「今日はここで野宿ですね・・・。」

 

グレン「そうだな。明日になればだれか・・・」

 

ドゴーン(爆発音)

 

システィーナ「今の爆発音は・・・!」

 

ルミア「見て!システィ、あっちから煙が上がってる!」

 

リィエル「・・・グレン!!」

 

グレン「あぁ!!行くぞ!」

 

グレン達は爆発音がしたところに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

~霧の湖(鳳凰が居る場所)~

 

鳳凰、トール、翔太、魔理沙(加戦)は苦戦していた。何せかつて異変の元凶の戦車とアームスーツに天乱隊の隊員まで相手しているからだ。戦闘中に魔理沙も助けて、魔理沙も加戦したが、この軍隊に苦戦強いられている。ちなみにトールは両腕をドラゴンの手にしている。

 

トール「何ですか!この戦車は!!固すぎます。」

 

鳳凰「そりゃあ異界の戦車だ。装甲は固い。」

 

隊員の一人が翔太に攻撃したきた。

 

隊員「喰らえ!!」

 

翔太「雷魔術”ライトニング”!!」

 

隊員「ギャアアアアア!!」

 

鳳凰「さすがだな。」

 

翔太「こうみえて僕は”魔法使い”家系だからね。できて当然だよ。」

 

鳳凰「そうだったな。」

 

隊員「おのれ・・・。」

 

魔理沙「よそ見している暇はねえぜ。マスタースパーク!!」

 

隊員「ぐわああああ!!」

 

隊員A「こうなれば・・・、バズーカを持て!!そして、戦車の砲撃用意!!」

 

隊員達は一斉にバズーカを持ち、戦車が鳳凰達の方に向いた。

 

鳳凰「くそ!!ここまでか!!」

 

小林・カンナ「トール!!(トール様!!)」

 

隊員A「撃てえええ!!」

 

スカーン

 

鳳凰・トール・翔太・魔理沙「へ?」

 

隊員A「何をやってる!早く撃たんか!!」

 

隊員B「それが何度もやっても戦車が反応しません。」

 

隊員A「なん・・だと・・。そんなことがありえるわけが・・・。」

 

???「それがありえるんだよなこれが。」

 

その時、戦車とアームスーツが爆発した。いや、切ったというべきか。

 

隊員「なっ!!戦車とアームスーツが!!誰だ!!」

 

???「リィエル。お疲れさん。」

 

リィエル「変な物全部切っといた。」

 

グレン達が現れた。

 

グレン「ただの魔術講師さ。」

 

隊員「貴様一体何をした。」

 

グレンは懐から愚者のタロットカードを取り出した。

 

グレン「俺はこのカードで、ある魔術を起動できる。俺を中心とした一定効果領域内における魔術起動の完全封殺。それが俺の固有魔術「愚者の世界」。」

 

鳳凰「愚者の世界・・・、まさか・・・!!グレンか!!」

 

グレン「あれ?ひょっとしてお前・・・鳳凰か?」

 

鳳凰「話は後だ。この魔術は魔科学も使えねんだよな。」

 

グレン「そうだな。」

 

鳳凰「ならこれはチャンス!一斉攻撃だ!!グレン、リィエルお前も手伝え。」

 

グレン「あぁ・・・いいけど。」

 

鳳凰「行くぞお前ら。」

 

トール・翔太・魔理沙・グレン・リィエル「うおおおおおおお!!」

 

天乱隊の隊員達「ひいいいい!!助けてくれえええええ!!」

 

そして、鳳凰達とグレンは隊員達をフッルボコにした。それを見ていた。小林とカンナとシスティーナとルミアは・・・

 

小林「なにこれ?」

 

システィーナ「何かどっちが悪い方なのかわからなくなってきた。」

 

ルミア「アハハ・・・。」

 

カンナ「マジやばくね。」

 

最早、唖然とすることしかできなかった。

 

                                次回に続く

 

~次回予告~

 

鳳凰とグレンの過去(二人の絆の物語です。)


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