ドッジボールの試合が終わった後、鳳凰と華扇と小林達(翔太とルコアを除く)はレミリアとフランと咲夜と一緒に紅魔館の地下図書館に戻っている途中である。
小林「トール!!さっきのは酷いじゃないか。いくら何でもエルマが”調和勢”だからって、やっていい事と悪い事があるんだよ。」
トール「すみません。」
エルマ「全くだ!!私を盾にするなんて!!」
トール「でも、レミリアだって自分の妹を盾にしていたじゃないですか。」
一同はレミリアの方を向いた。
レミリア「何よ?私も悪いて言うの。残念ながら、私は悪魔の吸血鬼よ。妹を盾にするなんて平気で・・・。」
小林「どうやらこの子にも説教が必要みたいだね。」
レミリア「へ?」
小林「レミリア。悪魔だからて妹を盾にするな。それと・・・。」
レミリア「う~~~。」
咲夜「凄い・・・!!お嬢様を簡単に説教するなんて。」
鳳凰「しかもレミリアがカリスマブレイクまでしてやがる。」
華扇「さすがはドラゴンをメイドにしている人だけあるわ。」
滝谷「あははは。小林さんらしいよ。」
そして、鳳凰は一つ疑問に思った。
鳳凰「ファフニールさんでしったけ?さっき”調和勢”て言ってましたけど、もしかしてドラゴンは勢力ごとで争ってるんですか?」
ファフニール「ふん。勘がいいな。ドラゴンも一枚岩ではない。」
ファフニールさんの話によればエルマさんの勢力の”調和勢”は秩序を重んじる勢力。トールさんの勢力の”混沌勢”は破壊と支配を望む勢力。そして、ルコアさんの勢力の”傍観勢”は組することなく群れもしない自由勢力。特に”混沌勢”と”調和勢”は対立している。
鳳凰「ちなみに、ファフニールさんはどこの勢力?」
ファフニール「おれは3つの勢力には入ってない。宝を守って洞窟の中に居た。」
鳳凰「引きこもりかよ!!竹林の姫さんと同じか!!」
そう言ってる間に地下図書館のドアの所に来た。
鳳凰「さて、翔太君はパチュリーと一緒に楽しく勉強してるかな。」
小林「翔太君が会いたがっていた魔法使いだし、仲良く勉強しているんじゃないかな。」
鳳凰「それもそうだな。」
鳳凰はドアを開けると、そこには信じられない光景があった。
鳳凰・華扇・小林達・レミリア達「えっ・・・。」
その光景は、本棚が全部倒れており、しかも壁には戦闘の傷跡、本はびりびりに破れてた。
レミリア「これは一体・・・!?パチェ!!」
入口の前にパチュリーと小悪魔とルコアが倒れており、その3人を治癒魔術で治している翔太とアリス・マーガトロイドの姿だった。
翔太「パチュリさん・・・・・ルコア・・・・・!?返事してよ・・・・・!!」
アリス「・・・私が居ながらこんなことになるなんて・・・。」
鳳凰「アリス!!いつからここに!?」
アリス「あなた達がドッジボールの試合をやってる頃に来たの。逃げながらね。」
鳳凰「アハハ・・・。見たんだね。」
華扇「逃げながら?どういことかしら。」
アリス「今から説明するわ。あなた達がドッジボールの試合の時に、何があったのか。」
~少し前”地下図書館”~
パチュリー「この魔法は透明魔法。ほら、私の姿が透明なったでしょ。」
翔太「本当だ。凄い。」
パチュリーは翔太に黙々と魔法を教えてる。その姿をみて、ルコアと翔太は・・・
ルコア「翔太君。熱心に勉強をしてるわね。僕は感心だな。」
小悪魔「パチュリー様も久しぶりに人に教えてる所を久しぶりにみましたよ。」
ルコア「あら?普段は教えないの?」
小悪魔「この館の住民は魔法なしでも生活出来るんで。」
ルコア「そうなんだ。僕が教えようとしても目を合わせてくれないし。」
小悪魔(それは結構な美形体質の所為なのでは、翔太君も思春期ですし・・・。)
パチュリー「他にもどんなことを知りたいの?」
翔太「え~と、この魔導書の魔法の技。いや、この魔術技の”イクスティンクション・レイ”を教えてほしいな。」
パチュリー「あら?この技は最近幻想郷に入ってきた魔導書で、私もこの技は初めてだわ。伝説の攻正呪文みたいだけど。」
翔太「えっ!?パチュリーさんにもわからないの?」
パチュリー「残念だけど、私はすべてを把握してないの。だから、これは私にも無理ね。」
翔太「そんな・・・。」
パチュリー「何なら貴方自身で解いてみたら?」
翔太「えっ?僕が?」
パチュリー「私の知り合いは自分の力で魔法技を習得しているわ。あなたも魔法使いなら当然できるでしょ。」
翔太「・・・・・。」
「うん。やってみるよ。それにしてもその人凄いね。自力で技を生み出すなんて。その人の名前は?」
パチュリー「彼女の名前は・・・」
その時、図書館の入り口のドアがバーンと開いた。
魔理沙「邪魔するぜ!!パチュリー!!」
アリス「お邪魔するわ!!」
パチュリー「ほら噂をしたら・・・。」
図書館に入ってきたのは、霧雨魔理沙とアリスだった。
魔理沙「パチュリー!!ここに隠れてもいいか!?」
パチュリー「どうしたの厳しい顔して?」
アリス「私達追われてるのよ!!」
小悪魔「また・・・、咲夜さんに追われ・・・、いや、咲夜さんはドッジボールの試合に行ってるし・・・、ん?ちょっと待てください。誰に追われてるんですか?」
魔理沙「そんなこといいから、早く・・・。」
???「見つけましたよ。魔理沙さん。」
アリス「もう追ってきた。」
入口の前に居たのは、数人の武装集団。武器を持ってる人たちが多く。中にはバズーカ、刀を武器にしている人たちもいた。
パチュリー「あなた達何者なのかしら?」
天乱隊の隊員「我々は妖怪敵対派の最過激派”天乱隊”の隊員だ。総統の命令で魔理沙さんを追ってきた。」
パチュリー「”天乱隊”!!妖怪敵対派の最過激派で人だろうが妖怪だろうが、躊躇なく殺す集団!?」
翔太「えっ・・・。」
ルコア「その魔理沙て子を捕らえて何をするつもり?」
天乱隊の隊員A「我々は命令で動いているため、そこまでは知らない。」
パチュリー「それよりもここから出ていってくれる!!ここはあなた達が来る場所じゃ・・・。」
天乱隊の隊員A「ズドン」
パチュリー「グフッ!!」
隊員が技を放ち、パチュリーの体のどこかに命中した。
小悪魔「パチュリー様!!よくも!!」
小悪魔は攻撃を仕掛けたが・・・
天乱隊の隊員A「ズドン」
小悪魔「キャアアアア!!」
小悪魔もさっきの技を当たり、足から血が出た。
天乱隊の隊員A「お前ら、この図書館をめちゃくちゃにしろ!!本も破いても良い。」
隊員全員「了解!!」
隊員達は図書館を荒らしまくった。本棚を倒したり、ほんを破いたり、壁を傷つけていった。それを見た翔太は・・・
翔太「止めろオオオオ!!この図書館をめちゃくちゃにするなアアアア!!」
魔理沙「バカ!!やめろ!!」
アリス「そんな事言ったら殺されるわよ!!」
隊員B「このガキ!!死ね!!」
隊員の一人が、翔太をめがけてバズーカを撃ち、翔太の所に命中した。だが、ルコアが翔太を守り、代わりにルコアがバズーカの攻撃を受けた。
翔太「ルコア・・・・・?」
ルコア「よかった・・・・翔太君が無事で・・・・・。」
ルコアはバタンと倒れた。彼女もドラゴンだが、さっきの攻撃で凄く効いた。
翔太「ルコア・・・!!ねぇ、しっかりしてよ・・・・・ルコア・・・・・!!」
翔太は泣きながらルコアをゆさった。泣いている翔太を見て魔理沙は・・・
魔理沙「・・・・・!!」
「もう止めろ。私を連れていけ!!」
アリス「魔理沙!!」
隊員A「ようやく諦めてくれましたね。お前ら、魔理沙さんを連れていけ。」
隊員全員「はっ!!」
アリス「魔理沙ダメよ!こいつら所に行っちゃたら!!」
魔理沙「大丈夫だぜ。隠れて逃げてくるからよ。」
そう言いながら、魔理沙は天乱隊の連中に連れていかれた。
アリス「うぅ・・・・・魔理沙・・・・・。」
アリスはその場で泣くしかなかった。
翔太「ねぇ!!手伝って!!ルコアとパチュリーさん達を治癒魔術して。」
アリスは目を向けるとそこには翔太が治癒魔術をしていた。
アリス「えっ?あなた魔法を!?」
翔太「いいから!!早く!!」
アリス「わかったわ!!」
アリスはパチュリーを回復することにした。そして、現在に至る。
~地下図書館”現在”~
アリス「・・・というわけよ。」
鳳凰「・・・何てことだ。再び”天乱隊”の名を聞くことなったとは・・・。」
トール「知っているんですか?」
鳳凰「知っているもなにも、奴らのボスがかつての友人だったやつだ。」
トール「えっ!?」
レミリア「とにかくまずは医者が必要ね。咲夜、今すぐ永琳を連れてきなさい。今は緊急事態よ。」
咲夜「かしこまりました。」
鳳凰「仕方ねぇ・・・。魔理沙を取り戻しに行くか。」
アリス「取り戻しに行ってくれるの。」
鳳凰「あぁ、そのつもりだ。それに天乱隊が今何やっているのか気になるし。」
翔太「待って!!僕も行くよ!!僕はルコアの仇を取りたいんだ。」
鳳凰「お前も行くのか。血が出る戦いになるかもしれないぞ。」
翔太「それはわかってる。でも、あの時、僕は足手まといだった。ルコアがかばってくれたのが悔しくて・・・・・。」
翔太は泣いてしまった。
鳳凰「覚悟はできているようだな。いいぞ。」
翔太「ありがとう・・・・・。」
トール「なら、私も行きますよ。友人を傷つけたことは許しませんし。」
カンナ「私も行く。理由はトール様と同じ。」
小林「私も行くよ。トールやカンナちゃんと翔太君が心配だし。」
鳳凰「いいよ。戦力が増えれば都合がいいし。」
小林「滝谷君やファフ君とエルマはルコアさんの事を見てて。」
滝谷・ファフニール・エルマ「任せて。(フン)(わかった。)」
鳳凰「華扇!!アリス!!ここで待っててくれ。」
華扇・アリス「わかったわ。」
鳳凰「よっしゃー!行くぞ!!」
小林・トール・カンナ・翔太「おーーーー。」
こうして、魔理沙救出作戦が始まった。
~同じ頃”霧の湖”では~
グレン「なぁ、ここどこだ?」
システィーナ「知りませんよ。先生。」
ルミア「何だか湖みたいだね。」
リィエル「霧がかかってる。」
今、ここどこなのかと尋ねている一人の講師が生徒3人に言っていた。
講師の名は”グレン=レーダス”男の講師である。そして、その生徒3人は女、まず一人目は”システィーナ=フィーベル”、2人目はルミア=ティンジェル、3人目はリィエル=レイフォードである。
グレン「たく、セリカの奴め。”知り合いの世界を救って来い”てなんだよ。しかも転移術まで使って、それよりもここはどこだああああああああああああ。」
グレンの叫びが天まで届く。彼らもこの異変に巻き込まれるのは確実だった。彼らはセリカの頼みでここに来た。そして、彼らも”鳳凰”と出会う時、ある異変が起きようとしていた。
次回に続く
~次回予告~
鳳凰と魔術講師とドラゴンの共同戦線(戦闘ですね。)
~後書き~
特別長編の名前を変えます。「OLとドラゴンメイドと仲間達が幻想入り+非常勤講師と生徒3人が幻想入り」にします。要するにロクデナシ魔術講師と禁忌経典のグレンとシティーナとルミアとリィエルも幻想入りしたかった。二つの作品のキャラクターを幻想入りする話に挑戦してみます。それではまた。