鳳凰とタチコマ達は最後の作戦を開始し、こいしの戦車を追った。
番外編第7話「鳳凰の怒りとタチコマのダウン」
橙はタチコマに作戦の説明した。まず、タチコマはこいしが乗っている戦車のハッチをハッキングさせ開けてこいしを引きずりおろす事。勿論、永琳もハッキングに協力してもらう。そして、タチコマと鳳凰とこころ達はこいしが搭乗している戦車に真っすぐ向かう事。その間に妨害してくる随伴の戦車は残りの人員で引き付ける。まあ、師匠達なら大丈夫だと思うが・・・、それとアリスの力のおかげで、こころや小傘もメディスンと同様、戦車を見えるようになった。そして、私とタチコマとこころ達がこの作戦の成否を決める鍵となる。橙は射命丸にも協力を仰いだ。どうやら、椛の千里眼を使ってこいしを探しているらしい。ちなみに何で私もタチコマとこころ達と一緒に行くのかというと、私には次元の能力がある為、こいしの姿をはっきり見える。そして・・・、
メディスン「何か見えてきた・・・!!」
タチコマ「あれは随伴の戦車だ!!!」
鳳凰「私が見たのと違うな。特に色が。」
こころ「私にもはっきり見える・・・!!アレが私達の目の前に居たのね・・・!!」
小傘「あんなに大きいの・・・!?」
そして、作戦が開始した。作戦通りに随伴しているとこいしが乗っている戦車を分断する作戦が開始した。
勇義「まずはあたし達の出番だな!!」
アリス「シャンハイ!!」
勇義「おらぁぁぁ!!」
バキ
タチコマ「木を折った!?」
アリス「星熊勇義!!12時方向よ!!」
勇義「でやあああぁぁぁぁ!!!」
師匠は折った木を戦車に投げた。そして、戦車もそれを反応し、撃って来た。
勇義「撃ってきたな!!」
タチコマ「勇義さん!!アリスさん!!」
アリス「行きなさい!!この戦車は私達2人で引き付けるわ!!!」
勇義「タチコマ!!さとり!!鳳凰!!こいしを頼んだぞ!!!」
タチコマ「うん!!!」
さとり「はい!!!」
鳳凰「はい!!!師匠とアリスも気をつけてください!!」
鳳凰とタチコマ達は先に行った。
橙「これで戦車2両を引き離しました・・・!!あと、もう2両を引き離せれば・・・!!」
さとり「勇義さん・・・。」」
鳳凰「安心しろ。師匠はあの戦車にやられるはずがない。」
幽香「ったく、あの鬼め・・・!!木を折って投げるなんて野蛮にも程があるわ・・・!!」
にとり「幽香、今はそこに怒っている場合じゃないよ。」
こころ「見えた!!残りの戦車よ!!」
タチコマ「奥にこいしちゃんの戦車も居る!!!」
にとり「タチコマ!!随伴する戦車の位置を教えてくれ!!」
タチコマ「この向きから、1時と11時方向に1両ずつ!!」
そして、にとりと幽香と橙が戦車に攻撃した。そして、2両の戦車を抜けた。
さとり「抜けた!!!」
幽香「にとり!!行くわよ!!!」
にとり「うん!!!」
タチコマ「幽香さん!!にとりさん!!」
橙「タチコマさん、私達3人は残りの戦車を引き付けます!!皆さんはこのまま古明地こいしさんの戦車を追って下さい!!」
タチコマ「橙さん・・・!!」
橙「今ここで彼女を止められるのは貴方達だけです!!タチコマさん、幸運を祈ります!!」
タチコマ「・・・・・!!」
さとり・鳳凰「タチコマ・・・!!」
タチコマ「みんな、行こう!!僕達でこいしちゃんを止めるんだ!!!」
鳳凰とさとりとタチコマ達は先に行った。
タチコマ「・・・・・!!」
こころ「アレが古明地こいしが乗っている戦車・・・!!」
さとり「こいし・・・!!」
タチコマ「さとりさん、危険だからポッドの中に入ってて・・・!!」
さとり「ええ・・・!!」
さとりはポッドの中に入り、タチコマと鳳凰とこころ達がこいしの戦車に近づいた。
タチコマ「こいしちゃん!!止まるんだ!!!それ以上、進んじゃいけない!!!」
鳳凰「止まるんだ!!!これ以上やったら、地上の妖怪と地底の妖怪の関係が悪化するぞ!!!」
小傘「駄目!!全然止まりそうにないよ!!」
タチコマ「みんな!!戦車の足を狙って攻撃するんだ!!!」
小傘「いっけぇぇぇぇ!!!」
メディスン「うん!!」
鳳凰「次符「次元弾」」
鳳凰とこころ達は戦車の足を攻撃した。しかし、やはり避けられた。
こころ「避ける・・・!!やはり、私達の心を・・・!!」
こいし「私を止める為にわざわざ無意識でも見える様にするとはね!!!」
メディ「戦車から声が・・・!!」
タチコマ「こいしちゃん!!僕は君を止める!!!例え、君がそれを望んでいなくとも!!!」
こいし「あはははっ!!そんな小さな体でこの戦車を止められるかしら!?」
鳳凰「本当にお前はバカだな。こいし。」
こいし「何!?」
鳳凰「お前は自ら死にに行こうとしている。それはただバカがやる事だ。」
こいし「あはははっ!!昔からアンタは諦めないバカね。それが気に入らないのよ!!地上の妖怪と地底の妖怪が和平するなんて無理な話だよ!!だから、バカなのよ。」
その時、鳳凰がプツンと切れた。
鳳凰「次符!!次元波!!」
鳳凰が次元刀を抜き、技を放ったが、こいしはそれを避けた。そして、こいしは思い出した。鳳凰はバカって言われるとマジ切れ状態になる事を。
鳳凰「お前私の事をバカといったな!!お前は分かっちゃいねぇ!!何のために霊夢は地底の異変の時に地底の妖怪を許したのか!!それは何れか地上の妖怪と地底の妖怪が仲良くする為だ!!それを分からねぇお前は大馬鹿者だ!!!和平も必ず来る!!」
こいしは思った。こいつは殺さなきゃダメだと。
タチコマ「・・・・・!!」
こころ「古明地こいし、私達を舐めるんじゃないわよ・・・!!」
小傘「どんなにその戦車が大きくて強くても・・・!!」
メディ「私達は負けないわ!!」
鳳凰「こいし!!必ずお前を止める!!!」
こいし「強がって!!お前達の心の中は恐怖と不安で一杯よ!!!」
小傘「・・・・・!!」
こころ「古明地こいし、それは貴方もでしょ・・・!?」
こいし「・・・・・!!」
こころ「恐れや不安は生き物が必ず持ち合わせる感情の一つ・・・!!でも、それに向き合ってこそ、私たちは前に進めるのよ・・・!!だからこそ、それから逃げようとする貴方に私達は負けないわ!!!」
タチコマ「こころちゃん・・・!!」
鳳凰「ふっ、言うじゃねーか。」
こいし「戯言を!!心を読める私にお前達の攻撃が通じると思うな!!!」
こころ「だったら、読んでみなさい・・・!!66の仮面からなる私の心を・・・!!!」
こいし「これは・・・!?心が複数ある・・・!?」
こころ「貴方の覚り能力、私の66の心で封じてみせる!!!」
メディ「こころ、違うよ。」
鳳凰「ああ、そうだ。」
小傘「わちきとメディスンと鳳凰、3人も合わせた69の心でだよ!!!」
こころ「ええ!!」
こいし「心がちゃんと読めない・・・!!小賢しい真似を・・・!!」
そして、こいしは弾を撃ってきた。
タチコマ「・・・・・!!!」
小傘「メディ!!」
メディ「はあぁぁぁぁ!!!」
メディスンは煙を出した。
こいし「そんな煙だけ見えなくしても、この戦車の目からは逃れられないわ!!!えっ!?熱で感知できない!?」
タチコマ「この煙、熱を持っている・・・!!主な成分は水蒸気とベンゾキノン・・・!!」
メディ「アイツもタチコマと同じ様に熱で私達が見えるんでしょ?だから、ヘッピリムシのオナラの真似をしたの。」
タチコマ「成る程!!過酸化水素とヒドロキノンの反応か!!」
鳳凰「危なかった。この時の為に、次元で作ったガスマスクがあってよかった!!」
こころ「いつの間に・・・。」
こいし「煙で隠れようが!!」
タチコマ「・・・・・!!」
こころ「タチコマ、古明地こいしは私達の姿が見えていない・・・!!この隙に貴方は戦車に取り付いて・・・!!」
さとり「皆さん・・・!!」
タチコマ「分かった・・・!!みんな、気を付けて・・・!!」
鳳凰「幸運を・・・。」
タチコマは姿を消した。
こいし「このぉぉぉぉぉ!!!」
こいしは再び撃ってきた。
こころ「小傘!!!」
小傘「雨符!!雨夜の怪談!!!」
小傘はスペルカードを発動し、攻撃した。
こいし「そんな攻撃は効かないのよ!!!」
こいしは爆薬を撃ってきた。
こいし「タチコマが居ない!!何処に!?」
タチコマは戦車の上に乗った。
こいし「この音!!まさか、戦車の上!?」
さとり「タチコマ!!!」
タチコマ「このぉぉぉぉぉ!!!このまま、端末ハッチの軸部分を撃ち抜ければ!!!」
タチコマは戦車の入り口の所を撃った。
こいし「止めろ!!私の戦車から離れろ!!!」
こいしはタチコマを戦車から落とさせようとする。
タチコマ「くっ・・・!!!」
こいし「私の邪魔をするなぁぁぁぁ!!!」
その時、アームスーツていう機械が来た。
タチコマ「陸自のアームスーツ!?AI統制システムか!!!」
アームスーツは攻撃しようとしてきた。
タチコマ「くそっ!!!」
タチコマはアームスーツを攻撃した。
小傘「タチコマ、後ろ!!!」
後ろから、アームスーツが来た。
タチコマ「・・・・・!!くっ・・・!!」
また、アームスーツが攻撃してきた。しかも2体!!
タチコマ「・・・・・!!」
鳳凰「ここは私に任せろ!!次符!!次元拳!!」
鳳凰はアームスーツを上空に吹っ飛ばし、そのまま上空で爆破した。
鳳凰「よし!!一体撃破!!」
こころ「メディスン!!合わせて!!!」
メディ「霧符!!ガシングガーデン!!!」
こころ「喜符!!昂揚の神楽獅子!!!」
そして、ガス爆発が起こった。
こいし「ガス爆発!?」
さとり「こいし!!こんな事はもう止めなさい!!!」
こいし「お姉ちゃん!!私の事なんか放って置いて!!!何もしてくれなかった昔の様に!!!」
さとり「・・・・・!!」
鳳凰「こいし!!止めるんだ!!これ以上やったらお前は誰からも嫌われるぞ!!!」
こいし「黙れ!!お前は私達を裏切ったくせに!!!」
鳳凰「・・・・・!!」
タチコマ「こいしちゃん!!君だけが傷付いていた訳じゃない!!!さとりさんだって傷付いていたんだぞ!!!それに、鳳凰さんは裏切ってない!!地上と地底の和平のために妖怪の山の裏の指導者になったんだよ!!!」
こいし「そんな事!!ただの言い訳よ!!!」
こいしはまた撃ってきた。
タチコマ「・・・・・!!」
タチコマは避けた。
こころ「はあぁぁぁぁぁ!!!」
こころは戦車に攻撃した。
こいし「・・・・・!?」
こころ「悲劇のヒロイン気取りのつもり!?この三人が貴方の事をどれだけ心配しているか分かっていないでしょ!?」
こいし「私の事を知った風に!!!」
こいしは爆弾を撃ってきた。
こころ「・・・・・!!」
小傘「もう止めて!!このまま、山を下りたら死んじゃうんだよ!!!タチコマにもう会えなくなっちゃうんだよ!!!」
こいし「タチコマを奪ったお前達が言う事かぁぁぁぁぁ!!」
こいしはまた撃った。
メディ「この・・・!!分からずやぁぁぁぁ!!!」
メディスンはまたガスを放った。
こいし「腐食ガス・・・!?センサー系が・・・!!」
タチコマ「さとりさん!!もう一度、行くよ!!!」
さとり「ええっ!!」
タチコマは再び戦車に接近し始めた。
タチコマ「・・・・・!!」
こいし「タチコマ・・・!!!」
タチコマ「こいしちゃん!!!」
タチコマはこいしの戦車にどんどん近づいて行く。
こころ「来るなぁぁぁぁぁぁ!!!」
こいしは再び何かを撃った。
鳳凰「アレはまさか・・・!!」
タチコマ「アレはまさか・・・!!EMP兵器・・・!?」
EMP兵器がタチコマに当たった。
さとり「きゃああああああ!!!」
タチコマ「ああああああああ!!!!」
タチコマとタチコマに乗っているさとりに電流が走る。そして・・・。
ピピピ、ガシャン。
小傘「ああっ・・・!!」
こころ「タチコマが・・・!!」
メディ「タチコマぁぁぁぁぁぁ!!!!」
鳳凰「こいしぃぃぃぃぃ!!よくもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
タチコマがダウンし、鳳凰が怒り叫んだ。
番外編第七話終わり
番外編第八話に続く