鳳凰と小林&トール達は茨木華扇の家に一泊するため、妖怪の山にある華扇の屋敷を目指していた。
トール「いつ着くんですか?大分立ちますけど?」
華扇「もうすぐ着くはずよ。ほら、見えてきた。」
トール「じゃあここで降りますね。」
鳳凰「凄いスピードだな・・・。酔った・・・。」
小林「やっぱり腰に来るな・・・。」
そして、無事に華扇の家にたどり着いた。ちなみに、トールは全員降りた後、いつものメイドの女姿に戻った。
小林「古い屋敷だな・・・。」
トール「しかも大きいです。」
カンナ「庭も広い。」
小林&トール達は華扇の屋敷に驚いていた。なぜなら、古いが大きくて何より仙人が住んでそうな屋敷だからだ。
鳳凰「ここは相変わらずだな。」
ファフニール「ん?ここに入ったことがあるのか?」
鳳凰「昔な。」
ファフニール「?」
その時、屋敷の中から様々な動物が出てきた。
小林「凄い。色んな動物がいるな。」
トール「あっ、テレビで見たことありますよ。これはトラですね。」
トラ「ガルルル!!」
滝谷「なんか無茶苦茶に威嚇されてるけど・・・。」
トラ「ビク!!」
その時、トラに衝撃が走った。
トール「オイ!!そこのトラ、小林さんを傷つけてみろ!!したらわかるな・・・!!」
トラはビビりながら威嚇するのを止めた。
トラ「ガル・・・。」
華扇はトラにこう言った。
華扇「あなたは威嚇する相手を選んだ方が良いわ。」
鳳凰はトールと小林を見てこう思った。
鳳凰「もしかしてトールは小林さんの事が好きなのか?」
カンナ「トール様は小林の事が好き。好きな理由は小林かトール様に聞いた方が良い。」
鳳凰「なるほどね。小林さん本当なの?」
小林「そうだよ。初めてトールが来た時は大変だったよ。洗濯物を口洗いするし、部屋を丸ごとブレスで掃除したりしたしね。」
鳳凰「うわ・・・。色々やらかしてたんだね。」
小林「でも、だんだん私達が居る世界の生活に慣れて、あんまり失敗しなくなったな。ただ、私が誰かと居ると嫉妬するんだよな。エルマの時はブレスで吹っ飛ばしちゃったし。」
鳳凰「うわ・・・。好きすぎて周り見えなくなってる・・・。」
その時、華扇はある動物がいないのに気付いた。そこで大鷲に聞いてみることに・・・
華扇「竿打。龍の子供は?」
小林「えっ。」
大鷲は龍の子供、くちばしで引っ張って連れてきた。
小林「華扇さん・・・。この龍(ドラゴン)は?」
華扇「これは龍の子供です。これも私が飼ってます。」
トール「えっ、誇り高き龍(ドラゴン)を飼ってるんですか!?」
華扇「そうよ。」
ファフニール「高潔な龍(ドラゴン)が人間の所に飼ってるだと?」
龍の子供「ビク!!」
滝谷「ファフ君。龍の子供が怯えてるよ。」
ファフニール「ふん。」
すると、カンナが龍の子供の方に行った。
カンナ「大丈夫?」
龍の子供「コクン。(何とか大丈夫。)」
カンナ「ん?」
カンナは龍の子供がテレパシーを使って話してた。そして、こう思った。
カンナ「この子もしかして喋れないの?」
華扇「え?喋るのは教えてないわよ?それにこの世界では必要ないし・・・。」
トール「えぇ・・・。普通は喋る事は大人から教わりますよ。」
華扇「えっ!?そうなの?」
小林「もしかして教えてないんですか?」
華扇「いや、普通は龍は喋んないんでしょ!?それが普通じゃん?」
ルコア「僕たちは普通に喋るよ?」
鳳凰「華扇。たぶんトール達の世界はそれが普通だろ。それにここは幻想郷。あり得ないてことはないぞ。」
華扇「・・・・・。わかったわ。今度教えるわ。」
エルマ「そういえばこの龍の子供は強いのか?」
華扇「いえ・・・。戦ったことはありませんので、実力はちょっと・・・。ていうか移動するときとかに使ったことがなくて。」
トール「じゃあ、こういうのはどうでしょう。カンナとこの龍の子供を戦わせるのは。」
鳳凰「おっ。それいいな。」
小林「えっ。大丈夫なの・・・?」
華扇「まぁ・・・、大丈夫でしょう・・・。仮にもこの子龍だから。」
鳳凰「じゃあ、早速やろうか。」
カンナ「おー。」
龍の子供「・・・・・!!(おー!!)」
早速、カンナと龍の子供の決闘が始まった。ちなみに、華扇の屋敷の庭で。
~華扇の屋敷の庭~
ファフニール「ルールはお互いの力を出し切る。それだけだ。ぞんぶんに楽しむがいい。」
鳳凰「この人こういうキャラなの?」
トール「あの人、前に審査員をやった時もこういう感じでしたよ。まぁ、普段は滝谷さんの家を守ってるらしいですから・・・。」
鳳凰「それ引きこもりじゃないの?」
小林「ていうかカンナちゃん。本来の姿で戦うの?」
カンナの本来の姿は白い体毛のドラゴンである。体は大きいがそれでも子供でもある。
カンナ「大丈夫。たぶん相手も強いから。龍だし。」
小林「いや、そうだけど。相手はカンナちゃんと同じ子供・・・。」
小林は臨戦状態の龍の子供を見たが・・・、結構やる気満々だ。
龍の子供「・・・・・!!(ムフーー)」
小林「まぁ、大丈夫か。華扇さんの龍だし・・・。」
そして、審査員長はファフニール、実況は・・・
鳳凰「龍とドラゴンどっちが勝つのか。わくわくします。」
鳳凰である。
エルマ「試合形式は1体1の勝負。それでははじめ!!」
早速、決闘が始まった。
龍の子供「・・・・・!!」
龍の子供はカンナに突撃攻撃をした。だが・・・
カンナ「ブレス攻撃。」
カンナは雷のブレス攻撃をした。
龍の子供「・・・・・!?(ギャアアア!?)」
鳳凰「龍の子供は圧倒的な攻撃を直撃した!!」
龍の子供は倒れ、即負けとなった。
龍の子供「きゅううう・・・。」ガク
トール「うわ・・・、あなたの龍弱すぎじゃありませんか。」
華扇は龍の子供にこう言った。
華扇「あなた最近結構だらけていたから、明日はもっと厳しくしますからね。修行を。」
龍の子供「ガーン。」
カンナはいつもの小さい女の子の姿に戻った。
カンナ「小林。お腹すいた。」
小林「そういえばまだ何も食ってないな。」
華扇「じゃあ、中で食事にしましょう。私が作りますから。」
トール「あっ!私も作ります。手伝ってもいいですか?」
華扇「いいけど・・・。作れるの?」
トール「私は小林さんのメイドです。得意な方なので。」
華扇「じゃあ、お願いするわ。」
鳳凰「華扇。豪華なものを頼む!!」
華扇「はいはい。わかったわよ。」
華扇とトールは先に華扇の屋敷に行った。
鳳凰「ところで小林さん。トールさんの料理てどんなのが出るんですか?」
トール「結構多いよ。ただ、あれが出るのがな・・・。」
鳳凰「あれって?」
小林「・・・尻尾焼き。」
鳳凰「へ?トールさんの?」
小林「うん・・・。」
鳳凰「・・・・・。マジか・・・。自分の尻尾を自分で焼くのかよ・・・。」
鳳凰はそう言いながらも、鳳凰と小林さん達は屋敷の中に入っていった。
次回に続く
~次回予告~
~幻想郷の彼岸の死神登場!!~