東方鳳凰屋   作:土方

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鳳凰と小林とトール出会う(結構食べる人なんですね!!)

鳳凰「あ~、腹減った~~~。」

 

現在、鳳凰は一人旅中である。改装工事の為事務所から出たものの晩から空腹状態の為、今人里の中をふらふらと歩いている。

 

鳳凰「もうダメ。視界がぼやけてきた~~~。」

 

鳳凰は道の真ん中で倒れてしまった。

 

 

 

 

 

 

一方、その頃、小林とトールとカンナとルコアと翔太とエルマと滝谷とファフニールは幻想郷に無事に着き、今は人里の中を観光している最中だった。ちなみに魔界まではトールが魔界行きの空間を作り、魔界経由で幻想郷に来た。

 

トール「小林さん。無事に幻想郷に着きましたね。」

 

小林「うん。そうだね。道中は大変だったけど・・・。」

 

ルコア「仕方ないよ。魔界から幻想郷に行くには、通行所を通らなきゃ行けないからね。」

 

小林「それでその専用のパスポートを作ってもらったけど、魔界人て・・・。」

 

トール「仕方ありませんよ。人間て書いたら怪しまれますからね。」

 

滝谷「僕と翔太くんも小林さんと同じように作ってもらったしね。」

 

カンナ「小林。ここの建物、時代劇に出てきそうな建物ばかり。」

 

小林「そうだね。ここは何でか時代劇ぽい建物が多いね。」

 

ルコア「ここの世界は賢者と博麗と龍神が作った世界だからね。だから、昔ぽい建物が多いんだ。」

 

小林「えっ?それてどう意味?」

 

ルコア「今度別の時に話すよ。」

 

ファフニール「それにしてもさっきからここの人間にジロジロ見られてるな。」

 

人里の人間は小林達の方を不思議そうに見ていた。中には・・・

 

小林「ルコアさんの事をジロジロ見てる人が多いですね。」

 

ルコア「あら、僕てそんなに人気あるの?」

 

小林「いや・・・、たぶんその体型の所為だと思う・・・。」

 

ルコア「そうだ。トール君にエルマ君にファフニール君にカンナちゃん。ここの世界ではドラゴンという種族名は言っちゃダメよ。」

 

トール「えっ?何でですか?」

 

ルコア「ここではドラゴンや龍は幻想郷の最高神。生きとし生ける物全てが崇拝する神なんだ。そして、龍神は幻想郷を作った創造神よ。もし本来の姿に戻ったらありがたやて言われるから気を付けてね。」

 

トール「へえ~~~。そうなんですか~~~。」

 

エルマ「おおーー。ここの世界の人間は私達を神様と崇拝しているのか。」

 

小林「何か混沌勢と調和勢の違いが見えてきたな。」

 

トールは破壊や支配を望む混沌勢力ため苦笑いだが、エルマは秩序を守る勢力それぞれの反応に違いがあるんだなと小林は思った。その時、人里の住民たちがざわつき始めた。

 

人里の住民A「何?また何でも屋”鳳凰”の旦那が倒れたって?」

 

人里の住民B「ああ、しかも這いつくばりながら歩いているらしいよ。」

 

小林達がそれを聞いていると・・・

 

鳳凰「食べ物くれ~~~。」

 

小林達の目の前に鳳凰が現れた。

 

小林・滝谷・翔太「ぎゃああああ!!出たああああ!!」

 

トール「小林さん。落ち着いてください。」

 

そして、また鳳凰はバタンと倒れた。

 

カンナ「大丈夫?」

 

鳳凰「腹減った~~~。」

 

小林達「・・・・・。」

 

小林達はすぐそこの甘味屋に立ち寄った。

 

 

 

 

 

 

鳳凰「いや~~、美味かった。ご馳走さん。」

 

小林「あんたどんだけ食うんだよ・・・。」

 

小林達が目にしたのは50皿ぐらいたらふく食った鳳凰の姿だった。

 

トール「ていうかそれだけ食ってよく腹壊さないですね。」

 

鳳凰「いや~~~、本当に助かったよ。昨日の晩から何も食べてなくてさ。もう腹減って死にそうだったんだ。事務所が改装工事だったしね。」

 

ファフニール「ということはお前が何でも屋”鳳凰”の旦那ていう奴か?」

 

鳳凰「あれ?何で知ってるの?」

 

滝谷「何でって・・・、ここら辺で君の噂を聞いたからだよ・・・。」

 

鳳凰「あ・・・、もしかしてまた這いつくばって歩いてたていう噂してた。毎回金がない時にやっちゃうんだよね。」

 

小林「毎回!!」

 

鳳凰「じゃあ、改めて自己紹介するよ。俺の名は鳳凰。何でも屋”鳳凰”の主人。」

 

小林達「どうもはじめまして。」

 

鳳凰「しかし、君たち凄い集まりだね。人間3人にドラゴンまで・・・。」

 

トール・エルマ・カンナ・ファフニール・ルコア「・・・・・!!」

 

小林「えっ!?トール達の正体を一瞬で・・・。」

 

その時、翔太が小林に声を掛けた。

 

翔太「あの、たぶんこの人ただ者じゃないよ。だって明らかに人間を超える力を持ってるよ。魔法使いの家系である僕から見たらね。」

 

鳳凰「へぇー。君魔法使いの家系なんだ。名前はなんて言うんだ?」

 

翔太「真々谷翔太です。」

 

鳳凰「・・・・・!!君まさか真々谷家の!!」

 

翔太「えっ?僕の父さんを知ってるの?」

 

鳳凰「いや、気にしないでくれ。」

 

翔太「?」

 

トール「それよりも何故私達の正体を分かったんですか!!」

 

鳳凰「人間じゃない気を感じれば、当たり前だろう。特に力がある人間や妖怪にはわかるからな。」

 

エルマ「ということは力がある人間や妖怪は私達の正体をあっという間に分かるていう事か!!」

 

鳳凰「そういうこと。」

 

トール達は愕然とした。そりゃ人間界じゃ隠せば正体はわからないけど、幻想郷では力がある者達はドラゴンだとわかるのだ。

 

鳳凰「落ち着け。俺は知っても他人には絶対言わん。」

 

トール「本当ですか?」

 

鳳凰「あぁ。もし言ったら。自分の信条が傷つく。」

 

エルマ「なら、安心だな。」

 

鳳凰「それにしても・・・。」

 

エルマ「ん?」

 

鳳凰はエルマの胸を触った。

 

エルマ「ひゃあ!!お前一体何を!?」

 

鳳凰「人型のドラゴンは初めて見たけど、こんなにデカいんだな。」

 

エルマ「わたしの胸を触るな人間!!」

 

エルマは鳳凰にビンタした。

 

鳳凰「マソップ!!?」

 

エルマ「お前堂々と私の胸を触れるな!!ハレンチだぞ!!」

 

鳳凰「ドラゴンもハレンチて言うんだな・・・。」

 

小林「チッ・・・!!」

 

小林は周りが胸が多い奴ばかりで嫉妬した。

 

鳳凰「ところでこんなに食ったけど、金持ってるの?」

 

小林「あっ。そうだった・・・。ここの世界の通貨、私達の世界の通貨と同じかな・・・。」

 

鳳凰「これは外の世界の通貨か・・・。残念だけど、換金しないと使えないよ。」

 

小林「マジ!!」

 

鳳凰「やばいな・・・。今、金持ってないな。」

 

滝谷「えっ!?それってやばいんじゃ!?」

 

カンナ「うん。マジやばくね。」

 

鳳凰と小林達が悩んでいるとある人物が現れた。

 

???「鳳凰。あなたまたいっぱい食べたのね。しかも、他の人を巻き込んで・・・。」

 

鳳凰「お前は・・・。」

 

華仙「ここは私が払いましょう。」

 

鳳凰と小林達の前に現れたのは、妖怪の山に住む仙人”茨木 華扇”だった。

 

                                  次回に続く


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