鳳凰「何?私の一日を取材したいだと?」
今日、鳳凰の所にお客が来ていた。それは文と同じように新聞を作っている姫海棠はたてである。
はたて「はい。ぜひ鳳凰様の一日を取材したいんです。鳳凰様がここに何でも屋を開いてからの生活をしりたいんです。」
鳳凰「それはいいけど・・・。どうして私の取材がしたいんだ?お前は念写ができるんだろう。それを使えば良かったんじゃないか?」
はたて「それが・・・、この前それをやってたんですが。文が外を出て取材した方が良いて言われましたので・・・。」
鳳凰「確かにお前はあんまり外に出てないんだよな・・・。わかった。取材OKにしよう。」
はたて「ありがとうございます。早速今から取材してもいいですか?」
鳳凰「ああ、かまわんぞ。」
こうして、はたてによる鳳凰の一日の取材が始まった。
AM10時00分
小傘達が来る時間。
小傘「おはよう鳳凰。」
こころ「おはよう。」
メディ「コンパロ。」
鳳凰「おう。おはよう。今日ははたてが私の一日取材をすることになったから。」
小傘「えっ?大丈夫なの?」
鳳凰「大丈夫だ。一応、私の事は酷く書かないようにしてくれと頼んだからな。」
メディ「ところで今日は依頼はあるの?」
鳳凰「今んとこ無いかな?とりあえず依頼が来るまで待つか。」
~正午~
鳳凰「よし。飯にするか。」
小傘「今日は何にするの?」
鳳凰「じゃあ、蕎麦食いに行くか。」
こころ「そうね。そうしましょう。」
はたて「あの~、鳳凰様。いつ依頼が来るんですか?午前中てずっとそんな感じですか?」
鳳凰「そんな感じだ。」
はたて「それでいいんですか?自分から依頼探しに行くとかしないんですか?」
鳳凰「良いんだ。ゆっくりやれば。」
はたて「そうでした・・・。あなたは昔からそんな性格でしたね。」
鳳凰「それより蕎麦食う?」
はたて「食います。」
はたても一緒に蕎麦を食いに行った。
~午後3時00分~
鳳凰「何?犬を探してほしい?」
子供A「そうなんだよ。テンが三日くらい帰って来ないんだ。どこにいるのかもわからないし・・・。」
鳳凰「わかった。探してやるよ。ちなみに報酬はたんまり貰うからな。」
子供A「ありがとう。テンは全身白いからわかると思うよ。」
はたて「やっと依頼が来ましたね。」
鳳凰「さて、お前ら探しに行くぞ。」
鳳凰達は探しに行った。
鳳凰「う~ん。人里の中をあっちこっち探したけどいないな。」
こころ「私たちもあっちの方を探したけど見なかったよ。」
鳳凰「こんなときは念写ができる奴がいればいいんだけどな・・・。(チラ)」
はたて「あれ?私も手伝った方がいいんですか?」
鳳凰「当たり前だ。お前は私の部下でもあるんだ。少しは手伝え。」
はたて「わかりました。じゃあやりますよ。」
はたては自分の能力を使って犬を探した。
はたて「この犬、稗田の所に居るわ。どうやら預けてるみたいね。」
鳳凰「本当か!!なら行ってみるか。」
その後、阿求に事情を話して、無事に犬は飼い主の所に戻った。
子供A「ありがとう。テンを見つけてくれて。」
鳳凰「私じゃなく、そこの天狗にお礼を言うといい。」
子供A「天狗のお姉ちゃん。ありがとう。」
はたて「いえ、それほどでも。」
子供A「ありがとう。鳳凰の兄ちゃん。じゃあね。」
子供と犬は家とかえって行った。
~何でも屋”鳳凰”~
鳳凰「これで一日取材は終わりだな。」
はたて「はい。これで終わりです。ですが、最後に質問良いですか?」
鳳凰「質問とは何だ?」
はたて「何で、何でも屋をやろうと思ったんですか。」
鳳凰「・・・・・。それは困ってる人を助けたいと思ったからだよ。」
はたて「どういうことですか?」
鳳凰「はたて。お前は知ってると思うが、私は妖怪の山で裏のトップだ。だが、困ってる人を助けようと思ったことがある。妖怪の山のみんなだけじゃなく、幻想郷のみんなを助ける仕事をしたいとな。」
はたて「それが何でも屋”鳳凰”の開業に至ったわけですか?」
鳳凰「そういう事だ。」
はたて(そうか。だから妖怪の山の為に動いたり、幻想郷のあらゆる勢力でも助けてた。それが鳳凰様の何でも屋。)
鳳凰「どうした?」
はたて「いえ、なんでもありません。それでは失礼します。」
鳳凰「良い記事にしろよな。」
はたて「はい。わかりました。」
翌日、鳳凰の事が新聞に書かれてた。見出しは「何でも屋”鳳凰”の一日」だった。その記事を見た鳳凰はにっこりと笑った。
第63話終わり
第64話に続く
~後書き(というか次回予告)~
どうも、土方です。次回からメイドラゴンの小林さんたちや仲間達の幻想入りをやろうと思います。もちろん、東方鳳凰屋の中でやります。お楽しみに。