鳳凰達と天魔と霊夢は永琳の話を聞いた後、すぐに妖怪の山に行くことにした。
鳳凰「そろそろ着くな・・・。」
プルルルル
天魔「おや、これは射命丸からの電話ですね。」
天魔はすぐに携帯取り出し電話した。
天魔「もしもし。」
文「もしもし、射命丸です。天魔様、早速ですが犯人が分かりました。」
天魔「・・・・・。やはり、大天狗の誰かですか?」
文「天魔様の予想通りです。犯人は大天狗の”我要”です。」
天魔「やはりそうでしたか・・・。射命丸!!今すぐに総大将とはたて、犬走に伝い、危険薬物がどこにあるのかを、天狗の本拠地及び妖怪の山の隅々までに探しなさい。私達は我要を探します。」
文「わかりました。今すぐ早急にやります!!」ガチャ
文はすぐに切った。
天魔「やはり大天狗でしたか・・・。」
鳳凰「やっぱり上層部は腐っているな・・・。しかも、今回は人間まで絡んでいたからな。」
天魔「もはや上層部の解体も考えなくてはいけませんね・・・。」
その時、八雲紫が来た。
紫「天魔、藍から聞いたわ。上層部の我要が妖怪敵対派と手を組んでいる事が。」
天魔「そうみたいですね。彼には相応な罰を与えますのでご安心下さい。」
紫「とりあえず、藍と橙には引き続き射命丸と行動しているわ。恐らく総大将に伝えに行ったけど、大天狗”我要”も動いたわ。まず、我要は自分の支持している部隊を妖怪の山にあっちこっちに配備したわ。一応、少数部隊だけど。次に妖怪敵対派は妖怪の山の入り口辺りに居るわ。あっちも大量の兵器を持っている。」
鳳凰「やはりそう来たか・・・。」
天魔「大丈夫です賢者様。こちらも作戦がありますので。最もこれを考えたのは八意 永琳ですが。」
紫「あら、あの女から作戦をもらったの?それはどんな内容?」
霊夢「それは私が解説するわ。紫よく聞きなさい。」
霊夢は永琳の作戦の解説をした。
~数時間前~
永琳「私の考えは貴方達は大天狗を捕らえ、人間は人間同士で戦わせる考えよ。」
小傘「え~と・・・、それはどういう意味?」
鳳凰「つまり、私達は大天狗の方と専念し、人里の妖怪友好派と自警団の方は妖怪敵対派と戦うて言う事だな。」
永琳「そうよ。今、鈴仙に慧音と里長の所に行かせて、自警団を動かしてくれるよう頼んで行ったわ。」
天魔「なら、妖怪敵対派の方は安心できますね。」
鳳凰「でも、人里の方はどうすんだ?武器もないだろう?」
永琳「そこは安心しなさい。鈴仙が武器も一緒に持っていてくれたから。」
こころ「なら、安心ね。」
メディ「コンパロ!!」
鳳凰「じゃあ、こっちは犯人を捕らえる作戦でも考えますか。」
時は戻り・・・
霊夢「というわけよ。」
紫「あの女もよく考えた方ね。」
鳳凰「我要を捕らえることにしたから、後は射命丸達が我要に支持している部隊をどう対応するかだな・・・。」
天魔「まあ、総大将達の事ですから、うまい作戦でも考えていますよ。きっと。」
紫「じゃあ、急ぎましょう。」
鳳凰達と天魔と紫と霊夢は天狗の本拠地へと急いだ。
一方、その頃・・・
我要「フフフ、これだけの守りがあれば私は大丈夫だな。」
大天狗の我要は外を眺め、自分が支持している部隊がいる事を誇りに思っていた。
我要「しかし、射命丸や八雲の式神に見つかったのはマズいな。今頃は、天魔様や総大将殿も動いてるだろう・・・。なら、私は逃げる準備でも・・・。」
彼が、逃げる準備をしようとした所、外の様子がおかしくなった。
我要「あれ?私の支持している部隊がいなくなってる。どこに行ったんだ?」
そして、妖怪の山の入り口辺りから爆発音が聞こえた。
我要「何だ?何が起こっている!?」
我要は自分が持っている双眼鏡で爆発の方角を除いた。そこに写っていたのは妖怪友好派と人里の自警団が妖怪敵対派と戦っている所を。
敵対派兵士A「何で自警団が!?まさか私達が人里に危険薬物を売っていた事がバレたのか?」
敵対派兵士B「まずいぞ!!自警団に捕まったら間違いなく何かの刑になるぞ!!こうなったら一人残らず殺せ!!」
妹紅「敵は武器を持っている!!一人残らず捕まえろ!!」
慧音「けして一人残らず逃がすな!!」
友好派兵士&自警団員「ウオォォーーーー。」
我要「何でこんなことに!?とにかく早く逃げ・・・。」
ドオーーーン
その時、扉の方から音がした。
我要「今度は何だ!!」
総大将「逃げられないぞ!!我要!!」
天魔「あなたには見損ないました。」
我要「天魔様に総大将殿。私に何か用で・・・。」
文「貴方は危険薬物を敵対派に人里で売らせて、武器を敵対派に与えていた罪で捕らえにきました。」
我要「射命丸殿から聞きましたか天魔様?」
天魔「その通りです。あなたが支持している部隊なら、はたてと犬走が捕まえました。今頃は、牢屋の方に居るでしょう。後は、貴方だけです。」
我要「何を!!妖怪の山の外に出れば逃げる場所はある!!」
紫「そうはさせないわ。」
我要「賢者殿!!」
藍「お前は人里で危険薬物を売ったな。これは人里のルールでは禁止にしている。すなわちお前は我々にも喧嘩を売ったということだな。」
橙「あなたがどこに逃げても無駄です。必ず私達があなたを捕まえます。」
我要「ぐぬぬ・・・。こうなったら!!」
我要は外に飛び出し逃げた。
文「待ちなさ・・・天魔様?」
天魔は文を止めた。
我要「外に逃げる事も考えればよかったな!!このまま逃げてやる!!」
天魔「フフフ、罠にかかりましたね。今です!!鳳凰!!」
我要「えっ?」
その時、突然、斬撃技の弾幕が我要に飛んできた。我要は避けて、上を向いた。そこには・・・
鳳凰「よくもまあ俺のテリトリーを荒らしてくれたな?」
我要「鳳凰様・・・。え~とこれは・・・。」
鳳凰「問答無用!!次符!!大次元拳!!」
ドゴーーーン
我要「うわあああああ!!」
我要は吹き飛ばされそのまま妖怪の山の壁に当たり気絶した。
鳳凰「ふうー、これで一件落着かな。」
その後、我要は天魔と総大将達に捕まり、敵対派は友好派と自警団に捕まった。
~5日後~
鳳凰は事務所でのんびりしていると天魔が再び訪れた。
鳳凰「よっ、天魔。元気か?」
天魔「ええ、元気ですよ。」
鳳凰「その様子だと、後始末が終わったみたいだな。」
天魔「はい。我要は危険薬物の罪と武器を与えた罪で斬首刑になりました。彼を支持していた部隊は謹慎処分になりました」
鳳凰「まあ、それが妥当だな。」
天魔「そっちはどうだったんですか?」
鳳凰「調べたら、どうやら敵対派の方は今回は一部の奴等だけで起こしたそうだ。罪を犯した一部の敵対派はこのまま人里で処刑するそうだ。」
天魔「他の敵対派は居場所が掴めなかったんですか?」
鳳凰「まあ、そうだ。奴等は今回の一件で落ち着いてるし、今頃は大丈夫じゃね。」
天魔「そうだといいですけどね。」
その時、小傘とこころとメディが帰って来た。
小傘「ただいま、鳳凰!!」
メディ「3日前にもらった給料でお団子買ってきた!!」
こころ「もちろん、鳳凰の分もあるわ。」
鳳凰「おっ、久しぶりに甘い物が食えるな。」
天魔「ん?貴方達3日前に給料貰ったんですか?」
こころ「そうよ・・・。いつもなら先延ばしにしてたけど、何故か3日前に貰えたんです。」
メディ「いつも先延ばししているのは、ギャンブルで負けてるからか依頼がずっと来なかったかどちらか。」
小傘「きっと天魔さんが隠れて報酬を与えたて、鳳凰が言ってた。」
鳳凰「ギクり!!」
天魔「えっ?私、鳳凰に報酬なんて与えていませんよ?」
こころ・小傘・メディ「えっ!?じゃあこの給料はどこから!?」
その時、天魔は鳳凰に質問した。
天魔「鳳凰。4日前に会議があったんですが、その中に軍備金がちょっと減ってるて話がありました。ざっと30円(幻想郷では30万ぐらい)は減ってました。」
鳳凰「・・・・・。」
鳳凰は冷や汗をかいた。
小傘「えっ?それてわちき達が貰った給料の額と同じだよ。」
こころ「そうそう、それで10円ずつにしたんだよね。」
メディ「コンパロ。」
その時、天魔はピンときた。
天魔「鳳凰。貴方まさか軍備金の30円を抜いて、こころ達にそれを給料に渡したんじゃないですか。」
小傘「えっ!?」
こころ「まさか、またギャンブルで負けて・・・。」
そして、鳳凰は・・・
鳳凰「ごめ~ん。ギャンブルで負けて、妖怪の山の軍備金から30円抜いて、それを小傘達の給料に使っちゃた。てへぺろ。」
そして、4人共怖い顔しなが鳳凰の方を向いた。
鳳凰「あっ、急に用事を思い出した・・・。ちょっと出かけてくるわ・・・。」
そして、鳳凰は寺小屋の2階の事務所の外に飛び出し、そのまま逃げた。
天魔「待ちなさい鳳凰!!軍備金の30円返しなさい!!(怒り)」
小傘「ちょっと待て!!ギャンブルに負けたてどういう事!?」
こころ「その辺詳しく教えなさい!!(怒り)」
メディ「コンパロ!!!(怒り)」
鳳凰「ごめんなさい~~~!!」
その後、鳳凰は捕まりボカスカと殴られたと言う。
第56話~後編~終わり
第57話に続く