東方鳳凰屋   作:土方

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どうも、土方です。体重増えてしまいました。それではどうぞ。


天魔の依頼 ~中編~

鳳凰達と天魔と霊夢は永遠亭に着き、永琳が薬物治療室の患者が居る所に案内された。

 

永琳「ここが薬物治療室よ。患者も結構居るわ。」

 

天魔「すみません。突然来てしまいまして。」

 

永琳「いいのよ。それに私も危険薬物の事は何とかしたいと思っていたところよ。」

 

鳳凰「じゃあ、入るぞ。」

 

鳳凰達と天魔と霊夢は薬物治療室のドアを開けた。そこにはたくさんの患者と悲鳴が聞こえた。

 

患者A「助けてくれェェェェ!!」

 

患者B「暴れ牛がこっちに来る!!」

 

患者C「あ~、女の乳が揉みたい・・・。」

 

鳳凰「うわ・・・、これはひどい・・・。」

 

天魔「あの何か変な事が言ってる人がいるんですが・・・。」

 

永琳「気にしないで、結構幻覚が見える人が居るから。」

 

霊夢「いや、そういう問題じゃないんだけど・・・。」

 

鳳凰「永琳。大丈夫そうな患者は居ないのか・・・。」

 

永琳「居るわ。窓側のベットに居る人よ。」

 

鳳凰達は窓側のベットの方に行った。

 

鳳凰「あの~、少し聞きたい事があるんですけど。」

 

患者D「何だ?」

 

メディ「危険薬物の事は知ってる?」

 

患者D「知ってるが、お前等自警団か何か?」

 

鳳凰「そういうような感じです。」

 

患者D「・・・・・。何が知りたい?」

 

こころ「危険薬物を売っていた犯人を知りたいんです。」

 

患者D「アンタら犯人を捕まえる気か?」

 

小傘「うん。」

 

患者D「身の程知らずの者達だな・・・。教えてやるよ。危険薬物を売っていたのはたぶん天狗と人間だろう。」

 

霊夢「えっ!!人間も!!」

 

天魔「天狗だけだと思っていたら人間も絡んでいたとは・・・!!」

 

鳳凰「ちょっとまてよ!?何で人間も絡んでるんだ?まさか人里の外に居る人間が居るて訳か!?」

 

患者D「あんちゃんは知らねぇと思うが、人里の中では派閥争いがあるんだ。妖怪友好派と妖怪敵対派の連中だ。この2つの派閥は敵対してるんだ。主に友好派は人里の中に居るが、敵対派は人里の外にいるんだ。」

 

天魔「その敵対派はどういうものですか?」

 

患者D「いわゆるテロリストだ。奴等は武器を持っている。だが、奴等は利害が一致した相手と手を組むこともある。恐らく奴等は天狗と組む事で武器も手に入りやくなるしな。」

 

鳳凰「しかし、何で薬物何だ?普通は武器が欲しがるだろう。」

 

患者D「恐らく天狗共は薬物を売ることで武器を提供していたんだろう。薬物を売れば武器も手に入りやすくなるだろうし。」

 

天魔「なるほど、それが天狗と人間の取引。武器を売る代わりに人間達が麻薬を人里に売って、天狗達は麻薬を売った代わりに武器を売ってたんですね。」

 

鳳凰「何とも悪い取引だ。」

 

患者D「せいぜいがんばれよ。相手はとんでもない奴等だからな。」

 

鳳凰「まぁ、相手が誰だろうとぶっ潰すだけだ。」

 

霊夢「ところで次はどうすんの?」

 

天魔「取りあえず妖怪の山に行きます。そこに行けば何かわかるかもしれません。」

 

鳳凰「じゃあ、取りあえずそこに行くか。」

 

永琳「ちょっと待ちなさい。」

 

鳳凰「ん?何だ?」

 

永琳「私にいい考えがあるわ。」

 

鳳凰達・天魔・霊夢「・・・・・?」

 

永琳「まぁ、取りあえず聞きなさい。」

 

鳳凰達と天魔と霊夢は永琳の考えを聞く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃八雲藍と橙は・・・

 

藍「此処が怪しいのか射命丸?」

 

文「はい、そうです。ここは元々白狼天狗の休憩場所ですが、3週間ぐらいは閉鎖すると上層部の連中がそう言っていました。」

 

橙「そういえば、ここはこいしさんの異変の時に使っていた作戦場所ですね。」

 

文「そうです。何故かここだけが閉鎖されたんです。」

 

藍「その閉鎖指示をした上層部の誰かがここを閉鎖すると言ったのか?」

 

文「はい。確か我要様ていう大天狗です。」

 

橙「じゃあ、その我要ていう大天狗が危険薬物を売っているてことですか?」

 

文「恐らくは・・・」

 

藍「取りあえず調べ・・・ん?」

 

文「どうしたんですか?」

 

藍「何か近くで話声が聞こえるぞ・・・。」

 

橙「本当ですか!!」

 

文「取りあえずその話声がする所に行きましょう。」

 

藍と橙と文は話声がする所に行った。

 

 

 

 

 

 

藍「あった。この小屋からだ。」

 

橙「取りあえずこっそり壁に耳を当てて聞きましょう。」

 

文「そうですね。」

 

藍達は壁に耳を当てた。

 

人間A「これが今日売る危険薬物ですか?我要の旦那。」

 

我要「そうだ。全部売ればいつものように武器を与えよう。」

 

人間B「ありがとうございます。これを売る事で武器が貰え、妖怪敵対派も安泰ていうことですな!!」

 

我要「だが忘れるな。薬物を売った金は我らに支払う事を!!」

 

人間A「わかってますよ。旦那。」

 

それは天狗と人間の取引の会話だった。

 

藍「アイツ等、妖怪敵対派と手を組んでいたのか!!」

 

文「しかも武器を与えていたなんて・・・!!」

 

橙「早く天魔さんに知らせないと・・・!!」

 

文「では、早速、天魔様と鳳凰様に電話を・・・。」

 

その時、文の足に瓶が当たり、それが倒れて割れた音が響いた。

 

文「しまった!!」

 

人間B「何者だ!!」

 

人間はドアを開け、藍と橙と文の逃げる姿を見つけた。

 

人間A「アイツ等聞いてやがったのか!!」

 

我要・人間B「者ども出あえ!!」

 

すると小屋の中から武装した人間達がたくさん出て、上空には多数の烏天狗が居た。

 

藍「くそ!!囲まれた!!」

 

人間A「さぁ、逃げられんぞ。」

 

文「それはどうでしょうか。風符!!突風!!」

 

すると、文は藍と橙の手を掴み、上空の烏天狗を突破し逃げていった。

 

人間B「くそ!!逃げられた!!」

 

我要「まぁ、慌てるな。」

 

人間B「旦那・・・。」

 

我要「私に作戦がある。」

 

 

 

 

 

 

 

 

文「すみません。私の所為で見つかってしまいまして。」

 

藍「それはいい。とりあえず天魔と鳳凰にこの事を伝えろ。私も紫様に連絡する。」

 

文「わかりました。早急に連絡をします。」

 

藍と文はそれぞれのトップに連絡を取った。

 

                            第55話~中編~終わり

                            第56話~後編~に続く 


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