鳳凰達と天魔と霊夢は永遠亭に着き、永琳が薬物治療室の患者が居る所に案内された。
永琳「ここが薬物治療室よ。患者も結構居るわ。」
天魔「すみません。突然来てしまいまして。」
永琳「いいのよ。それに私も危険薬物の事は何とかしたいと思っていたところよ。」
鳳凰「じゃあ、入るぞ。」
鳳凰達と天魔と霊夢は薬物治療室のドアを開けた。そこにはたくさんの患者と悲鳴が聞こえた。
患者A「助けてくれェェェェ!!」
患者B「暴れ牛がこっちに来る!!」
患者C「あ~、女の乳が揉みたい・・・。」
鳳凰「うわ・・・、これはひどい・・・。」
天魔「あの何か変な事が言ってる人がいるんですが・・・。」
永琳「気にしないで、結構幻覚が見える人が居るから。」
霊夢「いや、そういう問題じゃないんだけど・・・。」
鳳凰「永琳。大丈夫そうな患者は居ないのか・・・。」
永琳「居るわ。窓側のベットに居る人よ。」
鳳凰達は窓側のベットの方に行った。
鳳凰「あの~、少し聞きたい事があるんですけど。」
患者D「何だ?」
メディ「危険薬物の事は知ってる?」
患者D「知ってるが、お前等自警団か何か?」
鳳凰「そういうような感じです。」
患者D「・・・・・。何が知りたい?」
こころ「危険薬物を売っていた犯人を知りたいんです。」
患者D「アンタら犯人を捕まえる気か?」
小傘「うん。」
患者D「身の程知らずの者達だな・・・。教えてやるよ。危険薬物を売っていたのはたぶん天狗と人間だろう。」
霊夢「えっ!!人間も!!」
天魔「天狗だけだと思っていたら人間も絡んでいたとは・・・!!」
鳳凰「ちょっとまてよ!?何で人間も絡んでるんだ?まさか人里の外に居る人間が居るて訳か!?」
患者D「あんちゃんは知らねぇと思うが、人里の中では派閥争いがあるんだ。妖怪友好派と妖怪敵対派の連中だ。この2つの派閥は敵対してるんだ。主に友好派は人里の中に居るが、敵対派は人里の外にいるんだ。」
天魔「その敵対派はどういうものですか?」
患者D「いわゆるテロリストだ。奴等は武器を持っている。だが、奴等は利害が一致した相手と手を組むこともある。恐らく奴等は天狗と組む事で武器も手に入りやくなるしな。」
鳳凰「しかし、何で薬物何だ?普通は武器が欲しがるだろう。」
患者D「恐らく天狗共は薬物を売ることで武器を提供していたんだろう。薬物を売れば武器も手に入りやすくなるだろうし。」
天魔「なるほど、それが天狗と人間の取引。武器を売る代わりに人間達が麻薬を人里に売って、天狗達は麻薬を売った代わりに武器を売ってたんですね。」
鳳凰「何とも悪い取引だ。」
患者D「せいぜいがんばれよ。相手はとんでもない奴等だからな。」
鳳凰「まぁ、相手が誰だろうとぶっ潰すだけだ。」
霊夢「ところで次はどうすんの?」
天魔「取りあえず妖怪の山に行きます。そこに行けば何かわかるかもしれません。」
鳳凰「じゃあ、取りあえずそこに行くか。」
永琳「ちょっと待ちなさい。」
鳳凰「ん?何だ?」
永琳「私にいい考えがあるわ。」
鳳凰達・天魔・霊夢「・・・・・?」
永琳「まぁ、取りあえず聞きなさい。」
鳳凰達と天魔と霊夢は永琳の考えを聞く事にした。
一方、その頃八雲藍と橙は・・・
藍「此処が怪しいのか射命丸?」
文「はい、そうです。ここは元々白狼天狗の休憩場所ですが、3週間ぐらいは閉鎖すると上層部の連中がそう言っていました。」
橙「そういえば、ここはこいしさんの異変の時に使っていた作戦場所ですね。」
文「そうです。何故かここだけが閉鎖されたんです。」
藍「その閉鎖指示をした上層部の誰かがここを閉鎖すると言ったのか?」
文「はい。確か我要様ていう大天狗です。」
橙「じゃあ、その我要ていう大天狗が危険薬物を売っているてことですか?」
文「恐らくは・・・」
藍「取りあえず調べ・・・ん?」
文「どうしたんですか?」
藍「何か近くで話声が聞こえるぞ・・・。」
橙「本当ですか!!」
文「取りあえずその話声がする所に行きましょう。」
藍と橙と文は話声がする所に行った。
藍「あった。この小屋からだ。」
橙「取りあえずこっそり壁に耳を当てて聞きましょう。」
文「そうですね。」
藍達は壁に耳を当てた。
人間A「これが今日売る危険薬物ですか?我要の旦那。」
我要「そうだ。全部売ればいつものように武器を与えよう。」
人間B「ありがとうございます。これを売る事で武器が貰え、妖怪敵対派も安泰ていうことですな!!」
我要「だが忘れるな。薬物を売った金は我らに支払う事を!!」
人間A「わかってますよ。旦那。」
それは天狗と人間の取引の会話だった。
藍「アイツ等、妖怪敵対派と手を組んでいたのか!!」
文「しかも武器を与えていたなんて・・・!!」
橙「早く天魔さんに知らせないと・・・!!」
文「では、早速、天魔様と鳳凰様に電話を・・・。」
その時、文の足に瓶が当たり、それが倒れて割れた音が響いた。
文「しまった!!」
人間B「何者だ!!」
人間はドアを開け、藍と橙と文の逃げる姿を見つけた。
人間A「アイツ等聞いてやがったのか!!」
我要・人間B「者ども出あえ!!」
すると小屋の中から武装した人間達がたくさん出て、上空には多数の烏天狗が居た。
藍「くそ!!囲まれた!!」
人間A「さぁ、逃げられんぞ。」
文「それはどうでしょうか。風符!!突風!!」
すると、文は藍と橙の手を掴み、上空の烏天狗を突破し逃げていった。
人間B「くそ!!逃げられた!!」
我要「まぁ、慌てるな。」
人間B「旦那・・・。」
我要「私に作戦がある。」
文「すみません。私の所為で見つかってしまいまして。」
藍「それはいい。とりあえず天魔と鳳凰にこの事を伝えろ。私も紫様に連絡する。」
文「わかりました。早急に連絡をします。」
藍と文はそれぞれのトップに連絡を取った。
第55話~中編~終わり
第56話~後編~に続く