東方鳳凰屋   作:土方

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どうも、土方です。皆さん蚊には気をつけましょう。それではどうぞ。

8月21日お知らせ

今週は番外編だけ出します。特別長編は今週はお休みします。すいません。


タチコマに思いを託す

鳳凰達とタチコマは廃墟にたどり着いた。着いた頃には日暮れになってた。

 

 

勇義「日が暮れ始めた。そろそろ、天狗が動き始める時間だな。」

 

 

鳳凰「それにしても綺麗な日暮れだな。」

 

 

タチコマ「幽香さん、お願いするよ。」

 

 

鳳凰「幽香、頼むぜ。」

 

 

幽香「さて・・・、あの娘が天狗の策に騙されて動いてくれば良いけど・・・。」

 

 

鳳凰「あいつらはだいじょぶだ。私が保障する。」

 

 

幽香「・・・・・!!」

 

 

番外編第5話「タチコマに思いを託す」

 

 

それから、だいぶ待った。

 

 

幽香「・・・・・。」

 

 

小傘「見つかるかな・・・?」

 

 

こころ「今は幽香さんを信じましょう・・・。」

 

 

鳳凰「大丈夫だ。幽香がそんなヘマはしないだろう。」

 

 

さとり「・・・・・。」

 

 

タチコマ「さとりさん・・・。」

 

 

さとり「大丈夫・・・。私は大丈夫だから・・・。」

 

 

鳳凰(さとりの奴・・・。心の中は大丈夫じゃねえな。)

 

 

橙「・・・・・。勇義さん、鳳凰さん、此処をお任せしても良いですか?」

 

 

勇義「構わんが、自分の主に連絡か?」

 

 

鳳凰「おそらく、定期連絡ですね。」

 

 

橙「そんな所です。にとりさん、戦車の事について報告したいので一緒に来て頂けますか?」

 

 

にとり「ん?別に良いけど・・・。」

 

 

橙「では、あちらへ。」

 

 

橙とにとりは連絡するため、別の所に行った。

 

 

勇義「・・・・・。」

 

 

鳳凰「わざわざ、にとりまで連れて行くとは、何か考えてるな。」

 

 

アリス「しかし、こうして待っているだけだと、本当に上手く行っているのか心配になるわね。」

 

 

メディ「人形使いは疑い深い嫌な奴だわ。」

 

 

アリス「えっ!?だって、普通はそうじゃないの!?」

 

 

鳳凰「いや、普通は心配するよ・・・。」

 

 

勇義「まあ、気持ちは分からんでもないが、今は信じて待つしかあるまい。」

 

 

鳳凰「まあ、なるようになるさ。」

 

 

アリス「そうね・・・。」

 

 

幽香「見つけたわ。」

 

 

タチコマ「本当に!?こいしちゃんはどの辺りに居るの!?」

 

 

鳳凰「やっと、見つかったか。」

 

 

幽香「地図をちょうだい。」

 

 

アリス「はい、これよ。」

 

 

幽香「私達が居るのが此処だから・・・。恐らく、この辺りね。」

 

 

勇義「山を下りるまでには、まだ余裕があるな。」

 

 

鳳凰「後は時間との勝負です。山から下りれば藍の勢力が待ち構えていますから。」

 

 

幽香「タチコマ、後は貴方がこの辺りまで行って、自分で探すしかないわ。」

 

 

タチコマ「うん、分かっているよ。」

 

 

鳳凰「タチコマ。やっぱり私も行けれないんだな。」

 

 

タチコマ「ごめんね鳳凰さん。鳳凰さんも一緒に説得する予定だったけど・・・。今のこいしちゃんは心を読むのが嫌がってるから・・・。」

 

 

鳳凰「じゃあ、これだけ伝言頼むわ。お前は色んな奴らから嫌われていた。だから、私は忌み嫌われた妖怪達の差別を無くすために妖怪の山の裏の指導者に居る。だから、戻ってこいばかこいし。」

 

 

タチコマ「わかったよ。」

 

 

勇義「さとり、こいしの事だからお前には攻撃しないと思うが・・・。」

 

 

さとり「気を付けろと言う事ですね。それは分かっています。」

 

 

鳳凰「今のこいしは狂気じみている。気を付けろよ。」

 

 

さとり「わかってるわ。」

 

 

幽香「タチコマ、万が一の時は直ぐに駆けつけから、助けを求める時はにとりの端末に連絡しなさい。」

 

 

タチコマ「幽香さん、僕の代わりにそうならない事を祈っていて。」

 

 

幽香「ごめんなさいね。私、何かに祈るのは嫌いなの。」

 

 

タチコマ「そうなんだ。」

 

 

幽香「だから、自らの力でそうならない様にしなさい。」

 

 

鳳凰「祈るよりも、そうした方がいいな。」

 

 

タチコマ「うん、そうするよ。」

 

 

メディ「タチコマ、頑張ってね・・・。」

 

 

小傘「わちき達、一緒に行けないけど応援しているから・・・。」

 

 

タチコマ「二人とも、ありがとう。」

 

 

鳳凰「タチコマ、頼んだぞ。」

 

 

タチコマ「うん、任せて。」

 

 

こころ「さとりさん、タチコマの事をよろしくお願いします。」

 

 

鳳凰「さとり、気を付けろよ。」

 

 

さとり「ええ・・・。」

 

 

タチコマ「さとりさん、僕のポッドの中に乗って。ここなら、安全だから。」

 

 

さとり「分かったわ。」

 

 

さとりはタチコマのポッドの中に入っていた。

 

 

タチコマ「それじゃあ、行ってくるよ。」

 

 

タチコマとさとりはこいしを説得しに行った。

 

 

鳳凰・幽香「・・・・・。」

 

 

アリス「本当に大丈夫かしら・・・?」

 

 

幽香「今はあの二人を信じるしかないわ・・・。」

 

 

それから、橙とにとりが戻ってきた。

 

 

勇義「お前等、やっと来たか。タチコマとさとりは行っちまったぞ。」

 

 

橙「そうですか・・・。」

 

 

にとり「橙、さっきの話を・・・。」

 

 

橙「皆さん、お話したい事があります。」

 

 

勇義「何だ?改まって。」

 

 

鳳凰「これは何かありそうだな・・・。」

 

 

橙「今から、タチコマさんとさとりさんの説得が失敗した時に備えて、作戦を二つ話しておきたいんです。」

 

 

小傘「そんな!!タチコマの説得が失敗すると思ってるの!?」

 

 

こころ「小傘、落ち着いて。あくまで失敗した時に備えての話よ。」

 

 

メディ「でも、良い気分にはならないわ。」

 

 

鳳凰「だが、もしもの事を考えれば、備えた方がいいな。」

 

 

橙「不満なのは分かります。ですが、失敗してから考えていては時間が無くなってしまいます。」

 

 

勇義「作戦を立てるのは構わんが、八雲の側に居るお前が本当にあたし達を手伝っても良いのか?」

 

 

橙「・・・・・。」

 

 

幽香「狐から結果さえ出せば、何をしても構わないと言われているそうよ。だから、結果として戦車を止める事が出来れば問題無いみたい。」

 

 

勇義「戦車さえ止められれば、こいしの生死は問わないか。まあ、手伝ってくれるなら何でも良い。」

 

 

鳳凰「やれやれ。八雲の所は優しいのか、優しくないのか分からんな。」

 

 

アリス「でも、何で二人が説得に向かう前に話さなかったの?タチコマ達も知っておいた方が良いと思うのだけど・・・。」

 

 

橙「二人に話さなかったのは説得の妨げになる可能性が高いからです。」

 

 

アリス「えっ?」

 

 

幽香「タチコマは兎も角、古明地さとりに今の話をすると妹に心を読まれて作戦の事が知られるわ。」

 

 

鳳凰「そうだな。さとりの能力は心を読む事だから、もしさとりが聞いて、こいしに読まれたら作戦が失敗になる。」

 

 

幽香「大体、今から説得をしようとしている奴が、説得が失敗した後の作戦を考えていてはマズいでしょ。」

 

 

鳳凰「確かに、そんな事してたらこいしは簡単に山から下りてしまう。」

 

 

アリス「言われてみればそうね・・・。」

 

 

橙「では、今から二つ目の作戦を皆さんに話しておきます。」

 

 

こころ「二つ目?一つ目は話さないの?」

 

 

橙「一つ目の作戦はその性質上、作戦内容を知る者を最小限にしたいので、全員に話すのは控えさせてもらいます。」

 

 

勇義「それは分かったが、その一つ目の作戦とやらはお前一人でやるつもりなのか?」

 

 

橙「いえ、作戦を行うのは私とにとりさん・・・。そして、幽香さんの3人です。」

 

 

鳳凰「そうか。だから橙はにとりを連れて行ったんだな。」

 

 

幽香「それが、さっき2人でひそひそ話していた内容かしら?」

 

 

にとり「まあね。幽香にはかなり重要な事をしてもらう予定だから。」

 

 

幽香「やれやれ・・・。これは何をさせられるのか楽しみね・・・。」

 

 

勇義「一つ目の作戦をお前達3人でやるのは分かった。取りあえず、二つ目の作戦ってやつをあたし達に話してみろ。」

 

 

鳳凰「なるべく、刺激的な奴を頼む。」

 

 

橙「刺激的なのかわかりませんが、二つ目の作戦をお話します。皆さん、しっかり聞いて下さい。」

 

 

鳳凰達とアリスと勇義は橙の二つ目の作戦を聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

それから、話を聞いた後・・・。

 

 

小傘「八雲勢力て最低。何で人の気持ちを考えないの!?」

 

 

鳳凰「小傘落ち着け。失敗した後のプランは考えたほうが良い。それなりに需要があるから。それとこいしは妖怪だから、妖怪の気持ちだぞ。」

 

 

こころ「そういう鳳凰は、タチコマを信じないの。」

 

 

鳳凰「信じるさ。だが、何かあったら大変だろ。それにタチコマに思いを託したしな。」

 

 

メディ「鳳凰の思い?」

 

 

鳳凰「こいしは他人の心を読むのを逃げてる。だから、友達をたくさん作った方がいいと私は思っている。私も同じように逃げないで、仲間をたくさん増やしてきたからな。」

 

 

こころ「確かに、こいしは友達をたくさん作った方良いと思う。」

 

 

鳳凰「まあ、そんなところだ。それより、橙の二つ目の作戦を成功させよう。」

 

 

鳳凰達は橙が言っていた二つ目の作戦をやることになった。

 

 

 

                              番外編第5話終わり

                              番外編第6話に続く


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