永遠亭の玄関で輝夜と出会った鳳凰達と銀時達。
特別長編第5話(25話)「けが人は丁寧に扱いましょう」
鳳凰「これはこれは輝夜さんじゃないですか。お久しぶりですね。」
輝夜「お久しぶり。貴方の噂は聞いてるわ。それにしてもずいぶん成長したものね。」
銀時「何だ?知り合いか。」
鳳凰「昔、ちょっとな。」
輝夜「銀時も久しぶりね。元気にしてた。」
銀時「まぁ、普通に元気にしてたかな。」
輝夜「ところで、後ろの二人とそのデカいのは何?」
新八「あっ、初めまして僕は志村新八です。」
神楽「神楽アル。こっちは定春アル。」
定春「ワン」
輝夜「初めまして。私の名は蓬莱山輝夜よ。よろしく。」
メディ「ところで、えーりんはどこにいるの?」
輝夜「永琳なら、今吸血鬼二人とメイドの治療をしているわ。相当深い傷だったけど平気みたいね。」
鳳凰「それはちょうどよかった。レミリア達にも話があったからな。」
てゐ「じゃ、上がって。師匠様のところに案内してあげるから。」
妹紅「じゃ、わたしはこれで失礼するね。」
輝夜「あら、あなたは上がらないの?」
妹紅「もうそろそろ慧音が帰ってくるころだからね。早く帰らないと。」
鳳凰「妹紅さん。ここまでありがとうございます。」
妹紅「いや、別にお礼なんていいよ。それじゃまたね。」
妹紅は帰っていた。
鳳凰「それじゃ中に入りますか。」
鳳凰達と銀時達は中へと入っていた。
一方、その頃永琳は鈴仙と共にレミリアや咲夜達の治療をしてた。
レミリア「くそ。吸血鬼である私があんな紅い刀にまけるとは・・・。」
フラン「お姉様・・・。」
咲夜「申し訳ありませんお嬢様。私があんな刀を拾ったばかりに・・・。」
レミリア「咲夜は悪くないわ・・・。元々は私があの刀を見破れなかったから・・・。」
咲夜「・・・・・。」
永琳「まぁ、今は命がある方がましよ。相当な傷だったのに生きてるんだから。」
鈴仙「師匠、傷薬を持ってきました。」
永琳「そこの机に置いといてうどんげ。」
鈴仙「はい。」
するとそこに輝夜とてゐが入ってきた。
輝夜「えーりん。お客さんがきたから連れてきたよ。」
永琳「こんな時にお客さん誰かしら?」
そして、鳳凰達と銀時達が入ってきた。
鳳凰「よっ。紅魔館の戦争以来だな永琳先生。」
銀時「久しぶりだな。お前ら。」
レミリア・フラン・咲夜「銀時!!(銀ちゃん!!)」
永琳「あら、銀さんじゃない。お久しぶりね。」
銀時「あぁ、久しぶりだな。」
永琳「鳳凰もこの前は世話になったわね。」
鳳凰「私は治療を手伝っただけだ。そんな事で礼を言わなくても・・・。」
永琳「いいえ。あなたも手伝わなかったらおそらく咲夜は出血多量で死んでたわ。」
鳳凰「そうか。」
鈴仙「ところで銀さん。後ろの二人とデカいのは何ですか?」
新八「初めまして、僕は新八です。」
神楽「神楽アル。こっちは定春。」
定春「ワン」
永琳「初めまして、私の名は薬師八意永琳よ。」
鈴仙「私の名は鈴仙・優曇華院・イナバです。」
鳳凰「早速ですが、レミリア達に話してもいいですか?」
永琳「えぇ。構わないわよ。」
鳳凰達と銀時達はレミリアの所に行った。
鳳凰「レミリア。質問したいことがあるんだ。あの紅い刀、付喪神になった”紅桜”はどこに行った。」
レミリア「イタタタ・・・、あの紅い刀”紅桜”ていうんだ。知らないわ付喪神になった途端どっかに行ったみたいだけど。」
鳳凰「そうか。ならいいんだが・・・。」
銀時「おいおい。わからないんなら、困ったぞ。どこに行ったのやら・・・。」
神楽はレミリアの左の羽を見た。
神楽「お前の左の羽折れてるアルな。」
レミリア「これは紅桜との戦闘の最中で折れた羽よ。心配してくれてありがとう。」
銀時「しかし、吸血鬼が刀一本でこれとは・・・。」
レミリア「あの付喪神になった紅桜が強すぎてね。わたしでも手に負えなかった。」
鳳凰「他は大丈夫だったのか?」
咲夜「私は左腕を骨折しただけで、フラン様は右腕を骨折しただけです。」
フラン「ごめんね銀ちゃん。また遊ぼうて約束したのにケガしちゃて・・・。」
銀時「いいさ。とりあえずお前らが無事でよかった。」
フラン「・・・・・。」
神楽「おい。レミリアと言ったアルな。お前の羽直してやるアル。」
レミリア「えっ、治せるの?」
神楽「まぁ、見ててアル。」
すると、神楽はレミリアのケガした羽を掴んだ。
レミリア「えっ、一体何を・・・。」
神楽「おりゃーーーー!!」ガキ
神楽はレミリアの羽を力づくで真っすぐに戻した。
レミリア「ぎゃーーーーー!!痛いーーーー!!」
新八「神楽ちゃんーーー!!ダメ!!ケガ人にそんな事しちゃだめ!!」
神楽「えっ、力づくなら真っすぐに戻せるかなと思って。」
鳳凰「そんな荒行時の治療があるか!!だいじょうぶかレミリア。」
レミリア「だいじょうぶ。羽は何とか元に戻ったわ。」
永琳「あら。本当ね。今度からは羽ついてる者はこの治療でやりましょう。」
レミリア「ありがとう。貴方のおかげで私の羽は戻ったわ。」
神楽「気にすんなアル。私も役に立ってよかったアル。」
小傘「何か全然大丈夫じゃない顔してたけど、大丈夫なの?」
フラン「大丈夫お姉様は頑丈だから。」
咲夜「そういう問題じゃないと思いますが・・・。」
メディスンと定春は外を見た。
メディ「ねぇ、みんな。外はもう夜だよ。」
鳳凰「えっ。もう夜か。参ったなもう今日はこれ以上移動できねぇぞ。」
新八「えっ、どうしてですか?」
こころ「夜は妖怪が活発に動くの。だから、外に出れないのよ。」
神楽「なるほどアルな。」
すると輝夜が・・・
輝夜「なんなら、今日はここで泊まっていていいわよ。ねえ、えーりん。」
銀時「えっ、いいのか?」
永琳「いいわよ。部屋もたくさんあるから。」
鳳凰「じゃ、お言葉に甘えて。」
神楽「わーい。お泊りアル!!」
新八「神楽ちゃん。あんまりはしゃいじゃダメだよ。」
小傘「まぁ、こういう時ぐらいはしゃいでもだいじょうぶだと思うけど。」
新八「まぁ、そうだね。」
銀時「じゃ、お言葉に甘えて泊まるぜ。」
永琳「えぇ。構わないわよ。」
鳳凰達と銀時達は永遠亭に泊まることになった。
特別長編第5話(25話)終わり
特別長編第6話(26話)に続く