東方鳳凰屋   作:土方

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どうも、土方です。番外編最終回後編です。それではどうぞ。


タチコマの魂 番外編最終回~後編~

鳳凰とタチコマ達は宴会に参加する為、博麗神社に向かっていた。

 

 

番外編最終回「タチコマの魂 ~後編~」

 

 

小町「やっと、階段まで着いた。タチコマに合わせて移動すると結構大変だな。」

 

 

小傘「でも、タチコマと一緒に移動すると意外な発見があるんだよ。」

 

 

アリス「確かにそうね。私もタチコマとは少しだけ一緒に移動したけど、普段とは違う風景だったから新鮮ではあったわ。」

 

 

鳳凰「確かに普段は空を飛んでるからな。」

 

 

タチコマ「ふ~む・・・。」

 

 

こころ「タチコマ、どうしたの?」

 

 

タチコマ「博麗神社まで移動していた時、今までにない感動の様なを感じたんだ。」

 

 

メディスン「感動?」

 

 

タチコマ「何と言えば良いだろう?例えば、僕が移動している時でもセンサーで感知する風が心地よく感じるんだ。しかも、僕の思考回路からじゃなくて、もっと別の所から・・・。もしかして、コレがゴーストなのかな?それとも、コレは心なの?」

 

 

さとり「だから、移動中にずっと心の中で不思議がっていたのね。」

 

 

タチコマ「さとりさん、この場合はどっちなのかな?」

 

 

さとり「貴方が心地良さと言う喜びを感じたのなら、それは心でしょう。感情と言うのは心で感じるものだから。」

 

 

タチコマ「成る程な~~。」

 

 

そして、神社の階段を登り切った。

 

 

橙「皆さん、お待ちしておりました。」

 

 

霊夢「タチコマ、久しぶりね。」

 

 

タチコマ「あっ、霊夢さんだ!!」

 

 

鳳凰「オッス、霊夢。」

 

 

勇儀「よお!!博麗の巫女!!今夜は世話になるぜ!!」

 

 

ハダリ「・・・・・♪」

 

 

霊夢「ん?アンタが乗っているその箱は何?」

 

 

メディスン「ハダリだよ。」

 

 

霊夢「ハダリ?」

 

 

輝夜「動く機械の箱と言った所よ。中々可愛らしいでしょ?」

 

 

鳳凰「まぁ、かわいいちゃかわいいが・・・。」

 

 

霊夢「アンタ達まで来たの?今日の宴会は珍しい奴等ばかり来るのね。」

 

 

永琳「確かに中々来る事は無いわね。」

 

 

鳳凰「私はたまにしか来ないからな・・・。」

 

 

その時、妖夢が来た。

 

 

妖夢「霊夢さん、料理の方は準備できましたけど・・・。」

 

 

鳳凰「あっ、妖夢だ。」

 

 

鈴仙「妖夢!!貴方も来てたの!?」

 

 

妖夢「私は幽々子様のお供で来てて・・・。」

 

 

てゐ「鈴仙、良かったじゃん。趣味の話が出来る相手が居てさ。」

 

 

鈴仙「そ、そうね・・・。ははっ・・・。」

 

 

さとり「そ、そんな世界があるのね・・・。」

 

 

鳳凰「さとり!!何、妖夢と鈴仙の心を読んでんだ!!!そんなもん知らなくていいから!!!」

 

 

こいし「お姉ちゃん・・・?」

 

 

さとり「何でも無いわ・・・!!気にしないで・・・!!」

 

 

鳳凰「そうだこいし!!お前は知らなくいいから!!!」

 

 

幽香「鈴仙の趣味も相変わらずね。」

 

 

小町「まあ、個人の趣味をとやかく言っても始まらんさ。」

 

 

鳳凰「確かにそうだが・・・。」

 

 

魔理沙「お~~い!!」

 

 

その時、魔理沙が来た。

 

 

にとり「あっ!!魔理沙だ!!」

 

 

早苗「タチコマ~~~~!!!」

 

 

そして、早苗も来た。

 

 

タチコマ「それに早苗ちゃんもだ!!」

 

 

鳳凰「やれやれ、緑巫女もいるのかよ・・・。」

 

 

早苗「タチコマ、会いたかったです~~~!!」

 

 

霊夢「魔理沙、何で早苗まで居るの?」

 

 

魔理沙「いや~、アリスに誘われて宴会に来る途中で会ってな。タチコマも来るって話をしたら、私も行くと言い出したから連れて来た。」

 

 

鳳凰「早苗の奴は確かロボット好きだからな。仕方ないか・・・。」

 

 

早苗「霊夢さん!!私も宴会に参加させて下さい!!」

 

 

霊夢「どうせ、駄目と言っても勝手に参加するんでしょ?まあ、料理と酒は沢山あるから別に良いわよ。」

 

 

早苗「やった~~~!!霊夢さん、だ~~い好き♪」

 

 

メディスン「宴会できるよ、やったねサナちゃん。」

 

 

小傘「メディ、止めなよ・・・。」

 

 

鳳凰「おい、それはフラグだぞ・・・。」

 

 

タチコマ「霊夢さん、紫って人はどこ?」

 

 

霊夢「紫なら、神社の方に・・・。ん・・・?」

 

 

タチコマ「霊夢さん、どうしたの?」

 

 

霊夢「アンタから微弱だけど気配を感じる・・・。もしかして・・・。」

 

 

タチコマ「その通り!!僕は付喪神になったんだ!!!」

 

 

霊夢「何ですって!?本当に!?」

 

 

小町「本当だよ。あたいが保証してやる。」

 

 

霊夢「小町、何でアンタが居るの?」

 

 

小町「自分でもよく分からん。まあ、成り行きで居る感じだ。」

 

 

幽香「それで?あの女は?」

 

 

霊夢「アイツ等なら、そろそろ・・・。」

 

 

鳳凰「この気配は・・・!!」

 

 

その時、紫と藍が来た。

 

 

紫「お待たせしたわ。着替えるのに少々手間取ってしまって。」

 

 

タチコマ「貴方が紫さんなの?」

 

 

紫「貴方がタチコマね。幻想郷は楽しめたかしら?」

 

 

タチコマ「うん!!とっても楽しい所だよ!!」

 

 

紫「それは良かったわ。」

 

 

鳳凰「よっ、久しぶりだな紫。」

 

 

紫「鳳凰も久しぶりね。」

 

 

藍「タチコマの中に魂が見える・・・。橙の報告通り、タチコマが付喪神化したと言うのは本当の様だな・・・。」

 

 

小町「一応、あたいが保証人だ。良かったら、1から10まで説明してやろうか?」

 

 

紫「色々と理由がありそうね、風見幽香。」

 

 

幽香「あら、付喪神が1体増えた程度の事、幻想郷ではよくある話じゃないかしら?」

 

 

藍「お前、タチコマが他の世界から来た思考戦車だと分かって言っているのか?」

 

 

幽香「幻想郷は夢や幻が実現する所よ。だったら、不思議な事じゃないわ。」

 

 

小町「大体、幻想郷では外の世界のセルロイドの人形に魂が宿る事があるんだ。だったら、自ら思考して喋る機械に魂が宿る事も不思議じゃないさ。」

 

 

藍「そうは言うが・・・。」

 

 

紫「まあ、詳しい話は後でも聞けるわね・・・。今はまず・・・。宴会を楽しみましょう♪」

 

 

そして、宴会が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

鳳凰「うえ~。飲み過ぎた~~~。」

 

 

宴会が始まってから、鳳凰はガツガツと酒を飲んでいた為、飲み過ぎてしまった。その為、今はタチコマ達が居る所に向かってる。ちなみに紫の隣で飲んでいた。

 

 

鳳凰「何とか酔わない程度にはしたけど・・・。ていうか師匠や輝夜達が野球拳するから、逆に酔いが醒めたわ!!あっ・・・、鼻血が・・・。」

 

 

そう、勇義や輝夜が野球拳したため、酔いからさめてしまった。おまけに永琳や藍までやるし・・・。

 

 

鳳凰「しかし、紫には驚いたな・・・。こいしの事を許すなんて・・・。まあ、半年前の異変で紫にも恩があるしな。当たり前か。」

 

 

そう、紫は今回の古明地こいしの件を許すそうだ。理由は半年前の異変の件で紫はさとりに恩があったからだ。だが、幻想郷の理を見過ごす事は出来ない為、こいしの命を天秤に掛けさせたのだ。その結果、天秤は生の方に傾いた。だから、感謝も謝罪も必要ないし。ただ理解してくれればそれで良いと言う事だ。

 

 

鳳凰「確か、あの後藍も野球拳に参加したんだよな・・・。ダメだあれは忘れよう・・・。橙、間違っても藍の裸になる所は似るなよ・・・。」

 

 

その時、幽香と小町とにとりと射命丸の話が聞こえた。

 

 

鳳凰「幽香と小町とにとりと射命丸が何か話しているみたいだな・・・。ちょっと隠れて聞いてみよう。」

 

 

射命丸の話からすると、どうやら今回の件の後始末は大体の所終わったみたいらしい。そして、調査で分かった事を幽香達に報告していた。どうやら、はたてが色々と調査していたみたいだ。こいしは太陽の畑の演奏会に行っていたみたいらしい。どうやら、タチコマの所まで行ったが、タチコマに会えなかったようだった。そして、こいしのサードアイが開いた原因は、こいしはタチコマに恋をしたのだ。こいしはサードアイを閉じた後、孤独になった為、自分の事を見つけてくれる存在に出会ったそれがタチコマだった。それでツクモガールズ、つまりこころ達に攻撃的だった。つまり嫉妬又は渇愛だ。つまり、こころ達が傍に居たから会わなかったそうだ。そして、小町の話によれば映姫は今回の件でこいしを罰することも考えているようだ。こいしは元々、怨霊の管理者と言う是非直曲庁の役職に就いていた。そして、魂の管理を行う是非直曲庁に仕えている者が現世で理不尽に生者を殺せば、当然罰せられる。例え、殺した相手が天狗の様な妖怪だとしても。小町の話によれば映姫の匙加減しだいみたいだ。まあ、あの閻魔は公平に裁くみたいだが。

 

 

鳳凰「まあ、あの閻魔なら大丈夫だろう・・・。だが、これは他人に言わないようにしよう。下手したら、天狗の内部で反乱が起きそうだからな・・・。」

 

 

鳳凰はそのまま、タチコマ達の所に向かった。ちなみに、宴会中にアリスからかわいいクマの人形をもらった。

 

 

 

 

 

 

鳳凰「ここにタチコマ達がいるて聞いたんだが・・・。どこかな・・・?」

 

 

その時、メディスンと早苗が来た。

 

 

メディ「鳳凰ちょっとこっちに来て。」

 

 

鳳凰「どうしたんだ?メディ。」

 

 

早苗「その前にコレを付けてください。」

 

 

早苗から渡された物はガンダムていう書かれた文字のダンボール箱だった。

 

 

鳳凰「・・・・・。え~と、これはどういう事だ?」

 

 

すると、同じ書いたダンボール箱を着た鈴仙と妖夢が居た。そして、察した。

 

 

鳳凰「わかったよ。着るから・・・。」

 

 

鳳凰は着て、メディスンと早苗に連れて行かれた。

 

 

 

 

 

 

メディスン「こころ、小傘。」

 

 

小傘「メディと早苗さん、どうしたの・・・?」

 

 

早苗「タチコマ!!悪のロボットを用意しましたよ!!!」

 

 

タチコマ「えっ?悪のロボット?」

 

 

そして、目の前にはダンボール箱を着た。妖夢と鈴仙と鳳凰が居た。

 

 

鳳凰・妖夢・鈴仙「・・・・・。」

 

 

小傘「アレ・・・、何・・・?」

 

 

メディスン「ガンダム。」

 

 

ハダリ「・・・・・。」

 

 

妖夢「早苗さん、何か違いませんか・・・?」

 

 

鳳凰「おい、緑巫女。これのどこがガンダムなんだ?これはただのダンボールを着ただけじゃねーか・・・。」

 

 

早苗「分かっています。ですが、コレはコレで良いのです。」

 

 

鳳凰「おい、ギャグで言ってるのか。」

 

 

妖夢「私、こんなダンボールをかぶって何をしているのだろう・・・?」

 

 

鈴仙「妖夢、このダンボールをBLの新しい題材に使えないかしら・・・!?」

 

 

妖夢「はっ!!その発想を思いつくとは鈴仙って天才!?」

 

 

鳳凰「いや、逆に何でそういう発想になるのか私は不思議だよ・・・。」

 

 

タチコマ「そうか!!コレが若さか!!!」

 

 

鳳凰「いや違うからね。若さという意味は・・・。」

 

 

早苗「神は言っています・・・!!ガンダムマイスターに祝福あれと・・・!!」

 

 

鳳凰「いや!!祝福できねぇよォォォォ!!!これがガンダムだったら即死ぬはわァァァァ!!!」

 

 

小傘「こころ・・・、どうしよっか・・・?」

 

 

こころ「会いたかった・・・!!会いたかったぞ、ガンダム!!!」

 

 

小傘「こころ!?」

 

 

鳳凰「あれ、何だろう何か嫌な予感が・・・。」

 

 

こころ「斬り捨て御免んんんんんん!!!」

 

 

鳳凰・鈴仙・妖夢「ぎゃあああああ!!!」

 

 

鳳凰と妖夢と鈴仙はこころに切られた。

 

 

メディスン「駄目だこりゃ。」

 

 

早苗「やはり、腐女子と鳳凰にガンダムマイスターは相応しくありません。」

 

 

タチコマ「どうやら、若さゆえの過ちだったみたいだね。」

 

 

鳳凰「いや、違うから・・・。」ガク

 

 

そして、鳳凰は気絶した。ちなみに傷は浅かった。

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして、さとりが来た。

 

 

さとり「・・・・・。」

 

 

タチコマ「あっ、さとりさん!!どこへ行ってたの!?」

 

 

さとり「ちょっとね・・・。それより、こいしは・・・?」

 

 

タチコマ「アレ?どこへ行ったんだろう?さっきまで居たんだけどな・・・。」

 

 

さとり「・・・・・。」

 

 

そして、メディスン達が来た。

 

 

メディスン「タチコマ、どうしたの?」

 

 

タチコマ「みんな、こいしちゃんを見なかった!?」

 

 

小傘「見てないけど・・・。もしかして、居ないの?」

 

 

タチコマ「うん、どこへ行ったんだろ・・・!?」

 

 

こころ「もしかして、無意識の中に入ってしまったんじゃ・・・。」

 

 

小傘「じゃあ、わちき達じゃ探せないよ・・・。」

 

 

メディスン「タチコマじゃないと無理。」

 

 

タチコマ「・・・・・。僕もゴーストを手に入れちゃったから、無理かもしれない・・・。」

 

 

さとり「タチコマ・・・。」

 

 

こころ「・・・・・。取り敢えず、神社の境内を探してみましょう。姿は見えなくても痕跡はあるかもしれないわ。」

 

 

小傘「そうだね!!神社はそんなに広くないし見つかるよ!!」

 

 

メディスン「コンパロ!!!」

 

 

さとり「皆さん・・・。」

 

 

タチコマ「・・・・・。そうだね・・・!!こいしちゃんを探してみよう・・・!!」

 

 

鳳凰「そうだな!!一緒に探せば見つかるかもしれないからな。」

 

 

こころ「鳳凰・・・、今頃起きたのね・・・。」

 

 

取り敢えず、鳳凰はタチコマと一緒に探すことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

鳳凰「駄目だ。どこにも居ないな・・・。」

 

 

タチコマ「う~ん・・・。博麗神社は広くないけど、周りの雑木林は広いからな・・・。それに神社を触れた可能性もあるし・・・。・・・・・。不確定な要素に恐怖を感じる・・・。コレが不安と言う物なんだな・・・。って、自分の心の動きを冷静に分析してる場合じゃないよ・・・。」

 

 

鳳凰「アイツ何言ってるんだ・・・?」

 

 

すると、ハダリが来た。

 

 

ハダリ「・・・・・。」

 

 

タチコマ「ハダリ、こいしちゃんは見つかったかい!?」

 

 

ハダリ「・・・・・!!」

 

 

タチコマ「えっ!?向こうに居るの!?ありがとう、ハダリ!!」

 

 

鳳凰「アリガトな。ハダリ。」

 

 

ハダリ「・・・・・。」

 

 

タチコマ「あっ、そうだ。」

 

 

ハダリ「・・・・・?」

 

 

タチコマ「僕が機能停止から目覚める前に、白い空間で君に会ったんだ。」

 

 

ハダリ「・・・・・。」

 

 

タチコマ「もしかしたら、アレが夢と言う物だったのかもしれないな。それでさ、君はもしかして・・・。」

 

 

鳳凰は次元の力でハダリを調べようとしたが・・・

 

 

タチコマ「・・・・・。イヤ・・・、やっぱり止めておくよ。今の君はハダリ。それで良いんだよね?」

 

 

ハダリ「・・・・・!!」

 

 

鳳凰は調べるの止めた。

 

 

タチコマ「じゃあ、行くよ!!」

 

 

タチコマはこいしの所に行った。

 

 

鳳凰「ハダリ。タチコマがお前を知っているような事を言ってたから、最初はお前の事を調べようとしたんだ。・・・だが、タチコマはそれ以上お前の事を詮索するのは止めた。だから、私もお前の事を詮索するのは止めとくよ。じゃあ、私も行くわ。」

 

 

鳳凰もこいしの所に行った。その後、小町が来た。

 

 

小町「ん?向こうへ行ったのはタチコマと鳳凰か?」

 

 

ハダリ「・・・・・!!」

 

 

小町「何だ、もう見つかったのか。じゃあ、手伝うまでも無かったな。」

 

 

ハダリ「・・・・・!?」

 

 

小町「えっ?「私の言っている事が分かるのか」って?そりゃあ、死神だったら魂の声を聞く位は訳ないよ。」

 

 

ハダリ「・・・・・。」

 

 

小町「しかし、中々面白い器を選んだな。気に入っているのかい?」

 

 

ハダリ「・・・・・!!」

 

 

小町「「不自由な体で知らない世界を自由に生きるのも悪くない」か・・・。アンタ、変わった奴だね。」

 

 

ハダリ「・・・・・。」

 

 

小町「さて、あたいは他の奴等に見つけたと伝えに行くよ。」

 

 

ハダリ「・・・・・。」

 

 

小町「私と話をした事はみんなには黙っていてほしい?良いよ、お前がそれを望むならな。」

 

 

ハダリ「・・・・・!!」

 

 

小町「感謝は要らないよ。じゃあ、幻想郷を楽しんでいきな。」

 

 

そして、小町はこいしが見つかったとみんなに言いに行った。

 

 

 

 

 

 

 

タチコマと鳳凰はこいしが居るところに行った。そこは神社の門の前だ。

 

 

タチコマ「こいしちゃん、此処に居たんだね。

 

 

鳳凰「こいし、こんなところに居たのか?みんな心配したぞ。」

 

 

こいし「タチコマ・・・。鳳凰・・・。」

 

 

タチコマ「ゴーストを手に入れた僕に君を見つける事は出来ないと思っていたけど、どうやら僕の視覚素子には関係無かったみたいだ。これなら、今まで通りに君を見つける事が出来る。」

 

 

こいし「そう・・・」

 

 

鳳凰「何だ心配して損したぞ・・・。」

 

 

タチコマ「それにしても、此処から見る景色は凄いね。今の僕なら、この景色の素晴らしさがよく分かる。この景色は僕の心に感動を与えてくれるんだ。」

 

 

鳳凰「確かに心がジーンと来るな。」

 

 

こいし「・・・・・。タチコマや鳳凰は何で私の傍に居てくれるの・・・?」

 

 

タチコマ「もしかして、僕や鳳凰さんが傍に居るのが嫌なの?」

 

 

鳳凰「そうなのか・・・?こいし・・・?」

 

 

こいし「ううん・・・、嬉しいよ・・・。でも・・・。私・・・、タチコマやみんなに酷い事したのに・・・。何で・・・?」

 

 

タチコマ「・・・・・。前の僕だったら、その問いに答えられなかっただろうね。でも、今の僕なら答える事が出来る。」

 

 

こいし「えっ・・・?」

 

 

タチコマ「君の傍に居たいと囁くんだよ、僕のゴーストが。」

 

 

鳳凰「私は自分の武士道が響くんだよ。」

 

 

こいし「・・・・・。でも、タチコマや鳳凰は私が知らない私も知っているんでしょ・・・?」

 

 

タチコマ「・・・・・。うん、知っているよ。」

 

 

鳳凰「私もだ。」

 

 

こいし「・・・・・。」

 

 

タチコマ「心を開いた君は怒りや悲しみや恐怖に満ち溢れていた。きっと、心の中にずっと溜めていた感情が噴き出したんだろうね。」

 

 

こいし「それが本当の私だとしても・・・。それでも、私の傍に居たいの・・・?」

 

 

タチコマ・鳳凰「うん。」

 

 

こいし「どうして・・・!?」

 

 

タチコマ「それはあの時の君も今ここに居る君も、本当に君だからさ。」

 

 

こいし「えっ・・・!?」

 

 

タチコマ「こいしちゃん、君はサードアイを閉じて心を捨てたと思っていたみたいだけど、本当は捨ててなかったんだよ。君の心は少し開いていて、その隙間からジッとみんなの事を見ていたんだ。その証拠に君は歌が大好きでしょ?」

 

 

こいし「うん・・・。」

 

 

タチコマ「歌と言うのは自分の感情を表現する物。そして、感情は心から生まれる。だから、君は心を捨ててないんだよ。」

 

 

こいし「私の中に心が・・・。」

 

 

タチコマ「・・・・・。確かに君はその心の所為でみんなに酷い事をしたのかもしれない。でも、それは仕方のない事だと僕は思っている。」

 

 

鳳凰「私もタチコマと同意見だ。」

 

 

こいし「でも、私は・・・!!」

 

 

タチコマ「こいしちゃん、僕はもう君の事を許しているんだ。だから、僕を君の傍に居させてほしい。」

 

 

鳳凰「私も許しているよ。だから、そんなに落ち込むなよ・・・。」

 

 

こいし「タチ・・コマ・・・、鳳・・凰・・・!!」

 

 

タチコマ「こいしちゃん・・・。」

 

 

鳳凰「こいし・・・。」

 

 

こいし「うっ・・ううぅ・・・!!」

 

 

タチコマ「・・・・・。」

 

 

鳳凰「・・・・・。」

 

 

その時、さとりとこころ達が来た。

 

 

さとり「タチコマ・・・。」

 

 

鳳凰・タチコマ「みんな・・・。」

 

 

こいし「お姉ちゃん・・・。」

 

 

さとり「こいし・・・、さあ・・・。」

 

 

こいし「うん・・・。みんな、ごめんなさい・・・。」

 

 

タチコマ「こいしちゃん・・・。」

 

 

こころ「・・・・・。」

 

 

さとり「私からも謝ります。私の妹が皆さんに怪我をさせてしまい、どうもすいませんでした。」

 

 

メディスン「・・・・・。」

 

 

小傘「良いよ・・・。許してあげる・・・。」

 

 

さとり「小傘さん・・・!!」

 

 

鳳凰「小傘!!お前・・・!!」

 

 

こいし「本当に良いの・・・?」

 

 

小傘「だって、貴方もタチコマの傍に居たかったのでしょ・・・?だったら、わちき達と同じじゃない・・・。」

 

 

こいし「・・・・・。」

 

 

小傘「タチコマが傍に居なくて寂しかったんだよね・・・?」

 

 

こいし「うっ・・うぅぅ・・・。」

 

 

さとり「こいし・・・。」

 

 

こころ「・・・・・。古明地こいし、私も貴方を許すわ。」

 

 

こいし「・・・・・。」

 

 

こころ「でも、もう二度と私の友達を傷付けないで。」

 

 

こいし「うん・・・。」

 

 

メディスン「ハダリ、許してあげる?」

 

 

ハダリ「・・・・・!!」

 

 

メディスン「ハダリが許すって。」

 

 

こころ「メディスン、貴方は・・・。」

 

 

メディスン「私はもう許してるよ。」

 

 

鳳凰「メディ、お前は良い子だな。」

 

 

タチコマ「・・・・・。良かった・・・。」

 

 

その時、幽香、小町、にとり、霊夢、紫、藍、橙が来た。

 

 

紫「見た所、話は無事に纏まった様ね。」

 

 

タチコマ「みんな!!」

 

 

紫「タチコマ、貴方に話したい事があるわ。」

 

 

タチコマ「もしかして、異変の事?どんな話かな?」

 

 

紫「・・・・・。河城にとりが解析してくれたデータのお陰で機械兵器の出所が分かったわ。つまり、貴方が居た世界を見つけたと言う事よ。」

 

 

タチコマ「本当に!?」

 

 

鳳凰「・・・・・。」

 

 

藍「後はこれらの世界と幻想郷との繋がりを経てば、機械兵器の襲来は無くなる。」

 

 

橙「これで今回の異変もようやく解決すると言う事です。」

 

 

タチコマ「そっか、それは朗報だよ!!」

 

 

紫「・・・・・。ただ、それを行う前に貴方を元の世界へ帰さなければいけないわ・・・。」

 

 

小傘「えっ・・・!?」

 

 

タチコマ「・・・・・。確かに僕の世界から来る兵器の襲来を阻止する為に幻想郷との繋がりを断つ訳だからね・・・。その前に僕が帰らないと・・・。」

 

 

鳳凰「そうか・・・。タチコマは異界から来たもんな。なら、当たり前か・・・。」

 

 

こころ「タチコマは直ぐに帰らなきゃいけないんですか・・・!?」

 

 

紫「余り時間は掛けられないわ・・・。今この瞬間にも次の機械兵器が来るかもしれない・・・。」

 

 

鳳凰・こころ「・・・・・!!」

 

 

メディスン「タチコマ・・・!!」

 

 

タチコマ「メディスンちゃん・・・。」

 

 

小傘「・・・・・!!」

 

 

タチコマ「小傘ちゃんも・・・。」

 

 

こころ「2人とも・・・、泣かないで・・・。」

 

 

鳳凰「お前等・・・、泣くなよ・・・。こっちまで涙でるだろう・・・。」

 

 

小傘「うぅ・・うぅぅ・・・!!」

 

 

タチコマ「・・・・・。」

 

 

にとり「タチコマ、幻想郷に居るつもりなら、何時でも整備してやるぞ。」

 

 

タチコマ「にとりさん・・・。」

 

 

幽香「にとり、これはタチコマが決める事よ・・・。」

 

 

にとり「ごめん・・・、そうだね・・・。」

 

 

小町「謝るな・・・。気持ちは分かるさ・・・。」

 

 

タチコマ「・・・・・。」

 

 

こいし「タチコマ・・・!!」

 

 

タチコマ「こいしちゃん・・・。」

 

 

こいし「傍に居てくれるでしょ・・・!?私の・・・みんなの傍に居て・・・!!」

 

 

さとり「こいし・・・。」

 

 

タチコマ「・・・・・。」

 

 

紫「タチコマ、決心はついたかしら?」

 

 

タチコマ「そう言えば・・・。藍さん、僕が異変の解決に協力したら、報酬が貰える約束だったよね?」

 

 

藍「そうだな。だから、今からその報酬としてお前を元の世界へ帰そうと・・・。」

 

 

タチコマ「違う。僕の報酬はそれじゃない。」

 

 

橙「えっ?どう言う事ですか?」

 

 

タチコマ「僕の報酬は・・・。僕を幻想郷の住人にしてほしい。」

 

 

こいし「タチコマ・・・!!」

 

 

鳳凰「タチコマ・・・!!お前・・・!!」

 

 

紫「タチコマ、それは二度と元の世界へは帰れないと言う事よ。そして、貴方の世界に居る仲間とも二度と会えない事を意味するわ。」

 

 

タチコマ「分かってるよ。でも、それでも良いんだ。」

 

 

紫「・・・・・。」

 

 

タチコマ「紫さん、僕は仲間と経験や知識を並列化でずっと共有してきた。でも、僕が幻想郷で得た沢山の物は僕だけの物にしたいと思い始めたんだよ。きっと、この思いが僕が僕であると言う証なのかもしれない。それを得たから、僕の中にゴーストが宿ったんだと思うんだ。」

 

 

紫「本当に後悔しない・・・?」

 

 

タチコマ「・・・・・。確かに僕の様に復元できた仲間が居たら会いたい・・・。それに少佐やバトーさん、9課のみんなにも会いたい・・・。」

 

 

紫「・・・・・。」

 

 

タチコマ「でも、今の僕の傍にはみんなが・・・。幻想郷で出会った沢山の友達が居る。僕はもう独りじゃない。だから、寂しくないんだ。」

 

 

紫「そう・・・。」

 

 

霊夢・鳳凰「紫・・・。」

 

 

紫「幻想郷は全てを受け入れる・・・。タチコマ、貴方を幻想郷の住人として歓迎しましょう。」

 

 

タチコマ「本当!?やったやった~~!!!」

 

 

メディスン「タチコマ!!」

 

 

小傘「良かった~~!!良かったよ~~!!!」

 

 

こころ「これでずっと一緒に居られるわね・・・!!」

 

 

鳳凰「タチコマ!!何でも屋”鳳凰”に遊びに来いよ!!!いつでもお前を歓迎する!!!お前は今日から私の友達だ!!!」

 

 

タチコマ「みんな・・・!!」

 

 

こいし「タチコマ・・・!!」

 

 

タチコマ「こいしちゃん、僕は君の傍に居る。約束するよ。」

 

 

こいし「うん・・・!!」

 

 

タチコマ「みんな、お願いがあるんだけど良いかな?」

 

 

メディスン「何?」

 

 

タチコマ「こいしちゃんと友達になってほしいんだ。」

 

 

こころ「・・・・・。」

 

 

こいし「・・・・・。」

 

 

小傘「良いよ。わちきと友達になりましょう。」

 

 

こいし「・・・・・!!」

 

 

メディスン「私も。」

 

 

こころ「・・・・・。古明地こいし、今度からよろしくね。」

 

 

鳳凰「こいし、何でも屋”鳳凰”にいつでも遊びに来い。歓迎するから。」

 

 

こいし「うん・・・!!」

 

 

さとり「・・・・・。」

 

 

勇儀「そうと決まれば、今日の宴会はタチコマの歓迎会だ!!!じゃんじゃん飲むぞ~~!!」

 

 

萃香「射命丸!!!祝い酒が足りんぞ!!!酒をじゃんじゃん持って来い!!!」

 

 

文「はい!!只今!!!」

 

 

永琳「鬼の酒好きには呆れるわね・・・。」

 

 

輝夜「あら、星熊勇義に負けた事を根に持ってるの?」

 

 

早苗「タチコマ~~!!私も友達にして下さ~~い!!!」

 

 

鳳凰「タチコマに変な事するなよ・・・。」

 

 

魔理沙「タチコマ!!私とも友達になって、紅魔館の本を・・・!!」

 

 

アリス「魔理沙、何を言ってるのよ。まったく・・・。」

 

 

鳳凰「魔理沙ァァァァ!!お前はまだ懲りてないのかァァァァァ!!!」

 

 

妖夢「幽々子様!!私、このままじゃ裸になっちゃいます!!」

 

 

幽々子「投降は駄目よ♪貴方の友達の兎さんを裸にしてあげなさい♪」

 

 

てゐ「鈴仙、師匠の仇をちゃんと取れよ~~。」

 

 

鈴仙「だからと言って、何で妖夢と野球拳しなきゃいけないのよ~~~!!」

 

 

にとり「今度は妖夢と鈴仙が野球拳してるよ。」

 

 

小町「アイツ等、何やってんだか・・・。」

 

 

幽香「やはり、筋肉ムキムキの男同士が野球拳をしていた方が見ていて面白いわ。」

 

 

鳳凰「幽香・・・。」

 

 

霊夢「はぁ?アンタも大した趣味してるのね・・・。」

 

 

鳳凰「えっ!!霊夢!!!」

 

 

藍「此処はもう一度、乱入するしかないか・・・!?」

 

 

橙「藍様、自重して下さい。」

 

 

紫「やれやれ・・・。私の快気祝いがタチコマの歓迎会に変わってしまったわね・・・。」

 

 

タチコマ「何だから、少し悪い事をしちゃったかな?」

 

 

紫「良いのよ。私の快気祝いなんて大した事じゃないわ。」

 

 

鳳凰「そうだぞ。幻想郷の住人はギャーギャー騒ぐ奴がいっぱい居るんだから。」

 

 

タチコマ「・・・・・。紫さん、僕が居た世界との繋がりを断つ前にお願いしたい事があるんだけど良いかな?」

 

 

紫「何かしら?」

 

 

タチコマ「え~とね・・・。」

 

 

紫はタチコマの願いを聞いた後、鳳凰にも手伝わせた。

 

 

 

 

 

 

 

そして、博麗神社に朝日が昇った。

 

 

タチコマ「・・・・・。僕のメッセージ、届いたかな・・・?)」

 

 

鳳凰「届くと良いな。お前のメッセージ。」

 

 

タチコマ「そうだね。ところで何でも屋”鳳凰”はどこにあるの?」

 

 

鳳凰「何でも屋”鳳凰”は人里の寺子屋の2階にあるぞ。いつでも遊びに来てもいいからな!!!」

 

 

タチコマ「うん!!必ず行くよ!!鳳凰さんこれかもよろしく!!」

 

 

鳳凰「あぁ、よろしくな!!」

 

 

そして、こいしやこころ達が来た。

 

 

こいし「タチコマ。鳳凰。」

 

 

タチコマ「あっ!!みんな!!」

 

 

メディスン「何してるの?」

 

 

タチコマ「ここから景色を眺めていたんだ。幻想郷は狭いって聞いたんだけど、結構広く見えるよね。」

 

 

鳳凰「そうだな。幻想郷は広いな。」

 

 

こころ「ええ、私達がまだ知らない所も沢山あると思うわ。」

 

 

タチコマ「本当に?」

 

 

小傘「じゃあ、みんなで行ってみよっか。」

 

 

メディスン「コンパロ!!」

 

 

ハダリ「・・・・・!!」

 

 

鳳凰「ハダリ!!お前もいつでも遊びに来いよ。何でも屋”鳳凰”に!!!」

 

 

ハダリ「・・・・・♪」ペコ

 

 

こいし「タチコマ♪行きましょ♪」

 

 

鳳凰「やれやれ、休暇は1週間延長だな。」

 

 

タチコマ「それじゃあ、どこへ行こうかな・・・。幻想郷は広大だね。」

 

 

鳳凰「そうだな。この世界広いな!!」

 

 

鳳凰とタチコマ達は1週間幻想郷を回る事になった。

 

                                   完

 

 

                          番外編最終回~後編~終わり





~後書き~

これで、番外編。東方鳳凰屋と東方思考戦車のクロスオーバーを終わります。この番外編を読んで下さった皆様ありがとうございました。そして、ほぎゃおさん。この度のクロスオーバーを許可してくれてありがとうございました。これからもほぎゃおさんを応援します。頑張ってください。これからもこの小説をよろしくお願いします。ちなみに東方鳳凰屋と東方白夜叉のクロスオーバーも終盤です。これからも頑張ります。

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