転生記録   作:味噌神のスペリア

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転生します

「私の不注意でキミを殺してしまって申し訳ない」

 

 

「は、はぁ…」

 

 

和風な部屋に居る二人の人物

一人は制服を着た少年と

白い服を着たおじいさんが

椅子に座り 話していた

 

 

「最近 寝不足でね…間違えてキミの命の書類を破ってしまい…キミはあの世界で死んでしまったのだよ」

 

 

「そうなんですか…何となく…そんな気はしてましたが…

何故 和風な部屋なんですか?」

 

 

少年はおじいさんにそう言うと

おじいさんは笑顔で答えた

 

 

「これは、私の趣味じゃよ…昔からこんな職業をしておらん…私め昔はキミみたいに学校に行って 卒業して働いて

80歳ぐらいに亡くなって それから現在 神様をやっているんじゃ」

 

 

「神様ってそんな簡単になれるんですか?」

 

 

自分と同じ用に生きて

死んでから神様になるなんて

普通なら無理だと思う

 

おじいさんは少年に言った

 

「私の先祖に神が居たらしくての…隠居した神が地上で

普通に暮らし 家庭を持ち そして代々から行くと

私が産まれ…その先祖の神の血が一番 濃いから

私が神様に選ばれたのじゃ…」

 

 

まさか…神様も隠居があるなんて

初めて知った気がする…

僕はあんまりアニメや漫画は見なかった

ほぼ親に習い事をさせられていたからだ

 

 

「と言うわけでキミに私からのお詫びとして

異世界に転生をさせたいんじゃ…」

 

 

おじいさんの言葉に

少年は え?と思った

異世界?と…

 

 

「え?…あの…前の世界には帰れないんですか?」

 

 

「すまない…私が殺してしまったせいで

キミを元の世界に転生が出来ないのじゃ…

世界は私たちの力で消してしまった命はもう戻らなくての

もし普通に死んだら 世界が魂を輪廻の間に送り

また赤ちゃんとして 転生するのだが…

 

本当にすまないことをしてしまった…」

 

 

おじいさんは少年に頭を下げ

謝ると少年はこう言った

 

 

「誰だってミスはしますよ そんなに謝らないでください

それに これで死んだのが僕の運命ですから 僕は気にしてません!」

 

 

「ふぉふぉふぉ…キミは優しいの

普通なら怒って殴りに来る若者が多いのにの…

キミは優しい…気に入った!!

キミに特典をあげよう!何か好きな特典を言って欲しい」

 

 

おじいさんは笑いながら

少年に言ったが少年は…

 

「と、特典?何ですか?それ」

 

少年は特典とか分からないでいた。

少年はアニメや漫画を知らない

だから、特典とか言われても何か分からないのだ

 

 

「ふむ…あんまりアニメとかは見ないタイプかの?」

 

 

「はい…ほぼ習い事があってアニメとか見てないです…」

 

 

おじいさんは髭を触りながら

少年に言う

 

 

「簡単に言うと特典は次の世界に行っても

何も無かったら死ぬじゃろ?だから、神様から贈り物として力を渡すのが 特典じゃ」

 

 

「な、なるほど…でも、どんな特典がいいんですか?」

 

 

「アニメを見てないと分からないからの…まぁ、言えば

自分の才能を完璧に出来たり 自らを超越者にしたりことが出来るのじゃ」

 

 

少年はおじいさんの言葉に

唖然となった 自分が分からないことがあるとは…

これだったら アニメや漫画を見ていればよかったと

心の中で考えてしまったのだ

 

 

「どうかね?キミの特典 私が決めることも出来るが?」

 

 

「え?自分では決めれないと思いますし…神様にお願いしてもいいですか?」

 

 

「ふぉふぉふぉ 勿論じゃ」

 

 

おじいさんは少年の頭に手を翳すと

おじいさんの手から光が溢れると

光は少年の頭に入る。

 

 

「これで終わりじゃ」

 

おじいさんは手を離すと

少年は自分の体が変わったか確かめる。

 

 

「どうじゃ?」

 

 

「何かすごいですね…凄く力が湧きます」

 

 

少年の体はどこも変わった所はないが

少年は自分には無い能力があると知った

 

 

「もしかして…体を強化しましたか?」

 

 

「そうじゃ キミの身体能力を40倍まで上げたのじゃ

勿論 on offも出来る あとは

前の世界では無い魔力を入れたが

ちゃんと適合もしたしの…」

 

「魔力?」

 

 

「魔力は魔法がある世界では命みたいなものじゃ

魔法を使いたい時は魔力を消費して魔法を使い

自分の身体を強化したい時も魔力を使い

家庭の家事も魔力を使うのじゃ…まぁ、キミは

賢いはずじゃ そこはゆっくり知ればいい…

 

まず、キミには魔法世界に転生して貰う! 」

 

 

おじいさんは少年に指を指し

そう大声で言った。

 

 

「魔法世界…それって ドラゴンやモンスターや悪魔とか居ますよね?」

 

 

「悪魔は居ないがモンスターやドラゴンはいるの~」

 

 

「それって普通に行ったら死にますよね?

まだ僕 自分の力も分かってませんよ?」

 

 

さっき貰った力でも使い方が分からなかったら

意味が無い 少年はおじいさんに言うが

おじいさんは笑いながら言った

 

 

「大丈夫じゃ 力の使い方もあの時に渡したわい

向こうの世界に言ったらわかるようになっている」

 

 

あぁ…なら、平気かな?

だって…行って 力の使い方が分からなかったら

行ってすぐにここに戻ってくる自信だってある。

向こうの世界では、自分がやって来た習い事が役に立つのか

分からない…魔法世界だって言うんだ…いくつ命があっても

危ない世界だ…すぐにゲームオーバーになったら笑えないし

死ぬだろう…転生開始1分で終わる事だけは

絶対に嫌だ…だから、神様に使い方を聞いたんだ…

僕は自信が無いことはしたくないし考えたくない

未来を見て 何をすればいいのか?考えないと…

あ、そう言えば…向こうでのお金の事を聞いて無かった。

 

 

「神様…向こうのお金って持ってるお金は使えませんよね?」

 

 

「ふむ…忘れていたわい…お主はよく気付いた!

向こうのお金はこっちのお金は使えん

だから、私の力で今 持ってるお金を向こうのお金を変えてあげよう」

 

少年は財布から

全財産を出した。

 

 

「ふむ…今の少年は沢山持っているの」

 

「まぁ、ちょっと用事がありましたし」

 

僕が持ってる全財産は

14万ほどだ…まぁ、銀行から下ろして

帰る途中に死んだですし…

 

 

「ほれ 変えたぞ」

 

すると、14万円のお札が

金色の金貨 14枚に変わった。

 

 

「金貨ですか?」

 

 

「ふむ 向こうの世界では、

1万円が金貨 1枚 1000円が銀貨 1枚 100円が銅貨 1枚

10円が鉄貨 1枚になるんじゃ…金貨14枚なら、1年は暮らせるかのぅ…まぁ、暮らすだけなら、お金を稼ぐならギルドと言ってな 依頼をクリアしてお金を貰う仕事場があるんじゃ

あとは、ドラゴンやモンスターの素材は鍛冶屋が高く買い取ってくれるからの」

 

 

「すごいですね…異世界…やっぱり

平和な世界で生きていた僕に魔法世界は大丈夫なんでしょうか?」

 

 

自分が知らない世界に不安がある

平和な世界で生きた僕が

争いのある世界に行き

生きていけるのか?と

 

すると、おじいさんは笑いながら

少年に言った

 

「キミなら大丈夫じゃ

キミには英雄の素質もあるし

優しい…だから、その優しい力で

世界を救うのも キミ次第じゃ…

さぁ、行きなさい…何かあったら連絡が出来るように

しておこう…これはお詫びだからのぅ…」

 

 

「ありがとうございます!神様!

僕 頑張ります!新しい世界で!生きて見ます!」

 

 

「ふむ!ではな…」

 

少年の足元に魔法陣が作られ

そして、少年は魔法陣の光と共に

この空間から消えた。

 

 

「ふぉふぉふぉ…居なくなると寂しく感じるのぅ…

久し振りに孫の様子でも見に行くかの…」

 

 

 

こうして、少年の魔法世界の物語が始まった。


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