はるのんとはちまんくん   作:アルスDQ

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対面

「知らない天井だ…」

 

っていってみたかったんだよねー

てかここは病室?

 

周りを見渡した限りそうらしい。

なんで病院に…

 

「…いたっ」

 

痛みがあった頭を触ると包帯が巻いてあった。

 

「そうか、俺…たしか轢かれそうになった子を助けて…」

 

今、振り返るとよくとっさに反応できたなあー。かなり痛かったし。てか、よく生きてるなー、俺。

 

助けた子は大丈夫かな…

けがしてなきゃいいけど…

 

「ん?何か下の方が重い…!?」

 

そこに目をやると美少女が俺の足を枕にして寝ていた。

 

「・・・・」スゥスゥ

 

OK…目を閉じて10秒開けると

あれー、夢じゃない 先ほどと変わらない光景だった。

 

てか、この子俺が助けた子じゃん…

けががなくて本当によかった。

そう思っていると

 

「……ふにゅ?」ごしごし

 

その子と目があった

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・よ・・」

 

よ?

 

「よがっだー!」ウワーン ダキッ

 

「え、え?ちょっと!?」

 

「生ぎでてぐれでよがっだよー」ウワーン

 

えー、何この状況

美少女が泣きながら俺に抱きついて来てる。

どうしよう… 反応に困る…

そう思っていると

 

ガラガラ

 

「陽乃?どうしたの……

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・先生!彼が目を覚ましました!よかった…よかった…」グスッ

 

えー、なんか美人な人が入ってきたと思ったら先生を呼んで泣いてるし…

この子の親かなー?

てか俺どうすればいいのん?

 

・・・・

 

こうして、先生が来たあと検査をして異常がないことを確認すると帰って行った。ちなみに全治2週間らしい…

 

けっこうひどかったと思ったけど意外と俺の身体丈夫だなー。小町心配してるだろうなー。そう思っているとさっきの子とその親?が挨拶してきた

 

「雪ノ下陽乃です!助けてくれてありがどう!」ニコッ

 

えー、何この天使?

少しドキッとしちゃったじゃん…

すぐに告白して振られるレベル

振られちゃうのかよ…

 

「この子の親で、雪ノ下冬乃といいます。今回は陽乃を助けてくれてありがとう。どうお礼をすればいいか…」

 

「比企谷八幡です。ええと、運よく反応できたからやったことでお礼は大丈夫です。」

 

「けど!」

 

「なんなら小町…妹になにか欲しいものをあげてください。これで迷惑をかけたと思うし…」

 

「・・・君はそれでいいの?」

 

「はい、入院費も払ってもらってますし何よりこんな可愛い子を助けられたなら本望です。」

 

「・・・///可愛いなんてえへへ///」

 

・・・もう何この子

俺を萌え死にさせるの?

 

「あらあら、陽乃が照れるなんて。もしかして八幡君のことが好きになったの?」

 

「ち、違うよお母さん!・・・でも、嫌いじゃないしどっちかというと好き…もうお母さんのばかー!」ポカポカ

 

「はいはい」

 

「そうそう、八幡君」

 

「はい?」

 

「君をひいた車は潰しといたからね。・・・会社ごとね。」

 

怖いよ!雪ノ下家って言えばすごいのはわかるけどここまでなんて…

まあ、俺をひいたやつなんて知らんけど。

 

「でね、今回君をひいた車を運転してた人はうちの会社のライバル社でね、陽乃を亡き者にしてうちを乗っ取るつもりだったらしいけど君が陽乃を助けくれて本当によかったわ。ありがとう。」

 

「え、いや当然のことをしただけだし…」

 

「ねえねえお母さん。」

 

「どうしたの?陽乃。」

 

「私、毎日八幡のお見舞いってもいい?」

 

「ええ、いいわよ。きっと八幡君も喜ぶわ。ね?八幡君?」

 

「え、いいの?俺なんかのために…」

 

「なんかじゃないよ!八幡は私の恩人なんだから!ということでこれからよろしくね八幡!」ニコッ

 

「お、おう よろしく陽乃」

 

こうして2人は知り合った。

 

 


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