今回のお話はいよいよあのお話に迫る!?
ではどうぞー!
…この話欲しいかな?
あーしの携帯に届いたメール、内容はこうだった。
---------------------------------------------------------------
《八幡ファンクラブへの御招待》
どうもこんばんは三浦優美子様。夜分遅くにすみません。いきなりこのようなメールが送られてきてさぞ驚いたことでしょう。申し訳ありませんでした。
さて、今回このようなメールを送らせていただいた件ですが、件名にもありますように《八幡ファンクラブへの御招待》 をさせていただきたいと思い送らせてもらったしだいです。
お分かりだと思いますが《八幡ファンクラブ》 とは総武高に通う《比企谷八幡先輩のファンクラブ》のことです。このメールを送らせてもらったのは優美子様が八幡先輩に何かしら思うことがお有りだと思われたからです。
もし、興味がないようでしたらこのメールを削除していただいても構いません。万が一メールを誤って削除してしまった場合は後日改めて送信させてもらいますのでお願いします。
興味があるようなら下記のURLから《H×F》というアプリをダウンロードしてください。ダウンロードした後にアプリを開くと認証コード入力のボタンがあるのでそちらへこの番号を入力してください。
1693××××××25
また、もしファンクラブに入ってやめたくなった場合退会もできますのでご安心ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
---------------------------------------------------------------
と、書かれていた。下の方にはiP◯neとAn◯roidそれぞれのダウンロードページへのサイトが書かれてあった。
それにしても…
「《八幡ファンクラブ》か…。そんなのあるなんて知らなかったし…。 」
ここで比企谷先輩がすごく慕われているのを知れた。さらに比企谷先輩は迷惑かけたかもしれないあーしを許してくれた!
だったらあーしは…
「ファンクラブに入るし!」
と、アプリをダウンロードした。
そしてダウンロードを終えアプリを開き認証コードを入力すると…
『こんにちはー!』
「ひゃあ!?」
『あはは、すみません。びっくりさせて。』
え!?携帯がいきなりしゃべった!?
『私はそうだね…、iPh◯neで言うところのS◯riみたいなやつだから気にしないでね。』
いやいや、S◯riはいきなりしゃべったりしないから…
『では改めまして…、この度は《H×F》をダウンロードしていただき及び《八幡ファンクラブ》への御入会ありがとうございます!』
「う、うん。」
『そして私は今回三浦様の入会のお手伝いや機能の解説をさせていただきます!』
「そ、そうなんだ。ところでなんて呼べばいいし?」
『うーん、他の人からは《陰の王》とか《正体不明》とか呼ばれてますが…。とりあえずマスターでよろしくです!』
「わ、わかったし。」
『ではさっそく入会の手続きをしますね。まずは名前とメールアドレス、電話番号をお願いします!』
「…やったし。」
『はい、ありがとうございます!それで…これでよし!これで三浦様の本登録が完了しました。では次に機能について説明しますね!』
すると画面が変わりいくつかのメニューが出てきた。
「これは…?」
『これがホームになります!ここから様々な機能を選択できるようになってます!とりあえず主な機能を解説しましょう!まずはこれ!』
「ファンクラブ会員一覧?」
『はい!こちらでは同じ学校のファンクラブの会員一覧を見ることができます!三浦様は総武高なので総武高の一覧ですね!』
てか、あーし高校名なんて書いたっけ?
『ここからはそれぞれにメールしたり電話したりできます!ぶっちゃけるとLI◯Eと同じようなかんじですね!』
「へぇー…。」
『次はこちら!グループ通話です!こちらも最近LI◯Eにも搭載された機能と同じかんじてすね。』
「なるほど…」
『しかし!LI◯Eと違うのは最高通話人数!なんと300人同時通話が可能になってます!』
「元祖超えてるし…。」
「お次はこれ!カレンダーです!ファンクラブの予定や誕生日、さらに八幡先輩の誕生日も入っています!これを見ればすぐにわかります!」
「ふむふむ。」
「そして学校行事も入っているのでとても便利だと思います!」
へえー、楽ちんだし。
「そして今度はこれ!質問コーナー!ここでは勉強面でのわからないところや聞きたいことを書いてみんなで考える機能です!それぞれの教科のポイントなどもありますよ!」
なにこのチートアプリ…。
『あとは悩み相談コーナーやタイマーなどの様々な機能がありますがわからないことがあったらヘルプのとこを見てください。詳しい説明や直接私に聞けるようになっていますので!』
「わかったし。」
『ではでは!どうぞこれからお楽しみくださいね!』
こうしてあーしは《八幡ファンクラブ》に入ったのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
八幡ファンクラブ会則
第1章 総則
第1条 本会は比企谷八幡ファンクラブまたは八幡ファンクラブと称する。(これ以降H×Fとする。)
第2条 本会はファンクラブ全員をもって構成され、上も下もなく平等である。