はるのんとはちまんくん   作:アルスDQ

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どうもアルスDQです!
今回で嫁度対決も終了になります!
そろそろ夏休み編やりたいですけどなかなか…
ではどうぞー!


嫁度対決④

「さてさていよいよ嫁度対決最後の対決は…」

 

「嬉しはずかし花嫁衣装対決〜!というわけで小町もお色直ししてきました〜。お兄ちゃんどうかな…?」

 

「おう、世界一可愛いぞ!」

 

「もう〜お兄ちゃんたら///言いすぎだよ〜///」

 

もう、あれだな。マジ小町エンジェル。小町が着ているのは、ロング丈ではなくミニ丈のスカートのドレス。やや黄色がかった生地は明るく元気な可愛らしさを際立てていて小町によく似合っている。

 

あ、ちなみにウェディングドレスはブライダル会社から借りてきました。

 

「小町ちゃんすごく似合ってて可愛いよ。」ニコッ

 

「ふぇ///あ、ありがとうございます戸塚さん///」

 

だよな〜!さすが戸塚分かってるぜ!

 

「コ、コッホン!ではではさっそくいってみましょう!エントリーNO.1!結衣さんです!」

 

「ど、どうかな?ヒッキー先輩…?」

 

そう言って入ってきた由比ヶ浜はピンクがかった生地のミニ丈のスカート、大胆に開いた胸元にスパンコールとラメが輝いているいた。今さらだけどうちの学校女子のレベル高くない?

 

「…ん、まあ似合ってるんじゃないか?」

 

「そっか…、えへへ〜…。」

 

「続いては雪姉!」

 

「に、義兄さん…ど、どうかしら…?」

 

対して雪乃は純白のドレス、胸元の花飾りが存在感を放ち、頭から長く垂れ下がるベールは漆黒の髪に降り積もった雪化粧のようだ。

 

ま、あれだよな…。

 

「よく似合ってるぞ、雪乃。」

 

「そ、そう…。あ、ありがとう///」

 

さすが俺の天使だな!

 

「ではでは次は風鈴ちゃんだよ!」

 

「ど、どうですか義輝さん…///」

 

風鈴は青いドレスで、中学生にしては可愛いというよりかは綺麗な印象だ。元々スタイルがいいので上手く着こなしているかんじだ。てか、思ったより胸が大きいような。しっかりと栄養をとれているから最初の頃よりかは成長したのか?

 

「ふ、ふむ///よ、よく似合っておるぞ///」

 

「あ、ありがとうございます///」

 

「さあ、次はお待ちかねの陽姉です!どうぞ!」

 

「どうかな…八幡…?」

 

「お、おお…。」

 

陽乃が着ているのは赤いドレスだ。元々顔がよくスタイル抜群な陽乃が着ていることもありより大人っぽく見える。なんか大人の魅力を感じる…。さすがだな…。

 

「…綺麗だ。」

 

「…うん、ありがとう。」

 

「本番は俺が着させてやるからな…。」

 

「うん…、待ってる…。」

 

 

「お兄ちゃんそれ、すでにプロポーズな気が…。」

 

「あわわわ…///」

 

「姉さん、すごく嬉しそう…。」

 

「よ、義輝さん///わ、私も待ってますから///」

 

「う、うむ///ぜ、善処する///」

 

「なんか…八幡たちいいね…。」

 

 

なんか外野がなんかいってる気がするな。

 

「ではオオトリー、平塚先生です〜!」

 

扉が緩やかに開けられる。瞬間、静謐が訪れたのは誰もが呼吸すら忘れたからだろう。

 

部室にゆっくり入ってくる美女は淑やかに瞳を閉じ、長く続くベールを踏まないように一歩一歩進んでいる。

 

「……だれ?」

 

小町がそう言うのも無理はない。 なんせ俺たち全員そう思ったのだから…。

 

いつものストレートの黒髪はやや高い位置に一つにまとめられ、そこから続く目の細かいレースがむき出しの背中をふわりと覆っていたが、それでもうなじから肩甲骨まで続く曲線の美しさを隠しきれない。

 

本当に誰ですかあなた?

 

「ひ、平塚先生綺麗…。」

 

「普段からそうしていればいいのに…。」

 

「静ちゃんもやるじゃん…。」

 

「よ、義輝さん。だ、だれですかあれは?」

 

「さ、さあ…、我もわからん…。」

 

「なんか…すごいね。」

 

全員が驚きの声を上げる。

 

「比企谷…、どうだ。結構やるもんだろ?」

平塚先生は得意げにふふんと笑顔を浮かべた。

 

「あ、はい…。そっすね…。」

 

「…そ、そうか。…あ、ありがとう。」

 

そして、平塚先生は手にしていたブーケに顔をうずめてごにょごにょとそう言う。耳まで真っ赤にして照れているその姿がなんとも…。

 

なんで平塚先生結婚できないんだよ…。

世の中不思議だよな。

 

・・・・・・・・・

 

「結果発表〜!」

 

言いながら小町がぱちぱちと拍手する。

可愛い…。

 

「さて嫁度対決の方の優勝ですが、これはもうアレですね、一部飛び抜けていた人もいますけど基本皆さんダメダメでしたし、これはもう優勝は小ま…」

 

「……」

 

小町が言いかけたところで、どこからか降り注ぐ圧力の視線。その先を言わせまいという強い意思が感じられる。異様に強い気を感じて、その方向に目をやると、平塚先生がかなりマジな殺気を放っていた。 怖いよ…。

 

それでも小町は頑張って続けようとするが…

 

「ゆ、優勝は…」

 

「………」

 

平塚先生の殺気から逃げようとしているがそれでも尚高まる一方。

 

「ゆう、しょう、は…」

 

「……………ッ!」

 

あまりの威圧感に小町がたじろいだ。

 

「ゆ、優勝は、…平塚先生ですー!!」

 

「ん?そ、そうか、いやぁっはっはっはっはっ、まさか優勝とはなー!これは結婚も近いかなぁ……。」

 

「おめでとうございます…」パチパチ

 

「おめでとう…」パチパチ

 

その後、小町がふえぇと俺のもとへ駆け寄り、くすんと鼻を鳴らして涙を滲ませ俺の背中に抱きつく。

 

「こ、怖かった…怖かったよぅ……。」

 

「よしよし。」 ナデナデ

 

あれは怖いな、うん。

 

と、そこで風鈴が…

 

「あ、あのせっかくだし写真撮りませんか?」

 

「そうだね!皆さん集まって!撮っちゃいましょー。」

 

七里ヶ浜がカメラを構えて俺たちが集まる。

って、あれ?いつ来たの?

 

陽乃が左隣に、雪乃が右隣、平塚先生が俺の背後に立った。材木座と風鈴は隣同士だ。で、小町と戸塚はというと…

 

「こ、小町はどこに…?」

 

「あ、こっち空いてるよ。」

 

そういい戸塚は小町の手を引っ張り自分の隣に寄せる。

 

「え///は、はい///」

 

小町顔真っ赤だけど大丈夫か?

 

「じゃあいきますよ〜!はいチーズ!」

 

そしてシャッター音が教室内に響いた。

 

「よし!今日は気分がいいからなにか食べに行こう!もちろん私のおごりだ!」

 

「「「「「「「おー!」」」」」」」

 

こうして嫁度対決は幕を閉じた。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

その日の深夜、俺はPCと向かい合い、コラムを書き上げているところだ。 イラストは風鈴に任せておりあとは奉仕部と陽乃で担当している。

 

まぁあとちょっとだからそんなに時間もかからないな。

 

「はい、コーヒーだよ。」

 

「おう、すまないな小町。先に寝てていいぞ。」

 

「ううん、小町も読みたいから待ってるよ。」

 

「そうか…。」

 

まぁ明日土曜だしな。別に学校もないし、大丈夫だろ。

 

そうして俺は自分の作業に戻る。 まぁ後は最後の一節だけだからな。 終わりにしてしまおう。

 

 

 

『結婚にしても、将来にしても、先のことはわからない。 なぜなら私たちは今を生きているのだからだ。備えあればまた新たな憂いが生まれるのが世の常だ。 だが幸福を願う権利は誰しもが持っている。 来るべきときの努力は怠ってはならない。

 

結論:女性諸君、男性諸君問わず今のうちに信頼できる相手を見つけ、互いを大切にできるような関係を築くと良い。』っと。

 


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