今回は嫁度対決!嫁による嫁の対決!?ではどうぞー!
「ら、ラブマリッジ」
「千葉ウェディング?」
「はぁ、若者の結婚特集ねぇ…。」
由比ヶ浜の誕生日が終わり少しした後、平塚先生が奉仕部に依頼を持ち込んできた。
「ああ、千葉の地域活性化の一環でタウン誌を作るんだそうだ。若い世代に結婚の意義をより深く知ってもらおうと行政と付近のブライダル会社や式場を持つホテルなんかが提携して作るらしい。」
「はぁ…それで、何故私達にこの話をしたのでしょうか?」
そう雪乃が聞く。
「い、いやそのだなうちの学校も何らかの関係で手伝うように上に言われて、私が担当することになったんだが…ううっ…」アセアセ
「何でうちの学校なんですか、て言うか、なんで俺達が?」
「理由か。その…」
「上司(うえ)からの命令に意味なんて求めてはいけない、それが働くと言う事だ!」キリッ
「聞きたくなかった、そんな話は聞きたくなかった…。」
「問題は何故それを私達がやるのかという事です。」
「それそれ。」
「うんうん、これって静ちゃんの仕事なんだし私たちがやることじゃないよね?」
「だ、だって!」
「「「「?」」」」
「だってけ、結婚とかどうすれば良いのか分からないし…グスッ…う、うー…」
はやく、早く誰か貰ってあげて!このままだと可哀想すぎる…。
「ゆ、ゆきのん…。」
「はぁ…私達も別に詳しい訳じゃないですが、お手伝いします」
「うぅん…、ありがとう…。」
こうして俺たちはタウン誌をやるのを手伝うことになった。しかし…
「何をしたらいいんだろう?」
「とりあえずなんか書いて埋めとけばいいんじゃないか?それかいっそのこと広告枠にして売るとか?仕事も減るし俺が楽になる。」
「比企谷それはダメだ。」
「問題は納期よね......。どれくらいの余裕があるんでしょうか?」
「入稿が来週、校了までにもう一週間ってところだな。」
「えらく急だね。」
「仕事ってつい手元で寝かしてしまうんだよな。めんどくさいものだとなおさらな。」
「あ、それわかります!」
えー、そうか?俺めんどいからとっととやって後サボる派なんだけど。
「適当に作文でっち上げて載せとくか?」
「けれど、文字だけのページというのも辛いわ。」
「デザインで誤魔化すとかはどう?」
「時間があればそれでもいけると思うけど難しいと思うわ。それに素人のデザインで余白がもたないわ。」
「そこは風鈴に任せる。あいつプロのイラストレーターだし。あと過去のテンプレを適当に組み合わせてテキスト流し込めばいいんじゃないか?」
「ねえ、先生。ゆきのんたちちょっと怖いです。」
「頼りがいがあっていいじゃないか。普通の高校生らしくないがな…。」
「義兄さんは手抜きに関してはやっぱり頭が回るのが早いわね。」
「楽したいからな。」
「でも私はなんだかんだいって八幡がやってくれるのを知ってるからね?」
「お、おう///」
「こらー!私の前でイチャつくんじゃない!」
・・・・・・・・・・・・・・
「意識…意識調査をしてみるのはどうでしょう?意識を余りして無いからこそ聞いてみればネタにはなりそうだし手間は掛かるから1クラス程度…。」
「この際意識調査にコラムとかつけて…」
「あとはアンケートを取ってみれば…」
「完成だね!よし、さっそく問題は考えよう!」
「「「「おー!」」」」
「じゃあ、試しにやってみるか。私達で」
・・・・・・・
「見てみるか。問1。相手に求める年収は。答、一千万以上…比企谷…」
「ヒッキー先輩…」
「八幡らしいね…」
「さすが義兄さん…」
「ちょっと待てぃ、何故俺だと分かった!」
「…ん?続きがあるぞ。何々…しかし、陽乃と一緒に居られれば年収なんか関係ない。陽乃といるだけで他はいらない…だと?」
「…は、八幡///私も八幡が一緒なら他はどうでもいいよ///」
「だから私の前でイチャつくなー!」
はぁー、うるせー。
「はぁー、そんなことばっか言ってるから静ちゃん結婚できないんだよ?」
「ぐはっ!?くっ!と、とりあえず、サンプリングを始めよう!」
「はーい!」
「おー!」
「ええ。」
「はあ…。」
・・・・・・・・・・・
「できたよー!早速見てみようか!」
Q結婚したいと思う相手の職業は?
Aイラストレーターと結婚したい(義輝)
はいはいリア充お疲れ。てか、材木座って2年なのになんで1年の教室いたの?
Q結婚について不安ってなんかある?
A料理とかマジ無理。あと掃除も無理。(優美子)
A嫁姑関係とか同居別居とか、遺産相続とか。兄弟多いから。(沙希)
Aとつはちの行末とか不安…(姫菜)
「これを出すのはどうなんだろうね…。」
「厳しいでしょうね…。やはりここは彼女の出番ね。」
「もしもし、ええ、少し学校に来て欲しくて、ええ、頼みたい事があるの。それでは、よろしくね?」
「誰を呼んだんだ?」
「すぐにわかるわ。」
・・・・・・・・・・
数十分後…
「お兄ちゃーん!」ダッ
「お、小町か。」
「お兄ちゃん!」ダキッ
「よしよし。」ナデナデ
「えへへ〜。」
そう、雪乃が呼んだのは我が天使、小町だった。
「じゃあその意識調査とやらを見せてくださーい。」
「ほい。」
「なーるほどー、皆の関心事が何なのかはわかった感じですねー。」
「まずは皆さん絶望的に嫁度が足りないぃ!嫁度を上げていきましょう!」
「名付けて!花嫁修業!ドキドキ♡嫁度対決♡」
こうして謎の嫁度対決がはじまったのだった。