はるのんとはちまんくん   作:アルスDQ

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どうもアルスDQです!
今回から原作のところに突入します!
見てくださっているし皆様ありがとうございます!
どんなお話になるのか、ぜひ見ていってください!ではどうぞー!


奉仕部

俺たちが総武高に入学してから結構経ち、もう11月になる。

 

夏休みには旅行に行ったり、プールや海水浴へ行ったりした。あ、祭りにも行ったな。

 

高校では陽乃たちを手伝いながら過ごした。

また平塚先生にも色々と手伝わされたが…。

あの人いい人なのになんで結婚できないんだろう?でも、いきなり殴ってきたりしたもんだから最近では紙一重で避けれるようになったが。

 

そして11月の中旬になり寒くなってきた日。

雪乃がいいだした。

 

「義兄さんと姉さん少しいいかしら?」

 

「んー?」

 

「どうしたの雪乃ちゃん?」

 

「高校なのだけど総武高に決めたわ!」

 

「おお、そうか!まあ、雪乃なら大丈夫だろ。」

 

「うんうん!雪乃ちゃんもうちでよかった!」

 

「で、ちょっと相談が…。」

 

「「?」」

 

「初めての受験で…、その…不安だから勉強見てくれないかしら?いつも見たいでみんなではなくつきっきりで…。」

 

雪乃も普段は凛としているが(家ではデレてるか猫化しているが。)不安なのだろう。

 

当然俺たちはこう言った。

 

「「任せろ!(任せて!)」」

 

「ありがとう。義兄さん、姉さん…。」

 

「なんだって可愛い義妹のためだしな!」

 

「八幡のシスコン…、まあ雪乃ちゃんのためなら一肌脱ぐよ!」

 

「お前もシスコンだろ…。」

 

「ふふふ。」クスクス

 

こうして雪乃の受験勉強を俺と陽乃は見ることになった。

 

 

--そのころのある中学校--

 

「雪乃ちゃんは総武に行くのか…。俺も入れるように頑張らないと…。」

 

1人の少年はそう呟いた。

 

 

・・・・・

 

それからというもの普段の勉強に加え雪乃は俺たちに教わった。雪乃はめげることなく受験のギリギリまで頑張った。

 

そして合格発表の日は来た。

 

「ね、姉さん。大丈夫よね?」

 

「うん、大丈夫ってさっきからいってるけどね。てか、あれだけやって受からない方がおかしいし、どう考えても首席合格でしょ。」

 

「そ、そうよね…。152、152…。あった!

あったわ!」

 

「お、よかったな!おめでとう。」

 

「おめでとう雪乃ちゃん!」

 

「おめでとう雪姉!」

 

「おめでとうございます雪乃さん!」

 

「ふむ、大義であったぞ!」

 

「雪乃ちゃんおめでとう〜!」

 

「雪乃ちゃんおめ!」

 

「みんなありがとう…。」

 

「さあ雪乃ちゃんの合格を記念して今日はばっと遊ぶよー!」

 

「「「「「「おー!」」」」」」

 

こうして雪乃も無事に総武高に合格しみんなで祝った。あと、やっぱり雪乃は首席合格だったとさ。

 

・・・・・・・

 

4月になった。俺たちは2年生に進級し、雪乃も無事入学した。俺みたく事故らなくてよかったほんと。当然のように首席合格した雪乃は新入生代表に選ばれた。

 

そして2週間ぐらい過ぎた後のいつもの放課後。俺は平塚先生の手伝いをしていた。

 

「いやー、いつも済まんな比企谷。」

 

「いえ、慣れましたし。ところで先生思うんですけどいつも仕事多くないですか?」

 

「ああ、私ほら!若手だから!若手だから仕事が多く回ってくるのだよ!」

 

必死で若手をアピールしているし…。

だれかもうもらってあげてよ…。

 

「ところで比企谷は今部活入ってなかったよな?」

 

「そうっすね。」

 

「なら1つ頼みがあるのだが。私が新しく作る部活に入ってくれないか?」

 

「運動部は嫌ですよ?」

 

「いや、運動部ではない。それにこの部活には雪ノ下妹が作りたいと言って作ったものた。」

 

「雪乃が?わかりました、入ります。あ、でも入部届けとか書くのめんどうなんで書かなくていいですか?」

 

「おお!君ならそう言ってくれると思ったぞ!安心しろ入部届けは書かなくていい。私がやっておこう。では向かうぞ。」

 

そう平塚先生について行くと1つの教室の前で止まった。

 

「入るぞ雪ノ下。」

 

「先生、ノックをしてから入ってくださいと何度も言っているのですが?姉にも言われたと思いますが?」

 

「ははは、いいじゃないかそのくらい。」

 

「で、何のよ…って、義兄さん!?」

 

「うん、義兄さんだぞ。」

 

「ああ、前に探していた部員だ。比企谷なら問題ないだろう?」

 

「ええ、義兄さんならまったく問題はありません。」

 

「では後は任せたぞ。」

 

そう言うと平塚先生は去っていった。

 

「義兄さん椅子に座ったら?立ったままも疲れるでしょう?」

 

「おう、そうだな。」

 

俺が椅子に座ると雪乃がその膝の上に座った。いつものことなので気にしない。

 

「義兄さんはなんでここへ?」

 

「いやー、平塚先生に頼まれてな。それに雪乃が部活を作ったって聞いたからな。」

 

「なるほど…。」

 

「で、ここは何部なんだ?何も聞かされてなくてな。」

 

「ではゲームをしましょう。ここが何部か当ててみて。」

 

「文芸部…?」

 

「違うわ。」

 

「S○S団?」

 

「ここには宇宙人も未来人も超能力者もいないわ。」

 

「スケッ○団?」

 

「それに近いわね。ここは奉仕部、活動理念としては飢えた人に魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるのよ。」

 

「なるほど…、つまりあれか?ボートが欲しい人にボートをあげるのではなくボートの作り方を教えると。」

 

「さすが義兄さんね、そのとおりよ。持つ者が持たざる者に慈悲の心をもってこれを与える。ホームレスには炊き出しを、貧困者には給付金を、義兄さんには私を。それを人はボランティア活動というわ。」

 

そこまで言うと雪乃は笑顔を見せた。

 

「歓迎するわ義兄さん、ようこそ奉仕部へ。」

 

「おう。」

 

「ところで義兄さん生徒会はいいの?」

 

「まあ大丈夫だろ…。それに…。」

 

ガラガラ

 

「はっちまーん!」ダキッ

 

「よう、陽乃。」ナデナデ

 

「あ、姉さん。どうしてここへ?」

 

「静ちゃんから聞いてね。雪乃ちゃんが部活作るとはびっくりしたよ!それに八幡も入ったなんて!まあ私もできるだけ来るけどね!」

 

「今日はもう終わったのか?仕事。」

 

「うん!今日は生徒会私だけだからね。さあ八幡、雪乃ちゃん帰ろう!」

 

こうして俺と雪乃は陽乃に連れられ帰宅した。

 

俺は奉仕部に入った。今のところメンバーは俺と雪乃。ただし大抵は陽乃が生徒会の仕事を終わらせて遊びに来るので実質3人。

 

これからどんなことがあるのだろうか?

ふと俺はそんなことを思った。

 


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