さてさて誘拐編ですがこれからどうなっていくのでしょう?ではどうぞー!
「都築、陽乃たちが誘拐されたって本当なの!?」
「は、はい。本当です。」
「都築さん小町も…?」
「陽乃お嬢様、小町様、風鈴様の3人ともです。」
俺たちは絶句した。そのとき
プルプル
電話がなった。
「私が取るわ。都築、全員に聞こえるようにして。」
都築さんがセットした後に冬乃さんが電話を取った。
プルプル ガチャ
「もしもし。」
「雪ノ下家の当主か?」
相手は変声機でも使っているのか男か女か分からない。
「ええ、そうよ。」
「お前の娘とその友人2人を誘拐した。返して欲しければ比企谷八幡と雪ノ下陽乃の婚約を破棄しろ。その後2度と比企谷八幡と会うな。明日の昼まで待つ。以上だ。」
「待ちなさい、娘たちは無事なの?」
「ああ、今のところは無事だ。だが、もしさっき言ったことをやらなかったらどうなるかわからんがな。では良い知らせを待っている。」ガチャ
「…………」
「…………」
「…………」
ブチッ!
このとき雪ノ下家にいた人たちは急に寒気がしたそうな。
「陽乃と婚約破棄…?それに小町と風鈴も人質だと…。」
「陽乃の婚約を破棄しろですって…?それに小町ちゃんと風鈴ちゃんが人質ですって…。」
「風鈴殿が人質…?それに陽乃殿と小町殿を誘拐しておいてだと…。」
「「「どうしてくれよう(かしら)(ぞ)?」」」
俺たちがキレるのも当然だ。なぜなら…
八幡の場合
陽乃→婚約者、大切な人、女神
小町→大事な妹、家族、天使
風鈴→友達、材木座の家族
冬乃さんの場合
陽乃→大事な娘、家族、天使
小町→娘の婚約者の妹、義理の娘
風鈴→弟子の大切な人、娘の友達
材木座の場合
陽乃→親友の婚約者、師匠の娘
小町→親友の妹
風鈴→家族、大切な人、好きな人
まあこんな感じだ。
「で、材木座。」
「今の電話を逆探知した結果だが…、公衆電話からかけてきているようだった。」
「そうか…。」
「しかし!」
「何かわかったの材木座君?」
「ははは!我を甘く見るでない!今の電話してきた者は変声機を使っていたようだが我にかかれば動作もない。かけてきたのは山本利弥だ!」
「山本利弥…、前にやった婚約パーティーで八幡君と陽乃の婚約を反対していた人ね。」
「たしか、そいつの息子も反対していたな。俺が陽乃と婚約しているのが気に入らなくて破棄させて自分と婚約させようとしているのか…。」
「陽乃には八幡君以外釣り合わないのにね。しかしどうしてくれようかしらね。」
「材木座!」
「あい、少し待っておれ。風鈴殿たちがいる位置を探す。こんなこともあろうかと前に作ったGPSで…。いたぞ!ここに3人がいる。」
「さて、八幡君、材木座君…」
「ええ、冬乃さん、材木座…」
「ふむ、八幡、師匠…」
「「「さあ、ゲーム(制裁)を始めよう(ましょう)…」」」
・・・・・
--陽乃side--
「…ん、ここは?」
見渡すとどこかの部屋見たいだけど…
「って手縛られてる…。」
手を動かそうとすると縄で縛られていて動かせない。これって誘拐?
「……ん?ここは?」
「あれ?どこですか?」
そうこうしているうちに小町ちゃんと風鈴ちゃんも目が覚めたようだ。
「陽姉ここは?」
「わからない、どこかの部屋だとは思うけど。たぶん私たち誘拐されたんだと思う。」
「「え!?誘拐!?」」
「しっ!2人とも静かにして。」
そう私が言うとコクコクと頷いた。
「で、今からどうするんですか?」
「特に何も。」
「「え?」」
「だって八幡やお母さん、材木座君がなんとかしてくれるでしょ? 」
「…うん!お兄ちゃんたちなら大丈夫!」
「よ、義輝さんならきっと…。」
「うんうん、てか八幡たちがやりすぎなければいいけど。」
「「たしかに…。」」
私たちは誘拐されているのに八幡たちが必ず助けてくれると思い比較的落ち着いていた。
あと、誘拐されたのにその誘拐犯を心配している私たちだった。