はるのんとはちまんくん   作:アルスDQ

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どうもアルスDQです!
今回は前回の続きです !
ではお楽しみに〜!


夏休み編 コミケ②

材木座から端末をもらった俺たちは、会場への入場開始を今か今かと待っている。材木座はすぐにでも突入しそうだ。

 

あと材木座と俺は事前に18禁のところにはいかないように打ち合わせている。一般ところにしかいかないようにした。さっきもらった端末にも18禁のところは✖️印が書いてあった。そうした理由は風野の教育上良くないことと俺が陽乃に怒られるから…。

 

まあ陽乃がいるのにそんなの買わないけどね。

 

やがてAM10:00を時計が示すと、スタッフから「では、これより入場を開始します。焦らずゆっくりと前の人について会場入りしてください!!」という声がかかり、前列から徐々に会場へ向けて列が動き始めた。

 

「ついに…ついに始まったぞ!」

 

列が動き出すのを見て材木座が盛り上がっている、うるさい。

 

「まずは東館からだっけか?」

 

「ふむ!後さっきも言ったがもし万が一はぐれたり迷子になったりしたときはその端末で連絡して地図を見るように頼んだぞ。」

 

そう言う材木座に俺と風野も頷くと、列の様子を伺うため視線を戻した。

 

そして少しづつ俺達のいる列も動き始めたのだった。とそこで

 

「義輝さん手繋いでいいですか?」

 

「へ?」

 

「はぐれたりしないように…、ダメですか」ウルウル

 

「か、構ひぇまいが…」

 

「ありがとうございます!えへへ///」ギュッ

 

材木座も風野には弱いらしい。上目遣いで目をウルウルされたらことわれないよね。俺もそうだし…

 

「それにしても材木座すごい楽しそうだな。」

 

「もちろんだ!我も初めて来るしそれに1人で来るのもなんかあれだし…。」

 

「私と八幡さんがいますよ!」

 

「そうだの!」

 

たしかにこういうのは理解がある人がいないと結局は一緒に行ってくれる人は限られてるのだと言うことを思いつつ

 

「そうか、確かにこういうのって理解してくれる友達とかいないと一緒になんて中々来てくれないよな・・・」

 

「でもこれからは私たちがいますよ!」

 

「そうだな。一緒に来てくれた八幡と風鈴殿には感謝している…。では行くぞ!」

 

こうして東館エリアに入っていった。

 

「建物の中広いですね…。」

 

中を見回しつつそう感想を呟いた。

 

「よし!これからは予定通りに行くぞ。まずはこっちだ!」

 

そして俺たちはブースへ突入していった。

 

・・・・

 

俺たちは材木座の端末で地図を見ながら本を探して歩く。カタログを見て俺と風野も欲しいのがあったので良かった。

 

その会場内もうんざりするような人の波で、俺は早くも心がくじけそうになっていた。材木座と風野は大丈夫らしい、すごい。

 

それでも人ごみを掻き分け目的地を目指して進むと、まず最初の場所へついた。

 

「すみませんー、これ下さい!」

 

風野がお金を渡して本を受け取るそれを材木座のキャリーバッグに入れて材木座が風野を褒めて頭を撫でる。そして風野が喜ぶ。何これ、こいつらこれで付き合ってないの?リア充爆発しろ!

 

*あなたも充分リア充です。

 婚約している人が言ってはいけません。

 

こうして他のところを回りほとほとと疲れた頃とりあえずは俺たちの欲しい物は買えたのであとはその場をぶらぶらと歩いて見ていた。その時風野は何かを見つけたようだ。

 

「あ、あれ私が好きな絵師さんの作品です。」

 

「そうであるか。では行くか?」

 

「はい!」

 

人垣を掻き分け目的地図に辿り着いた。人ごみやだな…。

 

「あ、あのこの作品集ってまだありますか?」

 

風野が質問した

 

「ええ。まだ在庫があるからどうぞ見ていってね。」

 

しばし風野は作品集を見ていた。

 

「これください!」

 

「ありがとうね。全部で1800円ね。」

 

風野が売り子さんにお金を渡して作品集をもらって喜んでいた。そのとき

 

「すまぬがこれを描いている人は今日おらぬか?」

 

「はい、いらっしゃいますよ。呼んで来ますか?」

 

「頼む。」

 

「○○さーん?ファンの子らしい人が会いたいらしいですよー?」

 

と絵師さんを呼んでくれた。

 

「こんにちは。私を呼んだのは君かな?」

 

「ふむ、彼女があなたのファンであってな。」

 

いきなり現れた絵師さんに風野は緊張しながら

 

「あ、は、はい!私お姉さんの描く絵のファンです!」

 

「そうなの?わざわざ訪ねて来てくれてありがとうね。」

 

「えっと、サインとかもらえませんか?」

 

「私のサインで良ければいいわよ。その作品集に書く?」

 

「は、はい!」

 

「さて、風野風鈴さん…とこれでいいかしら?」

 

「ありがとうございます!あと、握手してもらっても…?」

 

「ええ。」

 

「ありがとうございます!これからも頑張って下さい!」

 

「こちらこそ、わざわざ来てもらってありがとう。これからも応援よろしくね?」

 

そう言った○○さんに風野は「はい!」と返事をして俺たちはその場を立ち去った。

 

「義輝さんありがとうございます!」

 

「ははは、これしきのこと何でもないわ。」

 

うそつけ話しかけて風野が○○さんと話しているとき緊張した…緊張した…って呟いてただろ。

 

「それにしても腹が減ったな。」

 

「ふむ、ではそろそろ昼食を食べるか。」

 

「どこに行きましょう?」

 

とりあえずその場から移動を開始する俺達だった。

 

東館の中央に出てエスカレーターを目指し歩く俺達。

 

そのあと見つけた適当なところで飯を食べている。

 

「しかし、凄い人だな・・・」

 

俺は大分参ってそうこぼした。

 

「前に聞いた事が3日間の開催期間の間でのべ40万人ほどの人が来るらしいぞ?」

 

その数字にさらに凹む俺。

 

「40万人てどんだけだよ・・・」

 

「まあ、確かに開催される度人数が増えてるかもしれんが。」

 

「それにして運良く空いてて良かったですね。」

 

「そうであるな。この時間、力つき始める人が増えてくる頃だ。下手したらそういう連中でここらが埋まる可能性もあったわけであるな。」

 

「ま、昼食を食べ終わったしそろそら行くか?」

 

「「おー!」」

 

こうして俺たちはまた回りキリがいいところで会場を後にした。

 

夕食は材木座が見つけたラーメン屋『○蘭』だ。この店はラーメンの種類が1つしかないという店で、後はご飯やデザート、替え玉があった。なりたけには及ばないが美味かった。風野もけっこう良かったらしく替え玉を頼んだ。材木座は3つぐらい頼んでいたが…

 

こうして俺たちのコミケは終了した。

 

ちなみにこれ以降毎年この3人で行くようになったとさ。

 

 

 

 


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