今回はコミケ編です。
ではではー!
旅行が終わって少し時間が立った今、8月15日。俺と材木座と風野は東京ビッ○サイトに来ている。
「ようやく来たぞここへ!」
「へえー、大きいんですねー。」
なぜ俺たち3人がここにいるのか、事は数日前の話だ。
--数日前--
俺は材木座の家に来ていた。また原稿を見てもらいに材木座が呼んだ。俺が読み終え感想をボロクソに言うと毎回の様に材木座のガラスのハートは砕け散った。
風野は材木座の横でイラストを描いている。前よりも質が上がっている様な気がする。
しかし、前に比べると格段に良くなっている。早ければ高校上がる前までにはデビューできるんじゃないか?そう思っていたとき復活した材木座が聞いてきた。
「時に八幡、お主8月15日は空いておるか?」
「ん?特に今のところ何もないが。何かあるのか?」
「いかにも!」
「で?何があるんだ?」
俺がそう聞くと、材木座は机の引き出しから何かを取り出してテーブルの上に置いた。
置かれた物をよく見るとそれはコミ○マーケットと書いてあった。
「これってまさかコミケか?」
「そう、コミックマーケット。通称コミケだ!」
『コミックマーケット』
通称『コミケ』
毎年8月(通例、8月15日頃の旧盆にかかる週末)と12月(通例、御用納め以降 - 大晦日)の年2回、東京国際展示場(東京ビッ○サイト)で開催される。開催期間は主に3日間。8月に開催されるものは「夏コミ」、12月に開催されるものは「冬コミ」と呼ばれる。
過去に東京ビッ○サイトを3日間借り切った状態でサークル参加者数は約3万5000スペース、一般参加者数は59万人にも上ったらしい。準備会がサークル参加者に提供するブース(「スペース」という単位で呼ばれる)は不足しており、書類審査と抽選によって選ばれる。応募のおよそ50 - 70%程度が当選し、残りは落選という形になるほどだ。
コミックマーケットは世界最大の同人誌即売会であり、屋内で行われるイベント(展示会なども含む)としても最大規模を誇る。
俺も行ったことはないがTVとかでたしかやっているのを見たことがある。
「で、一緒行けと?」
「頼む!八幡ぐらいしか行く者がいないのだ!」
たしかに他のメンバーは行かなそうだな。まず小町・めぐり・雪乃は興味なさそうだし陽乃もそこまででもないからな。それに一度そういうのも行ってみてもいいかもな。
「まあ、行くのはいいがいつあるんだ?」
「よくぞ聞いてくれた!8月15日〜8月17日の3日間だが15日に行こうと思う。」
「分かった。」
「おお!ではさっそく準備を…」
と材木座が準備を始めようとすると
「あの…」
「どうした?」
「私も行っていいですか…?」
「「え?」」
「風鈴殿も行きたいのか?」
「なんか面白そうですし、行ってみたいです!」
「どうするんだ材木座。」
「まあ我と八幡がいるし大丈夫か…、では一緒に行こうか風鈴殿!」
「はい!」
こうして俺と材木座、風野の3人でコミケに行くことになった。
「ではさっそく準備をするとしよう!」
「ところで何を持っていけばいいんだ?」
「まずお金だ。紙幣じゃなくてできれば100円や500円とかが好ましい。」
「なんで1000円とかはダメなんですか?」
「ふむ、基本的にサークルで売っている物は100円単位で売っていることがあるから時間をかけずにすぐに渡すことができるからだの。もし1000円とかで払った場合お釣りをやるのに時間がかかってしまって並んでいる他の人の迷惑になるからだ。」
「なるほどです!」
「で次は?」
「次はタオルだ。汗を拭くために必須といえるアイテムである。汗を拭く以外にも紙袋を長時間持つのにあたって、手の負担を軽減させるために持つ部分に使用したり、日差しから首元をガードしたり、雨から物を守るために使用するなどその状況に応じて臨機応変に使用可能という優れものだ。」
「へえ〜。」
「さらに食べ物と飲料だ。会場内でも飲食物の購入も可能だとは思うが、本やグッズ目当てで少しでも多く会場内での時間が欲しい人は事前に準備しておいた方がいいの。手軽さを考えるとおにぎりやパン類が一番妥当かもしれないな。」
「ふむふむ。」
「後はビニール袋。必須とは言えないが、あると絶対便利な物だと思う。食べたゴミを入れたり、入場前の待機の時にシート代わりとして使用したり、雨で本が濡れそうになった時に本の保護に使用したりetc…。様々なところで活躍できるので最低中サイズの袋を3枚以上所持しておくことをお勧めする。」
「それでそれで?」
「あとは…。」
材木座の言葉を聞いて俺たちは着々と準備していった。
・・・・・・・
そして現在
「ではさっき言った通り3人でまわるがもしものときのために2人にはこれをやろう!」
そうして俺たちに材木座が何やらタブレットみたいな物を渡してきた。タブレットは少し小さいが。
「義輝さんこれは?」
「これは我が作った端末だ。もしはぐれたり迷子になったとき用に作っておいたのだ。これで連絡できる様になっている。ここでは携帯が繋がりにくいと思うがこれは普通に繋がるようにしておいた。さらにここを押すと…」
そう材木座が画面にある1つのアプリみたいなもの押すと地図が表示された。
「これは…?」
「ふむ、ここの地図を入れておいた。そしてここで点滅しているのが自分がいる場所になっておる。でこれが他の2人の場所だ。だから離れていても誰がどこにいるのか分かるようになっておる。」
「すげ…。」
「すごいです!」
「ははは!そうであろう!」
こうして俺たちはそう言った後3人で会場入りを待つのだった。