はるのんとはちまんくん   作:アルスDQ

21 / 65
どうもアルスDQです!
今回から夏休み編突入です!
ではご覧ください、ではでは!


夏休み編 準備

期末テストが終わりあっという間に終業式となり今は夏休み。そう夏休みだ。

しかし夏休みにはあれがある。

 

それは…

 

「ハチえもん〜、これ教えてくれ!」

 

「陽さん〜、ここ教えて〜」

 

そう夏休みの宿題である。

夏休みの宿題、それは学生たちが最もめんどくさいものの1つである。実際に嫌だ。夏休みはのんびりゆったり過ごすものなのに、まったく教師は何を考えているのか…。

 

そんなことを言ってても始まらないのでやっている。しかし夏休みに入ってすぐにやっているのは理由がある。

 

それは…

 

 

--終業式の日--

 

冬乃さんがいきなり俺たちを呼び出した。

 

「今日いきなり呼び出してごめんなさいね。」

 

「お母さんどうしたの?」

 

「実は夏休みにみんなで旅行に行きたいと思います。」

 

「「「「「「「おー!」」」」」」」

 

「しかし…」

 

「「「「「「「?」」」」」」」

 

「旅行までに夏休みの宿題を終わらせておかないと連れて行きません!」

 

「「「「「「「え…」」」」」」」

 

 

ということである。その後いつものごとく泣きついてきた材木座とめぐり、そして風野も入れて勉強会と言うより宿題撲滅会が始まった。

 

中学校の宿題は小学校の宿題に比べて各教科に出ているからめんどくさい。小学校では『夏休みの友』というまとまった冊子1冊と読書感想文だ。

 

読書感想文は夏休みの初日に半日で本読んで半日で感想を書いてすぐに終わったけど。

 

まあ、材木座とめぐりは期末テストの勉強会の成果かあまり俺たちに聞かないでもやれていた。だから俺たち中学生組は小学生組に教えていた。

 

俺が小町・陽乃が雪乃・材木座が風野に教えていた。ちなみにめぐりはというと

 

「Zzz……」スピー

 

寝ていた。ある意味すごい、天然だからやっておけるのか…。みんな疑問に思っていたが気にしないことにした。めぐりんパワーでも充電しているのだろうか?

 

「お兄ちゃんー、ここどうやるの?」

 

「ここはだなこれを当てはめてな…」

 

「・・・こうかな?」

 

「そうそう、えらいぞ小町。」ナデナデ

 

「えへへ〜。」

 

 

「姉さんここは?」

 

「ここはこうして…こうかな。」

 

「なるほどね…、ありがとう姉さん。」

 

「どういたしまして。」

 

 

「義輝さん、ここはどうすれば?」

 

「ふむ、ここはだな…こうだ!」

 

「なるほど…こうですね!」

 

「そうだ、さすが風鈴殿だ!」ナデナデ

 

「そうですか?えへへ///」

 

 

「Zzz……」スピー

 

こんな感じで俺たちは1週間程で夏休みの宿題を終わらせた。

 

・・・・・・・

 

宿題を終わらせた俺たちは買い物に来ていた。冬乃さんが旅行で水着を持ってくるようにと言ったからだ。きっかけはと言うと

 

「え?水着欲しいの?私学校のやつしかないけど…」

 

「風鈴ちゃんないの?じゃあみんなで買いに行こうよ!いいよねお兄ちゃん!」

 

こんな感じだ。風野は元々靴とか水着とか色んなものを持っていなかったのでせっかくなのでいろいろ買うことにしたのだ。(服とかは材木座の家に居候し始めてすぐに買ったらしいが。)ついでにみんなもいいものがあったら買おうという寸法だ。

 

「風鈴ちゃんこれとかはどう?」

 

「姉さんこっちのほうが良い感じじゃない?」

 

「小町はこっちのほうがいいと思うけどな。」

 

「私はこっちの方がいいと思うな〜。」

 

風野は着せ替え人形みたいに色々とみんなにやられていた。そのとき俺と材木座はというと…

 

「なあ…八幡?」

 

「なんだ…?」

 

「暇だの…。」

 

「そうだな…。」

 

暇だった。とてつもなく暇だった。ベンチに座って待っているのだが暇だった。

 

たまに女子たちが服を持ってどっちがいいか聞いてくる。

 

「ねえ八幡、どっちがいいと思う?」

 

「陽乃が着るのか?」

 

「うん!」

 

「じゃあこっちだな。」

 

「了解!」シュタタ…

 

 

「お兄ちゃん、どっちが小町に似合う?」

 

「うーん、こっちだな。」

 

「わかった!」シュタタ…

 

 

「義兄さんどっちが似合うかしら?」

 

「こっちかな?」

 

「わかったわ!」シュタタ…

 

 

「比企谷君どっちが似合う?」

 

「こっちだな。」

 

「うん!わかったよ〜!」シュタタ…

 

 

「よ、義輝さん。どっちが似合いますか?」

 

「わ、我に聞くのか?」

 

「はい!」

 

「ふむ、どっちも良く風鈴殿に似合っていると思うが我はこっちの方が良いと思うぞ。」

 

「こっちですね!わかりました!」シュタタ…

 

これを何回、何十回と繰り返しやっていた。数時間後ようやく決まったらしく色々と買って店から出てきた。

 

俺は無言で荷物を持てるだけ持つと歩きだす。材木座も風野の荷物をさりげなく持っていた。

 

こうして夏休みは少しずつ過ぎていく。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。