今回はみんなの天使が登場です。
ではいってみよう!
あれから材木座は雪ノ下グループの貴重な戦力になりたまにバイトと称してやっている。(すでにやっていることはバイトの域をこえているがまだ学生なので…)というのも材木座が作ったプログラムがすごすぎてたまに異常がないか見るだけなのだが…。
ちなみに材木座はアニメを見ながらやっていけるから恐れ入る。もし材木座が本気出せば世界のシステムは乗っ取れるだろうと俺たちは思っている。
さらに材木座専用に部署を作ったり機材をそろえたり部屋を作ったりしている。材木座はそれ以外に俺と陽乃、冬乃さんにアドバイスを受けて(主に冬乃さんに)毎回ガラスのハートが砕けている。その代わり異常なスピードで急成長していて高校には人気作家になれるだろうと思っている。
そんなある日いつもどおりに陽乃といると誰かがこけた。
「いったい〜。」
「大丈夫?」
そう言って陽乃が、手を差し伸ばした。
これが陽乃の初めての友達であり親友になる城廻めぐりと出会いだった。
「あ、ありがとう〜。」
「どういたしまして。」
「私は城廻めぐりだよ〜。」
「私は雪ノ下陽乃だよ。」
「比企谷八幡だ。」
俺と陽乃の城廻の第一印象はなんかのんびりしているなだった。
そうすると急に城廻が急に陽乃と俺に顔を近づけてきた。
「ん〜」
「ど、どうしたの?」
陽乃も急にやられたことに動揺していた。
「よし!覚えた!」
「「は?」」
「私人の顔覚えるの苦手でね〜。比企谷君と雪ノ下さんね。ん?でも雪ノ下さんって女の子にいうのもなんかな〜。・・・よし、じゃあこれからは陽さんって呼ぶね〜」
「八幡この子…」
「ああ…」
「「天然だ!」」
「?」
俺と陽乃はキョトンとしている城廻を見て思った。
「じゃあ行こう〜」
「「どこに?」」
「遊びに?」
そうして俺と陽乃は城廻に連れられていった。
ところどころでめぐりが頭をぶつけたり転びそうになったりするたびに陽乃が回避させていた。
ちなみに何故俺がめぐりと呼んでいるのかいうと先ほど
「もう〜2人ともめぐりって呼んでよー!そうしないとダメなんだからね。」ぷくっ
と顔を膨らませて言ったからだ。
癒されるー、と俺たちはなごんでいた。
そしていつの間にか雪ノ下家に着いておりめぐりはすでに溶け込んでいた。
「めぐりちゃん遊ぼう!」
「いいよ〜。」
いつの間にか雪ノ下家に侵食しているめぐりん。
やばいめぐりんパワーが強すぎる。
陽乃が気になって聞いていた。
「なんでめぐりはここにいるの?」
「え〜、友達の家に遊びにきただけだよ。」ニコッ
屈託のない裏表がない笑顔でそう答えた。
「と、友達?」
「そうだよ〜、私たちもう友達でしょ?」
そうめぐりが答えると陽乃は少し固まった後急に泣き出した。
「ヒック…、ヒック。」ポロポロ
「ど、どうしたの?陽さん。」オロオロ
「わ、私そういわれたの…ヒック、初めてで…」ポロポロ
そうか今まで裏表がある世界で生きてきたから本当の意味での友達は陽乃にはいなかったのか。めぐりは泣いている陽乃をそっと抱きしめた。
「大丈夫だよ、これからは私が友達でいてあげるから。」
さっきまでのほほんとしていた様子ではなく真剣に陽乃の目を見て言った。
「うん…うん。」ヒック、ヒック
そのままめぐりは陽乃が泣き止むまで抱きしめていた。
俺が陽乃に友達ができた冬乃さんと春輝さんに言うと2人は俺たちがドン引きするほど泣いていた。よほどうれしかったんだろう…。
陽乃とめぐりが友達になってから数日、うちに来ていためぐりがいきなりこんなことを言った。
「そういえばね〜、うちのお父さん弁護士してるんだ〜。」
「へえー、そういえば陽乃、冬乃さんが顧問弁護士探してなかったけ?」
「そうだね、ちょっとお母さんに言ってみるよ。」
雪ノ下家には顧問弁護士がいた。
いたというのは今はいないからだ。
あのクズ(葉山)のせいでその父親が雪ノ下家の顧問弁護士から解雇されたからだ。陽乃が冬乃さんにめぐりのお父さんが弁護士をしていると伝えるとすぐに連れて来なさいと言われたそうだ。
その結果めぐりのお父さんは見事冬乃さんに認められて雪ノ下家の顧問弁護士になった。聞くところによるとクズの父親よりも優秀らしくなぜこれほどの人が今まで無名だったのかと冬乃さんが呟いていたほどだ。
それになんといってもめぐりのお父さんも天然で2人の会話を聞いていると俺たちは皆癒されるーと呟いていた。