はるのんとはちまんくん   作:アルスDQ

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どうもアルスDQです!
中学生編スタート!
いよいよあいつが登場だー
ではいってみよう!
コメントもよろしくです。


中学生編
剣豪将軍


俺と陽乃があの日告白して付き合いだした(すでに婚約しているが)卒業式から日が立ち俺たちは中学校へ入学した。俺はたまに春輝さんの手伝い(お金もらってるからバイト)をしている。

 

それから数週間、いつもどうり陽乃と下校しようと思って待っていたときに声が聞こえた。

 

「・・・ない、ない。我の原稿が。」

 

ん?と思ったら陽乃が来た。

 

「八幡お待たせ!」

 

「おう・・・」ナデナデ

 

「えへへ///・・・?どうしたの?」

 

「ちょっと声がな…」

 

「声?」

 

そう陽乃が聞くとまた声が

 

「我の原稿がない、原稿が…」

 

「少し行ってみるか。」

 

「うん!やっぱり八幡は優しいね!」

 

「そんなことはない、うるさいから注意するだけだし。」

 

「うんうん、わかってるから。」ニコッ

 

そんなこんなで俺たちは声がする方へと行ってみた。

 

そこに行ってみると1人の男子が教室で何かを探しているようだった。

 

「ない、ない。我の原稿…」

 

「おい、どうした?」

 

「へ?ああ、我の原稿が見つからないのだ。ちゃんと鞄に入れておいたのに…。」

 

「俺たちも探すぞ。いいよな陽乃?」

 

「任せて。」

 

「恩にきる!」

 

俺たち3人は探し回った。そして30分ぐらいすると陽乃が

 

「あったよ!」

 

「おお!すまぬ礼言う…。ありがとう。」

 

「陽乃どこにあった?」

 

「女子トイレの中。」

 

「そりゃー見つからないはずだ…。」

 

そいつは原稿があったのが余程嬉しかったのか舞い上がっていた。

 

「そういえばお前名前は?」

 

「我の魂に刻まれし名は剣豪将軍・材木座義輝だ!…っとふざける場合ではないな。改めて材木座義輝だ。2人とも探してくれてすまなかった。ありがとう。」

 

「いや、別にいい。俺は比企谷八幡だ。」

 

「私は雪ノ下陽乃だよ。」

 

お互い自己紹介した後に陽乃が小声で聞いてきた。

 

「ねえ、八幡あれ何?」

 

「あれは厨二病だ。」

 

「厨二病?病気?」

 

「それはだな…。」

 

俺が説明すると陽乃は納得していた。

 

「ところで材木座、何でお前の原稿がそんなところにあったのかわかるか?」

 

「我が原稿を書いてるとバカにするものが多いのだ…。そして少し言い返したのだが気に入らなかったのかそれでだと思う。」

 

「そうか…。で、お前は何の原稿を書いていたんだ?」

 

「ラノベだ!」

 

「八幡ラノベって?」

 

「ライトノベルの略称だな。ほら俺が前に、貸した涼宮ハル○の憂鬱とか。あれがラノベだ。」

 

「あー、あれか。」

 

少し思った俺は

 

「材木座、今日とりあえずうちに来い。原稿もってな。」

 

「ぬ?それは構わないが…。」

 

「よし、じゃあ行くか。陽乃いいか?」

 

「大丈夫だよ。」

 

俺たち3人は車で雪ノ下家に向かった。車に乗るときに材木座がキョドッていたが気にしない。

 

「「「「おかえりなさいませ!

  陽乃お嬢様、若旦那様。」」」」

 

「ただいま。」

 

そうすると都築さんが聞いてきた。

 

「若旦那様そちらの方は?」

 

「俺の知り合いだから気にしなくて大丈夫ですよ。ところで小町と雪乃はどこにいますか?」

 

「こっちのお部屋にいらっしゃいます。奥様もいらっしゃいます。」

 

「ありがとうございます。じゃあ行くか。」

 

こうして俺たち3人は部屋に向かった。

 

部屋に着くと小町と雪乃が

 

「「おかえり、お兄ちゃん(お義兄ちゃん)お義姉ちゃん(お姉ちゃん)!」」ダキッ

 

それぞれ俺と陽乃に抱きついてきた。

 

「おかえりなさい陽乃、八幡君。あら、そちらの方は?」

 

「ああコイツは知り合いの…」

 

「ど、どうも。ざ、材木座義輝です。」

 

まあいきなりこんなところに連れてこられたら緊張するわな。

 

「とりあえずみんなこの原稿を見て感想を言ってくれ。」

 

「「「「え?」」」」

 

その後調子を取り戻した材木座は30分ぐらいすると聞いてきた。

 

「さて、では感想をお願いする!」

 

「ごめんなさいね。あまりこういうものは私読まないのだけれど…」

 

冬乃さんはそう前置きをすると、

 

「全然面白くないし、つまらなかったわ。それにつまらなかったわ。」

 

「ぐはっ!」

 

カンカンカン!材木座一発KO!

 

そのまま材木座は椅子から落ち、見るからにダメージを負ったかのようにしていた。だが、それでも聞いてくる。

 

「で、ではどこら辺が面白くなかったのでしょうか…?」

 

「全部よ。ストーリーがつながってないところもあるし、何よりつまらない。文法もダメダメね。それにちゃんと読み仮名書きなさい。」

 

「いや、最近では違うルビを振るのも多くて…」

 

「そうね、たしかにそれはあるわ。けれどそれはちゃんと書けるようになってからね。初めは誰だって基本から入るものよ。基本がなっていないのに、書こうとしても面白いはずがないじゃない。」

 

「しかし、基本通りにやっても皆同じようなかんじに…」

 

「そんなこと思ってるからつまらないのよ。基本がなっていて初めて少しずつ自分の型ができるのよ。初めから外れてたらそんなのあったもんじゃないわ。だから面白くないのよ。」

 

「ぴぎっ!」

 

冬乃さん容赦ねぇ…。

 

そして材木座のライフはゼロよ!?もうやめてあげて!すでに魂が身体から抜けかけているから!

 

そう思い、一先ずストップさせる。

 

「ちょ、ちょっとその辺で!材木座の魂抜けかけてますから!」

 

「そう?なら仕方がないわね。」

 

よかった…。これ以上言ったら材木座の魂が完全に抜ける…。さて次は小町か。

 

「じゃあ、次は小町」

 

「え!?こ、小町?え、えっと…漢字難しくて読めなかったです!ごめんなさい!」

 

「ぐひっ!」

 

「まあ、たしかに小町だと読めないのも多かったしな……」

 

「でも、小町ちゃんそれトドメになってない……?」

 

まあ、わけわからんルビが結構多いから読めなかったのはしょうがない…。パクリなのもあったがね。

 

あとは、陽乃と雪乃か。

 

「陽乃と雪乃は?」

 

「「お母さんに同じ。」」

 

「ぎゃあ!」

 

材木座を調べた。ただの屍のようだ。

 

「最後に八幡は?」

 

「ん、俺か?」

 

「は、八幡……お主なら……お主ならわかってくれるよな?」

 

懇願するような、捨てられた子犬(見た目的には子豚)のような瞳でこちらを見てくる材木座。

 

期待された以上、応えるのが俺達の愛読するラノベの理念である。

 

「これ何のパクリ?」

 

「ごぶるぁっ!」

 

「八幡が容赦ないね…。」

 

「でもまあ…。」

 

「「「「?」」」」

 

「一生懸命書いているのはわかる。」

 

そう俺が言うと3人ともうなづいた。

 

「俺たちはお前が書いた原稿を、バカにしない。どうだ俺たちだったら直すところは多いが指摘してやる。どうする?」

 

あとは材木座のやる気しだいだろうが…

 

「お願いする!」

 

「おう、任せろ!」

 

 

これが後の人気ラノベ作家、材木座義輝の最初の一歩だった。

 

 

「そういえば材木座、お前何か得意なことあるか?」

 

「ぬ?そうだな…プログラミングとあまり良くないがハッキングができるぞ。」

 

「ハッキング?どのくらいできるんだ?」

 

「軽くペンタゴンにハッキングできるくらいだな。みんなできるであろう?」

 

「「「できねえよ!(できないわよ!)」」」

 

その後材木座のまさかの才能を知った俺たち。ためしに冬乃さんがお願いしてセキュリティを作ってもらったら今まで雪ノ下家のやつとは格段に違った。材木座曰くペンタゴンをハッキングできるやつでもこれはハッキングできないらしい。あとハッキングしようとしたやつには相手のデータを全て抹消しこちらに全てコピーできるようにしたらしい。こんなのを軽く作れる材木座って何ものだよ…。

 

俺たちは揃いにそろって思っていた。

 

これにより冬乃さんは材木座を、雪ノ下グループに誘っていた。

 

ちなみに冬乃さんはクズ(葉山)限定のセキュリティシステムを材木座に頼んで作ってもらっていた。これでやつが入ってきても撃退するようにできるようにしたみたいだ。材木座すげー、と思った。

 

 


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