はるのんとはちまんくん   作:アルスDQ

14 / 65
どうもアルスDQです。
今回はなんといっても小学生編のとりである、葉山君。
八幡、陽乃、小町、そして雪ノ下家。
さてさてどうなるか…。それではどうぞ!


処刑

あの事件からずいぶんと立った。

そのおかげで俺にちょっかい出してくるやつはいなくなった。あと陽乃が学校でも俺といるときに限り家と同じような感じになった。俺はうれしいけどね。

 

そのあとはいろんなことがあった。まず千葉村に林間学校に行った。林間学校では沢登りをやったりカレーをつくったりウォークラリーをしたりキャンプファイヤーをしたりした。

 

沢登りは陽乃が気に入らないやつを紐を動かして落としたりして遊んでいた。

ハチマンナニモミエナイヨ。

 

カレーは俺と陽乃が基本的にメインで作っていたのでクラスの中で一番うまかったと評判だった。高校生もいたが無視した。みんなやってきたので追加で作ったりして疲れた。

 

ウォークラリーは班で目印を見つけてその方向に進むかんじだ。もちろん俺と陽乃は同じ班だったけどなにか?俺たちはペースを考えながら進んでいたが断トツの1位だった。やったね。

 

キャンプファイヤーではフォークダンスを踊った。男女混合で男子同士、女子同士になることもあるが男女でなる確率も当然ある。よくわからんが俺は男子とは踊っていない。陽乃と一番踊っていたが違う女子とも踊った。なぜかその女子は顔を赤らめていた。俺と踊ることになって怒っているのかな?ちなみに陽乃は俺以外の男子と踊らなかったらしい。すげー確率だなと思った。

 

そう過ごしているうちに6年生になった。そんなある日俺たちは下の学年のやつに呼び出された。俺と陽乃、小町はとりあえず行くことにした。

 

呼び出したやつは『葉山隼人』というらしく陽乃に聞くと雪ノ下家の顧問弁護士の息子らしい。へえー、顧問弁護士ねえと思っているとその葉山が言ってきた。

 

「これからは学校であまり雪乃ちゃんに接しないでくれませんか?」

 

は?なに言ってやがる。

 

「どいうことだ?」

 

「陽乃さんたちと一緒にいると雪乃ちゃんに友達ができないんだ。」

 

なるほど少しそれはあるかもしれないな。

 

「わかった。」

 

「ありがとうございます!」

 

 

こうしてこれで終わったはずだったのだが…ある日のこと

 

みんなで飯を食べて仲良く登校していた。特に友達もいないので近い順に順番にみんなの教室に行く。

 

教室に入った途端、女子が全員雪乃の事を見て少し嫌な顔をしたのを俺は見逃さなかった。そして黒板には、幼稚な雪乃への悪口が書かれている。

 

どういうことだ?

 

「な、何、これ……?」

 

雪乃は突然の事態に戸惑い、徐々に涙目になって行く。それもそのはずだ。昨日まで仲の良かったクラスメートから、突然こう言った攻撃を受けたからだ。

 

「雪乃。今日は帰ったほうがいい。陽乃、雪乃を頼む。」

 

「わかった。」

 

「小町、今日は1人でいけるな?」

 

「うん!」

 

「えらいぞー。」ナデナデ

 

「えへへ」

 

そういうことで今のところは解散した。

 

そして昼休み、給食を食べてなぜ雪乃がいじめられたか考えて見た。そうすると下級生の子が話しかけてきた。

 

「あの…。」

 

「ん?俺に何かよう?」

 

「はい、実は…。」

 

その話しかけてきた下級生は雪乃と同じクラスらしい。話を聞くと俺たちが来なくなったあと、あの葉山が何度もいろいろと誘ったらしい。2、3度ならわかるがそれ以上で、しつこくやっていたらしい。雪乃は人見知りの上に運動をするのが苦手なので断ったらしいがそれでも聞く耳を持たずに誘っていたらしい。

 

さらに先週だか1人の女子が葉山に告ったらしい。葉山はなんでも人気者でそういうことがよくあるらしい。女子ってなんでも知ってるよな、怖い…。

だがその人は振られたということだ。葉山隼人には好きな人がいるからと。イニシャルはYといっていてそれだけの理由で、葉山の好きな人は雪乃だと、独断と偏見で勝手に思い込んでイジメを企てたということだ。しかも、葉山の事を好きな女子全員を巻き込んで。

 

今、俺に説明していたやつは止めようとしたが怖くてできなかったらしい。

まあ1人でやるのは怖いよな。

 

 

ともかく許せん…。雪乃に何も非がないというのに。そのやった女子もそうだが1番の原因はその葉山だ。アイツが俺たちに何も言わなければ雪乃は何事もなく楽しんで学校生活を送れたのに。

 

とにかくこのことをみんなに報告だ。

と、その前に

 

「教えてくれてありがとうな。」ニコッ

 

「はい///」

 

「怖かったろ。あとは俺たちがなんとかするからな。もう大丈夫だ。」ナデナデ

 

「・・・///」

 

これが彼女の後の比企谷八幡ファンクラブの会員となるキッカケだった。

 

俺と小町は帰ったあとにすぐに雪ノ下家に向かい、雪乃に話を聞きながらみんなに説明した。

 

「・・・ということです。」

 

「わかったわ。教えてくれてありがとう八幡君。さて、とりあえずそのクズをどうしようかしら。」ニコニコ

 

わあー、すげー冬乃さん怒ってる。

笑顔が怖いなー

 

「そうだな、顧問弁護士からクズの父親をはずすか?」ニコニコ

 

おー、春輝さんも怒ってる。

なにこのカオス。

 

「そのクズには私直々に制裁加えないと。」ニコニコ

 

やっぱり陽乃も怒ってるー。

何?雪ノ下家の人って怒るとなんで笑顔なの?ハチマンワカンナイ。

 

「雪乃ちゃんにそんなことするなんて…」ウルウル

 

小町は雪乃がこんなことをされて泣く一歩手前だし。雪乃は精神的に辛かったのか疲れて俺の膝の上で寝ている。

時折うなされているので俺は雪乃の頭をなでていた。

俺がなんとかするしかないか。

 

「あの…、俺に考えがあるんですけど。」

 

「「「「?」」」」

 

そして次の日、俺は雪乃のクラスに行った。陽乃には葉山を連れ出してもらって時間稼ぎをしてもらっている。

 

「おーい、聞いてくれ。」

 

「「「「「「?」」」」」」

 

「実は葉山のことについてだが…」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

俺は長いこと話した。そうしたらしだいに彼女たちは怒ったような顔をした。

 

「葉山君そんなやつだったなんて。」

 

「最低!」

 

「信じられない。」

 

「雪乃ちゃんに悪いことしちゃったな…。」

 

俺はみんなを見てから言った。

 

「まずは雪乃にあやまってくれ。けっこう傷ついているんだ。雪乃は人見知りだがとてもいいやつだ。これからもよろしく頼む。」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

「ありがとうな。」ニコッ

 

「「「「「「・・・・///」」」」」」

 

このクラスが八幡のファンなった瞬間だった。

 

その後俺は陽乃のところへ戻った。

雪乃、小町も一緒だ。

クソは俺に向かっていってきた。

 

「なんのようですか?」

 

「お前のせいで雪乃がいじめられたことについてだ!」

 

「え…。」

 

「お前は何度も何度も雪乃をしつこく誘ったらしいな。2、3回ならわかるが本人が迷惑してるのになぜやめなかった?」

 

「ただ、みんなで遊ぼうと…。」

 

「雪乃がいやがってるのに何がみんなだ。そうやってるから雪乃がお前に好かれると思っていじめられることになったんだ!」

 

「けど…。」

 

「それにお前雪乃に近づくために他の女子を利用してたな?」

 

「!?」

 

「すでにクラスのやつらは知っている。この後どうするかは知らんが。」

 

「・・・・」

 

そこまで言うと3人がクソに近づいた。

 

「私の可愛い雪乃ちゃんに何してくれたの!あなたは生涯一生許さない!」

 

「雪乃ちゃんに何してくれたの!小町も許さない。」

 

最後に雪乃が

 

「葉山君、私は何度も断っていたのに聞いてくれなかった。あなたのせいで私はいじめられたの。だから、私はあなたのことが…」

 

雪乃が一息あけて言った。

 

「嫌い。」

 

「よかったな。好きな人から返事をもらえて。」

 

そう言うと呆然もしていたクソを放置して俺たちは去って行った。

 

・・・

 

結論を言うと葉山は転校した。さんざんなことをした上に、そのせいで父親も雪ノ下家の顧問弁護士から外された。

 

雪乃はそれからというものしっかりとみんなから謝罪を受けてこれまで変わりなく過ごしている。

 

そんなこんなでその後は何事もなく月日は過ぎていった。

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。