未来逃走   作:中2病人間M

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今回のmissionは千葉から神奈川県に向かう船に12時までに乗船しなければならない、失敗すればスマホのバッテリーが爆発してしまう。しかも、乗り込んだ船にも恐ろしい仕掛けが……



mission6

俺達は草薙の死後、橋の下に車を停めて一晩明かした。

 

 

 

 

 

そして、次の日の朝に国王からメールがきたのだ。

 

 

『通達、今回のmissionは12時までに用意した大型船に乗り込んで神奈川県まで向かえ、できなければスマホのバッテリーが爆発する。なお、バッテリーを捨てた場合ゲームから剥奪とする。諸君の健闘を祈る』

 

 

「また、剥奪か……」

「海斗、今10時だぜ」

「!?健太、時間なくないか?」

「ああ」

「急ぐわよ!!」

 

 

俺達は車で内房の港に向かったのだった。

 

 

 

 

 

「莉緒、赤服隊だ!!」

「わかってるわよっ!!」

 

 

俺と莉緒の声の直後、赤服隊の発砲により車が動かなくなってしまったのである。

 

 

 

 

俺たちは車から逃げ何とか港の近くまできた。

 

 

その時

 

 

「くたばれぇぇ!!」

 

 

赤服隊が大勢で発砲しようとしてきたのだ。

 

 

「やめろぉぉ!!」

 

 

俺はみんなを守ろうと飛び出したのである。

 

 

その時

 

 

「なんだ!?」

 

 

俺は急にとてつもない睡魔に襲われた。

 

 

「どうして……急に眠く……」

 

 

俺はそのまま失神したのであった。

 

 

 

 

 

そして、目覚めた時にはとなりに健太と莉緒がいたのだ。

 

 

「……健太、莉緒、ここは?」

「船の中よら全くどうゆう神経してんの、撃たれそうな時に寝るなんて」

「でもよ、その瞬間に赤服隊も眠っちゃったんだ」

「えっ?」

「これって…海斗が過去から来たことと関係あるのかな?」

「………それはわからない」

「過去って?」

「そうか、健太にしか話してなかったな」

 

 

俺は莉緒にこれまでのことを話したのである。

 

 

「え……海斗?つーか、それより命の玉事件って神話じゃないの?」

「実話らしいよ」

「うん、で、俺は命の玉事件の間にずっと体を闇の神に乗っとられてたらしいから」

「闇の神って神話の?」

「実在するって、そこで助けてくれた人たちがいたんだ!!」

「海斗イカれた?」

「普通だよ、それに命の玉事件後の3年間に闇の神が暗躍していたという情報がちゃんとあるの、機密事項だけど親父からちゃっかり教えてもらってるし、これは闇の神が実在した証拠なんだ」

 

 

その時

 

 

国王からのメールがきた。

 

 

『通達、12時になったので船が出港する。なお、この船は30分後に完全に密封され毒ガスを注入する。それまでに高速ボートに乗り込め、諸君の健闘を祈る』

 

 

「毒ガス!?……莉緒、船は何隻?」

「海斗、8隻のはずよ、速くボートを探さなくちゃ」

 

 

その時

 

 

みんなが入ってきたのだ。

 

 

「赤服隊が船の中にいる!!」

 

 

山本がそう言った直後、向こうの方から発砲音が聞こえたのである。

 

 

「ちょっと確認するか」

 

 

俺が部屋から顔を出したら他のグループの逃走者が撃ち殺されていた。

 

 

「クソッ!!」

 

 

俺は赤服隊に飛び付いて拳銃を奪い取ったのだ。

 

 

「テメェ、この野郎!!」

「黙れ!!」

 

 

俺は赤服隊を蹴りとばしたのである。

 

 

「みんな、走るんだっ!!」

 

 

俺たちは銃弾を避けながら走りだした。

 

 

道中、他の人々が次々と射殺されていたのだった。

 

 

俺たちの銃弾が頭上を飛び交っており、俺たちは咄嗟にふせたのだ。

 

 

「なんで俺達には当たらないんだ」

「当ててて欲しいのか?海斗」

「健太!!んなわけあるか」

「海斗、拳銃私に貸して!!」

 

 

莉緒は拳銃を手に取ると赤服隊に発砲したのである。

 

 

「莉緒、よせっ、無闇に殺るな」

「海斗、これは正当防衛よ」

「大丈夫だ、海斗、足だけだから」

 

 

そう言うと小林は倒れている赤服隊から拳銃を奪い取って赤服隊の腹に押し付けた。

 

 

「ボートは何処にあるんだ!!」

「だ、誰が言うもんか」

「ほう、そんなに頭を撃ち抜かれたいのかな」

 

 

山本が莉緒の使っていた拳銃を赤服隊の頭に押し付けたのだ。

 

 

「3秒まってやる…3…2…1!!」

「待ってくれ、デッキにある!!」

 

 

 

 

俺達はデッキに上がったのである。

 

 

そして、俺は辺りを見渡しているとデッキの一番奥にクルーザーが8隻あった。

 

 

「あれだ、速く乗り込もう」

 

 

俺はクルーザーに近寄ろうとしたのだ。

 

 

その時

 

 

赤服隊が発砲してきたのである。

 

 

「この野郎!!」

 

 

山本が拳銃を発砲して赤服隊の拳銃を奪った。

 

 

「拳銃これで3丁だな~」

「星野、本当は合わせて5丁だったのに2丁どっかで落としちゃうから」

「仕方ないだろ~小林~」

「あんたら速く乗りなさいよっ!!」

「「ごめん」」

 

 

そして、俺たちはクルーザーに乗り込んだ。

 

 

「ボートじゃなくて、クルーザーじゃん」

「うん、海斗、そこはどーでもよくね?てか、違いあるの?」

「健太、違いはよくわかんねぇ」

 

 

他の逃走者たちも他のクルーザーに乗り込んでいたのである。

 

 

「国王メールがきてる」

 

 

俺は国王メールを見た。

 

 

『通達、間もなく船は完全に密封され毒ガスが注入される』

 

 

「準備完了出港するわよ!!」

「莉緒、どうやって海へこの船持ってくの?」

「簡単よ」

 

 

莉緒が運転席のスイッチを押したのだ。

 

 

そして、クルーザーは少し浮き上がりそのまま海に着水したのである。

 

 

こうゆうところは未来なんだな。

 

 

着水と同時に船は完全に密封され毒ガスが注入されたようだった。

 

 

「毒ガスとかマジ怖いな」

「本当ね、海斗、クルーザーは……7隻ある、1隻間に間に合わなかったのね」

 

 

その時

 

 

赤服隊が背中にロケットを装着して上空を飛んでいた。

 

 

「あんなのありかよ」

「ほら、海斗、飛ばすから掴まりなさい」

 

 

赤服隊は上空から発砲してきて2、3隻のクルーザーはエンジンを破損させられて沈没していたのだった。

 

 

「健太、あれが神奈川県じゃないのか!!」

「海斗、たぶんそうだ」

 

 

クルーザーが海を滑走して行き神奈川県の港に到着したのだ。

 

 

しかし、神奈川県の上空に入った赤服隊のロケットのエンジンは停止し赤服隊のパラシュートが開いたのである。

 

 

「なるほど、海の上空でしかロケットを使わねぇってことか」

「おい、大輔、観察してないで今の内に逃げるぞ」

「すまねぇな、拓也」

 

 

俺たちは港にあったトラックを頂戴して走っていった。

 

 

 

 

 

その頃、春日部のパンドラの箱のスイッチを押した祠内あったロボットの目が赤く点滅するのであった。

 

 

 

 

 

一一一一一Bグループ生存者リスト一一一一一

 

雨宮 大輝(アマミヤ ダイキ) 【死亡】荒井 太郎(アライ タロウ) 【死亡】

 

飯塚 千穂(イイヅカ チホ) 【死亡】海川 颯真(ウミカワ ソウマ) 【死亡】

 

大内 慶太(オオウチ ケイタ) 【生存】大久保 夏樹(オオクボ ナツキ)【生存】

 

草薙 壮介(クサナギ ソウスケ) 【死亡】小林 順之助(コバヤシ ジュンノスケ) 【生存】

 

小林 咲夜(コバヤシ サクヤ) 【生存】後藤 謙治(ゴトウ ケンジ) 【生存】

 

清水 真喜子(シミズ マキコ)【死亡】白石 幹保(シライシ ミキヤス) 【死亡】

 

志村 海斗(シムラ カイト) 【生存】品川 俊(シナガワ シュン)  【死亡】

 

鈴木 拓也(スズキ タクヤ) 【生存】高橋 弘輝(タカハシ コウキ) 【死亡】

 

仲村 幸平(ナカムラ コウヘイ) 【死亡】新田 可憐(ニッタ カレン) 【死亡】

 

支倉 詩織(ハセクラ シオリ) 【死亡】平松 健太(ヒラマツ ケンタ) 【生存】

 

星野 勇馬(ホシノ ユウマ) 【生存】本田 優子(ホンダ ユウコ) 【死亡】

 

宮本 大輔(ミヤモト ダイスケ) 【生存】宮崎 莉緒(ミヤザキ リオ) 【生存】

 

山崎 恵子(ヤマザキ ケイコ) 【死亡】山本 冬馬(ヤマモト トウマ) 【生存】

 

渡辺 真知子(ワタナベ マチコ)【死亡】和田 大介(ワダ ダイスケ) 【死亡】

 

 

 

在籍28名

生12存名

死亡16名




本当は船は爆発させるつもりだったけどな、よく、考えたら未来で行われる逃走ゲームの度に船破壊してたら東京湾どえらいことになっちゃうもんね、海斗の眠気の能力については今は秘密です。

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