未来逃走   作:中2病人間M

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今回発令されるmissionにより東京が包囲されることとなった。東京脱出の制限時間内に東京を脱出しなげれば生き残ることはほぼ不可能な状態となってしまったのである。海斗は東京を脱出できるのか、その行く手を阻むのは10万人の赤服隊!!


mission3

「高橋、大丈夫か……」

 

 

俺は高橋の撃たれた左の太ももに消毒液を塗って包帯でグルグル巻きにした。

 

 

所詮、素人の応急処置だ、これじゃあ腐敗して逃げれなくなる、どうしたらいいんだ……

 

 

「くっ……痛い………海斗くんありがとう……」

「高橋、ごめんな、こんな手当てしかできなくて…」

「ううん、気にしないで」

 

 

俺達はその日は目立たない場所に車を停めてそこで一晩過ごしたのだ。

 

 

しかし、高橋は寝れない様子であった。

 

 

 

 

 

そして、次の日の朝にmission3のメールが届いたのである。

 

 

「なんだって!?」

 

 

それは驚愕な内容だった。

 

 

『通達、今回のmissionは東京脱出だ。離島を除く東京を赤服隊に包囲させた、今日の15時に10万の赤服隊を投下する。包囲された東京でこの人数の赤服隊相手に生き延びるのは不可能に近い。そこで15時10分から15時15分まで赤服隊の包囲を開放する。15時15分までは包囲している赤服隊は包囲のみで無理やり東京を脱出しようとした場合を除き諸君の射殺はしない。諸君の健闘を祈る』

 

 

「あの国王!!頭イカれてるだろ!!」

「まぁまぁ健太、落ち着いて」

「海斗!!落ち着けるか!!10万だぞ10万!!」

「まぁ、俺達はゴミとしか思われてないな」

「全くだ!!」

「そもそもこの逃走ゲームは貴族や王族では暇潰しの観覧ショーになってるんだ……」

「高橋、本当なのか!?」

「本当だよ、海斗くん」

「ほらペチャクチャ言ってないで行くわよ」

「どこに?」

「病院よ、海斗、普通の病院は使えなくても闇医者の病院なら診てもらえるでしょ」

「闇医者!!莉緒、お前あてがあるのか!?」

「うん、まぁね」

「そうか、よかったな高橋!!」

「うん、莉緒さん、ありがとう」

「……どういたしまして」

 

 

莉緒、なんだかんだ言ってもお前いいやつなんだな。

 

 

そして、俺達は高橋の足の治療のために地下にある莉緒の知り合いである闇医者の診療所まで向かった。

 

 

 

 

「ひどくやられましたね……」

 

 

闇医者は高橋の足に薬を塗り始めたのだ。

 

 

「痛いっ!!痛い……」

「高橋、我慢するんだ」

「でも、めちゃくちゃ痛いよ、海斗くん」

 

 

その時

 

 

「先生、向こうの患者が急変しました」

「わかった!!今行く……すまない今指名手配の強盗犯を治療しているんだ暫し待っててくれ」

 

 

そう言うと闇医者は出ていってしまったのである。

 

 

「高橋、まだ我慢できるな?」

「痛すぎるよ、もう嫌だ」

「もう少しの辛抱だ」

 

 

しかし、いつまで待っても闇医者は来なかった。

 

 

「時間が……」

 

 

既に時刻は14時50分になっていたのだ。

 

 

「もう行くわよ」

「莉緒、でも高橋が……」

「時間がないのよ」

「海斗くん、僕は平気だから」

「………無理だろ……………………しゃーないな!!」

 

 

俺は高橋を背中におぶったのである。

 

 

「海斗くんいいよ」

「アホ、歩けねぇくせに」

 

 

俺達は闇医者の診療所を出て地上に戻り車に乗ろうとした、

 

 

その時

 

 

「逃走者だ!!」

 

 

近くにいた赤服隊が発砲してきたのだ。

 

 

「まずい!!殺られる」

 

 

その赤服隊は拳銃を乱射していたのである。

 

 

「海斗くん、危ない!!」

 

 

高橋は俺の背中から飛び降り俺を庇い右肩に銃弾をくらった。

 

 

「高橋!!」

「ハハハ……足撃たれて、腕も撃たれて、これじゃただの足手まといだね……こうなったら」

 

 

高橋は力を振り絞って赤服隊に飛び付いたのだ。

 

 

「みんな、行ってぇぇ!!」

「高橋!!」

「…………海斗、行くわよ」

 

 

俺は無理やりに車に押し込まれたのである。

 

 

「莉緒、出すんだ」

「大輔!!言われなくてもやるわよ」

 

 

そして、車は出発した。

 

 

高橋を置き去りにしたまま……

 

 

「高橋ぃぃ!!」

 

 

そして、走っている車の中から高橋が赤服隊に頭を撃たれるのが見えたのだった。

 

 

「高橋………うわぁぁぁぁぁぁ!!チクショー!!チクショーチクショーチクショー!!うわぁぁぁぁ!!」

「……海斗!!先へ進もう!!それが死んでしまったあいつへの弔いだ」

「………………ああ、健太、俺は先へ進む」

「ああ!!」

 

 

そうだ、その通りだ!!決して俺は高橋の死を無駄にしない、いや、高橋だけじゃない!!

 

 

「みんな、俺さ死んだ仲村や高橋のためにもこの馬鹿げた逃走ゲームを粉砕する……必ず!!」

「海斗、それには国王を殺す必要があるぞ」

「…………俺は人殺しはしない」

「どうする気だ?」

「………説得してみる」

「あの国王には説得は無理だと思うぞ」

「健太、それでも俺はやってみるよ」

「そうか……」

 

 

その時

 

 

国王からの再びメールがきたのだ。

 

 

『通達、15時になったのため10万の赤服隊を投下した』

 

 

「マジか…」

 

 

その時

 

 

「みんな伏せなさいっ!!」

 

 

とんでもない人数の赤服隊が発砲してきたのである。

 

 

「莉緒!!飛ばして」

「わかってるわ!!」

 

 

スピードを加速し赤服隊を蹴散らしていった。

 

 

「早く10分になりやがれ!!」

「海斗!!うっさい、叫んでも時間は早まらないわ」

「わかっとるわい!!」

 

 

赤服隊たちに撃たれ続けながらも奇跡的にみんな殆ど無傷で赤服隊が包囲してる場所が見えてきたのだ。

 

 

その時

 

 

国王からのメールが再び届いたのである。

 

 

『通達、15時10分になったので包囲を開放する』

「莉緒!!突っ込めぇぇぇ!!」

「海斗、下ネタに聞こえる……」

「は?健太、聞こえんわっ!!」

 

 

しかし、車が停止してしまった。

 

 

「エンジンが……爆発するわ!!」

「みんな逃げろぉぉ!!」

 

 

俺達が車から脱出したのだ。

 

 

次の瞬間!!

 

 

車が爆発し激しく炎上したのであった。

 

 

その爆発で周囲の赤服隊が怯んだスキに俺達は近くの駐車場の車の後ろに隠れたのである。

 

 

「逃がすな撃てぇ!!」

 

 

しかし、すぐに見つかり赤服隊が発砲してきた。

 

 

「どうする、莉緒?」

「みんなバラバラだしね、しゃーないわ、私がおとりなる、その間に適当に逃げなよ」

「えっ……(この数相手におとりはあまり意味なくね)」

 

 

莉緒は赤服隊の前へ飛び出したのだ。

 

 

「撃てぇ!!」

 

 

赤服隊は発砲したが俺が飛び出して莉緒ごと向こうの車に隠れたから当たらなかったのである。

 

 

「海斗……すごいスピード…」

「バカ野郎!!何回庇えばいいんだ!!自分大事にしろっ!!つーか、この人数相手におとりとかほぼ無意味だし」

「ひどっ!!………まぁ、うん、わかった」

「ああ……ん?てか、この車…キーがついてるじゃん」

「ラッキー!!」

 

 

俺と莉緒はその車に乗って走り出し莉緒が扉を開けた。

 

 

「全員、乗りなさい!!」

 

 

みんなが車に乗り込んだのを確認したら再び走り出し赤服隊を蹴散らしながら東京を脱出をしようとしたのだ。

 

 

「ヤバい、14分だ!!」

「海斗、かっ飛ばせぇ!!」

「ほいさっさ!!」

 

 

そして、15分になった丁度に俺達は東京脱出を果たしたのである。

 

 

「……セーフ」

 

 

しかし、

 

 

15分になったので包囲してた赤服隊が包囲を続けながらもこちらに発砲してきたのだった。

 

 

 

 

 

一一一一一Bグループ生存者リスト一一一一一

 

雨宮 大輝(アマミヤ ダイキ) 【生存】荒井 太郎(アライ タロウ) 【死亡】

 

飯塚 千穂(イイヅカ チホ) 【死亡】海川 颯真(ウミカワ ソウマ) 【死亡】

 

大内 慶太(オオウチ ケイタ) 【生存】大久保 夏樹(オオクボ ナツキ)【生存】

 

草薙 壮介(クサナギ ソウスケ) 【生存】小林 順之助(コバヤシ ジュンノスケ)【生存】

 

小林 咲夜(コバヤシ サクヤ) 【生存】後藤 謙治(ゴトウ ケンジ) 【生存】

 

清水 真喜子(シミズ マキコ)【死亡】白石 幹保(シライシ ミキヤス) 【死亡】

 

志村 海斗(シムラ カイト) 【生存】品川 俊(シナガワ シュン) 【死亡】

 

鈴木 拓也(スズキ タクヤ) 【生存】高橋 弘輝(タカハシ コウキ) 【死亡】

 

仲村 幸平(ナカムラ コウヘイ) 【死亡】新田 可憐(ニッタ カレン) 【死亡】

 

支倉 詩織(ハセクラ シオリ) 【生存】平松 健太(ヒラマツ ケンタ) 【生存】

 

星野 勇馬(ホシノ ユウマ) 【生存】本田 優子(ホンダ ユウコ) 【生存】

 

宮本 大輔(ミヤモト ダイスケ) 【生存】宮崎 莉緒(ミヤザキ リオ) 【生存】

 

山崎 恵子(ヤマザキ ケイコ) 【死亡】山本 冬馬(ヤマモト トウマ) 【生存】

 

渡辺 真知子(ワタナベ マチコ)【死亡】和田 大介(ワダ ダイスケ) 【死亡】

 

 

 

在籍28名

生存16名

死亡12名




本当にエブリスタ様にある旧作の未来逃走を読みなおしているとえげつない文章力の低さにありえない設定などびっくりぽんです。例えば本作は現代から100年後ですが旧作の方では現代から1000年後で、しかも、1000年後でびっくりします、旧作を投稿したのが中学のとき、そのときの私は何をかんがえていたのでしょうか笑

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