未来逃走   作:中2病人間M

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今度のmissionは報酬なし……それどころか失敗すればペナルティ赤服隊が5万人増員される!!


mission2

俺は高橋 弘輝(タカハシ コウキ)鈴木 拓也(スズキ タクヤ)という2人と自己紹介をし赤服隊から身を隠すのに丁度いい建物を見つけてそこに潜伏していた。

 

 

「腹へったな」

「贅沢言うなよ海斗、食い物なんて無いんだから」

「健太、じゃ逃走中なに食うのさ?」

「あれしかないな」

「そうこれよ」

 

 

莉緒は俺に何か粒のチョコレートのような物を渡してきたのだ。

 

 

「莉緒、これなに?」

「知らないの!?……ちょっとダサいわね」

「だって俺は過去から……」

 

 

しかし、健太は俺が過去からタイムスリップしてきたことを言いかけたのを止めたのである。

 

 

「何だよ?」

「面倒だから過去から来たことは言うなよ、きっと他は信じないからお前薬物中毒だと思われるぞ」

 

 

健太は小声で俺にそう言ったのだった。

 

 

「なるほどね」

 

 

信じたお前は結構すげぇやつなんだな。

 

 

「何をコソコソしてるの?」

「あっ、莉緒、俺はド田舎から来たのだ!!」

「ふーん……あっそ、これはね携帯食品なのよ」

「うまいのかな?」

 

 

俺はそれを口に入れた。

 

 

「……味がない」

 

 

だが、すぐに胃袋の中で膨らみ腹が満たされたのだ。

 

 

「便利だな」

「これを知らないってどれだけ田舎者……」

「アハハ……そうだね」

「それはドイツ製の携帯食品なんだよ、全く、酷いよな、他の国々は宇宙戦争以来ちゃんと復興し技術も進歩したのにこの国は王族と貴族ばっかり威張って庶民からは高い税金取り立てるし」

「本当なのか拓也!?」

「ああ、大昔の中国にあった格差社会ってやつだな」

「糞だな、いや、それ以上だな」

「かもな、それに国王は色んなパクリ商品を開発して、例えば『うめめ棒』とか言う意味不明の商品作って『梅~棒』と言う最初にあった商品の会社を潰したし」

「国王死ねっ!!」

「海斗、それは今の世の中禁句だぞ」

「だろうね」

 

 

 

 

 

そして、俺達はその後交代で仮眠をとり無事次の日の朝を迎えた。

 

 

全く、落ち着いて眠れやしないな…………………………どうにか過去に帰る方法はないんだろうか?

 

 

その時

 

 

スマホの着信音がなりメールが届いたのだ。

 

 

『通達、これよりmission2を開始する。内容は諸君は自由ヶ丘に向かい自由ヶ丘のどこかに風船が浮いているからそれを方法は何でもいいから破壊せよ。なお、今回のmissionは報酬無しのmissionなので制限時間を設けている、制限時間は17時までとしてある。失敗した場合にはペナルティとして5万人の赤服隊を自由ヶ丘を中心に増員する。諸君の健闘をいのる』

 

 

「増員って……しかも、5万人だとよ」

「健太、5万人なんて増えたら一気に厳しくなるよな」

「最悪ね、なんとしてでも風船やるしかないわね、とにかく行くわよ、自由が丘!!」

 

 

俺達はトラックで自由ヶ丘に向かったのである。

 

 

「ところで、どうやって風船撃ち落とそうか?赤服隊からあの時奪った拳銃逃げる時に落として来ちゃったし……」

「海斗~そうなのぉ~」

 

 

よく見ると莉緒は拳銃を持っていた。

 

 

「莉緒、どうして?」

「海斗が落としたから拾ったのよ」

「俺が庇ってる時に……」

「いいんじゃないか、海斗」

「まぁ、健太の言うとおり結果オーライかな」

 

 

 

 

そして、トラックは自由ヶ丘に着いたのだ。

 

 

「まずは風船を探さないとな」

 

 

その時

 

 

「いたぞぉぉ、撃ち殺せ!!」

 

 

待ち伏せしていた赤服隊が発砲し始めたのである。

 

 

俺達はトラックから降り逃げたがその場にいた別の逃走者は何人も射殺された。

 

 

自由が丘には多くの逃走者の血が飛び散っていたのだ。

 

 

「グロテスクすぎる」

 

 

俺はとてつもない吐き気がしたのである。

 

 

「海斗、急げ!!」

「健太…待ってくれ……」

 

 

俺は吐き気を堪えみんなを追いかけた。

 

 

そして、俺達は何とか赤服隊から離れることができたのだ。

 

 

「何とか撒いたな、それにしてもこの街は綺麗だな」

「そうだね、海斗君、でも、僕はこの街嫌いだ」

「どうして高橋?」

「ここは貴族の住みかだ、歴史によると民主主義の頃から金持ちが多い街だったらしいけどね」

「なるほどね」

 

 

その時

 

 

「あった!!」

 

 

草薙が国王の紋章が着いた風船を見つけたのである。

 

 

国王の紋章は丸い円の中に大きく『KUBO』と書かれたシンプルな物だった。

 

 

「僕が撃ち落とす……莉緒さん、拳銃貸して」

「いいわよ」

 

 

高橋は莉緒から拳銃を受けとると風船に拳銃を向けた。

 

 

「行けるか高橋?」

「ああ、海斗くん、僕はみんなの役に立ちたい」

「高橋、お前いいやつだな」

「ふふ、嬉しいよ、海斗くん」

「私は新しい車を調達するわ、みんな赤服隊が来なければここで待ってて」

 

 

そう言うと莉緒は車を探しに走っていったのだ。

 

 

「調達っておいおい、そんな簡単にできるのか」 

「あいつにとって車泥なんて朝飯前だよ」

「大輔、お前、莉緒に色々振り回されてるんだな……」

「フッ、海斗、もう慣れたさ……」

「御愁傷様です」

「ハハ……ホントだよな」

 

 

高橋は狙いが定まったようで拳銃の引き金に指をかけたのである。

 

 

「よし、いける」

「高橋、落ち着いてがんばれよ」

「ありがと、海斗く……」

 

 

その時

 

 

突如、銃声が響いたのだった。

 

 

「………高橋……?」

「か…海斗くん……」

「えっ……」

 

 

高橋はそのまま仰向けに倒れた。

 

 

「高橋!!」

 

 

高橋の左足は銃弾が貫通し服はみるみる赤く染まっていったのだ。

 

 

そして、また、銃弾が飛んできたが今度は誰も撃たれずに済んだのである。

 

 

「高橋!!おい、しっかりしろ、高橋!!」

「海斗、いったん離れるぞ!!」

「健太、でも、高橋が……」

 

 

その時

 

 

「当たぁれぇぇぇ……」

 

 

高橋が力を振り絞り風船目掛けて拳銃を乱射した。

 

 

「頼むぅ……当たってくれぇ!!」

 

 

そして、見事に風船は破裂したのだ。

 

 

「よかった……最後に役に立てて……」

「高橋!!おい、最後とか言うなよ、おい!!」

「海斗君……早く逃げてよ…赤服隊が来てるよ」

「お前も一緒だろ、おい!!頑張れよ!!」

「……どうして、泣いてくれるの…」

「あたりまえだろ!!」

「ありがと……海斗君…僕…うれ……しいよ……ありが……とう……」

「高橋!!……歩くんだよ、諦めるなよ!!」

 

 

赤服隊の発砲は相変わらず続いていたのである。

 

 

「海斗、まずいぞ、莉緒の車を待ってられねぇ、ここを離れるぞ!!」

 

 

その時

 

 

1台のキャンピングカーが赤服隊を蹴散らして俺達の前で止まった。

 

 

「乗りなさいっ!!」

 

 

俺達は高橋をキャンピングカーに押し込みみんな乗り込んだのだ。

 

 

そして、赤服隊が発砲してきたが何とか自由ヶ丘からの脱出に成功するのだった。

 

 

 

 

 

一一一一一Bグループ生存者リスト一一一一一

 

雨宮 大輝(アマミヤ ダイキ) 【生存】荒井 太郎(アライ タロウ) 【死亡】

 

飯塚 千穂(イイヅカ チホ) 【生存】海川 颯真(ウミカワ ソウマ) 【死亡】

 

大内 慶太(オオウチ ケイタ) 【生存】大久保 夏樹(オオクボ ナツキ)【生存】

 

草薙 壮介(クサナギ ソウスケ) 【生存】小林 順之助(コバヤシ ジュンノスケ)【生存】

 

小林 咲夜(コバヤシ サクヤ) 【生存】後藤 謙治(ゴトウ ケンジ) 【生存】

 

清水 真喜子(シミズ マキコ)【死亡】白石 幹保(シライシ ミキヤス) 【死亡】

 

志村 海斗(シムラ カイト) 【生存】品川 俊(シナガワ シュン)  【死亡】

 

鈴木 拓也(スズキ タクヤ) 【生存】高橋 弘輝(タカハシ コウキ) 【生存】

 

仲村 幸平(ナカムラ コウヘイ) 【死亡】新田 可憐(ニッタ カレン) 【死亡】

 

支倉 詩織(ハセクラ シオリ) 【生存】平松 健太(ヒラマツ ケンタ) 【生存】

 

星野 勇馬(ホシノ ユウマ) 【生存】本田 優子(ホンダ ユウコ) 【生存】

 

宮本 大輔(ミヤモト ダイスケ) 【生存】宮崎 莉緒(ミヤザキ リオ) 【生存】

 

山崎 恵子(ヤマザキ ケイコ) 【生存】山本 冬馬(ヤマモト トウマ) 【生存】

 

渡辺 真知子(ワタナベ マチコ)【死亡】和田 大介(ワダ ダイスケ) 【生存】

 

 

 

在籍28名

生存20名

死亡8名




エブリスタさんで初めて未来逃走書いたときは中学生で文章も設定もめちゃくちゃだったんですよ、今もですけどね、だから、エブリスタさんのリメイク前の未来逃走は読まないことをオススメします笑

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