次の朝。
「莉緒、大丈夫か?」
「うん平気よ……海斗」
その時
国王メールがきた。
『通達、今回のmissionは1つのグループに付き5名の赤服隊を殺害せよ、例外として既に全滅しているグループはmission達成は不可能なので今回のmissionには関わらない、また、グループが5名に達していないグループはそのグループの生存人数分赤服隊を殺害すればよい、もし、18時までに殺害しきれなかった場合はそのグループから殺害できなかった人数分を抹殺する。諸君の健闘を祈る』
「何だって!?…………これは殺すしかない」
山本は今までのmissionで赤服隊から奪った拳銃を手に取ったのだ。
「……あそこの赤服隊を殺そう」
山本は近くにいた赤服隊に拳銃を向けたのである。
なんだよ、これ、殺せなんて……国王…なんていうmissionを……
「……!!」
「山本、無理するなよ」
「海斗、Bグループは人数少ないんだ、殺らなきゃ俺達の誰かが殺される」
「そう…だよな……」
国王め、人間の恐怖を利用しやがって……
その時
銃声が響いて赤服隊が倒れた。
「赤服隊もろくに殺せないのか~」
突然現れた男が山本が撃とうとしていた赤服隊を殺害したのだ。
「俺はBグループの
その後藤は誰も聞いてないのに自己紹介をしたのである。
「よろしく、俺は志村 海斗だ」
「おう~」
後藤は眼鏡を掛けていていかにもオタクのようだった。
その時
「逃走者だ!!撃てぇぇ」
赤服隊がやって来て発砲してきた。
俺たちは赤服隊の発砲を交わして陰に隠れたのだ。
「このmissionは赤服隊も自身の命に関わるから焦ってるな」
「そうね山本……!!来るわよ」
「決意できた……殺す!!」
「そのいきだ、山本」
「小林、山本はいいから撃ってって」
「ほいさ、星野」
山本、小林、星野、莉緒は赤服隊に向けて発砲したのである。
そして、
「逃走者を撃てぇぇ!!」
逃走者と赤服隊で激しい銃撃戦が繰り広げられた。
嫌だ……俺は誰かが殺してくれるのを待っている……殺すのは嫌だ……けど、これじゃ殺してるよりも酷い……
そして、俺は罪悪感や色々な感情が溢れ涙が出たのだ。
「海斗、何泣いてんのよ!?」
「莉緒……ごめん……俺……」
「……………………大丈夫、海斗が殺せない分、私がやってあげる」
「!!莉緒……」
「だから海斗は殺さなくていい」
「でも、1人も殺れてないよぉ~」
後藤は莉緒をおちょくったのである。
しかし、
「黙れ!!変態キモロリコンメガネ!!」
「なんだって!?どうして僕がロリコンだってわかったんだ?このメスブタちゃん」
「「は?」」
俺と莉緒は同時に声を発していた。
「いや、なんで莉緒はともかく海斗まで反応するんだよ」
「山本、んなもん聞くまでもないだろ?」
「ああ、健太、なるほど、あいつらもうそうゆう感じか……」
「「…………」」
その時
銃弾が俺と変態キモロリコンメガネの間を通りすぎたのだ。
赤服隊の人数が増えていてこの人数じゃ対処しきれなくなってきたのである。
仕方がなく俺達は車に乗って一時撤退した。
しかし、車の後ろから赤服隊が大勢追ってきていたのだ。
「メスブタ!!もっと車を速く走らせろっ!!」
「黙れ!!変態キモロリコンメガネ!!」
「だからその呼び方やめろよ~」
「どうせ、ロリコンなんだろ?」
「海斗だっけ?ああ、たしかに僕は変態でロリコンだがキモくわない!!」
「「「「「「キモいわ!!」」」」」」
「なんだと……」
その時
「みんな、ふせろっ!!」
俺がそう言った直後後ろのガラスが割れて銃弾が入ってきたのである。
「ヤバいわね」
「わー、やべぇよ、メスブタ、何とかして~」
「黙ってろ!!」
「ならば僕も戦うよ~!!ロリコン戦闘モード!!」
変態キモロリコンメガネは純金の拳銃を取り出して外に発砲した。
「お前はバイオのLJかぁぁ!?」
て、通じないよな。
「おお!!バイオ、僕ちん大好き~!!」
「なんで知ってんだよ!?」
「知ってるさぁ~、因みにこれは前の仲間と国会議事堂で盗んだ~」
「仲間はどうしたのかしら?」
「僕が先に逃げてスマホ見たら死亡になってた~」
「おいっ!!この超絶最低変態キモロリコンメガネ!!」
莉緒は変態キモロリコンメガネにそう叫びよそ見をしたのだ。
「いいねぇ……よし、赤服隊1人死んだぜ~」
その時
「莉緒、前見ろっ!!」
「あ!!」
俺はよそ見をした莉緒にそう言うが車は車道を外れてしまったのである。
そして、車はそのまま建物に突っ込んでしまった。
車は建物に突っ込んでしまったが俺達は幸運にも無傷だった。
「ここはどこの建物だ~いっ」
「何かの事務所かな?」
「海斗~事務所ならお金あるかもねぇ~」
「本当にお前変態キモロリコンメガネだな」
「その通~り!!キモくはないけど」
その時
「動くなっ!!」
赤服隊が1人こちらに拳銃を向けていたのだ。
「さて、全員まとめ死んでもらおうか!!」
「こっちのセリフだ!!」
「純金拳銃に勝てるかな~?」
「殺ってやる!!」
「さっさと殺さないとな」
山本、変態キモロリコンメガネ、小林、星野が応戦したのである。
「死ぬのはお前たちだ!!」
再び赤服隊との銃撃戦が始まった。
「あの赤服隊は1人なのによくやるな~」
「感心してる場合かよ!!この変態キモロリコンメガネ!!」
「小林、一旦退却だ!!」
「了解、星野」
俺たちはその赤服隊と離れたのだ。
現状、2名の赤服隊を殺害してるためあと3名殺害する必要があったのである。
「おやー、別の赤服隊が近寄ってきたぞー、海斗、殺害しよ~ぜ~」
「あ、ああ……」
「おや~やっぱ海斗は殺せないのかぁい」
「うるさいわ、変態キモロリコンメガネ!!」
「……………莉緒……」
「始めるわよっ!!」
そして、銃撃戦が始まった。
「この赤服隊も強いわね」
「莉緒、さっきの赤服隊が……」
そこにはさっき戦った赤服隊がいたのだ。
俺たちは上の階へ走ったのである。
「走れぇぇぇ~」
「場所がバレるから声出すな、変態キモロリコンメガネ」
「ごめんよ~海斗~」
俺たちが上の階に行くとそこに大量のハーブキャンディーが置いてあった。
「これは……ハーブキャンディー!?」
俺は置いてあったハーブキャンディーを手に取ったのだ。
その時
「誰だ!!」
ハーブキャンディーの密売人が拳銃をこちらに向けてやって来たのである。
「落ち着け、俺は何もしない」
俺がそう言った直後、赤服隊が入ってきて発砲し銃弾が密売人に直撃し射殺された。
「今度はお前がくたばれぇぇぇ~」
星野が赤服隊に発砲し射殺したのだ。
その時
「逃走者よ!!くたばるがいい」
更に赤服隊が入ってきて俺達を射殺しようとしたのである。
「フン……」
小林が撃たれる前に赤服隊を射殺した。
「小林、ありがとうぉぉ~」
「フン……」
「どうした~小林~」
小林は目の前にきた変態キモロリコンメガネに拳銃を突きつけたのだ。
「冗談はやめろよぉ~」
その時
銃声が響いたのである。
小林が拳銃を撃って後藤が倒れていた。
「こ、小林、どうして……」
「ハハハ、咲夜~作戦開始だな(死にたくない)」
星野が小林の隣に立ったのだ。
「おい、星野、作戦って……」
「海斗~俺と小林はお前らを全員殺すつもりなんだよ~(俺は死にたくない)」
「なんだと!?」
「生き残れるのは1人だけだからね~(最後は小林と俺…生き残るのはどっちだ……)」
「もしかしてヘリを止めた時のmissionで赤服隊の権限を手にした小林って……」
「そうだよ~山本~この小林こそが赤服隊の権限をもった
「いつの間にかもうひとりの小林が死亡になってるわ」
「!!」
俺はスマホを確認したのである。
「本当だ、
「そうだな、星野、確かに生き残れるのは1人だけだ…」
「うん、それで~(まさか……)」
「生き残るのは俺だけで十分だ」
「えっ……(やめろ、小林、マジやめろやめろ)」
小林は星野に拳銃を向けた。
「!!やめろっ……(死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない)」
小林は星野の頭に2発発砲して星野を射殺したのだ。
「おや、変態キモロリコンメガネ、まだ生きてたか」
「やめろぉぉ……」
小林は後藤から純金の拳銃を奪い取るとそれで後藤に何発も発砲し射殺したのである。
「死んだか?変態キモロリコンメガネ」
小林は今度は莉緒に拳銃を向けた。
「…………………………………………莉緒さんのこと好きなんだよ」
「え」
小林は涙を流したのだ。
「けど、このゲームじゃ生き残れない……だから、赤服隊に殺させるぐらいならここで僕が殺す……」
「小林……」
俺は莉緒の前に立ったのである。
「どうしたの?海斗……」
「……………………莉緒は殺させねぇ」
「海斗……」
「……羨ましいよ、君と莉緒さんの仲が……」
「そんな関係じゃねぇよ……」
「けど、海斗、僕はもう戻れないんだ、何が正しくて悪いのかすら判断できない、死への恐怖が僕をおかしくする……ごめんよ……」
そして、小林は引き金を引こうとした。
その時
銃声が響いて小林は腕を撃たれたのだ。
「ぎゃぁぁ!?」
発砲してきたのは赤服隊だった。
「まってください、私は赤服隊の権限をもっています」
「小林 咲夜だな」
「はい、そうです!!」
「確かに権限はもっている、しかし、逃走者の立場は変わらないのだ」
「えっ……」
小林は赤服隊に腹を撃たれて倒れたのである。
「お前らもくたばるがいい!!」
山本と莉緒はその赤服隊と銃撃戦を始めた。
「小林!!」
俺は小林に駆け寄ったのだ。
「小林、こんな世界で正しい判断をするなんてできないよ」
「海……斗……」
「でもな、莉緒は必ず守ってやる」
「は……生き残れるのは……1人だぞ……」
「知ってるよ、でも、大切な人のためなら自分の命ぐらい差し出してやるよ」
「…………海斗……………………………本当に甘いやつだな……まぁ、それもありか……」
小林は体を起こしたのである。
「殺しといてあれだが星野は許してやってくれ……ただ、あいつは死ぬのが怖くてしょうがないんだ、まぁ、僕もそうだが……」
「そんなもんあの時の星野の顔を見ればわかるさ……」
「そうか……」
その時
「死ね死ね!!逃走者!!」
「一旦逃げるぞ…
「山本、ダメ!!あと1人殺さなきゃ」
莉緒は1人で赤服隊と戦っていた。
「くっ、強い……」
しかし、莉緒が射殺されそうになっていたのだ。
その時
「莉緒さんっ……」
「えっ!?」
小林が立ち上がり莉緒を蹴飛ばし赤服隊の銃弾を全部受けたのである。
「死になっ……」
そして、小林は赤服隊に発砲し続けて赤服隊を射殺しそれと同時に倒れ絶命した。
「小林!!」
「海斗……もう死んでるわ、なんなのよ、殺そうとしたり助けたり……」
「莉緒……」
「なに?」
「いつか小林が莉緒を助けた理由を理解してやってくれ」
「……………………考えとく……」
「ああ」
小林、約束だ、莉緒を守ってやる……最悪、俺の命と刺し違えてでもな……
俺たちは建物から出て近くにあったトラックに乗り込んで出発したのだった。
一一一一一Bグループ生存者リスト一一一一一
在籍28名
生存4名
死亡24名