未来逃走   作:中2病人間M

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戦車が大量に導入された、この戦車を停止させるには日が変わるまでに赤、青、黄の戦車の停止スイッチを押さなければならない、戦車の砲撃が飛び交うなか無事に停止スイッチを押すことができるのであろうか!!


mission8

そして、次の日の朝。

 

 

「あれは一体何だったんだろう」

 

 

俺は昨日、エイリアンロボットに向けて俺が放った黒い閃光のことが気になっていた。

 

 

その時

 

 

国王メールがきたのだ。

 

 

『通達、戦車を大量に導入した、戦車を停止させるには赤、青、黄の戦車が1台ずつある。その戦車の中に入り停止スイッチを日が変わるまでに押さなければならない、3台中に1台でも残れば最後まで戦車が残る。諸君の健闘を祈る』

 

 

「戦車!?」

 

 

その時

 

 

3台の戦車が大砲で砲撃してきたのである。

 

 

莉緒は車を急発進させ走らせ砲撃をかわした。

 

 

「駄目だ、車から抜けるぞ!!」

 

 

大輔はドアを開けたのだ。

 

 

そして、莉緒が急ブレーキで停車し俺たちは大輔に続き車から脱出したのである。

 

 

その瞬間、車は砲撃により破壊された。

 

 

俺たちは走り抜け安全そうな場所に隠れたのだ。

 

 

「戦車がうじゃうじゃいるな」

「大輔、どうにか色の戦車を見つけるしかないな」

「そうだな海斗」

「なぁ、小林」

「どうした、星野?」

「戦車の制御プログラムにハッキング出来ないかな?」

「どうだろ、まぁ、本体に近づかなきゃ無理だろうな」

「ハッキング?」

「そうなんだ海斗、俺と星野はハッカーなんだ」

「すげぇ……」

「でも捕まったんだろ」

「いや、大輔、俺ら全員捕まってるからな」

「そうよ、大輔、私なんてあんたのミスで捕まってるのよ」

「………………」

「いや、落ち込むな大輔……莉緒も言い過ぎ」

「おう………」

「はいはい……なんか海斗、あんた学校の先生みたいね」

「アハハ、莉緒、まだ、高校生だけどね」

 

 

その時

 

 

国王メールがきたのである。

 

 

『通達、黄の戦車の停止を確認した、残り2台』

 

 

「誰か停止させたのか!?」

「海斗、そのようね」

 

 

向こうでは逃走者、赤服隊、一般人がここでも関係なく砲撃されていた。

 

 

 

 

俺たちは戦車の動きを遅くするため細い路地を通っていたのだ。

 

 

「大輔、これなら戦車が入ってくるのも少ないしいいね」

「海斗、その通りだよな、さすが大輔」

「だろ、海斗、健太、路地なら戦車が入って来ても回避できるだろ」

「いや、大輔、普通に考えたらこの路地は直線だから路地に砲撃されたら誰か確実に死ぬわよ」

「あっ……」

 

 

莉緒の言葉で大輔は完全に硬直したのである。

 

 

「莉緒、入る前に言えよ」

「海斗、なんかいい方法でもあるのかと思ったのよ」

「……そっか、莉緒と大輔は詐欺師だから頭いいもんね」

「いや、健太、詐欺の頭は異常に莉緒の方が上だよ」

 

 

大輔の発言で莉緒は大輔を蹴り飛ばした。

 

 

「いってぇっ……」

「もう莉緒、危ないぞ」

 

 

俺が莉緒にそう言ったのだ。

 

 

その時

 

 

「……………!!戦車来たぞっ……」

 

 

俺の目線の先には戦車があったのである。

 

 

そして、戦車は路地の入り口でこっちに砲撃してきた。

 

 

俺達は何とか砲撃を避けて角に飛び込んだのだ。

 

 

そして、路地裏を抜けて何とか戦車の砲撃を回避したのである。

 

 

その時

 

 

俺たちの前に赤色の戦車が現れた。

 

 

「あの戦車ね」

「だけどあの戦車も砲撃してくるぞ」

「そうだな、海斗、拳銃持ってるやつは用意しとけ」

 

 

健太の言葉で拳銃を持ってる人は拳銃を構えようとしたのだ。

 

 

しかし、

 

 

「あっ……」

「どうした山本?」

「海斗、拳銃……落とした……」

「なにやってんだ!!」

 

 

しかも、

 

 

「なんで莉緒以外全員拳銃落としてるんだよ!!」

「海斗!!危ないぞっ」

 

 

赤い戦車が俺へ砲撃してきたが間一髪よけたのである。

 

 

「あっぶねぇ!?健太サンキュー!!」

「おう!!」

 

 

赤い戦車はこちらに次々と砲撃してきた。

 

 

「食らえっ!!」

 

 

莉緒は拳銃で応戦したのだ。

 

 

しかし、赤い戦車は更に迫ってきたのである。

 

 

「莉緒!!逃げろっ」

 

 

俺は莉緒の前に立った。

 

 

「海斗……どうするつもり?」

「何とかするっ!!」

 

 

しかし、赤い戦車は俺の目の前まで来ていたのだ。

 

 

「まずい……」

 

 

俺は今回は本当にヤバイと思ったのである。

 

 

その時

 

 

「なんだっ!?」

 

 

赤い戦車が急におかしな動作をした。

 

 

「2人とも今のうちに逃げるんだっ!!」

「いいぞ、小林〜、もうちょいハックするよ〜」

 

 

星野と小林が自分自身のスマホを使って恐らくハッキングをしていたのだ。

 

 

「ありがとう!!」

「星野に小林、そんないいスマホ盗んじゃダメじゃない」

「莉緒ちゃん、盗んでねぇよ、小林と稼いだ金で前に買ったんだ〜」

「星野、なんでちゃんづけ?」

「小林こそちゃんづけしたいだろ〜」

「星野、うるさいっ!!」

「てかよ、盗みに関しては莉緒が言うなよ!!」

「何だと大輔!!」

「いや、大輔が正論言ってるだろ」

「海斗まで言うのっ!?」

 

 

その時

 

 

「まずい、カウンタープログラムだ!!」

「みんなっ、正常動作に戻るぞ」

 

 

小林と星野のハッキングがどうやら限界のようだった。

 

 

そして、赤い戦車は俺達に砲撃してきたのである。

 

 

さらに普通の戦車が何台もやってきた。

 

 

仕方がなく俺たちは車を拾ってここから逃げたのだ。

 

 

「どうすんだよ、戦車がたくさん来てるのに……」

 

 

山本はかなり困惑していたのである。

 

 

「山本、とにかく赤い戦車のところに戻ろう」

「海斗、どうやってだ」

「とにかく考えるしかない……まだ、2台もあるんだやらないと時間がなくなる」

 

 

その時

 

 

すぐ近くに青い戦車がいた。

 

 

「もうヤダ……」

「山本、弱気になるなっ!!」

「そうゆう大輔だって怖いんだろ」

 

 

怖がる山本に大輔が言うも山本に言い返されたのだ。

 

 

「怖いさ……でも、やらなくちゃ!!」

 

 

そして、大輔は車の屋根に登り青い戦車に飛び付いたのである。

 

 

「大輔!!……小林、ハッキングしてくれ!!」

「すまない、海斗、さっきのカウンタープログラムで暫くスマホがフリーズしちまってる」

「星野のスマホはどうなの!!」

「無理だ」

「クソォォ!!大輔、いったん下がれっ!!」

 

 

その時

 

 

青い戦車が車に砲撃してきた。

 

 

「海斗、自分のことを心配しろっ!!」

「大輔……!!今、戦車止めに行くっ……」

 

 

その時

 

 

青い戦車の砲撃で完全に車が破壊されたのだ。

 

 

さらに、

 

 

「うわぁぁ!!」

 

 

大輔が戦車から振り落とされたのである。

 

 

「大輔!!ちくしょう、止めてやるっ!!」

 

 

俺は青い戦車の上に飛び付いた。

 

 

「海斗!!」

 

 

そして、転がっていた大輔も青い戦車を止めようと立ち上がったのだ。

 

 

「フタを……」

 

 

俺はなんとか戦車の入り口のフタを開け中に入ったのである。

 

 

「あのスイッチか……」

 

 

俺はそのスイッチを押した。

 

 

それと同時に青い戦車の最後の砲撃の音が聞こえたのだ。

 

 

「ひとまず、青い戦車は止まったと……」

 

 

俺は入り口から顔を出したのである。

 

 

「みんな、大丈夫か?」

 

 

その時

 

 

「えっ……」

 

 

大輔が倒れたのだった。

 

 

「大輔!?」

 

 

俺達は大輔に駆け寄った。

 

 

「大輔、最後の砲撃で……」

 

 

その時

 

 

国王メールがきたのだ。

 

 

大輔は血まみれになりながら自分のスマホを見たのである。

 

 

『通達、青の戦車の停止を確認した、残り1台』

 

 

「大輔っ!!」

「みんな……あと……1台頑張れよ……」

 

 

その時

 

 

再び国王メールがきた。

 

 

『通達、赤の戦車の停止も確認した、これより全ての戦車を停止する』

 

 

「良かった……誰かがやってくれたのか……これで……安心できる……」

「何とか止血して……」

 

 

俺は大輔の大きい傷の血を止血しようとしたのだ。

 

 

しかし、大輔は動かなくなったのだった。

 

 

「大輔………」

 

 

その時

 

 

「大輔!?大輔ぇぇ!!…………ちょっと起きなさいよ大輔!!」

 

 

莉緒は動かなくなった大輔を揺さぶったのである。

 

 

「起きないとまた………………蹴るわよっ……」

「莉緒……」

「だ…だ…大輔……」

 

 

俺は興奮する莉緒を落ち着かせた。

 

 

その時

 

 

向こうの方から赤服隊がやって来たのだ。

 

 

「確かに私は大輔の失敗で警察に捕まったけど……怒ってないよ……だから起きてっ……」

「莉緒、車に乗れっ!!」

 

 

俺は近くにあった車に再び興奮した莉緒を押し込んだのである。

 

 

「今回は俺が運転する……」

 

 

俺がハンドルを握ろうとした。

 

 

しかし、

 

 

「ううん……私がやる……」

 

 

莉緒が運転席に座りハンドルを握ったのだ。

 

 

「大丈夫か?」

「うん、平気よ……暴れてごめん、海斗……」

「ああ……ほら、赤服隊が来てる」

「うん………」

 

 

莉緒はアクセルを踏み車を出発させたのだった。

 

 

 

 

 

一一一一一Bグループ生存者リスト一一一一一

 

雨宮  大輝(アマミヤ  ダイキ) 【死亡】荒井  太郎(アライ  タロウ) 【死亡】

 

飯塚  千穂(イイヅカ  チホ) 【死亡】海川  颯真(ウミカワ  ソウマ) 【死亡】

 

大内  慶太(オオウチ  ケイタ) 【死亡】大久保  夏樹(オオクボ  ナツキ)【死亡】

 

草薙  壮介(クサナギ  ソウスケ) 【死亡】小林  順之助(コバヤシ  ジュンノスケ) 【死亡】

 

小林  咲夜(コバヤシ  サクヤ) 【生存】後藤  謙治(ゴトウ  ケンジ) 【生存】

 

清水  真喜子(シミズ  マキコ)【死亡】白石  幹保(シライシ  ミキヤス) 【死亡】

 

志村  海斗(シムラ  カイト) 【生存】品川  俊(シナガワ  シュン)  【死亡】

 

鈴木  拓也(スズキ  タクヤ) 【死亡】高橋  弘輝(タカハシ  コウキ) 【死亡】

 

仲村  幸平(ナカムラ  コウヘイ) 【死亡】新田  可憐(ニッタ  カレン) 【死亡】

 

支倉  詩織(ハセクラ  シオリ) 【死亡】平松  健太(ヒラマツ  ケンタ) 【生存】

 

星野  勇馬(ホシノ  ユウマ) 【生存】本田  優子(ホンダ  ユウコ) 【死亡】

 

宮本  大輔(ミヤモト  ダイスケ) 【死亡】宮崎  莉緒(ミヤザキ  リオ) 【生存】

 

山崎  恵子(ヤマザキ  ケイコ) 【死亡】山本  冬馬(ヤマモト  トウマ) 【生存】

 

渡辺  真知子(ワタナベ  マチコ)【死亡】和田  大介(ワダ  ダイスケ) 【死亡】

 

 

 

在籍28名

生存7名

死亡21名


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