神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

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今回は、モスカの秘密と大空戦が宣言される!?

それでは!イッツ、死ぬ気タイム!


標的69 雲の守護者ーモスカの秘密

三人称 side

 

ー運動場ー

 

モスカを倒すと中から一人の老人が出てきた。

「中から人が!」

「こ、この人…!9代目!」

「ど、どうなってんだ…?モスカの中からなんで?」

「おい!しっかりしろ!」

ツナは顔を青くし、リボーンは9代目に話しかける。

「モスカの構造を前に一度だけ見たことがある。

9代目はゴーラモスカの動力源にされてなみてえだ」

「動力源!?」

リボーンの言葉に驚くツナ。

「どうしてじゃねえだろ、てめえが9代目を手に掛けたんだ」

「やべえな応急処置でなんとかなる傷じゃねえ」

「誰だ?じじいを容赦なくぶん殴ったのは。

「誰だ!モスカごとじじいを真っ二つに焼き切ってたのは!」

XANXUSが追い詰める。

「俺が…9代目を…俺が…」

「違う…悪いのは…私だ」

「9代目!」

「やっと会えたね綱吉君。」

「すまなかった。こうなったのは全て私の弱さゆえ、

私の弱さがXANXUSを長い眠りから目覚めさせてしまった。」

 

「眠りとは何の事だ?XANXUSはゆりかごの後ファミリーを抜け、

ボンゴレの厳重な監視下に置かれていたはずだぞ」

「ゆりかご?」リボーンの言葉にツナが聞く。

「8年前に起きた、ボンゴレ史上最大のクーデターのことだ」

「その首謀者が9代目の息子、XANXUSであると言われる。

恐ろしい事実は極秘扱いにされ、知るのは上層部とそのとき戦った超精鋭のみだがな」

そうリボーンは説明した。

「XANXUSの時間は8年間止まったままだ。あの時のまま、眠り続けていたのだ。

恐ろしいほどの怒りと執念を増幅させて」

「え?ど、どういう。一体何が?」

ツナは9代目に問いかける。

「ゴホゴホッ」

「大丈夫ですか!?しっかりしてください!」

「綱吉君…いつも…いつも君の事はリボーンから聞いていたよ。

付き合っている女の子のことや、学校の事、友達の事… 。

君はマフィアのボスとしてはあまりにも不釣り合いな心を持った子だ」

「9代目!」

9代目の言葉に名前を呼ぶツナ。

「君が今まで一度だって喜んで戦っていない事を…知っているよ…。

いつも眉間にしわを寄せ、祈るように拳を振るう。

だからこそ、私は君をボンゴレ10代目に選んだ」

(XANXUSを選んだんじゃ…)

そして9代目は指に炎を灯しツナの額に触れる。

(死ぬ気の炎?…凄くあったかくて懐かしい…懐かしい?…!俺…俺!)

『ツナ!』

『ツーナ』

『こっちだツナ』

『ほら、ツナ』

『おいで?綱吉君』

(俺、この人を知ってる。火がどんどん小さく!)

「すまない…黙っていて…よかった…」

「待って!そんな!待ってください9代目!」

気を失う9代目。

「よくも9代目を!9代目へのこの卑劣な仕打ちは実子であるXANXUSへの、

そして遂行なるボンゴレの精神に対する挑戦と受け取った」

「しらばっくれんな。9代目の胸の焼き傷が動かぬ証拠だ。

お前がしたことの前ではリング争奪戦など無意味!

俺はボスである我が父のため。そしてボンゴレの未来のために貴様を倒し、仇を討つ。」

「黙ってろカス。お前に9代目の息子を語る資格あると思ってるのか?

お前はモスカのエネルギー源として9代目を使ってたんだぞ?

そのことを見過ごせってのはお門違いだぜ?」

「そうだ!あいつが9代目を!」

「これが狙いだったんだな。

ただ、リング争奪戦に勝ち次期ボスになったとしてもゆりかごの一件を知る連中は、

「 XANXUSの就任に反対しこれからも抵抗するだろう。

だが、ツナを悪役に陥れ、弔合戦で9代目の仇を討ったとなれば別だ。

多くのファミリーから絶大な信頼を得ることができる。

それに本来10代目となるはずだったツナより強ければ自分が真の後継者の証明にもなる。

そうなれば抵抗勢力の排除も訳はねえぞ!」

リボーンがそう言った。

「では、XANXUSはボスになるのと同時に独裁体制を作るために!」

「ああ、仕掛けられた罠だったんだ。

モスカが暴走し、ツナの守護者がピンチになれば必ずツナ自身が助けに来ると読んだんだろう」

リボーンがそう言う。

「皆さん、憶測での発言は慎んでください!」

「すべての発言は我々が公式に記録しています」

チェルベッロがそう言う。

「あいつら!」

「やはり、チェルベッロはXANXUS側についていやがったんだ!」

山本と獄寺が言う。

「好きにしやがれ!俺はもうキレてんだ!」

「だが、9代目との誓いは守って手はださねぇぞ。生徒の勝負にはな!」

「まぁ、俺がそう言っても戦いが嫌いな俺の生徒がどうするかはしらねぇけどな」

リボーンがそう言うとツナが立ち上がる。

「XANXUS…そのリングは返してもらう。

お前に…お前に9代目の後は継がせない」

「よく言ったぞ!ツナ!」

ツナの言葉にまるでわかっていたかのように言うリボーン。

「ボンゴレの歴史に刻んでやる、XANXUSに楯突いた愚かなチビが一人いたとな」

「一人じゃないぜ!」

XANXUSの言葉に獄寺か言う。

「10代目の意思は…」

獄寺が言うとツナ側守護者全員が構え、

「俺たちの意思だ!」

山本がそう言った。

「個人的に…!」

「咬み殺す、だろ?恭弥」

雲雀と竜司がそう言った。

「来るかガキども!」

「しっしっし良いねえ」

「反逆者どもめ!根太やせ!」

「「お待ちください!」」

「9代目の弔合戦は」

「我々が仕切ります」

XANXUSたちがそう言うと、チェルベッロがそれを止める。

「我々にはボンゴレリングの行方を見届ける義務があります」

「何言ってやがる、XANXUSの犬が」

「口を慎んでください、我々二人は9代目の勅命を受けています」

「我々の認証無くしてはリングの移動は認められません」

「よくもぬけぬけと!その死炎印は9代目に無理やり押させたものだな!」

バジルがチェルベッロに言う。

「先ほども言いましたが憶測での発言は慎んでください」

「我々は勝利者が次期ボンゴレボスとなるこの戦いを大空のリング戦と一付けます」

「即ち、今まで行ってきた九つのリング争奪戦の最終戦です」

「如何でしょうか?XANXUS様」

説明を終えるとチェルベッロがXANXUSに聞く。

「悪くねぇ」

「それでは明晩」

「並中に皆さんお集まりください」

「あーらら、偽物に執行猶予あげちゃったよ」

「ツナは修行で力を使い果たしてたんだ、グッドニュースだぞ」

「明日が喜劇の最終章だ、せいぜいあがけ!」

そう言ってXANXUSはリングを渡し去る。

「9代目!しっかりしてください!」

バジルが9代目に話しかける。

「遅かったか」

そしてディーノたちが来る。

「跳ね馬!」

「お前ら、9代目と怪我人を」

「門外顧問のチームから連絡を受けた。お前大丈夫か?」

「俺たちが受けたダメージはあまりにもデカイ、だかな」

「怪我の手当ては?」

「大丈夫です」

「あーあ早く帰るぴょん」

「犬ちょっと待って」

そして二人はクロームを見る。

「大丈夫か!雲雀!」

「珍しく大人しくしてたじゃねーか」

「この状況はあの草食動物の強さを引き出しているんならまだ手は出せないよ」

ツナを見て雲雀がいう。

「おい、帰るぞ」そう言ってリボーンがツナを蹴る。

「明日の勝負までにしっかり充電しねぇとな」

「なんでいちいち蹴るんだよ!」

「なんかムシャクシャしたんだ」

「ど、どんな理由だ!」

そうツナが叫んだ。

(まだ、希望は途絶えて無いんだな、リボーン)

「ほら、帰るぞバイパー。」

「うん!」

(あれ?あいつ一緒に暮らしてたっけ?)

二人の行動に疑問を持つ翔太だった。




今回は、モスカの秘密と大空戦の宣言です!

次回は、大空戦に行く前にみんなとの学校です!

乞うご期待!

活動報告にてリクエスト募集中です!

何か案がありましたらコメントをお書き頂ければ幸いです!

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