神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

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標的66 霧の守護者ー神のリング奪われる

三人称 side

 

ー体育館ー

「奴が霧の守護者の正体なのか?コラ!」

コロネロの問いにニヤッとするリボーン。

「んん?六道骸?どこかで聞いた名前だと思ったら思い出したよ」

「確か一月ほど前にヴィンディチェの牢獄で脱走を試みた者がいた。

そいつの名が六道骸。」

「あの鉄壁と言われるヴィンディチェの牢獄を!?」

「んな!?」

「また!?」

バイパーの言葉にレヴィ、獄寺、ツナが驚く。

「だけど脱走は失敗に終わったはず。さらに脱走の困難な光も音も届かない、

最下層の牢獄にぶち込まれたと聞いたよ」

さらに説明するバイパー。

「ボンゴレが誇る特殊暗殺部隊ヴァリアーの情報網もたかが知れてますね」

「現に僕はここにある」

「めんどくさいやつだな!いいよはっきりさせよう」

「君は女についた幻覚でしょ?」

そして吹雪が襲う。

「うわ!」

「ふ、吹雪です…」

「寒い…」

「お前ら大丈夫か?」

みんながかかっている中かかっていない竜司。

「ってなんで掛かってねぇの!?」

「気にすんな」

「凍えて死んでしまうぞ!」

「幻覚でできた術師に負けてあげるほど僕はお人好しじゃない」

「おや?おやおや」

骸の足が凍りついていくが気にしていない。

そして体全部が凍っていた。

「完全に凍ってしまったぞ!?」

「じゃあ、あの骸は幻覚!?」

「さて、化けの皮をはがそうか。」

そう言ってバイパーはハンマーを取り出す。

「最も砕けちるのはさっきの女の体だけどね!」

「鉄のハンマー!?」「あんなの喰らったら!」

「バイパー…!」

その時骸の目の数字が一へと変わる。

そして植物がバイパーを縛る。

「蓮の?花?」

「誰が幻覚ですか?」

骸がそう言った。

「なんて…力だ…く、苦しい…」

「うわ、あいつ何者?」

苦しがるバイパーを見てベルが言った。

「あのバイパーを圧倒してるぜ」

「あれが、ツナの霧の守護者六道骸だ」

コロネロの言葉にそう返すリボーン。

「やっぱり本物なんだ」

「しかし、だとしたらさっきまでの女はどうなるんですか」

「クロームと骸を分けて考えちゃダメだぞ?

クロームがいるから骸は存在し、骸がいるからクロームは生きていられるんだ」

「い、意味わかんないよ」

「今はこうするしかねぇんだ」

リボーンが説明し、ツナが聞くがそれ以上は答えない。

「さぁどうします?アルコバレーノ。ノロノロしてるとうざい、ですよ?」

「むー!」ピカーン

「図にのるな!」

そう言って何体も分身を出すバイパー。

「惰弱な」

そう言いながら目の数字を4にし目からオーラが出る。

そして槍で攻撃した。

「あの目の炎は!格闘スキルの修羅道だ!」

「格闘のできる術師なんて邪道だよ!

輪廻だって僕は認めるもの、か…あ、認めるしかないのかな?」

竜司をちらりと見てそう言いながら輪っかが光の円盤になり、空間が消えていく。

「ゆ、床が!」

「バイパーの奴、力全開だぜ。」

「そうするしかねぇだろうな」

「…」

コロネロとリボーンがそう言って、竜司は黙っていた。

骸はねじれていく床に槍を刺し火柱を出す。

「す、すんげ…」

「夢でも見てるのか…」

「頭がいてえ…」

ベル、レヴィ、サンがそう言いながら倒れる。

「うう、ふらつく。」

「吐き気が…」

「幻覚汚染が始まってるぜ、コラ!」

「ああ、脳に直接作用する幻覚をこれだけ立て続けに食らったんだからな」

コロネロとリボーンが言い合う。

「これほどの幻術能力君はどこで!」ドン!

浮遊しているバイパーにいきなり出てきた火柱が当たりそうになる。

「フフフッ。地獄界にて」

だが、全てを凍らせるバイパー。

「う、うう。頭が…!」

「10代目!」

「沢田!」

「頭が…!割れそうだ!」

「大丈夫かツナ?」

「なんだ?この感じ…!う、頭の中に何か入ってくる!」

何かを見ているツナ。

そして起き上がると、

「骸!」

と名前を呼んでいた。

 

バイパーが分身で体当たりするが、槍を回して盾にする骸。

「取った!」

バイパーがそう言って骸をフードコート?で包む。

そして、輪っかに針がつきそれでトドメを刺す。

「骸さん!」

犬が叫ぶ。

だが、突然膨らみ始める。

「馬鹿な!」

そしてそこから蓮の花と骸が出てきた。

「落ちろ、そして廻れ」

「馬鹿な!あのマーモンが!」

そして手には霧のハーフボンゴレリングが二つあった。

(これが、骸だ!)

「このリングを一つに合わせるのですね?」

「はい」「まだだよ」

「少し遊んでたら図に乗って!僕の力はまだまだこんなものでは…!」

「ご存じですよね?幻術を幻術で返されたということは

知覚のコントロール権を完全に奪われた事を示している。」

そして蛇?がバイパーの首を絞める。

「きゃ!やめてファンタズマ」

「さぁ力というものを見せてもらいましょうか」

だんだん床が剥がれていく。

「さぁ!」

そして床から滑り落ちるバイパー。

「うわ!落ちる!」

「おっと大丈夫か?ツナ」

落ちそうになるツナを助ける山本。

「ありがとう山本。」

「どうですか?アルコバレーノ。僕の世界は!」

そう言ってバイパーの口から骸の塊みたいなのが入る。

「君の敗因はただ一つ。僕が相手だったことです。」

そして爆発する。

 

(逃げ、なきゃ…あれ?うごか、ない。…これで竜司とはお別れ、かな…)

そんなことを考えながら体が動かず落ちていくバイパー。

骸は無事着地する。

「これで、いいですか?」

そう言って骸が完成したリングを見せる。

「霧のリングはクローム髑髏のものとなりましたのでこの勝負の勝者はクローム髑髏とします」

チェルベッロが言い切ったその時竜司が、

「ああ!もう!テレポート。」

そう言ってバイパーの下の地面に移動し、高く高速移動をする。

「竜、司…?」

「何も喋るな。何も話すな。お前は怪我してんだ、大人しくしとけ。」

そして何事もなかったかのように着地する。

「何をされているんです?神王竜司とクローム髑髏を失格にしますよ?」

「何言ってんだ?俺は敵を助けたんだ。クロームは関係ない。」

「仕方ありません、神の守護者のみ失格です。」

「ほらよ」

チェルベッロの言葉で竜司はガイアにリングを投げつける。

「痛って!まぁ、いい。次はバイパーを…「やらねぇよ物じゃねぇぞ?」チッ」

 

「あのバイパーが…」「ボロボロかよ」

コロネロとベルの言葉がつながる。

「ちょそんな!あそこまでしなくても!」

「この後に及んで敵に情けをかけるとはどこまでも甘いですね。沢田綱吉に神王竜司。」

ツナの言葉に骸がそう言った。

「ゴーラモスカ。争奪戦後マーモンを消せ」

「おいおいXANXUS。…俺がそんなことさせると思うか?」

軽く喋り出したかと思ったら声を低くする竜司。

「全く君はマフィアの闇そのものですねXANXUS。

君の考えている恐ろしい企てには、僕すら畏怖の念を感じますよ」

XANXUSが竜司と骸を睨む。

「なぁに、その話に首をつっこむつもりはありませんよ。

僕はいい人間ではありませんからね。

ただ一つ、君より小さく弱いもう一人の後継者候補あまり弄ばないほうがいい。」

「骸様!」「すんげぇ!やっぱ強え!」

犬と千種が嬉しそうに言う。

「てんめぇ、どの面下げてきやがった!」

「なにぃ!?」

「おい、獄寺!」

「そのくらい警戒したほうがいいでしょうね。僕もマフィアなどには馴れ合うつもりはない。

僕が霧の守護者になったのは君の身体を乗っ取るのに都合がいいからですよ、沢田綱吉」

ボムを持つ獄寺を見て骸がそう言った。

「やっぱりてめぇ!」

「あ、ちょ!待って獄寺君!と、取り敢えずありがとう」

獄寺を止めてツナがお礼を言う。

「少々疲れました…この子を…」バタンッ

そう言いながら倒れ、クロームに変わる。

「そうだ、そいつの内臓は?」

「心配ねぇぞ。クロームの内臓は骸の強力な幻覚によって正常に機能している。」

「う、うぅん?」

そして気がつくクローム。

「お、目が覚めたか?」

「ん〜竜司、撫でて?」

「…」

その言葉を聞き黙り込む竜司。

「竜司は渡さないもん…負けたけど離れたくないもん…」ウルウル

「分かってるよ離れないさ…」

「え?賭けに勝ったのに…」ウルウル

(両方涙目はだめだろ!?)

プルルルルッピッ

「はい、もしもし?」

『竜司。何も心配するな。重婚アリにしといたから二人ともと付き合いなさい。』

「…!?はぁ!?何言ってんの!?親父、一体何したんだよ!」

『ちょこっと憲法を弄って…ハハッ気にするな竜司』

「気にするわ誰だって!憲法弄るとか何してー!」

プツッツーツーツー…

「あ、切りやがった…」

「竜司憲法いじったってどうゆう事!?」

「あー親父が重婚アリにしたんだそうだ…」

そうツナに答えながら頭を抱える竜司。

「大丈夫?竜司」

「ああ、大丈夫だよバイパー」

「大丈夫??」

バイパーにそう答えると今度は顔の前にはクロームの顔があった。

ドキッ

「あー大丈夫だって///」

「ムゥ〜竜司デレデレしてる…」

「してないってあーもう、こうなったら二人と付き合うよ…バイパーは良いか?」

「うーんいいよ!僕なんか気が合いそうなきがするんだ」

「わたしも良い…気が合う気がする…」

それを見て竜司は密かに仲良さそうだなと思うのだった。

 

「リングが互いに4個ずつとなりましたので引き続き争奪戦を行います。」

「明日はいよいよ争奪戦守護者対決最後のカード、雲の守護者の対決です」

チェルベッロがそう言った。

「雲雀の番だな」

「ああ」

獄寺の言葉に頷く山本。

「おい、XANXUS。どうすんだ?

次に雲雀が勝てばリングが5対4になりお前が大空のリングを手に入れているとはいえ、

ツナ達の勝利は決定するぞ」

リボーンが宣言する。

「そういやそうだな」

「そん時は約束通り負けを認め後継者としての全ての権利を放棄するんだろうな?」

「あたりめぇだ。ボンゴレの精神を尊重し、決闘の約束は守る。」

リボーンの言葉に肯定するXANXUS。

「雲の対決でモスカが負けるようなことがあれば全てをてめぇらにくれてやる。」

「てことはあと一つか!」

「認めたくねぇがあいつなら」

了平と獄寺がそう言う。

「確かに。」

「そうだよ!雲雀さんなら!」

「味方の時は極限頼りになるやつだからな」

「確かにあいつは強いしな」

「そうっすね…」ギューー

みんなが嬉しそうに言う中、やっぱり竜司はバイパーとクロームに抱きしめられていた。

「なぁ、バイパー、クローム「凪…」へ?」

「それが、私の名前…」

「そっか…凪、バイパーこれからもよろしくな!」

「「うん!」」

竜司の言葉に二人は微笑む。

「それと離れて欲しいんだけど…」

「「あ、ごめん…」」

竜司の言葉にシュンとする二人。

「そいつは甘いぜコラ!」

「XANXUSがここまで言い切るということは、

あのモスカって奴が絶対に勝つという確信があるからだ」

「それって雲雀さんが…」

「まぁ帰ろうぜ?」

「う、うん」

 

side out

 




今回は、竜司がリングを奪われました…。

そして凪と付き合うことになりました。

次回は、雲の戦い直前です!

乞うご期待!

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