神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

93 / 128
今回は、クロームVS(バーサス)マーモンです!

それでは!イッツ、死ぬ気タイム!


標的65 霧の守護者ーマーモンVSクローム!

標的65 霧の守護者ーマーモンVSクローム!

 

三人称 side

 

クロームが先に攻撃を仕掛ける。

地面が砕けたようだ。

「ゆ、床が!」

「うぉ!?何だ!?」

ツナとレヴィが驚き、XANXUSは澄ました顔をしている。

「ツナは幻覚を見せられているのか」

「落ち着けコラ!」

竜司が呆れ、コロネロが落ち着くように促す。

「バカツナめ!お前はこの技を知ってるぞ!」

リボーンが言った。

「僕と同じ術師なんだ…でもそんな子供騙しじゃ僕から竜司は奪えないよ!」

バイパーがそう言いながら、青い触手を出す。

「きゃぁあ!」

クロームが顔に絡ませられ、ツナ達の幻覚が解ける。

「あれ!?床が元に戻った!」

「おい!あれを見ろ!」

山本が驚き、リボーンがクロームを指差す。

触手で動けないクロームの姿だった。

「な、何あれ!?」

ツナが驚く。

「弱すぎるよ」

「誰に話してるの?こっち」

バイパーが話しかけるが、声は後ろから聞こえる。

「お、女がバスケットボールになったぞ!?」

「ど、どうなってんの!?」

「ヤバイじゃん…」

みんなが驚く中、

「幻覚だぞコラ!」

コロネロが教える。

「げ、幻覚!?」

「互いに譲る事なく幻を作り出す、息もつかせぬ騙し合い。

こんなすげえ戦いはめったに見られるもんじゃねーぞ」

リボーンが説明する。

「よかったよ!ある程度の相手で。これで思う存分あれを使えるよ」

「お前たちの前でね」

チャリチャリチャリ

「ファンタズマ、行こう」

そうバイパーが呼ぶとカエルが割れて中から何かが出てくる。

「か、カエルが!」

そして上へ伸び、バイパーの頭上で輪っかになる。

おしゃぶりが光り、宙に浮く。

「あのまきガエルとあのおしゃぶり、生きてやがったのか、コラ!」

「やはりな、奴の正体はアルコバレーノバイパー!」

コロネロとリボーンが言う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…あのさリボーン、コロネロ。俺さずっとバイパーって呼んでたよな?」

「「…俺たちは気づいてたぞ(コラ!)」」

「あり?まぁいっか」

何故か片言になる赤ん坊2人だった。

「う、浮いてる!」

(あいつ、スカートの中見えないだろな?)

ツナが驚いている中、羞恥を晒さないよう祈る竜司。

「バイパーもアルコバレーノだったとは…」

「戦いの最中に行方不明になったと聞いていたが…

しかし何故今までにおしゃぶりが光らなかったんだ?」

「よく分かんねえが、さっきの鎖見てえのがおしゃぶりの機能を封印してたようだな」

コロネロとリボーンが会話をする。

「やばいぜ、あの馬鹿相手じゃ並みの術師じゃ叶いっこねぇぜ、コラ!」

「なめんなよ?コロネロ。クロームは並みの術師なんかじゃねーぞ」

コロネロの慌てる言葉に対しリボーンが言った。

「誰だろうと負けない」

クロームが槍を回して言う。

槍で攻撃するが、バイパーには当たらない。

「飛べない君がいくら棒切れを振り回しても無駄だよ!」

「はっ!」ブンッ!スカッ

「また躱されちまった!」

クロームが当てられず、山本が焦りの言葉を吐く。

「や!」

そう言うと、バイパーの後ろが、赤く染まり、蛇に絡まれる。

「むっ!これは幻覚じゃないね」

「やるではないか!」

「す、凄い。聞いてるみたいです!」

了平が感心する。

「獣を召喚するあの技は」

「骸のスキル、畜生道だ!」

獄寺とツナが言う。

「10代目!間違いなくあの女、骸に憑依されてますよ!」

「だけど!」

(確かに時々骸そのものに感じる時がある。でも一つ分からない。何でだ?

最初に会った時からいつも彼女自身の意志を感じるんだ)

そしてそのままクロームが槍で攻撃する。

「ようし!止めだ!」

ピカーーーン!

バイパーが光り、蛇が吹き飛ぶ。

「僕もそろそろ力を解放するよ!」

「や!」

槍を地面に向かって下ろし、幻術の火柱をバイパーに当てる。

「やった!」

「直撃だぜ!」

「ばーかよく見ろ」

「まだまだだぞ」

嬉しそうなツナと獄寺に竜司とリボーンが言う。

バイパーが火柱から出て、

「確かに君の幻覚は一級品だよ。

一瞬でも火柱にリアリティを感じたら焼け焦げてしまうほどにね!」

「故に弱点もまた、幻覚!」

そしてバイパーは体育館全てを幻覚で凍らせた。

「何だ!?この寒さは!」

「火柱が凍った!?」

「不覚にも厳格にかかっちまったぜ。コラ!」

「俺もだぞ、流石バイパーだな」

「マジかよ俺にもかかるなんてすげえな」

各々が感想を述べていた。

「幻術とは人の知覚。すなわち五感を司る脳を支配するということ。

術師の能力が高ければ高いほど支配力は強く、術にかかる確率も高まる。

しかし術師にとって幻術を幻術で返されるという事は、

知覚のコントロール権を完全に奪われたことを示す!」パチンッ

バイパーは説明を終えると指を鳴らし、クロームの足を凍らせる。

「どう?忌まわしきアルコバレーノの力は。さぁ、君の正体をついでに暴こう!

もう何を念じても無駄だよ?君は既に僕の幻覚世界の住人なんだからね」

バイパーが指を回すと壁にぶつかるクローム。

「やべぇぜ!コラ!」

「だな。」

二人がそう言った。

クロームは必死に槍を取ろうとする。

「どうやらその武器相当大事らしいね」

「だ、だめ…ダメーー!」パリンッ

バイパーが手を握ると槍が壊れた。

そして、咳をしながらクロームは倒れる。

「え?ええ!?」

「バイパーやり過ぎだ」

ツナが驚き竜司が声を低くして言う。

「え?ごめん…」

謝るバイパー。

「どうしたんだ!?」

「顔色が急に…」

「お、おい!あれを見ろ!」

了平が言うとおりみんなが見ると、お腹がへこんでいた。

「これも幻覚!?」

「違ぇ!ツナ!あいつは内臓が無い!」

「これは現実だ、どうなってるの?」

クロームは唸りながら、

「骸、様」

と呟いていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「にわかに信じがたいけどどうやら彼女は幻覚でできた内臓で延命していたらしいね」

「幻覚でできた内臓!?」

「それで幻覚のコントロールを失い、腹が潰れたんだな」

「じゃあ、あの子内臓が無いの!?」

リボーンの言葉に驚くツナ。

「骸、さ、ま」

「骸、様、力に、なり、たかった。」

そう言って涙を流すクローム。

『上出来でしたよ、可愛い僕のクローム。』

『君は少しやすみなさい』

(声が聞こえる!?)

竜司は驚いていた。

ヴァリアーとの戦いが始まって初めて驚いた。

「なーんだ蓋を開ければマーモンの圧勝かよ。

しかもアルコバレーノの力も少ししか使わなかったしさ」

シューー

クロームの服から霧が出てくる。

そして濃霧がクロームを包み込んだ。

「霧が娘を包んでいくぞ!?」

「…来る!」

「ああ、確かに来る」

「どうした?ツナ、竜司」

「10代目?竜司?」

ツナ達を心配してみんなが声をかける。

「来る!!」

「おいおい、冗談きついぜ」

「ツナ、竜司どうした!?」

「「あいつだ」」

「「あいつが来る!」」

二人が息を揃えて言う。

「あいつ?」「何のことです?10代目。それに竜司。」

「「骸が…六道骸が来る!!」」

山本と獄寺の問いにそう言ったツナと竜司。

「むむ?男の声?」

ガンッ!

霧の中の何者かが地面に槍を指す!

ガガガガガッ

「きゃ!」

「随分いきがってるじゃありませんか…マフィア風情が」

「だ、」「だれだ?」

バジルと了平が言う。

「六道骸。間違いない」

「骸…無事だったんだ」

「あいつは派手な登場だな」

獄寺、ツナ、竜司が驚きながら言う。

「お久しぶりです、舞い戻ってきましたよ輪廻の果てより」

そこには骸がおり、そう言っていた。

 

side out

 




今回は、骸が出てきました。

次回が、ついにイベントです!

乞うご期待!

活動報告にてリクエスト募集中です!

何か案がありましたらコメントをお書き頂ければ幸いです!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。