神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

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今回は、スクアーロとの戦いが終わります!

それでは!イッツ、死ぬ気タイム!


標的60 雨の守護者ー鎮魂歌(レクイエム)の雨!

三人称 side

 

ー並中南棟ー

 

「時雨蒼燕流を昔、潰しただって?」

「昔、剣帝という男を倒し、極めた剣を試すため俺は強え相手を探していた。」

「そんなおり、ぼそぼそと継承されている完全無欠の暗殺剣が、東洋にあると聞いた」

「それが時雨蒼燕流、見つけたぜー継承者と弟子の三人をな。

貴様と同じ八つの型を使いやがった。だが、所詮は老頭剣術の亜流!

全ての型を受け!見切り!斬り刻んでやったぞぉ!」

スクアーロは語った。

「そ、そんな事って!」

「恐らく本当の話だぞ?スクアーロの技の見切りは反射レベルよりもうワンランク早い」

ツナの言葉にリボーンが答える。

「なんてやつだ…山本殿の時雨蒼燕流まで」

(スクアーロ、剣帝を倒したのは伊達じゃない)

「じゃ、じゃあ山本の技はもう全部効かないってこと?」

ツナがそう言っていた。

 

「聞いてねぇな、そんな話」

山本がしゃがみながらそう言った。

「山本!」

「あいつ…」

「俺の聞いた時雨蒼燕流は、完全無欠最強無敵なんでね!」

山本は宣言した。

「あくまで山本殿は時雨蒼燕流で戦う気です!」

「いかん!」

バジルがそう言い、ディーノが慌てた。

「ゔおぉぉおい!バカか貴様は!」

「やって見なきゃ分かんねえって」

スクアーロの言葉に対し言い放つ山本。

「もう手加減はしねぇぞ」

「スクアーロさんが牙をむく」

そう言ったスクアーロを見てガイアが言う。

二人はお互いに向かって走る!

スクアーロが火薬を飛ばすが上手く躱す山本!

だが、スクアーロは火薬の当たった柱の破片で山本の目を狙う!

山本は直撃する!

「柱の破片が!」

「卑怯な…!」

「動き出したらとまらねぇぞ!」

スクアーロが近づくが、山本は手をまた振り持ち替えて斬りつけようとする。

(五月雨!)

だが、スクアーロはそのまま剣で止める。

そして山本が動かなくなる。

「山本!?」

「山本殿…なぜ動かない…!」

「ゔおぉぉい!どうした?」

「死ね!?」

スクアーロがそう聞いて、山本は素早く自分の腕を拳で叩き、スクアーロの攻撃を受けた。

そしてスクアーロが来たのを迎え撃とうとするが、刀が変わらず攻撃を避ける。

「山本の様子変じゃない?」

「一瞬動きが止まったように見えましたが」

「さっきスクアーロさんが放ったのは、アタッコディ・スクアーロ。

渾身の一振りを強力な震動波に変え相手の神経を麻痺させる衝撃剣。」

「でも自分の腕を強く打って硬直を解くとは、奴もやるじゃん」

「しかし、アタッコディ・スクアーロの衝撃は素手をバットで殴られるぐらい強い。

暫くあの左手は使い物になりませんね」

ベルとガイアが言う。

「どうした!顔色が悪いぞ!」

山本は上を見て岩を登る。

「ゔおぉぉおい!逃がすか!」

山本が上で手に息をかけていると下からスクアーロが足場を壊す。

「死ね!」

凄い突きの数を受け、水に落ちる山本。

「や、山本…」

「山本」

「なんて剣撃だ。突く、刺すというより空間をかじるような」

ツナ達が驚いていた。

「今の技はザンナディ・スクアーロ。ボス、これでこちらの勝ちは決まりかと。」

「何年たっても変わりばえのしねぇ野郎だ」

流石スクアーロさんという所ですかね。ちゃんと最後に雨の守護者の使命を再現している」

『戦いを清算し、流れた血を洗い流す鎮魂歌(レクイエム)の雨』

「そんな…」

「さぁ小僧止めを刺してやるぞ」

「ちっくしょー、こうも一方的かよ。負けたなんて知ったら親父怒るだろうな」

「ゔおぉぉおい!まだやるか?得意の時雨蒼燕流で!

…どうしたぁ小僧ぉ継承者は八つの型全てを見せてくれたぜえ?

最後に八の型秋雨を放ったと同時に無残に散ったがな!」

(!八の型秋雨?なんだよそりゃ聞いたことないぜ?)

「!…そうゆう事かよ、親父!」

スクアーロの言葉で何か思いつく山本。

「山本…」

「山本!」

「ゔおぉぉおい!ガキ共刀小僧の無様な最後をよく見ておけ」

スクアーロが言い終わったと同時に山本は立つ。

「ゔおぉい!寝ていろ。そのまま三枚におろしてやるぞ」

「そうはいかねぇよ。時雨蒼燕流は完全無欠だからな」

「頑固だねー」

「強がりを言ったところであの体じゃ何も出来ないくせにね」

ベルとガイアが呆れて言う。

「山本!」

「あいつ、ふらふらじゃねえか!」

「あいつ馬鹿だなー今気付くなんてよ」

「確かに言えてるな」

ツナと獄寺の心配をよそに竜司と翔太は改めて馬鹿なのだと思っていた。

「カスが!まずはその減らず口から切り落としてやる!」

スクアーロが走ってくる山本を火薬で襲うがそれを避けて進んでくる。

そして、上へと到着する。

「行くぜ」

「何しにきた。」

「時雨蒼燕流…」

「山本!」「あいつ、まだ!」「いかん!スクアーロには通じない!」

「お前ら一回黙れ!仲間を信じて待つのが礼儀だろうが!」

「竜司…」

「俺は少なくともそうしているんだがな」「俺もだぜ?」

「ゔぉおい、脳細胞がねえらしいな」

山本は時雨金時を右の腰に当て、前に出る。

「その構えは知っているぞ!さぁ打て!秋雨を!」

(知ってたら俺だって止めてるっての…)

(終わりだ!)

(時雨蒼燕流攻式八の型…)

ザシュザシュザシュ!

(篠突く雨!)

山本がスクアーロに技を当てた。

「はははっやっぱりな」

「貴様!時雨蒼燕流以外の流派を使えるのか!」

「ん?良いや、今のも時雨蒼燕流だぜ。八の型篠突く雨は親父が作った型だ。」

「!山本のお父さんが作った型って」

「なるほどな。それで八代八つの型なんだ。時雨蒼燕流にとって継承とは変化のことなんだ」

「そゆことー」

「変化?」

「恐らく山本の父とスクアーロが倒した継承者は同じ師匠から一から七までの型を継承され、

それぞれが違う八の型を作ったんだ」

「同じ流派を名乗りながらですか?」

「時雨蒼燕流の継承者は先人の残した型を受け継ぎながら新たな型を作り、

そしてまた弟子に伝えていくんだ」

「で、ですがそれでは継承の度に枝分かれして無数の型が生まれてしまうのでは?」

「逆だぞ。むしろ今まで途絶えなかったのが不思議なくらいだ」

一度きりと言うシビアな継承法、変化には進化だけでなく退化もある」

「その中で最強を謳いあえて強者から狙われるんだ。

まるで、自分で自分を追い込むみみてぇにな」

「故に時雨蒼燕流は気と才あるもの途絶えた時、

世から消えることも仕方無しとした、滅びの剣と呼ばれる」

 

「ゔおぉぉおい!ガキ!正直ここまでやるとは思ってなかったぞ」

「だからこそその峰打ちは解せねえ!真剣勝負を舐めやがって!」

「「馬鹿だ」」

「あんにゃろういつまでも甘っちょろいことを」

(山本はこのバトルずっと刀の峰で戦うつもりなんだ)

竜司たちが罵倒獄寺が呆れる。

「それともまだ俺の知る型と違う型でもあるのか?」

「ん?あははははっ。残念ながら一から七まではあんたが知ってる型と同じだぜ?」

「馬鹿正直にばらしやがった」

「やはり死ぬしかねぇようだな。一度食らった篠突く雨はすでに見切った!」

「流石だぜ、そうこなくっちゃな。じゃあ行ってみっか時雨蒼燕流九の型!」

そう言うと山本は野球のバッターの構えをした。

「九の型?」

「ということは…」

「山本のやつ新たな自分の型を放つ気だぞ」

「なるほど、常に流派を越えようとする流派…

もしそれが出来るのなら、確かに時雨蒼燕流は完全無欠最強無敵。だが出来るのか山本」

「なんだ?そのふざけた構えは野球でもするつもりか?」

「生憎野球しか取り柄がないんでね」

スクアーロの言葉に肯定する山本。

「この一撃でケリがつくな」

「でも、あの竹刀は時雨蒼燕流じゃないと使えないんじゃ」

「だからこそ山本の父はあいつにあれを持たせたんだ。

あの竹刀を変形させることが出来なければ、山本に最強の剣術を継ぐ資格がないということだ」

「ゔおぉぉおい!図に乗るなガキ!俺の剣の力を思い知れ!」

ブンブンブンブンブンブンブンブンブン!

「水がえぐられていく!」

「スコントロディ・スクアーロ。まさかここで剣帝を倒したスクアーロさんの奥義が見られるとは」

「行くぜ!」ブンッ!

山本は水を上に巻き上げる。

「ええ!?」

「消えた」

(時雨蒼燕流攻式九の型!)

「あ、あんなところに!」

水のアーチが出来ており、山本が移動?していた。

「躱した!」「まだだぞ」

「で?どうした!」

そして右に迂回する。

カキンカキンカキンカキン!

(やはり、無理なのか?)

「止めだ。!?」

スクアーロがそう言うと山本が()()()()()

(逆!?ここまでやるとはな。だが、俺の剣に死角はない!)

「義手…!?」

スクアーロの義手が後ろを向き山本を刺した、のではなく水の塊がスクアーロを飲み込む。

(まさか!俺が斬ったのは)

「水面に映った影か」

リボーンがそう言った。

そしてどこからともなく山本がスクアーロに向かってくる。

(うつし雨!)

(これが敗北!)

そして、山本はリングをキャッチする。

「一体、」「今のは」

「恐らく逆巻く雨の応用だな。最後の一太刀では、波を作っていた。

おびき出したスクアーロの背後に自分を反射させるためのな」

「そんなすごい技をとっさに!?」

「だから言っただろ?あいつは、生まれながらのヒットマンだってな」

「ぶ、物騒なこと言うなって!」

「見ろ!」

『勝ったぜ!』

「あいつ…」

「山本」

「やりましたね!」

「ぶったまげ」

「まさかこんな事が起きるとは」

「スクアーロ…ざまぁねえ、負けやがったカスが!」

ベルとガイアが驚いていると、XANXUSがスクアーロを馬鹿にする。

「用済みだ」

「ボスが直接手を下さなくとも」

「僕がやって来ようか?特別料金で」

「!?バイパー…」ボソボソ

バイパーの言葉に驚く竜司。

「お待ちください!今アクアリオンに入るのは危険です。

規定推進に達したため獰猛な海洋生物が放たれました。」

「!そんな!?」

チェルベッロが説明をした。

「さ、サメ!?」

「ちょっと待てよ!スクアーロはどうすんだ!」

「スクアーロ氏は敗者となりましたので生命の保証はいたしません」

「んなこったろうと思ったぜ」ジャ

スクアーロの腕を肩に回す山本。

「山本!」

「なんだよあいつ」

「まさか助けるつもりじゃないでしょうね?」

「てめえ!馬鹿か!」

ヴァリアーが呆れ、獄寺が怒鳴る。

「普通助けねえ」

「んなこと言ってんじゃねえよ!」

「その体ではスクアーロを担ぐのは無理です!」

サメが山本たちに近づく。

「獲物を見つけて、サメが寄ってきたぞ!」

「でけえ」

「はははっおっかねえ、でもまだ届かねえさ」

ドンッ

サメが山本たちのいる場所の柱を壊す。

「山本!」

「ああ!」

ツナ達が叫ぶ。

「…下ろせ。剣士としての俺の誇りを汚すな」

「でも…」

「ゔおぉぉおい、うぜえぞ!」ドッ

スクアーロは足で山本を岩まで蹴飛ばす。

「ガキ、剣の筋は悪くねぇ。あとはその甘さを捨てることだ」

ジャバババババッバッジャーン!

サメがスクアーロを襲った。

「スクアーロ!」

山本が叫ぶが、そこには誰もいない。

 

「だーはっはっはっは!最後が餌とはなあのドカスが」

「過去を一つ清算できた。」

「んだよ!?」

「『雨のリング争奪戦は山本武の勝利です』」

「こんな終わり方…」

「それでは、次の対戦カードを発表いたします、明晩の対戦は、神」

「やっとかよ…」

「竜司!頑張って!」

「おう!」

「そうだぜ負けんじゃねーぞ?」

「おう当たり前だ」

「ガイア、ミスんじゃねーぞ」

「わかってますよボス」

「竜司…頑張れ」

(マーモン君は僕のものだ!)

「あいつらの方がお似合い、なのか…)

ガイアが外道なことを考え、竜司は悩んでいた。

 

side out

 




今回は、スクアーロと思わぬ形で決着しました!

次回は、竜司の戦い前夜です。乞うご期待!

活動報告にてリクエスト募集中です!

何か案がありましたらコメントをお書き頂ければ幸いです!

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