それでは!イッツ、死ぬ気タイム!
三人称 side
ー山本家道場ー
「たぁ!」バチッ!
「うわぁ!まじかよ親父がこんなに強いなんて」
「まるで別人だぜ」
「武、覚悟がねえんならうちに帰んな」
「お前が剣道やりてえ理由が遊びなら他を当たりな」
「理由…遊びじゃねえ!」
「メーン!」「フッ!」バチッ!
「後ろからとは卑怯だぞ親父!」
「卑怯?笑わしちゃいけねえ、遊びじゃねえってんのはこの事よ」
「父ちゃんが教えるのは戦乱の世に多くの人間を闇に葬った、殺しの剣よ!」
「殺し?なんだよそりゃ」
「名を時雨蒼燕流」
「時雨、蒼燕、流?」
side change
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ーとある崖ー
ツナ side
「死ぬ気で崖を登る!」
「登る!登る!登る!登る!登る!」
「登る!登る!登る!登る!登る!」シュゥー
「ええ?お、落ちる!」
「あ、危ねえ」
「よし、第一段階合格だぞ!」
「つう事で次は第二段階だ」
「ちょっとは休ませろよ」
「つうか修行はもうたくさんだよ!」
「ヴァリアーに殺されてぇのか?」
「もっとも次の修行も気をぬくと死ぬけどな」
「沢田殿」
「順調に第二段階とは、流石ですね」
「バジル君!身体、大丈夫なの?」
「ええ!ロマーリオと親方様の薬草のおかげでかなり良くなりました」
(また親方様って)
「で、何でここに?」
「沢田殿の修行のお手伝いに来ました」
「手伝い?」
「第二段階はスパーリングだ、理由は後で分かるぞ」
「スパーリング?」
「ボクシングの練習の?」
「バジルをダウンさせたらクリアだからな」
「何それ!?ちょっ!何言ってんの!?ダウンって!」
「では始めましょう」
ジュウッ
「ええ!?死ぬ気モード!?」
「はい、これは死ぬ気丸と言って死ぬ気になるためのアイテムです」
「親方様が拙者専用に作ってくれたものなんですよ」
「死ぬ気弾より死ぬ気度は少しばかり落ちるけどな」
「では、手合わせ願います!」
「死ぬ気の人相手なの!?」
「タンマ!タンマ!無理無理!」
「リボーンさん?」
「あれは日本人特有の照れ隠しだ、行け!」
「では」
「こら!リボーン!」
「行きます!」
「フッ!」ドカッ!ドーン
「さ、沢田殿?」
「待て、バジル」
「痛ったぁ!痛え!痛え!無茶苦茶痛え!」
「おお!」
「今までのお前なら間違いなく気絶してたぞ。」
「修行の第一段階で基礎体力を鍛えた成果だ!」
「やったな」
「全然嬉しくねえ!このまま気絶したかったよ!」
「んじゃ本題に入るぞ、バジルをダウンさせるんだ」
「死ぬ気弾!?」
「お前がバジルから学ぶことは山ほどあるんだ」
「しっかりな!」
「ちょっ!何言って!」バンッ!
「リ・ボーーーン!!」
「死ぬ気でお前を倒す!」
「よろしくお願いします!」
「いくぞぉぉお!!」
ダダダダダッブンブンブンブンッ!
ガシッ!「死ぬ気になりすぎです沢田殿」
「本当の死ぬ気になるのは一瞬でいいんです」ドカッ!
「うわぁ!」ドーンッ!!
「やはりバジルはツナより何枚も上手だな」
「流石お前の弟子だぞ!家光!」
「そりゃ厳しく育ててきたもーん」
「うおお!」
シャシャシャシャシャシャッ!
「沢田殿お主が死ぬ気に5分しかなれないのは気力を常に全力で放出しているからなんです!」
「そんな戦い方では持久戦では勝てません!」
「気力をコントロールして、長時間死ぬ気で居られるようにしましょう!」
ガシッブンッガンッゴゴッドカーンッ
「うわあ!」
「より気力を使うハイパー死ぬ気モードでは気のコントロールがさらに重要になってくるからな」
「何よりそれが出来ねぇと、
「だからこの修行なんだ」
「気力のコントロール無しでバジルは倒せねぇからな」
「ああ、ツナの格闘センスが試される修行だな」
side out
今回はツナの修行の続きでした。
ツナは気力のコントロールが出来るのか!?
次回は、それぞれの修行2です!
乞うご期待!
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