それでは!イッツ、死ぬ気タイム!
三人称 side
さて、ここでは神王竜司が化け物と呼ばれる理由を話そう。
それは竜司が生まれて3歳になった時の出来事。
ー3歳の時ー
「パパ?ママ?」
「本当にこの子に入れるのですか?あなた」
「私も不本意だ、だがこの子しか適合しないのだ」
「……分かりました」
そうして、神王家に生まれた三歳の子供、竜司に堕天使が封印された。
当時は隠し子でただの無邪気な子供と見られていたが、城内では厳しく育てられていた。
ー数年後ー(5歳)
「僕は、一体……!?人が、死んでる…まさか、これを、僕が…!?」
ーお前は俺の体になってるからだぜ!
「だ、誰だ!僕を操ったのか!」
ーあぁ、そうさ。やっぱり人を殺すのは楽しいねぇ!
何処からか聞こえてくる声。
その時の竜司には気が狂ったやつの声にしか聞こえなかったが、
今の竜司なら分かる、自分と同じだったのだと。
「ゼロ、今までありがとな。後、これからもよろしくな」
「な、なんだよ!?急に……気持ち悪い////」(ゼロは女です)
ー一年後ー(6歳)
「君たち悪魔は僕が倒す!」
ある日、竜司は戦争に出ていた。
幼いながらも化け物として、兵器として使われたのだった。
そして、その時に一対一で戦ったのが、当時の大悪魔であるダークだった。
2人は戦いの末、和解をした。
これ以上兵を減らしたくないダークと、竜司がダークを天界で見張るという事だった。
竜司とダークは時々稽古しているうちに2人に絆が、友情が芽生えていた。
そして数ヶ月たった時、悪魔軍が天界に攻めてくる。
その時竜司はダークと共に戦い、悪魔軍を追い払っていた。(後に竜司は悪魔王にもなる)
そして、二年前の竜司と周助たちの出会いの時に覗いていた天使が、
エンジェルだった。
2人は家族のように仲が良かった。
勿論、竜太や健吾たちともだ。
そんな彼女が竜司について行くことになったのは、悪魔軍が襲って次の日のことだった。
『竜司様!私、身勝手ながらダーク様に恋をしてしまいました…。
良ければ、お供させてください/////』
と、エンジェルが言って来るのに対し竜司は、
『いいよ、エンジェルは家族みたいなもんだし。
だけど、2人は俺の側にずっといなきゃいけないんだぜ?それでも来るか?』
『はい!』
そうして、エンジェル、ダーク、ゼロは竜司と血の契約を交わして側にいる事を誓っていた。
そして人間界に落ちた時も、竜丸や母がいないあいだにこっそりとこう言っていた。
「竜司様、私たちと契約を交わしましょう。血の契約を」
3人は断られると思っていた、だが竜司は、
「いいよ、君たちが僕を守ってくれるの?」
そう言って契約を交わしたのだ。
「これからよろしくね、ゼロ、エンジェル、ダーク」
「「「はい!我が主よ」」」
こうして、竜司は化物と呼ばれるようになっていた。
side out
今回は竜司の大切な人達でした。
次回は、ついに再会します!
(神王という化け物と幼馴染の神友達を見て頂くとよく分かります)
乞うご期待!