神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

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今回は戦闘後のツナ達がアジトに戻ったところからです。

それでは!イッツ、死ぬ気タイム!


標的97 帰還

竜司 side

 

ーアジトー

 

俺達がアジトに戻った時、既にみんなは作戦を終えていたようだ。

何があったかを聞くと、獄寺と山本がγに敗れ、

そこに居合わせた未来の恭弥がγを倒したらしい。

花と京子はラルが連れ帰ってくるようだ。

翔太はまぁ…すまん。

 

side change

 

三人称 side

 

ガラッ

 

ツナが様子を見ようと扉を開け入ってくる。

「獄寺君はどう?」「まだ起きねぇぞ。んだが、つくづく良かったな」

「な!どこが良かったんだよ!」

「良かったじゃねぇか。

ミルフィオーレを相手に俺達が生き残るための術はお前達1人1人が成長するしかねぇんだ」

「っ!」

「それに、ピンチの次にはいい事もあるはずだぞ」

そんなことを話しているうちに獄寺が目を覚ます。

「お前な!みんな怪我したんだぞ!そんなこといっt「10代目……すいません」獄寺君」

「すいません、10代目」「え?」

「全て…っ!全て、俺の責任です…!

俺、ほんとは…ほんとはこっちの世界に来てビビってたみたいッス…。

テンパって…山本に当たって…こんなことに」

獄寺がそう言うと、

「山本もそう言ってたぞ。あいつもさっき……

 

『おれ、いっぱいいっぱいで獄寺に言わなくてもいいようなこと言っちまった。

謝らねぇとな』

 

ってな」

リボーンがそう言った。

「なっ!じゃあ山本はっ!」

「生きてるよ、結構元気に」

綱が獄寺の問いにそう答える。

「チッ、生きてやがったか」

そう言った獄寺は安心した様に笑っていた。

(俺、自分の事ばっかりで全然気付かなかった…。

皆もこんなに余裕が無かったなんて)

「そりゃそうだぞ。京子も山本も獄寺もまだまだ乳臭いガキンチョだからな」

「っんな!だから人の心を読むなよ!」

ツナがそう思っているとリボーンが読心術でその答えを述べる。

「お前らは経験不足で不安定ですぐ血迷って痛い間違いを犯しやがる」

「そ、そこまで言うかぁ?」

「だが、今は死ななきゃそれでいいんだ。

痛い間違いにぶつかる度にぐんぐん伸びるのがお前達の最大の武器だからな」

リボーンはそう言い、ツナたちはそれを聞いて微笑んでいた。

「つうか、赤ん坊のお前に言われたくないよー!」

「ねぇ?」「「!」」

「もういいかな?話があるんだけど」

「雲雀さん!」

「雲雀!てめぇ何でここに!っ!うぅっ!」

雲雀に向かって獄寺が吠えるが怪我の痛さですぐに止める。

「獄寺君!雲雀さんは獄寺君達を助けてくれたんだよ」

「助けたつもりは無いんだけどね。あの男が気に入らなかっただけだから」

「会いたかったぞ、雲雀」「僕もだ、赤ん坊」

などと2人が向かい合っていると、ツナがさっきの言葉を聞く。

「あ、あの。お話ってなんですか?雲雀さん」

「ん?」

「あのー?宜しいでしょうか?」「なんだ?」

「いいニュースです。情報収集に出ていたビアンキさんとフゥ太さんが帰ってきましたよ」

「フ、フゥ太!?」

「あ、姉貴が?」

「言っただろ?ピンチの時にはいいことがあるってな」

 

ー食堂ー

食堂ではハル達が京子と花の帰りを待っていた。

ピシャー

「ハルちゃん」「京子ちゃん!花ちゃん!」「おかえりなさい」

ハルが叫びながら二人に抱きつく。

「無事でよかったですぅ、心配したんですよぉ!

デンジャラスで怖い人に捕まってたらどうしようって」

「ごめんね、ハルちゃん」

「うーどこいってたんだよ!あ、遊び行くなら連れてけ!」

「えっへへ。でもツナさんが探しに行ったから大丈夫って思ってました」

「うん、ツッ君が来てくれたから」「「流石イチャラブバカップル…」」ボソッ

二人がそう言っていると、バイパーと花はそう呟いたが二人には聞こえなかったようだ。

「んー?それなんだー!」「これはね、イーピンちゃんとランボ君のおやつよ」

「わーい、ランボさんのおやつ!」パシッ

「ランボ、独り占め、ずるい!」

「あー、ダメですよぉー、お菓子ばっかりそんなに食べたら!

ご飯が入らなくなっちゃいますぅ!」

ラルはそれを見て、無言で立ち去っていく。(かっけぇ!)

「あの、ありがとうございまし…た…………ありがとうございました(ボソッ)」

京子はその後ろ姿を見て微笑みながら小さくそう呟いた。

 

ー病室ー

ガラッ

「よぉ、目ェ覚ましたのか」「……よう」

「竜司!翔太」

ツナ達のところに二人の守護者がやってくる。

ガラッ

「あっ!リボーン!もう離さない!愛しい人♡」スリスリスリスリ

(十年後のビアンキ、見た目変わんないけどなんか激しくなってる!?)

「無理ないよ、ツナ兄。この時代ではリボーンもツナ兄も死んじゃったんだ」

「も、もしかして…フゥ太ぁ!?」「おー、大きくなったなー」

「やったぁー、ツナ兄より高い」

そういった人物は紛れも無くフゥ太であった。

「お前伸びすぎ!」「ぐわぁ!」「あぁ!獄寺君!」

「ビアンキを見たからか…」

「期待できそうだぞ、ツナ。

ビアンキ達も新しい情報を持ち帰ったらしい」

 

リボーンはビアンキにスリスリされながらそう言った。

(!そうか…皆の情報を集めれば過去に戻る為のもっと詳しいことがわかるかも)

「雲雀さんも何か知ってそうだし!?」「これ以上の群れは咬み殺すよ」

「えぇ!?」

 

ー談話室ー

「みんな集まったな?」

「では、雲雀の代わりは私が務めます」

そこにはツナ達が集まっていたが、ツナは鼻血を出したのかティッシュを鼻に詰めていた。

(結局噛み殺されたし!帰るし!結局雲雀さんは雲雀さんだった!

でもまぁ、草壁さんから聞ければいっか)

「それで、我々の組織って言ってたがそれはなんなんだ?」

「そうだよ、このボンゴレのアジトとも繋がるような秘密基地持ってるし」

「平たく言えば並盛中学風紀委員を膨体とした秘密地下財団です」

「まだ風紀委員関係してんのー!?」

草壁の言葉に驚くツナ。

「ツナ兄に聞いたことがあるよ。あ、大人の方のツナ兄ね。

その財団では、ボックスの研究や調査をして世界中を飛び回ってるって」

「ボックスの?」

「ここから先は直接雲雀に聞いてください。雲雀はしばらくここに滞在するつもりですので」

草壁はそう言った。

「本当ですか?」

「はい」「雲雀さんがいてくれるなら心強いです!」

「私の話はこんなところです」

草壁の話が終わると、次はビアンキへと移る。

「大変だったわね、ツナ」

「リボーンに聞いたよ?僕らもツナ兄達が過去に帰れるように協力するよ」

「今の所貴方達と我々の目的にはいくつかの共通点がある。

我々も力をお貸しできると思いますよ」

三人がそれぞれ思うことを述べて言った。

「過去に戻るためには、ミルフィオーレの入江正一を倒せばいいのよね?」

「あ、うん」

「ミルフィオーレは私の敵でもある。倒すのもなんの躊躇もないわ。

それに……貴方達が十年前に戻って過去が変われば、

私の愛する人やたくさんの大切な人を失うこんな未来にはならないかもしれない」

「ビアンキ…」

ビアンキが悲しそうにそう言った。

「今日まで私達のしてきたことは役に立つはずよ」

「僕らは日本にいるミルフィオーレの情報集めをしていたんだ。

ミルフィオーレには全部で十七部隊あるんだけど、

その中でもAランク以上の敵は8名だけ。

そして、その中の二人が日本を任されているんだ」

「γと入江正一か?」

フゥ太の言葉にラルはそう尋ねる。

「そう、入江正一は日本支部に帰って来てる。

標的はすぐそばに居るわけさ」

「いいニュースはそれだけではないわ。敵の日本支部アジトの入り口を突き止めたの」

「敵のアジトの入り口!?」

「何!?」「「!!」」「ほんとうか!?」

ビアンキの言葉に誰もが驚愕した。

「灯台元暮らしだったんだよ。同じ並盛の地下、並盛駅の地下ショッピングモールだよ。

その先に入江正一は居る」

「並盛に地下なんてあったっけ?…あ!そう言えば前にハルがそんなことを!」

「この情報の意味は大きいぞ」「え?」「これでこちらから攻め込める」

「せ、攻めるぅ!?で、でもみんな怪我してるし」

「あぁ、いまの俺達では成功はしないだろうな。

γとの戦闘でミルフィオーレの本当の恐ろしさは分かったはずだ。

入江正一γと同じ隊長だって事はそう簡単に倒せる相手じゃねぇぞ。

それに敵はもう十年前のお前達の存在に気付いていると考えた方がいい。

やつらはボンゴレであるお前達を狩るために血眼になってこのアジトを探しているはずだ。

このやばい状況の中を生き延びて日本支部の入江正一を倒せるかどうか、

お前達が短時間でどれだけ強くなれるかに掛かっているんだぞ」

(短時間に…強く!)(俺も、頑張んねぇとな)

「守護者の情報集めは僕達がするよ。だからツナ兄達は自分の修行にだけ専念してよ」

「私が来たからには家事とみんなのことは任せなさい」

「みんな、ありがとう。そうする」

 

ー食堂ー

「いい匂いね」

「京子姉、ハル姉、バイパー姉、花姉、ランボにイーピン」

「フゥ太?」「はいにゃ!」

「貴女達も無事でよかったわ」

「「ビアンキさーん!」」ダキッ!

「うわぁ、小さくなってる!」

「あ、ツッ君達は?そろそろご飯ができるんですけど」

「みんなの無事と再会を願ってお祝いしましょう!」

「…ツナ達は、まだ用があるんですって」

 

ー談話室ー

「やるしかないんだ…やるしか!」

決意をしたツナ達であった。

 

side out

 




今回は、ビアンキ達が戻って来ました。

次回は、ハルが…!

乞うご期待!

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