神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

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今回はツナが炎を灯します!

それでは!イッツ、死ぬ気タイム!


標的93 ボックス開口?あれは…

三人称 side

 

ーアジト・キッチンー

 

「ツナさん達遅いですねー、先にお風呂入りましょうか」

「そうだね」

ハルがそう言うと花もそう言った。

が、京子とバイパーは何か心配したような顔をして聞こえていないようだ。

「京子ちゃん?バイパーちゃん?」

「え?何ハルちゃん」「…?な、何?」

「大丈夫ですか?なんだか顔色が悪いみたいです」

「大丈夫。あ、カレーもう火は止めておくね」

「大丈夫だよ」

カチッ

「うん、うまく出来たね」

「……」

京子はそういいながら、バイパーもどこか遠くを見つめていた。

 

ートレーニングルームー

「ッ!ハァハァ、出来ない…」

「大丈夫っす、10代目ならきっと出来ますよ」

「ツナいいか?覚悟をこう、ボゥ!とイメージだ。

そしたらグッ!となってガーッ!と出るって」

獄寺と山本はツナを励ます。

「あいつ、リングを首にかけた状態じゃないと出せないのかもな」

「それではダメだぜ。

やつがボンゴレの10代目であるのなら、

十年後のやつのいたステージに進んでもらう必要がある」

ラルはそう言った。

「なんで、なんで俺だけ炎が出ないの!」

「沢田、本当に覚悟はあるのだろうな?」

「え?……あります」

(本当に思ってるよ、絶対にみんなを過去に返すって。

そのためにはミルフィオーレより強くなって入江正一って人を。

だからなんだってやる、どんな修行だって耐えるんだ!絶対に…!)

「あ、やっぱりダメだ…」「ツナ」「10代目…」「……」「…ツナ」

「やっぱり俺、口先だけのダメツナなんだ。

ホントの覚悟なんてわかってないんだ」

「甘ったれた事を」「うぉりゃ」

「うわ!」

「10代目!」

スタッ

ラルが蹴ろうとしたがリボーンがそれより早く蹴った。

「俺の出番だ、お前は下がってろ」

「リボーン……」

「かっこつけんなツナ、お前はヒーローになんてなれない男なんだぞ。

みんなを過去に返すとか、敵を倒すために修行に耐えるとか、

そんなかっこつけた理屈はお前らしくねぇんだ。

あん時の気持ちはもっとシンプルだった筈だぞ」

「あの時……」

「初めてリングに炎を灯した時、何がしたかったんだ?」

リボーンがそう尋ねる。

「それは、ただ、京子を守りたかった!」

「ふっ、良い答えだぞ。今は、守りたいやついねぇのか?」

「そりゃあ、決まってるよ。みんなを……守りたいんだ」

ボゥ!

「!」

「やったな、ツナ!」「10代目!」「さすがツナだぜ!」

「それでこそだな」

「出たよ!リボーン!」「当たり前だ」

(これほどとはな。沢田の覚悟、リボーンの沢田に対する理解もだが、驚くべきは沢田が何の躊躇もなく奥底の感情を出せる二人の信頼関係)

「世話やかせんな、ダメツナ」

そう言ってリボーンはツナの腕をひねる。

「では、いよいよこのボックスを開けてもらう」

「任せとけ、俺が開けてとっとと終わらせてやるぜ」「やってみろ」

「よーし、見てろよ。出てこい!」

そして獄寺が炎を注入する、が何も出ない。

「ん?こいつは……」「獄寺君?」「どうかしたのか?」

「不良品だな経験でわかる」

「俺にもやらせてくれよ。こうすんだな……何も起きねぇ」

「おい!やっぱこれ壊れてんじゃねーか?」

「壊れてなどいない。

ボックスが開けられない場合、考えられる要因は二つある。

炎が弱いか、属性が違うか」「属性?」

「リングが発する炎は九種類。

ボンゴレリングと同じく大空、嵐、晴れ、雲、霧、雷、雨、神、宇宙に分類される。

さらにボックスも同じく九種類に分類され、

リングとボックスの属性が合わなければあかない仕組みだ」

「なんか、鍵みてーだな」

「おいちょっと待てよ、十年後の山本はそんな事言ってなかったぜ。奴は波動が動向って」

「人の体に流れる波動とはリングが炎を出すために必要なエネルギーだ。

波動もリングやボックスと同じように九種類に分類され、

個人個人波動の大きさは生まれながらに決まっている」

「えーと、つまりどうゆうことだ?」「途中からさっぱり」

「つまり、波動とリングとボックスこの三つの属性が合致しなくてはボックスは開かない」

「てぇことは、俺は嵐の波動を持ってるから、

嵐のリングと嵐のボックスを使えるってことだな」

「それじやあ、俺は雨で」「俺は宇宙」「俺は神か…」「俺は大空」

「そういうことだ」

「じゃあ、そのボックスは嵐の属性でも、雨の属性でもないって事?」

「俺の霧の属性でも開かなかった。次は沢田の番だ」

「え?でも、大空の属性でもなかったら?」

「九種類の属性の中で大空は唯一、全てのボックスを開けることが出来る」

「それが大空の長所だ。大空の波動を持つものはごくわずかしかいない」

ラルがそう言った。

「やっぱり十代目は特別なんすよ!」「やるなーツナ」

「さぁ、やってみろ」「う、うん。こう?」

ガチッキュイーンバァン!

「ん?え?おしゃぶりだ」

「武器じゃ、ねーのか?」「このおしゃぶりって」

ツナが何かを言おうとするが、ラルがおしゃぶりを取る。

「今日はここまでだ、飯にしろ」

「リボーン、あれってアルコバレーノのおしゃぶりじゃ?」

「あの戦闘痕、戦いの末強引に摘出されたな。とにかく飯にするぞ、腹減ったな」

リボーンがそう言って飯を食いに移動した。

 

~朝〜

「えーと、トイレ何処だっけ?ん?」

ツナはそう言って明かりのある部屋に入っていく。

「おはようございます、10代目」「ちゃおっス」

「お早うジャンニーニさん、リボーンも」

「朝一番のグッドニュースだぞ。

外にミルフィオーレのブラックスペルがうじゃうじゃいる。

こりゃ外に出たら戦闘は免れねーな」

リボーンがそう言った。

「何処がいいニュースだよ……」

トゥトゥトゥトゥトゥトゥ…

「え?なにこれ」

「救難信号をキャッチ、味方からのSOSです」「味方って?」

「ボンゴレ内で取り決めた機密信号なんです。

信号の発信源をキャッチしました。モニターに移しますよ」

「あ、あれは雲雀さんの!」

 

side out

 




今回は、ボックスを開口して、おしゃぶりが出てきました。

次回は、不協和音です!

乞うご期待!

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