神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

117 / 128
今回は、ツナたちが守護者探しを始めます!

それでは!イッツ、死ぬ気タイム!


標的89 守護者探し

三人称 side

 

〜朝〜

 

ーアジトー

 

チュンチュン

 

プシュー

リボーンが部屋に入る。

「ん?」

「やっぱその格好が似合うぜ」

「だが、大丈夫なのか?」

「ジャンニーニに新しく作ってもらったスーツだからな」

「非7³線を浴びても平気なのか?」

「まぁな。だが、流石に外には出られねぇ」

ラルの質問にリボーンがそう答える。

「自由に動けるのは、ここの中だけぐれぇだ」

「そうか……」

「それよりお前だ、ラル・ミルチ」

「本国の防衛が相当なダメージを受けたのは聞いた。

お前の仕事は、ここの状況を報告することだったんだろ?

だが、門外顧問との連絡は断ち切られている。これからどうするんだ?」

「白蘭をとる、単独でな」

リボーンの質問に立ち上がりそう答えた。

「無茶だぞ、外には非7³線が放出されているんだ。

あれは俺達にとっては有害なものだ、呪いで死ぬぞ?」

「覚悟はできてる、流石に非7³線を浴びすぎた。

もう命は長くない、俺がアルコバレーノのなりそこないだといってもな。

あとは好きにさせてもらう」

そう言ってラルは部屋を出ようとする。

「今はツナたちにお前の力が必要なんだ、考え直せねぇのか?」

「お前と山本がいれば充分だぜ、断る」

そう言ってさらに進むが、

「コロネロの敵を討つ気だな?」

リボーンのその言葉にまた止まる、がそのまま部屋を出ていく。

「よ、よう」「あ、あの別に聞いてたわけじゃ」

(コロネロの、敵?)

「いいから、入ってこい」

「お前ら、よく眠れたか?いよいよ、守護者を集めるミッションをスタートさせるぞ」

「え?ちょ、ちょっと待ってよ!まだ心の準備が…それに!」

「いつまでも、京子たちの心配したって始まんねぇぞ。

守護者を集める事が最終的に京子たちを守ることにもなるんだ」

「大丈夫っすよ、10代目。アホ牛はともかく、イーピンは結構やります。

きっと無事に帰ってきますよ」

「そうだぜ、ツナ」「大丈夫だって」

「皆…」

獄寺たちがそう言ってツナを励ます。

「んじゃ、始めっぞ」

「あれから山本と話あったんだが、最初に欲しい守護者は即戦力!

つまり、強えやつだ」

「え?強いって言ったら……」

ツナが頭に雲雀と竜司達を思い浮かべる。

「ボンゴレ10代目最強の守護者達、雲雀恭弥、新王竜司、日暮翔太だ」

「そりゃあ、雲雀さんも居てくれたら心強いけどさ」

「まぁ、俺がここにいるし!残りの守護者ん中では最強っすね」

「でも、雲雀さん今はどこに?」

「それが良くわかんねぇんだ」

「俺も並盛をしばらく離れてて守護者のみんながどこにいるのかは…。

でも、雲雀の手がかりはある。こいつだ」

「これって」「この鳥は!」

「恭弥とよく一緒にいた」

各々がそういう中、

「ヒバードっていうらしいぞ」

((誰が名前つけたんだ!?))

リボーンの一言にこう思う2人がいた。

「そいつを探すんだ」

「っておい!手がかりってこれだけ?」

「雲雀の性格を考えれば、この街を遠く離れることはありえねぇ。

人1倍並盛が好きだからなあいつは」

「まぁ、そうかも」

「俺はいけねぇが、しっかり連れて帰ってこい」

「行けないって、お前そんなに外だと体調悪いのか?」

「余計な心配すんな」

そう言うリボーン。

「情ねぇ顔すんな、代わりに山本がついてるぞ」

「こいつは、この時代の戦い方を熟知してるからな」

「そ、そうだけど」「なぁに、ビビることはないさ。

お前達はこの時代の俺達が失った、すんげぇ力を持ってんじゃねぇか」

「失った……」「すんげぇ力?」

山本の言葉にそう聞くツナたち。

「そうさ、お前達は希望とともに来てくれたんだ。ボンゴレリングってな」

 

ー廃墟ー

「ん?ここは?」

ツナたちがアジトの入口から出てくる。

「五丁目の工場だ、今は廃墟だけどな」

「六つある入口の一つはここに出るんだ、とりあえず並中に行くか」

山本はそう言うと歩き出す。

「おい山本、ボンゴレリングが希望ってどうゆうことだよ」

「ん?」

「失ったとか言ってたじゃねぇか!なんでボンゴレリングがこの時代にねぇんだよ!」

「あぁ、その話な。だいぶ前にリング粉々にくだいて捨てちまったんだ」

「な!捨てた!?」「あんなに苦労して手に入れといて!?」

「俺達の場合は、マーレとおしゃぶりもだろ?」「あぁ」

「誰がそんなことしたんだよ!」

獄寺たちが驚く中、2人は冷静にそう聞いていた。

「うちのボスさ」

「そ、それってもしかして」「10代目が!?」

「「ツナがそう言ったのかー」」

「守護者には反対するやつもいたんだが、そりゃもうツナのヤツ譲らなくてな」

「俺、なんでそんなことを?」

「ハハハハッ、お前にもわかんねぇか。

継ボンゴレリングの破棄を口にするようになったのは、

わマフィア間でリングの奪い合いが始まった頃からだ」

「戦いの火種になるくらいなら、いらない方がいいと思ったんじゃねぇか?」

「お前はそういう男だ、ボンゴレの存在自体にも首をかしげていたほどだからな。

つっても、今じゃ俺達もリングに頼ってる部分が多くてな」

ドカン!

「こっちです!」「急いで!早く!」

「あ、あれは!ランボにイーピン!」

煙の中に二人がいた。

「早く!こっちに!」

「誰かを連れてるな」

「え!?それって…!まさか…!あそこにいるのは!」

「京子さん達は逃げて、ここは私が!」

「やっぱり!」

((ん?達?まさか、な))

キュイーン!

「きゃ!」「ぐわっ!」

「上か!」

「止めを刺してこい」

「任してよ兄貴」

「……お前達、邪魔はするなよ」

「「…ッチ」」

そこには三人の男がいた。

「ミルフィオーレのブラックスペル!」

「ブラック、スペル?」

「!京子たちが!」

「行くぜ!ボンゴレリングからマモンチェーンを外せ」

「ここは私が!ランボは京子さんたちをお願い」

「じゃあ、おいらがもらう。手ぇ出すなよ、太猿兄貴。それとザマだっけか?」

「しっかりやれよ、野猿」

「じゃあ、行くぜ!おいらの獲物たち!」ズドン!

「弱った所を狩ってくらぁ!」

そう言って煙に突っ込んでいく。

「そこの影!首頂き!」カキン!

「兄貴、こいつ誰だ?」

「ターゲットリストに載ってたかもしれねぇが、消えてく人間をいちいち覚えちゃいねぇな」

「だよなぁ!」カキン!カキン!カキン!カキン!カキン!

「なんだこいつ!?おいらの攻撃を」

「……行くぜ。時雨蒼燕流、八の型」

「離れろ野猿!」ザシュ!

ぐわぁ!

「篠突く雨!…浅いか」

山本がそう言った。

「ボンゴレには三大剣豪がいると聞く、よもやあいつ」

「みんな!大丈夫!?」「しっかりしろ!」

「ボ、ボンゴレ!獄寺氏も!」

「だから言ったじゃないですか、絶対ツナさん達が助けに来てくれるって」

((((十年後の、ハルぅ!?))))

(なんか、女っぽくなってる!)

「はひ?なんだかハル、急に背が伸びたみたいです!」

「洒落せぇ!よくも兄貴たちとおそろいのスーツ破いたな!」

野猿が炎を飛ばすが、山本はボックスを開けて水のバリアを貼る。

「お前達、よく覚えとけ。リングにはこのボックスってのを開ける力がある」

「あ、そうか。こいつに空いてる穴はこうやって使うんだな」

「お前、それ何処で」「十年後の俺のカバンに入ってた」

「そういえばあいつ、すげえの手に入れたって」

「お前ばかりにいいカッコはさせないぜ」

そう言って獄寺はボックスを開けようとするが開かない。

「何も起きねぇぞ?」「あっはは」

「てめぇ何がおかしいんだよ」

「人間の体ってぇのは血液だけでなく、

目に見えない生命エネルギーが波動となって駆け巡ってるんだ」

「生命エネルギー?」

「波動は九種類あってな。

リングは自分の素質と合致した波動が通ると反応し、

それを高密度エネルギーへと変換して生成する」

「そ、それって!」

「そう、死ぬ気の炎だ!」

そう言って山本はもう一つのボックスを開ける。

「なんだこのちっこいのは……!?ほ、炎が!こいつ、炎を消しやがる!」

「やはりあいつは、ボンゴレの雨の守護者だ」

「あ、あれ!?」

「どうしたの!?」

「た、大変!京子さん達がいない!」

「そ、そういえば」

「もしかしたら、さっきの爆発で!」

「「……俺らちょっと用事が出来た、行ってくる」」

「あ、ちょっと!竜司!翔太!……行っちゃった」

「まだ決まってねぇぜ、探しに行けツナ!敵はこっちで引き受けた」

「う、うん!わかった!」

ツナは京子を探しに行く。

(達って他にもいるの!?)

「くそっ!すばしっこい!」

「前言撤回だ野猿、手は出さんつもりだったがな。

くだらん雑用任務に転がり込んだ久々の大物だ」

「見逃す手はねぇ」「ずりぃぞ兄貴!あいつはおいらのだ!他のは譲るからよ!」

「わかった、待っててやる。俺がほかの連中を片付けるまではな!」

そう言って太猿はツナに炎を投げる。

ツナはその衝撃で窓から工場に入る。

「ツナ!」

ズドン!スタッ!

「てめぇの相手はおいらだ!」

 

ー工場内ー

「みんな……山本がいるんだ、大丈夫だよな」

「俺は…」スタッ

「京子!」

「京子!どこだ!」

(今の俺みたいに飛ばされたんだとしたら……!)

「京子…」

と、色々考えて泣きそうになった時部屋を覗くと京子がいた。

「京、子…?」

「ツッ君。ありがとう、来てくれたんだね。ツッ君」

「ごめん、私足くじいちゃって」

「え!?大丈夫か?」

「あれ?なんだろう。ツッ君、なんだか幼くて懐かしい感じがする」

「えっと、あの、それは」

ツナが戸惑っていると、

「取りこぼしはなしだぜ」

「なぁに、すぐ済む。メインディッシュの雨の守護者を待たせらんねぇからな」

「下がって!」「やる気か」

「させないぞ……させるもんか…!」

ツナは震えながらそう言っていた。

 

ー廃墟ー

「この、ちょこまかと!」

「急がねぇと10代目が!くそ、なんで何も起きねぇんだ!壊れてんじゃねぇか?」

「炎をイメージしろ、獄寺。死ぬ気を炎にするイメージ、覚悟を炎に変えるイメージだ」

「覚悟を炎に!?」「お前ならできるさ、ま、でも今回は俺に任せとけ」

そう言って山本はツバメを戻す。

「ツナが心配だしな、下がってろ獄寺」

「今回だけはてめぇにくれてやる」

「こいつで決めるぜ」ポワン!

その言葉と同時にボックスを投げ、山本達がピンクの煙に包まれる。

そして、十年前の山本たちが出てくる。

「な、なななな!何ー!?」

獄寺が驚いていた。

 

ー工場内ー

「震えてるぞ、小僧」「ツッ君…」

「大丈夫、大丈夫だから!」ポワン!

京子も煙に包まれ、十年前と入れ替わる。

「ツッ君!」

「ええ!?京子!!」

 

〜数分前〜

 

ー別の工場内ー

「ここにいたか、バイパー」「花!」

「翔太?」「竜司!」ギュッ

竜司達は、花達も一緒にいると感じて探していた。

「ちょ、抱きつくなって//」

((バイパー⦅花⦆の奴、更に可愛くなってる!))

「……こんなところに獲物がいたな……お前達、抹殺する」

「そうかい、だが残念ながらお前が消えろ」

そう言うと竜司は手袋を嵌めて、トランプを用意する。

「なんだ、それは?」

「なんだと思う?」ニヤリッ

「なんか、竜司達縮んだ?」ポワン!

「確かに」ポワン!

花とバイパーも同時に入れ替わっていた。

「「……まじかよ」」

「「二人ともこんなところでどうしたの?」」

2人は、頭を抱えていた。

 

side out

 




今回は十年後の京子達が出てきました。

次回は、ツナたちの十年後初の戦闘です!

乞うご期待!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。