神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

116 / 128
今回はツナたちがアジトにつきます!

それでは!イッツ、死ぬ気タイム!


標的88 アジト

三人称 side

 

ー森ー

 

タッタッタッタッタッタッタッタッ

駆け抜けていくラルにツナと獄寺はついていく。

(リボーンがいないって……まさかあのリボーンが!)

(十代目…)

「ハァハァ」

「大丈夫すっか、10代目」

ツナが息を切らし止まる。

「あの、クソアマ!」

ラルが川で水を飲んでいると、

「おい女!少し休ま……!川っすよ10代目!」

「ほんとだ!」

「水が飲めます、休憩しましょう!」

「お先にどうぞ」「ありがとう」

ラルが立ち上がり、チェーンを外すとリングに炎を灯してボックスを開ける。

そして何かを上に投げる。

「おい!どれだけ走らせんだよ!アジトはまだなのかよ!」

「今日はここで野宿だ」

ラルがそう言った。

「な!」「野宿!?」

「闇で目が聞かないお前達といると危険すぎる。全くいい迷惑だぜ」

「てめー、調子に乗ってんじゃねーぞ!」

獄寺の言葉に武器を向けるラル。

「それは俺のセリフだ」

武器を下ろすと、

「俺は自分の飯しか用意してないぜ?自分たちの分は日のあるうちにとってこい」

「めしをとるの!?あ、あのその前に話だけでも……」

「そんな時間はない」

「いきましょう、10代目」

そして2人は食材を探しに行く。

 

〜夜~

2人は焼いた魚を食べていた。

「よ、良かったね。魚分けてもらって」

「そ、そうっすね」

ふたりがモジモジしながらそう言う。

「お前達のことは写真でしか見たことがない。

だが、十年バズーカの存在と写真で見た面影でわかった。

時間が出来た、少し知っていることを話してやる」

ラルがそう言うと、

「ほんとですか!」

ツナがそう言った。

「俺は、ボンゴレ門外顧問に属している」

「門外顧問って父さんのことじゃ!」「じゃ、お前味方なのか?」

「ああ、そういう事だ」

ラルがそう言うと、二人が驚く。

「緊急事態が発生したため、十代目ファミリーの状況を調べる命令を受けてやってきた」

「緊急事態?」

「そうだ、ボンゴレ本部が壊滅状態に陥った」

「「!」」

2人は驚いていた。

「今のところ、本部の生存者は0名。9代目も行方不明。

急遽門外顧問チームが救援に向かったが消息は途絶えた」

「騙されないでください!10代目!こいつの言うことはデタラメです。

あのボンゴレが壊滅するわけねぇ!」

「十年前ならな。

だが、この時代にはボンゴレを壊滅させるほどの力を持つファミリー、

ミルフィオーレファミリーがいる。ボスの名は白蘭」

「白蘭……十年後の獄寺君が言ってた名前だ。

この人の言ってることは、本当なのか……」

ツナが驚く。

「この時代、戦局を左右するのはリングとボックスだ。その威力はよく見ただろう?」

「元々リングは闇の世界に生きるマフィア達の象徴と思われてきた。

だが、沈黙の掟オメルタによって守られてきたリングには、人知を超えた力が宿っていたんだ」

「ミルフィオーレはリングとボックスの力でボンゴレを圧倒した」

突然、ラルが立ち上がり、マントを羽織り、火を消し出す。

「何やってんだ」

「敵だ!奴らは強い。見つかったら終わりと思え!」

そして、3人は岩陰に隠れる。

「あの、敵って一体?」

ドスン!ドスン!ドスン!

「あいつは偵察だな、下手に動かずここでやり過ごそう」

二人が岩から覗くと、

「!あいつはヴァリアーの!」「ゴーラモスカ!」

「ストゥラオモスカ、ゴーラもスカの二世代後の機体だ」

「こっち向いたぜ?」

「大丈夫だ、あいつは内蔵されたセンサーでリングの力を探知し反応したものを攻撃する。

俺達の持つリングの力はマモンチェーンに封じられてるからな」

が、モスカはツナたちのいるところに近づいていく。

「おい、こっちに来るぞ」「気付かれた!?」

「ばかな!お前達、ボンゴレリング以外のリングは持っていないな?」

「あぁ」「俺も……あ!ランチアさんにもらったリング!」

「そのリングは……なぜ話さなかった!」

「へっ、弱気じゃねぇか。あんなヤツ三人でかかれば」

「三人で倒せる相手じゃない。全滅だ!」

「自慢のリングでなんとかできねぇのかよ!」

「戦いは力だけではない!相性が重要なんだ!アジトまであと僅かな所で……!くそっ!」

「なにっ!」「俺が時間を稼ぐ、その間に逃げろ!」

ラルが構えた時、モスカのうしろから誰かが攻撃していた。

スパン!

「!衝撃波!?」

「アタッコ・ディ・スクアーロ、こいつで一分は稼げるはずだ。助っ人登場」

そこにいたのは大人の山本だった。

「ま、まさかお前」「や、山本!」

「あれ?悪い冗談じゃ、ねぇ、よな?

門外顧問とこの使者を迎えに来たらお前らまでって……ん?でも縮んでねぇか?

幻、妖怪か?」

やはりずれている山本。

(やっぱこの人山本だ!)

「俺達、十年バズーカで過去に来て…

あ、十年バズーカって言うのはあのランボが持ってて、未来と過去がその」

「あぁ、そっか。昔の!あはは、焦ったぜ。道理でな…元気そうだな、ツナ」

「とりあえず行こうぜ、こんなやつ相手にするだけ損だ」

山本がそう言い、進んでいく。

(山本は、そんなこと知ってるんだ。それに、さっきの技はスクアーロの!)

「そっか、十年前って言うとリング争奪戦が終わった頃か。懐かしいな」

(不思議だな、いつもの山本と話してるみたいだ)

「あれから、色々あったんだぜ。

この十年、お前は相当凄かったぜ、ツナ。獄寺、お前もな」

「おい、走らないのか?歩いていては朝までかかるぞ」

ラルが山本に聞く。

「そっか、言ってなかったな。お前の知ってるアジトの情報はガセなんだ。

わりぃ、もうそろそろだな。俺を見失わないようについてきてくれ」

山本がリングに炎を灯し、ボックスを開ける。

「なんだ!?」

「防犯対策のカモフラージュだ、余所見はするなよ」

雨が突然降り出す。

(雨の属性のボックスか)

「いてて、何も見えねぇ」

「こっちだ、降りるぜ」

「うわぁ、凄い!アジトって地下にあるの!」

「あぁ、そうだ。他にもこんな場所が六ヶ所ある。」

そして、エレベーターに乗る。

「ここは、ボンゴレの重要な拠点として建設中だったんだ」

エレベーターが開く。

「いまんとこ、6割型ってとこだな」

「す、すげえ!ボンゴレってこんなの作れちゃうの!?」

「いいこと教えてやろうか、ツナ。お前が作らせたんだぜ」

「ええ!?お、俺が!?」

「あぁ、もう少しでかくなったお前がな」

「信じられない……」

「おい、あの装置はなんだ?」

ラルがそう聞く。

「あぁ、メカニックのジャンニーニが作った何とかっていう物質を遮るバリアだそうだ」

(ジャンニーニってあの……大丈夫かな)

「大丈夫だって、入ってこいよ」

「なんともないよ」

「んっ!うぅ!」

「おい!どうした!」

ラルが装置を通ると、突然倒れてしまう。

「しまった、すまない気付かなくて」

「どうなってんの!どうしてこの人だけ!」

「とりあえず心配ない、環境の急激な変化に体がショックを起こしただけだ」

そう言って山本はラルを抱え、また歩いていく。

「ねぇ、大丈夫なの?」

「少しすりゃ、目を覚ます」

「さぁ、着いたぜ」

そう言って山本が扉を開け、ツナたちが中に入る。

「おせーぞ」「!」

「ちゃおっス」

ツナが声のするほうを見ると、ソファに座るリボーンがいた。

「リ、リボーン」

「抱きしめていい?こっちよ」ドス

リボーンがツナの後から頭に蹴りを入れる。

「大丈夫っすか10代目!」

「後頭部に土踏まずがフィットしたぞ」

白い服装のリボーンがそう言った。

「な、何なんだよ!このふざけた再開は!こっちは死ぬ思いでお前を探してたんだぞ!

また変な格好して!」

「しょうがねぇだろ、この特殊スーツを着てねぇと体調最悪なんだ」

「あのバリアも俺のために作らせたんだしな」

リボーンがそう言った。

「どうゆうことだよ?」

「俺には厳しい世の中ってことだ」

「また理由のわかんないことを……そうだ!おかしいんだよ。過去に戻れないんだ!」

「それくらいわかってるぞ。おかしいところはそれだけじゃないしな」

「まだなにかあるの?」

「時間がずれてんだ。

十年バズーカに撃たれたはずなのにこの時代は九年と十ヶ月ちょっとしかたってねぇんだ」

「それって、二ヶ月くらいずれてるってこと!?」

「あぁ、なんでこんなことになっちまってんのかも俺にはさっぱりだ」

「そんな!リボーンにもわかんないなんて」

「ま、わけわかんねぇ土地に飛ばされなくてよかったけどな」

「土地?そうだ!ここってどこなんだよ」

「ん?、そんなこともわかってねぇのか?」

「だからいろいろ大変だったの!」

「山本、モニターに映るか?」

「あぁ、これが上だ」

「暗くてよく見えねぇ」

「こいつは見覚えあるはずだぜ」

そう言って山本はモニターを切り替える。

「な、並盛中!?てことは、ここ並盛なの!?」

「日本だったんすか!」

「そうだぞ。そして、過去に戻れない以上ここで起こっていることはお前達自身の問題だぞ」

「現在、全世界のボンゴレ側の重要拠点が同時に攻撃を受けている。

勿論この日本でもボンゴレ狩りは進行中だ」

山本がそう説明した。

「ボンゴレ」「狩り」

「お前達も見たはずだぞ、ボンゴレマークのついた棺桶を」

「それって俺の入ってた」「っ!てめぇ!」ボカ!

獄寺が突然山本を殴る。

「獄寺君!」

「何してやがった!何で10代目があんなことに!」

「すまない……」「てめぇすまねぇで済むわけねぇだろ!」

「やめろ獄寺、十年後のお前も同じ立場だったんだぞ」

獄寺はつかんでいた手を離す。

「敵のミルフィオーレファミリーは恐ろしいほどの戦闘力を持っている。

そして、冷徹で残虐だ」

「ボンゴレ本部が陥落した時点でミルフィオーレは、

トップ同士での交渉の席を用意してこちらのボスを呼び出した」

「それで……」

「だが、奴らはその席で一切交渉をせず、ボスの命を奪ったんだ」

「それ以後、ミルフィオーレはこちらの呼びかけにも一切応じず、

次々とこちら側の人間を消し続けている」

「奴らの目的はボンゴレ側の人間を一人残らず殲滅することだ」

「つまり、過去から来た俺達も危ないってこと!?」

「それだけじゃねーぞ。お前達と関係のあった人間すべてが標的だ」

「!それって!」

「うろたえるな!まだ希望がなくなったわけじゃねぇ。

山本、ばらばらにちったとはいえまだ守護者の死亡は確認されてねぇんだな?」

「あぁ」

「なら、やることは一つだ。お前はまずバラバラになった8人の守護者を集めるんだ」

「守護者を集める?」

「俺達がこの時代に来たことと今ここで起こっている戦いは多分無関係じゃねぇはずだ」

「奴らに対抗するには守護者を集めるしかねぇ」

リボーンがそう言うとツナが、

「だけど、たった9人で何が」

「情ねぇことを言うな、ボンゴレの長い歴史上危機的状況は何度もあった。

だが、その度にボンゴレのボスたちはそれを打ち破ってきたんだぞ。

大空を守護する8人の守護者たちとともにな」

「わかったな?んじゃ守護者を集める段取りを決めるぞ。まず…」

「まてよ!それより俺達の知り合いもボンゴレ狩りの的になるって言ってたけど、

それって母さんと京子も入ってるのか!リボーン!」

「ミルフィオーレが標的にする対象は広がりつつある。彼女達もおそらく……」

「大変だ!どうしようリボーン!」

「手は売ってある」

リボーンがそう言った。

「俺がラル・ミルチを迎えに行くのと同時に、

ランボとイーピンが笹川とハルを探しに行ったんだ」

「あいつらが……」

「そうか、こっちじゃ子供じゃないんだ!」

「それとママンだがな、家光とイタリア旅行に行っていてイマイチ状況がつかめねぇ」

「イタリアってそれじゃあ……!」

「10代目、確かボンゴレ本部は壊滅したんですよね」

「ほかの仲間達だが、ビアンキとフゥ太は情報収集に出ている」

「だが、この2日間で並盛にいる俺達の顔見知りはほとんど奴らに消された」

「山本の親父もな」

「そ、そんな…」

そこに竜司と翔太が来る。

「あー、二人とも来てたのか」

「竜司!翔太!」

「話は聞いただろ?俺達はお前らより先についたんだ」

「そうだったんだ」

「だから、今は寝ようぜ」

「あぁ、そうしようか」

 

ーツナの寝室ー

(神様、仏様、お願いします…!どうか、母さんや京子や、ハルたちが無事でありますように)

ツナはお守りを持ちそう願っていた。

 

side out

 




今回は竜司達とも合流しました。

次回は、守護者探しです。

乞うご期待!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。